膀胱

間質性膀胱炎・過活動膀胱でお悩みの方へ

慢性前立腺炎、間質性膀胱炎、難治性過活動膀胱でなかなか治らない患者のお役に立てれば良いと思い、主治医に下記の文面を参考にお渡しください。

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日本全国から慢性前立腺炎・間質性膀胱炎・難治性過活動膀胱などの患者さんが、たくさんおいでになります。その原因のほとんどが排尿機能障害です。しかしながら、患者さんが自覚しない軽微な排尿機能障害が原因なのです。現代医学では、原因不明の病気として対処するのは、科学的とは言えません。

ところが、患者さんが自覚しないために、警告するために患者さんの脊髄神経回路が工夫して、医師が予想しないさまざまな症状、頻尿・尿意切迫感・切迫性尿失禁・さまざまな痛みやシビレ感やかゆみなどの症状になるのです。その症状に応じて、関与した医師が、慢性前立腺炎、間質性膀胱炎、難治性過活動膀胱、膀胱疼痛症、慢性骨盤疼痛症候群などの病名が付けられて、症状に応じた対症療法しか行わないので、患者さんがなかなか治らないのです。「原因不明」のまま教科書やガイドライン通りに治療することは、非科学的な行為そのものです。

80f658b9d2d34c6f831bbe387ede7f0a地元の主治医先生にお願い申し上げます。ウロフロメトリーや残尿測定や前立腺の大きさに明確な異常が無くても、軽微な排尿機能障害が膀胱三角部と脊髄神経回路を介して、イラストのように症状を作っていると思ってください。

①そして第1の治療は、排尿機能障害の治療薬としてα1ブロッカー(ユリーフ、ハルナール、フリバス、エブランチルなど)を必ず使用してください。ご婦人の場合は、使用出来る保険薬はエブランチルしかありません。反応が弱ければ、ユリーフ・シロドシンを処方してください。もちろんご婦人の場合は、保険適応外になるので、自費で処方されたら助かります。シロドシンだとジェネチックですから、1カ月分2千円ほどですから、患者さんへの負担が少ないのです。もしも治療を優先するのであれば、ご主人やお父様の許可を得て、保険で処方して頂ければ、患者さんは医師の使命感にとても感謝されるでしょう。

②尿意センサーである膀胱三角部の興奮を鎮めるために、β3作動薬であるベオーバ、ベタニスを使用してください。頻尿だけでなく、痛み、痒み、しびれ、違和感にも効果が得られます。

③β3作動薬で不十分な場合は、抗コリン剤のベシケア、トビエースなどを使用してみてください。

④前立腺が大きければ、アボルブを併用すると、症状の改善を補助します。

⑤経過が長いために、脊髄神経回路の完成度が高く、とても興奮しやすいと、上記のクスリだけでは、なかなか治りません。その場合は、トラムセット、リリカを併用してみてください。

少なくても3ヶ月間の治療は続けてください。お願い申し上げます。この病気は高血圧や糖尿病と同じで、治る病気ではないので続けてください。症状が落ち着いたら、処方量を患者さんに応じて減らしても構いません。よろしくお願い致します。

ご質問は下記にどうぞ。
高橋クリニック 高橋知宏(無名の開業医)
東京都大田区中馬込2-22-16
03ー3771ー8000

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膀胱尿管逆流症の簡単な手術

Vurop3

腎盂腎炎の原因として、膀胱尿管逆流症という病気があります。尿の排出口である尿管口から膀胱の溜まった尿が腎臓に逆流する病気です。膀胱の尿にたまたま雑菌が混じっていると、無菌でなければならない腎盂に雑菌が侵入するので、腎盂腎炎になってしまうのです。

私が研修医の頃に学んだ膀胱尿管逆流症の手術は、現在の患部の尿管を差しかえる開腹手術です。膀胱壁の中に尿管が通過しています。オシッコがたまり膀胱内圧が高まると、膀胱壁内の尿管が圧迫されて尿管内圧が高くなり、膀胱の尿が逆流させないのです。ある意味で、尿管口の逆流弁です。

ところが、逆流してしまうのは、膀胱の圧迫が有効に作用しないからとされています。そのため、尿管を差しかえて膀胱壁の通過部分を長くすれば良いと考えで手術するのです。 

Vurop_20191013132701でも、膀胱尿管逆流症の患者さんの患部の尿管口は、肉眼的に正常とほぼ同じでした。では何故だろうと思いました。そこで思いつきました。膀胱三角部の左右の角に、左右の尿管口があるのです。実は膀胱三角部は、左右の尿管が延長し合体した組織なのです。オシッコが溜まり膀胱三角部が引っ張られ緊張すると、相対的に尿管口も引っ張らて閉じるのです。しかし、引っ張られ方のバランスが乱れると、尿管が筒状にスムーズになり、尿が逆流しやすくなるのです。では、これを解決するためにはどうしたら良いと思いますか?

Vurop2簡単です。膀胱三角部と尿管口の連結部分を横に切開して、引っ張る力を解除してあげればいいのです。すると、膀胱壁内の尿管がゆるんで凸凹に引っ込むので、逆流しなくなります。尿管は自主的に蠕動運動しますから、腎臓で作られた尿は膀胱に流れて行きます。この手術は日帰り手術ですから、入院はなしです。

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頻尿で見つかった膀胱腫瘍

60歳代のご婦人で、9月より排尿痛と頻尿で、地元の内科で「膀胱炎」と診断されました。尿検査で潜血反応と白血球がわずかに認められました。抗生剤をフロモックス、レポフロキサシン、ミノマイシンなどいくつも変えられましたが、効果が得られませんでした。

そこで泌尿器科の当院に来院されたのです。エコー検査で頻尿と血尿の原因が判明しました。膀胱の左壁に腫瘍陰影が確認できました。ドップラー検査で、腫瘍陰影内に動脈の流れが確認(赤い部分)できました。おそらく膀胱ガンです。

Bt16904f63大きさは一番長い部分で5.0cmもあり、おおよそ33ccの大きさです。このくらいの大きさであれば、膀胱壁の粘膜→粘膜下層→筋層までガン細胞が浸潤している可能性が高いので、場合によっては、膀胱全摘出手術+人工膀胱の必要があります。当然、街中の小さなクリニックでは治療はできません。そこで、基幹病院や大学病院に紹介しなければなりません。(初めの写真は膀胱の側面像、2枚目が正面像)

Bt16904f633ご主人と一緒にご夫婦で、病気について説明しました。ご希望の病院を指定して頂ければ紹介しますとお話ししました。地元では、東邦大学医療センター大森病院、昭和大学病院の主任教授とは、懇意にしていますし、私の出身の慈恵医大でもどこでもご紹介はご希望通りにします。

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なかなか治らない間質性膀胱炎のご婦人

京都から間質性膀胱炎が治らないで悩まれているご婦人が来院されました。

間質性膀胱炎で有名な京都の某病院で、定番の水圧拡張治療を2回も受けたのですが、再発再発でした。その間に、毎日IPDカプセルを服用し、定期的に膀胱粘膜の過敏さを鎮めるために、膀胱内にクスリ(ジメチルスルホキシドDMSO )を注入していますが、改善しません。現在の症状は、頻尿が毎日30回、陰部や膀胱の痛みがとても強いのです。

Ic37355f66ppエコーの検査では、写真のように膀胱排尿筋の向きが、本来の膀胱出口の方向ではないので、尿意センサーである膀胱三角部が相対的にとても厚く肥厚しています。膀胱括約筋の先端から膀胱粘膜までの距離は2mmが正常ですが、この患者さんは10mmの5倍厚く(赤い矢印↔)なっています。当然ですが、頻尿になります。

さらに頻尿の余ったエネルギー情報が、脊髄神経回路を介して痛み症状に置き換わるのです。その症状だけに振り回されて、『炎症だから』『原因不明……きっと膠原病かアレルギーだろう』と考えて、抗アレルギー剤であるIPDを飲まされ、粘膜の興奮を抑える薬剤を注入され、『頻尿=膀胱が小さくなっているから』と水圧で膀胱を無理やり拡張して、膀胱そのものを傷付け壊しているのです。

患者さんにαブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフなど)とβ3作動薬(ベオーバ・ベタニス)と鎮痛剤(トラムセット)を処方しました。1カ月経過してから、お電話で経過報告がありました。まずは頻尿は30回→15回に減少し、痛みは100%→30%に軽快しました。精神的にも患者さんは元気になり、明るい将来が見えたようです。

 今までの常識的な間質性膀胱炎の治療が如何に「いい加減」かが分かったと思います。間質性膀胱炎で有名な医師たちが、見当違いの治療をして、実は患者さんたちを苦しめているのです。ある意味で、これらの医師は犯罪者ですね?学会では非常識の独自の考えをたったひとりで診療している私ですが、孤独ですが、・・・本当に良かった!

 

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間質性膀胱炎にわかる事

原因不明で難病にもされているのが、間質性膀胱炎です。間質性膀胱炎の症状は、❶頻尿、❷尿意切迫感、❸下腹部の痛み、❹陰部・尿道口の痛みです。具体的に解説しましょう。

❶頻尿:

オシッコの回数が非常に多くて、1日に20回〜30回(当院で多かったのは、40回、60回、83回でした)がザラです。過活動膀胱と診断される人は、一般的に1日に10回〜20回前後です。尿検査では、白血球や細菌感染はないので、やはり膀胱出口=膀胱括約筋+膀胱三角部の過敏さが頻尿を作っているのです。

❷尿意切迫感:

オシッコが終わっても、残尿感は普通ないのですが、5分以内に再び尿意を感じてオシッコをしたくなる=尿意切迫感が出てくるのです。このため、何度もトイレに行くようになるのです。膀胱出口の平滑筋が深部まで過敏だと想像できます。急性膀胱炎の場合は、排尿直後に膀胱壁が膀胱出口に接触するので残尿感を感じ、数分後に尿が溜まりだすと接触がなくなるので、残尿感が消えるのです。ところが、かなり深くまで平滑筋が過敏になると、尿が少しでも溜まると、すぐに尿意が出てしまうのでしょう。

❸下腹部の痛み:

間質性膀胱炎の患者さんは、尿が溜まると尿意の他に、下腹部の痛みを感じます。患者さんは痛み=尿意切迫感と考えてトイレに行くのです。生理学的に考えれば、膀胱という袋の臓器がパンパンに膨らめば、本来なれば痛みになってもおかしくはありません。でも、いちいちオシッコのたび毎に膀胱を痛がってはオシッコをしないように水を飲まなくなってしまうでしょう。そうはならないように、尿がパンパンに溜まったら、脊髄神経回路を介して脳中枢では、尿意→尿意切迫感に置き換えているのです。しかし、膀胱出口が非常に過敏になると、脊髄神経回路内の情報が多すぎて、尿意の神経ルートだけでは伝達出来なくなるのです。そこで、大雑把な下腹部の痛み神経ルートに尿意情報が漏れ出てしまうので、下腹部の痛みになるのです。

❹陰部・尿道の出口の痛み:

頻尿症状ではなく、痛み症状の患者さんも結構おられます。痛み=炎症と考えて尿検査をしますが、白血球や細菌感染は確認できないので、膀胱頚部の粘膜下の間質組織が、原因不明の炎症があるから痛いのだとされています。それ以上の原因を追究しないのです。科学者=医学者とは思えませんよね? 病理学の教科書の「炎症」の定義は、「生物学的、化学的、物理学的刺激による生体の反応を炎症という」とされているのです。ところが、一般の医師は炎症=生物学的刺激=細菌感染・ウィルス感染・免疫反応だと勘違いしているのです。例えば、排尿障害があると膀胱に負荷がかかる=物理的刺激になりますから、炎症が起きるのです。さらに、痛み=炎症とは限りません。なぜならば、症状の発言のためには、脊髄神経回路が関与しているからです。隠れた頻尿情報が脊髄神経回路を介して痛み症状に変換されていると考えられるのです。


3a69cc1daccd4a59b10a9f3fa7a51cb3【備考】

★点状出血

間質性膀胱炎の内視鏡(膀胱鏡)所見では、膀胱粘膜の点状出血と潰瘍があります。膀胱を膨らませると点々と出血点が見え、さらに膨らませると、五月雨(さみだれ)状に膀胱粘膜から血液がポタポタ降り注ぐのです。急性膀胱炎の場合は、膀胱が収縮した最後に血液が絞られて滲み出るのですが、間質性膀胱炎の場合は、その逆で、膀胱が膨らむと血液が出て来るのです。これには出血の原因に違いがあるのです。

 急性膀胱炎では、毛細血管が拡張して血管内に多く残留している血液が、膀胱が収縮ると血液が絞られ出て来るのです。ところが、間質性膀胱炎では、検査で普段以上に膀胱を膨らませると、血管のハッキリ見えない所から血液が滲み出ているのです。この理由は、普段の膀胱容量が小さいので、普通よりも膀胱を大きくされたために、毛細血管が伸び切れなくなり、毛細血管が切れて出血したのです。つまりこの出血は原因不明の炎症ではなく、単なる物理的な血管損傷なのです。

ところが、この点状出血は前立腺肥大症の内視鏡手術(TUR-P)の際の膀胱粘膜によく認められる所見です。つまり、前立腺肥大症の患者さんのように、排尿障害のため頻尿で膀胱容量が小さくなっている患者さん多く認められる所見です。これから考えられることは、間質性膀胱炎のガイドラインを決定した有名な医師たちは、手術の経験が少ないペーパーだけに興味のある外科医ではない泌尿器科の医師ばかりでしょう。

詳しくは次のブログをお読みください。

間質性膀胱炎の「点状出血」

E0942831b9dd4e8ead2304f57aa96ae9★ハンナ型潰瘍

やはり膀胱鏡検査で、間質性膀胱炎の粘膜には、粘膜が欠如した粘膜潰瘍が認められます。これがハンナ型潰瘍と呼ばれます。ハンナ型潰瘍のある間質性膀胱炎は、難病指定の病気です。

しかし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合は、ピロリ菌などが関与して、粘膜が胃液の「塩酸」によって発症します。ところが、膀胱粘膜の周辺には、塩酸のような劇薬成分はありません。これは、前述の点状出血と同じ理由です。医師のアドバイスで「オシッコをガマンしなさい」と支持されます。当然、適切な膀胱容量が無理やり大きくなります。結果、膀胱粘膜が伸びますが、毛細血管は粘膜ほど伸びないので、血流が途絶えます。まるで梗塞状態になって、血流が届かない末梢の粘膜が壊死して潰瘍になるのです。

これらを、間質性膀胱炎の「特徴」と定義している学会のガイドラインは、想像力のない連中が作成しているとしか思えませんね。

★膀胱水圧拡張手術

間質性膀胱炎の治療が、水圧拡張手術です。膀胱が過敏になり、次第に膀胱が萎縮し、結果として頻尿になります。その膀胱を無理やり膨らませて、膀胱の容量を大きくする方法です。でも、よく考えてみてください。原因が不明のままダメになった膀胱を無理やり大きくするのです。無謀な治療だと思えませんか?この治療で症状が改善するのは、平均で7カ月です。そのため何回この治療をして苦しむ患者さんかたくさんいます。最後には完璧にダメになった膀胱を取り去る手術をするのです。これが標準治療というのは、???……人を助ける筈の医療行為だとは思えません!

 

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急性膀胱炎でわかる事

前回解説してように、急性膀胱炎には典型的な5つの症状があります。

❶血尿❷混濁尿❸排尿痛❹頻尿❺残尿感です。これらを各々具体的に説明しましょう。

❶血尿:

膀胱粘膜に炎症が起きていますから、一過性に血管が増えます。いわゆる充血です。炎症の基本は、白血球の作用によるものです。膀胱内に侵入した大量のバイ菌に対して、白血球が食べる(貪食どんしょく)のです。1個の白血球で数十個のバイ菌を食べます。無限に食べれるわけもなく、限界に達すると、白血球は破裂します。バイ菌を殺菌するための劇薬物質が周囲に飛び散るのです。中に一酸化窒素NOなどの物質が膀胱の粘膜に付着すると、たくさんの毛細血管が刺激を受けて拡張し、結果、充血するのです。ですから内視鏡で膀胱粘膜を観察すると、たくさんの血管が増えたように見えるのです。オシッコが終わる際に、膨らんで伸ばされた膀胱粘膜が縮んで、充血した血管内の血液がしぼり出されます。毛細血管は一般的の血管に比較して、血液成分が漏れやすいので、それが、急性膀胱炎の症状であるオシッコの、「終わりかけの血尿」になるのです。

C9bbe19612254216afcf97017f29c7ae❷混濁尿(白いにごった尿):

バイ菌を食べる白血球が次々に増えるので、破裂する白血球もさらに増えます。白血球の破裂物質が、膀胱の粘膜を通じて、全身に流れます。それが炎症情報として流れ、体内で警戒している全ての白血球が気づき、膀胱に集まるのです。ある意味で連鎖反応ですから、膀胱内に大量の白血球が集合します。皮膚の傷が膿んだ時の膿みは、白血球の塊スープですから、それが尿で薄まれば白濁の混濁尿になるのです。そのため、尿に大量の白血球が含まれるので、白く混濁した尿になるのです。対策として、水分を多く取って尿量を増やして何回もオシッコをするのです。何回もオシッコをすることで、バイ菌の数を減らして、破裂し散布された白血球の毒物を薄め、白血球の興奮を抑えるのです。

❸排尿痛(オシッコの最後の痛み):

炎症のために、膀胱粘膜は過敏になります。少しでも尿がたまり、粘膜が引き延ばされると「尿意」になります。そしてオシッコをすると、膀胱粘膜が縮みますから、過敏になった粘膜同士が重なりぶつかるので、刺激を受け「痛み」として感じるのです。ですから、急性膀胱炎の排尿痛は、オシッコの最後に痛くなるのです。

★この考え方は、一般的に思われている事ですが、実は、あとの残尿感で解説してるように、オシッコで膀胱が縮むと、膀胱の壁が膀胱出口に衝突するのです。膀胱炎で過敏になった膀胱出口が衝突で刺激されるので、オシッコの最後に感じる排尿痛になるのです。

❹頻尿(1日のオシッコの回数8回以上):

炎症により膀胱の粘膜が過敏になるので、オシッコが100〜200㎖程度で尿意を強く感じて何回もトイレに行くので、頻尿になるのです。ところが、急性膀胱炎の患者さんは、寝てからはオシツコで起きないのです。日中の頻尿はあるのですが、夜間の頻尿はないのです。

★ここで一つ疑問に思われませんか?夜間に寝ている時の方が、尿はタップリと溜まるはずですよね?膀胱の粘膜は引き延ばされて、夜間でも尿意を強く感じるはずです。では何故でしょう。実は尿意のセンサーは、膀胱の出口近くの膀胱三角部と膀胱括約筋にあるのです。日中は立ったり座ったりしていますから、内臓で一番下の臓器である膀胱は、すべての内臓の重さが負担としてかかるので、膀胱内圧が高くなり、膀胱三角部と膀胱括約筋に負担がかかるのです。しかし、夜間寝るとすべての内臓が平らになるので、膀胱に圧力がかかりません。したがって、400㎖溜まって膀胱粘膜の引き延ばされても尿意を感じないのです。

❺残尿感(オシッコが終わったのに尿が残っている感じ):

 オシッコの最後に残尿感を感じる理由があります。オシッコの最後に膀胱が収縮して、お互いにぶつかります。膀胱出口=膀胱括約筋+膀胱三角部に膀胱全体が当たるのです。炎症で過敏な尿意センサーである膀胱出口に他の部分の膀胱壁が当たると同時に尿意を感じる、すなわち残尿感になるのです。

★そして、排尿後に、次第に尿が溜まり始めると、膀胱壁と膀胱出口との接触が次第に離れるので、残尿感が無くなるのです。尿が溜まると残尿感が無くなるという現象は、不思議で面白いでしょう?

このように急性膀胱炎の症状を詳しく調べることで、症状の発生原理が明確に理解できたでしょう?ところが、一般的な泌尿器科医は、『膀胱が細菌感染で、血尿・混濁尿・排尿痛・頻尿・残尿感が起きるんだ!』と知っているだけで、具体的な理由は無視して『炎症が原因だから仕方がないのだ…』と漠然としたイメージだけで終わらせてしまうのです。ある意味で、適当・いい加減です。当然として、他の病気のことも正確に考えませんから、原因不明の過活動膀胱も間質性膀胱炎も膀胱疼痛も慢性前立腺炎など、症状の組み合わせの偽造病名がいくつも創作されるのです。世間的には有名で頭がいいとされる教授たちが集まって、泌尿器科学会でガイドラインを決めます。当然として、対症療法だけにとどまるのです。

 

 

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急性膀胱炎に2つのタイプ

Acmecha「急性膀胱炎」には大きく分けて二つのタイプがあります。

若いご婦人の急性膀胱炎と、中高年のご婦人の急性膀胱炎です。一見すると、同じ膀胱炎ですが、実は原因がまったく違うのです。若いご婦人の急性膀胱炎は、時々で年に数回しかありません。ところが中高年のご婦人の急性膀胱炎は、年に5回以上、場合によっては毎月起きることがあるのです。

若いご婦人の急性膀胱炎は、性行為・セックスが原因で、陰部に存在する雑菌が膀胱内に押し込まれてしまうので、発症します。膀胱内に入った大量の雑菌に対して、膀胱粘膜の白血球が雑菌に攻撃をかけて、結果、急性膀胱炎になるのです。

ところが、中高年のご婦人の場合は、そんなに頻繁にセックスをしませんよね?なのに、何故、頻繁に急性膀胱炎になるのだと思いませんか?例えば、80歳の高齢者の方が、急性膀胱炎を繰り返した時に、毎回セックスをしたとお思いですか?

膀胱粘膜に存在する白血球が、常在菌と偶然に出会うと、常在菌に攻撃をかけるのです。実は高齢者の方の場合には、患者さんが自覚していない排尿障害がもともと隠れているのです。その排尿障害が原因で、膀胱には常に負担がかかります。それが原因で、膀胱の粘膜の白血球が常にイライラと興奮いているのです。その興奮した白血球が常在菌と偶然に出会うと、立ち所に攻撃するのです。攻撃された常在菌は、他の雑菌と同じように対抗手段として、細胞分裂を行い、数を増やします。過敏な白血球は当然のように、数の増えた常在菌に攻撃をします。常在菌をたくさん食べた白血球は破裂します。破裂すると白血球内の毒物が放出し散らばり、周囲の膀胱粘膜に炎症を作るので、結果として急性膀胱炎になるのです。

高齢者の急性膀胱炎の患者さんに対して、「入浴の際に陰部をキレイに洗ってくださいね!」とか、「オシッコの後は、トイレットペーパーで前から後ろに拭いてくださいね!」「排便の後も、前から後ろに拭いてくださいね!」とアドバイスしますが、急性膀胱炎は繰り返します。病気の本質を考えもしないで、素人的発想をするのが情けないですね。この世界で毎日入浴するのは日本人だけです。そんな日本人が不潔にする訳がないでしょう!そんなアドバイスをする医師の無知にガッカリです。

Lutstotal_20190914100201「嘘」の急性膀胱炎があります。急性膀胱炎の典型的な症状は、①頻尿(日中だけ)と②排尿痛(オシッコの最後だけの痛み)、③血尿(オシッコの最後だけの血尿)、⓸残尿感の4つが典型的な症状です。ところが、夜間頻尿や常時膀胱が痛い、出始めの血尿、残尿感がないのに、急性膀胱炎と診断されたら、本当の急性膀胱炎ではありません。典型的な症状が無いのであれば、排尿障害が原因の過活動膀胱、間質性膀胱炎、慢性膀胱炎、心因性頻尿、膀胱疼痛なのです。そして抗生剤や抗菌剤で症状が落ち着くから、細菌性の急性膀胱炎と確信してしまう患者さんも医師も多くおられます。そこに誤解があるのです。抗菌剤や抗菌剤は殺菌するばかりでなく、人間を含めた生命の活性を低下させる作用も持っているのです。病気の症状は生命活性の表現のひとつですから、症状が軽快したからっと言って、雑菌が原因の急性膀胱炎とは限らないのです。単なる抗生剤や抗菌剤の副作用効果なのです。

【予防・対策】

若いご婦人が急性膀胱炎の場合は、セックスの直後にオシッコをしてください。膀胱内に侵入した大量の雑菌が排出できるからです。したがってセックスの前には、オシッコをからっぽにしないで下さい。

❷❸排尿障害が原因の中高年のご婦人の場合には、排尿障害の治療を行いましょう。α1ブロッカーのエブランチルと、β3作動薬であるベタニス・べオーバを処方してもらって下さい。

以上の解説は医学書には記載されていません。私だけのユニークな発想です。信じるか信じないかは、貴方次第です。

 

 

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切迫性尿失禁の本質

過活動膀胱の代表的な症状が「切迫性尿失禁」です。尿意を感じたと同時に尿意切迫感になり、急にオシッコが漏れてしまうのです。切迫性尿失禁のメカニズムについて解説します。

Bulubulu男女問わず、排尿機能障害が存在すると、膀胱出口周辺に物理的負担がかかります。膀胱出口が排尿時に十分に開かないでオシッコする訳ですから、腹圧が膀胱出口に必要以上にかかるのです。すると膀胱出口は細かく振動します。ちょうど、空気を吸って口から吹く時に口を閉じ気味にすると、唇(くちびる)がブルブル振える現象と同じです。結果、膀胱出口周辺の平滑筋(内臓筋)が振動します。この現象が長期間にわたって何度も繰り返し起きることで、平滑筋が次第に増殖して過敏になるのです。

膀胱出口周辺の平滑筋は、膀胱括約筋と膀胱三角部なのです。これら平滑筋は尿意のセンサーでもあります。膀胱に尿(オシッコ)が十分に溜まると、その圧力が膀胱出口周辺の平滑筋を刺激するので、尿意が生じてオシッコをするようになるのです。ところが、排尿機能障害によって、膀胱出口周辺の平滑筋が予想以上に敏感になると、わずかな尿の圧力で尿意を感じてしまうのです。

 

Ansinoabinc_20190827160701脊髄神経回路を介して、尿の圧力情報が脳中枢に伝達されます。脳中枢は、情報の回数を蓄積します。時間の経過とともに情報はかなりたまります。仮に例えば、3時間で20パルスの情報が脳中枢に伝達するとします。(イメージで言うと、トン・トン・トン・・・と3時間です。)一定のライン(閾値)を超え、20パルスが溜まると「尿意」を感じます。個人差がありますが、200〜300mlです。さらに時間が経過すると次のライン(閾値)を超え、50パルスが溜まると「尿意切迫感」として感じます。400〜500mlです。膀胱に尿が溜まると、膀胱内の圧力が高まるので、3時間かけて20パルスで尿意を感じてから、さらに2時間ほどで、30パルスが溜まります。結果、20+30=50パルスになるのです。すぐにオシッコに行くのです。これが基本的な生理反応なのです。

 

Ansinoabinc2_20190827160701ところが、排尿機能障害のために膀胱出口周辺の平滑筋が過剰に敏感であると、膀胱内の水圧(尿圧)に関係なく情報パルスが短時間で脳中枢に伝達されるのです。当然ですが、脳中枢の情報の蓄積速度も速くなります。例えば、1時間で20パルスの速さです。(イメージで言うと、トトトトトト・・・)そのため、短時間20パルスの情報刺激で尿意を感じます。膀胱内のオシツコの量は少ないけれど、平滑筋が敏感なので、さらに短時間で情報パルスが等比級数的に増加するのです。短時間で正常と同じ20パルス回数になるので尿意を感じるのです。さらに短時間で30パルスの追加があり尿意切迫感も感じるのです。これが過活動膀胱の裏の仕組みなのです。この状況が繰り返し起きると、生体内は無駄な時間やルートを省こうとします。それが、いわゆる条件反射です。この条件反射によって、初めの尿意と尿意切迫感が近接し、さらに時間が経過すると、尿意切迫感と排尿近接して、結果、切迫性尿失禁になるのです。

❶【初めの尿意→我慢→尿意切迫感→我慢→排尿】(1枚目のイラスト)というルートを省略して、

❷【初めの尿意→尿意切迫感→我慢→排尿】次第に、

❸【初めの尿意≒尿意切迫感→我慢→排尿】(2枚目のイラスト)そして最後に、条件反射が完成されて、

❹【初めの尿意=尿意切迫感→排尿】すなわち、切迫性尿失禁になるのです。

治療としては、尿意情報の速度を抑えるために、β作動薬(ベタニス・べオーバ)や抗コリン剤(ベシケア・トビエース)を使用するのです。これだけで、症状が軽快する患者さんもおられます。しかし、膀胱出口周辺の平滑筋が過敏になった原因である排尿機能障害を治療しなければ、難治性過活動膀胱になってしまうのです。

これまでの解説は、全て私のオリジナルです。教科書的な内容ではありません。教科書的な解説では、過活動膀胱を完璧に理解出来ないので、私の想像力で、矛盾のない整合性を得られました。膀胱の情報は常に神経で伝達されます。その神経情報が、私たちのようにスマフォで話しているとは思えません。また、症状が激しいから、神経のエネルギーが倍以上に強くなったとも思えません。生命エネルギーですから、常に一定(フォメオスターシス)の筈です。そう考えると、一定のエネルギーで情報を伝達するためには、単位時間当たりのパルスの数で表現するしかないでしょう。脳中枢は単位時間当たりのパルスの数で判断するように、おそらく作られているのでしょう。

皆さん、いかがですか?切迫性尿失禁について、素人でも理解できたでしょう?単なる膀胱の過敏さだけが、過活動膀胱→切迫性尿失禁を作っている訳ではないのです。生命の幾重にも重なる複雑なシステムが病気を作っているのです。ひとつひとつの症状・現象を正確に考察すれば、複雑な現象も理解出来るようになります。

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難治性過活動膀胱の実態

Oabsystem過活動膀胱と診断されて、抗コリン剤(ベシケア・トビエースなど)やβ3作動薬(ベタニス・ベオーバ)を処方されても治らない患者さんが、悩んだ末にインターネットで当院を探し当てて遠方から来院される方が多くいます。
過活動膀胱の治療薬を服用しても治らないので、主治医から「気のせいですよ!」「ストレスが原因です!」と診断される方が多いのです。治らないのは、それなりに理由がある筈で、気のせいやストレスが原因ではありません。第一、過活動膀胱そのものの原因も泌尿器科学会では定かではないのに、そんな診断をして結果が得られないから、すべてを患者さんのせいにすること自体が医師として情けないことです。

抗コリン材やβ3作動薬は、膀胱、特に膀胱三角部の興奮を鎮めるお薬です。しかし、その治療はあくまでも対症療法です。原因を治していないので治る訳がありません。まるで虫歯の治療を痛み止めだけで治療しているのと同じです。膀胱の訴える症状は、基本的に排尿に問題を抱えているからと連想し想像するべきです。排尿困難ほどの明確な症状がなくても、微妙な排尿障害でも、人によっては強い関連症状を作るのです。ある意味で、患者さんの個性です。医師から見れば、軽微な排尿障害であっても強い症状を作る人がいるのです。標準診断、標準治療にこだわっていると、患者さんを救うことはできません。

Oab36619f56pp過活動膀胱の治療は、膀胱三角部の興奮を鎮める抗コリン剤・β3作動薬はもちろんのこと、排尿機能障害の治療薬であるα1ブロッカーの併用が必須です。ハルナール、ユリーフ、フリバス、エブランチルが代表です。

ここで症例をご紹介しましょう。患者さんは56歳のご婦人です。平成29年3月に頻尿と下腹部の痛みで「膀胱炎」と診断され、その後から頻尿(20回)と尿意切迫感などで地元の泌尿器科を何軒か受診しましたが、細菌感染は認められず、「過活動膀胱」の診断で抗コリン剤を処方されましたが治りません。そこで1年半経過した平成30年8月に当院を初診で訪れました。

超音波エコー検査では、写真のように膀胱排尿筋が膀胱出口に向いていません。(黒し→)これは排尿機能障害の後遺症です。相対的に膀胱三角部が厚く肥厚し(赤い↔)、膀胱三角部の形状も台座のように厚く広いスペースになっています。膀胱三角部は尿意センサーですから、頻尿症状・尿意切迫感=過活動膀胱症状が出現しても不思議ではありません。

そこで、排尿機能障害の治療薬であるα1ブロッカーと頻尿治療薬であるβ3作動薬を処方しました。すると、20日後には頻尿が20回→6回に激減しました。1カ月後には排尿回数が3回、痛みはほぼ無くなりました。難治性過活動膀胱も原因の本質を把握すれば、容易に軽快するのです。

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毎月の膀胱炎に苦しむ高齢のご婦人

今日、新潟から80歳のご婦人がお嬢さんに連れられて来院されました。3年前から何度も何度も膀胱炎を繰り返したのです。ほぼ毎月1回の頻度です。その都度、抗生剤・抗菌剤を処方されて多少は軽快しましたが、またすぐに膀胱炎になるのです。

現在の症状は、毎日25回の頻尿と、オシツコに関係なく常に感じる尿道の痛みです。泌尿器科の専門医に2件受診しましたが、初めは「膀胱炎」という診断でしたが、次に「歳のせい」、「気のせい」という診断でした。

Oab37301f80pp苦しんでいるお母さんを見て辛くなったお嬢さんがインターネットで当院を見つけて来院されたのです。お話しをお聞きして、早速超音波エコー検査をおこないました。予想通りでした。膀胱排尿筋が本来膀胱出口に向いている筈が、見当違いの方向(黒い→)に向いています。尿道口に向いていると思われます。
これは相当以前から排尿機能障害が存在していて、排尿の都度、膀胱排尿筋が尿道括約筋に引張られるので、次第に方向が変異したのです。

そのために相対的に膀胱三角部が厚く肥厚(赤い↔)します。膀胱三角部の厚さは、通常では膀胱排尿筋の先端から約2mmです。この患者さんの場合は、厚さが10mmを越えています。通常よりも5倍以上も厚いのです。例えば、膀胱三角部の厚さ2mmで排尿回数5回だとすれば、単純計算で10mmあれば、5×5=25回になっても不思議ではありません。

排尿機能障害にもかかわらず、以前の主治医が、「膀胱炎だから、水分をたくさん飲みなさい!」と言うので、症状はさらに悪くなるのです。


病気の原因をお話ししたら、患者さんご本人とお嬢さん二人が涙していました。それまでさんざん主治医に相談したにもかかわらず、「歳のせいだ!気のせいだ!治る訳がない!」と怒るように言われていたのだそうです。原因が分かり治療法も分かったので、喜びのあまり泣いてしまったのでした。

治療としては、排尿機能障害の治療薬であるα1ブロッカーと、膀胱三角部の興奮を鎮めるβ3作動薬を基本に処方しました。さらに強い痛みが生じた時のために、一般的な鎮痛剤ではなく、脊髄神経回路をブロックするトラムセットを処方しました。効果があることを期待します。

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