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間質性膀胱炎の原因

Dysuri10

 間質性膀胱炎と診断されて、膀胱水圧拡張術を何回受けても治らんない患者さんが多く来られます。日本間質性膀胱炎研究会が指導する正式な治療である「膀胱水圧拡張術」を受けても、逆に症状が悪化するののです。

 間質性膀胱炎は原因が不明とされています。不明の免疫疾患とも考えられているのです。中には、難病指定までされた、「ハンナ型間質性膀胱炎」まであります。

 実は、患者さんが自覚しない排尿障害が原因なのです。しかし、医師は患者さんが排尿障害を訴えないので、排尿障害について調べもせずに、膀胱水圧拡張術だけにこだわるのです。

Dysuria12 例えば、頻尿症状の患者さんに対して、2枚目のイラストのように考えて診断するのです。尿検査で白血球・細菌が認められれば、単純に膀胱炎(急性膀胱炎・慢性膀胱炎)と診断し、尿失禁があれば過活動膀胱、内視鏡検査で膀胱粘膜に点状出血・ハンナ型潰瘍があれば間質性膀胱炎と診断するのです。ところが、いろいろな治療しても治らないと、「気のせい・歳のせい・治らないと病気」とまで診断されるのです。

 全て排尿障害が原因ですから、抗生剤・過活動膀胱治療薬・免疫治療薬・水圧拡張術を行なっても治る訳がないのです。排尿障害の治療薬であるα1-ブロッカー(ユリーフ・ハルナール・フリバス)を中心に治療すれば症状は軽快するのです。

 膀胱水圧拡張術を行った間質性膀胱炎の患者さんを排尿障害を中心に治療すると、症状は明らかに改善するのです。

排尿障害が原因で膀胱出口周囲の膀胱括約筋が肥大して、排尿障害がさらに悪化するのです。すると、排尿の度に、尿意センサーである膀胱三角部に物理的負担がかかり、膀胱三角部が過敏になるのです。それが原因で頻尿になり、さらに脊髄神経回路で脚色されて、痛み・不快感になってしまうのです。

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