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慢性前立腺炎の原因

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 非細菌性の慢性前立腺炎が治らない患者さんがたくさん来られます。

 抗生剤や抗菌剤を長期間処方され、漢方薬(桂枝茯苓丸)や抗うつ剤を処方されても治らないと、検査しても異常がなく、自律神経失調症・治らない病気と診断されるのです。

 実は患者さんが自覚していない排尿障害が全ての原因なのです。イラストで示したように、前立腺肥大症・神経因性膀胱・慢性前立腺炎・間質性膀胱炎など様々な病気の原因が、実は全て排尿障害が原因なのです。それらの治らない患者さんに排尿障害を主に治療すると、ほとんどの患者さんが軽快します。

 医師は、患者さんが自覚していないと排尿障害を十分に調べもしないのです。患者さんが自覚しないから、体のシステムは様々な症状を作って患者さんに教えようとするのです。医師は単に症状に応じて病名を判断するので、結果治せないのです。

 多くの医師は、男性は前立腺肥大症だけが原因で排尿障害があると思っているのです。ですから前立腺が大きくない男性や前立腺を持っていない女性には排尿障害がないと誤解するのです。ですから、前立腺肥大症の患者さんしか排尿障害の治療をしないので、苦しまれる患者が多くなるのです。

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❶男性の排尿障害は、前立腺肥大症と神経因性膀胱だけだたと決めているのです。

前立腺の大きさが、正常か小さければ、排尿障害の原因は膀胱=神経因性膀胱と診断するのです。

❸症状は前立腺炎・膀胱炎・間質性膀胱炎・気のせい・年のせいしかないと考えるのです。ですから、多くの人が誤診され、治らない病気と思われるもです。

 例えば、「頻尿」の患者さんの診断は2枚目のイラストの如くでしょう。前立腺が大きければ前立腺肥大症、前立腺が普通の大きさであれば慢性前立腺炎・過活動膀胱と診断されます。治療しても治らなければ、気のせい・歳のせい・間質性膀胱炎と診断されるのです。表面的な考え方だけで病気を診断するので、症状は改善しないのです。本当の原因は排尿障害なので、排尿障害を治さなければ、各病気は治らないのです。

 私の考え方は、本質を治療するのです。

①排尿障害は前立腺の大きさとは無関係で、膀胱出口が十分に弛緩しないために、膀胱括約筋が肥大したのが原因なのです。

②排尿障害が原因で膀胱三角部にふ物理的に負担がかかり、たくさんの頻尿を作ります。

③その頻尿情報が多過ぎると、脊髄神経の尿意神経が頻尿の情報を拒否して、シナプス結合で他の神経に情報を流すのです。その結果、痛み・痒み・痺れ・胃痛・舌の痛み・肛門の痛み・坐骨神経痛・手足の痺れなどの複雑な症状になるのです。

 

難治性の非細菌性慢性前立腺炎の患者さんに、排尿障害を中心に治療すると、軽快します。

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