« PSA値が上昇する前立腺ガンの3タイプ | トップページ | ニュースで連想した事 »

針生検の弊害

Wbc3_20200204172801 PSA値が高いことで、泌尿器科の医師はガン細胞を見つけるために、懸命に前立腺針生検を行います。

針生検を行うと、前立腺が10カ所(6本〜18本)近く傷だらけになります。傷に対して白血球が集まり炎症を起こします。傷のために損傷した細胞を貪食細胞(好中球、マクロファージ、樹状細胞)が集合して食べ、前立腺の外に運び出します。また、顆粒細胞(マスト細胞)も刺激され、炎症を起こし、貪食細胞を刺激し更に集めます。マクロファージは平滑筋細胞が変身する場合もありますから、針生検の後は大騒ぎです。もしもガン細胞が存在すれば、過剰に刺激されますから、悪性度の高まる可能性が出て来るのです。

貪食細胞で食べられたガン細胞は、その対処方法として、細胞分裂して細胞を増やすしかありません。密度が高く狭い前立腺の中で、貪食細胞が全ての癌細胞を捕獲できるとは思えません。その結果、生き残った癌細胞が増え、突然変異のガン細胞が生まれ悪性度が増すのです。PSA検査が全国に普及したために針生検の症例が増えて、その結果、前立腺ガンで死んでしまう患者さんが増えたと、私は考えています。

 

1975年の前立腺ガンの死亡者数は1,200人だったのが、2017年には12,000人を超えました。10倍にもなったのです。1990年ごろから、PSA検査が普及したために、針生検が増えたからでしょう。

 

これは泌尿器科学会では、非常識な考え方ですから、医師は誰も信じてくれません。ガン細胞を生き物ではなく、物として考えているので、無謀な検査をするのです。

 

« PSA値が上昇する前立腺ガンの3タイプ | トップページ | ニュースで連想した事 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« PSA値が上昇する前立腺ガンの3タイプ | トップページ | ニュースで連想した事 »