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前立腺肥大症の手術後の症状で苦しむ患者さん

 Tur37362m71pp1 6年前に前立腺肥大症の最先端の手術HoLEP(経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術)を受けたにもかかわらず、2年後からは、下腹部の痛みや会陰部の痛みや皮膚の病気が出てきました。執刀した医師はもちろんのこと、色々な病院にz相談に行きましたが、どこに行っても「異常なし」と診断され、本当に困っていた焼津市からお越しになった60歳代の患者さんです。

Tur37362m71pp2

早速、超音波エコー検査を行いました。180㏄だった前立腺が19㏄と約10分の1の大きさになっていました。膀胱出口から前立腺に向かってVの字に十分に開いていますから、排尿には問題ないでしょう。しかし、問題が判明しました。2枚目の超音波エコー所見で分かるように、膀胱三角部が残っているのです。

Turp1このような事例は、たびたび経験しています。この患者さんの受けたHoLEPという前立腺肥大症の手術は、レーザー光線で前立腺をくり抜きます。

Turp2くり抜いた前立腺が膀胱内に落ちます。それを特殊なミキサー器械で細かく砕いて、膀胱から吸い出します。

Turp3手術後には、見事に前立腺は空っぽになり手術は成功です……と一般の先生は、そう思うのです。ところが、前立腺肥大症の頻尿などの症状を作っているのは、膀胱出口近くにある膀胱三角部なのです。泌尿器科医師は前立腺肥大症の治療は前立腺にしか考えないのです。ですから、前立腺肥大症の手術後に症状の無くならない患者さんに対しては「気のせい」「年のせい」などと患者さんのせいにするのです。

さて、この患者さんもこのパターンで、膀胱三角部が完全に残っていたので、その後のいろいろな悩まれる症状が出てきたのです。膀胱出口の緊張をゆるめるユリーフ・シロドシンと膀胱三角部の興奮を鎮めるベオーバ・ベタニスを処方したところ、1週間で痛みなどの症状は半減したと喜びのお電話がありました。

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コメント

73歳の夫です。肥大は70パーセントです。
psa10で1回目の生検査。
2年後psa18で2回目の生検査。 
どちらもガンが見つかりませんでしたが、
2回目の検査のとき針を倍にしたため尿がでなくなり
1週間カテーテル、1度抜き様子見ましたが尿が出ず2度目。 1週間で抜きユリーフ4ミリ飲みその結果尿は通常以上にでるようになり生検から今3か月たちました。
もうすぐ、ホルミウムレーザー前立腺核出術をする予定ですが、とても不安で寝られません。
宜しくお願い致します。

投稿: 平岡文恵 | 2023/07/17 09:39

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