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抗コリン剤の効果

 Smmechm_20190921100001 膀胱平滑筋の細胞膜にムスカリン受容体(レセプター)というスイッチがあります。このスイッチを入れと平滑筋は収縮するのです。

ムスカリン受容体の多い平滑筋は、膀胱壁の筋肉(膀胱縦走筋+膀胱輪状筋)です。副交感神経から放出されるアセチルコリンがムスカリン受容体のスイッチに入ると、膀胱壁の平滑筋が収縮して、膀胱は小さく収縮し、オシッコが出るのです。このアセチルコリンは脳神経中枢でも利用されている生物活性物質です。

「頻尿」の患者さんに、抗コリン剤を処方すると、ムスカリン受容体がブロックされて平滑筋を弛めようとします。膀胱の収縮を阻止する訳ですから、膀胱内の水圧が低下して、尿意が抑えられ頻尿が少なくなるとされています。抗コリン剤(ベシケア・トビエース・ネオキシテープ)が過活動膀胱の治療薬になるのです。

尿が溜まった状態で、膀胱内圧が上昇すると尿意を感じ、それが何らかの原因で極端になるから頻尿になると一般的に思われています。過活動膀胱や頻尿の患者さんに抗コリン剤を処方すると、頻尿が確かに治ります。しかし、数十パーセントの確率で、オシッコが出なかったり出にくくなったりすることがあります。これは、抗コリン剤が膀胱壁(膀胱縦走筋+膀胱輪状筋)を収縮させないので、尿意が強くてもオシッコが出なくなり苦しむのです。そこに一般的な「尿意理論」の矛盾があります。オシッコが出なくなるほど膀胱の緊張がゆるんで、内圧が下がっているのに、なぜ尿意が強く出るのでしょうか?オシッコが出ないほど膀胱がゆるんでいるのに…実は、この理論が間違っているとしか思えません。

「尿意」とは、学会の常識では《膀胱粘膜が内圧を感じていている》とされています。しかし、おそらく昔からある見かけ上の間違った概念で、本当は《膀胱出口の膀胱括約筋と膀胱三角部の平滑筋が主に感じている》と、私は考えています。そこが過敏になると、内圧に関係なく尿意を強く感じるのです。その括約筋と三角部の平滑筋にムスカリン受容体が豊富であれば、その興奮を抗コリン剤でゆるめることが出来き、そうでなければ、尿意は無くならないのです。

Bladside2抗コリン剤の的であるムスカリン受容体は、膀胱を収縮させるための膀胱壁(膀胱縦走筋+膀胱輪状筋)に多く分布していると思われます。要するに、動力装置のスイッチなので、抗コリン剤が膀胱を収縮しないように抑える作用が強く出るのです。膀胱内圧が少し低下するので、尿意が落ち着くと考えますが、副作用として尿閉や尿が出にくくなってしまいます。膀胱が収縮しないので、膀胱に腹圧をかけても、膀胱の形がオシッコの出にやすい形にならないからです。本来、オシッコの際に膀胱は漏斗状になるのですが、膀胱壁が収縮しないので、漏斗状になれなくなります。

抗コリン剤は脳神経中枢にも作用しますから、また、認知症の副作用も最近では懸念されています。極力避けるべきだと言う専門家もいます。ムスカリン受容体に作用するアセチルコリンは副交感神経から放出されます。見方を変えると、アセチルコリンを共通とする、脳神経中枢と副交感神経の繋がりを強く感じます。内臓を積極的に動かす副交感神経の方が、自律神経のサブ=副ではないのではと思えて仕方がありません。逆に交感神経の方がサブ=副なのでは?と思えます。

 

 

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α1ブロッカーの効く理由

Smmech_20190921100001前立腺肥大症や排尿障害の患者さんにα1ブロッカーと呼ばれるクスリを私たち泌尿器科医は使用します。

どのような作用なのか、イラストで表しました。平滑筋細胞の細胞膜にα1受容体(α1レセプター)というスイッチが存在しています。自律神経である交感神経の末端から放出されるアドレナリン(カギ)が、このスイッチに作用するのです。α1受容体にスイッチが入ると、平滑筋は収縮します。

例えば、膀胱出口の 括約筋は平滑筋で作られていて、交感神経が緊張・収縮させて膀胱出口を閉じて、尿を貯めるのです。オシッコをする時に、交感神経のアドレナリン刺激がストップするので、膀胱出口はゆるんでオシッコが出やすくなるのです。

ところが、人によって交感神経の指示が止まらずに、膀胱出口が完全にゆるまない人がいます。それが排尿障害なのです。交感神経の末端からアドレナリンが放出し続けるのです。そこで、ユリーフやハルナールなどのα1ブロッカーを服用すると、α受容体のスイッチをブロックするのです。結果、膀胱出口の緊張がゆるんでオシッコが出やすくなるのです。

このα1受容体は、膀胱出口ばかりではなく、前立腺・尿道・膀胱三角部にも存在します。分布・配分は人によって異なりますから、薬の効果に差が出て来るのです。頻尿の原因は膀胱三角部の過敏=平滑筋の緊張ですから、前立腺肥大症で頻尿症状のある人に、α1ブロッカーを処方すると、オシッコの出が良くなるばかりでなく、頻尿も改善する患者さんもいます。そのような人は、膀胱三角部にもα1受容体が多く存在していることになります。

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間質性膀胱炎にわかる事

原因不明で難病にもされているのが、間質性膀胱炎です。間質性膀胱炎の症状は、❶頻尿、❷尿意切迫感、❸下腹部の痛み、❹陰部・尿道口の痛みです。具体的に解説しましょう。

❶頻尿:

オシッコの回数が非常に多くて、1日に20回〜30回(当院で多かったのは、40回、60回、83回でした)がザラです。過活動膀胱と診断される人は、一般的に1日に10回〜20回前後です。尿検査では、白血球や細菌感染はないので、やはり膀胱出口=膀胱括約筋+膀胱三角部の過敏さが頻尿を作っているのです。

❷尿意切迫感:

オシッコが終わっても、残尿感は普通ないのですが、5分以内に再び尿意を感じてオシッコをしたくなる=尿意切迫感が出てくるのです。このため、何度もトイレに行くようになるのです。膀胱出口の平滑筋が深部まで過敏だと想像できます。急性膀胱炎の場合は、排尿直後に膀胱壁が膀胱出口に接触するので残尿感を感じ、数分後に尿が溜まりだすと接触がなくなるので、残尿感が消えるのです。ところが、かなり深くまで平滑筋が過敏になると、尿が少しでも溜まると、すぐに尿意が出てしまうのでしょう。

❸下腹部の痛み:

間質性膀胱炎の患者さんは、尿が溜まると尿意の他に、下腹部の痛みを感じます。患者さんは痛み=尿意切迫感と考えてトイレに行くのです。生理学的に考えれば、膀胱という袋の臓器がパンパンに膨らめば、本来なれば痛みになってもおかしくはありません。でも、いちいちオシッコのたび毎に膀胱を痛がってはオシッコをしないように水を飲まなくなってしまうでしょう。そうはならないように、尿がパンパンに溜まったら、脊髄神経回路を介して脳中枢では、尿意→尿意切迫感に置き換えているのです。しかし、膀胱出口が非常に過敏になると、脊髄神経回路内の情報が多すぎて、尿意の神経ルートだけでは伝達出来なくなるのです。そこで、大雑把な下腹部の痛み神経ルートに尿意情報が漏れ出てしまうので、下腹部の痛みになるのです。

❹陰部・尿道の出口の痛み:

頻尿症状ではなく、痛み症状の患者さんも結構おられます。痛み=炎症と考えて尿検査をしますが、白血球や細菌感染は確認できないので、膀胱頚部の粘膜下の間質組織が、原因不明の炎症があるから痛いのだとされています。それ以上の原因を追究しないのです。科学者=医学者とは思えませんよね? 病理学の教科書の「炎症」の定義は、「生物学的、化学的、物理学的刺激による生体の反応を炎症という」とされているのです。ところが、一般の医師は炎症=生物学的刺激=細菌感染・ウィルス感染・免疫反応だと勘違いしているのです。例えば、排尿障害があると膀胱に負荷がかかる=物理的刺激になりますから、炎症が起きるのです。さらに、痛み=炎症とは限りません。なぜならば、症状の発言のためには、脊髄神経回路が関与しているからです。隠れた頻尿情報が脊髄神経回路を介して痛み症状に変換されていると考えられるのです。


3a69cc1daccd4a59b10a9f3fa7a51cb3【備考】

★点状出血

間質性膀胱炎の内視鏡(膀胱鏡)所見では、膀胱粘膜の点状出血と潰瘍があります。膀胱を膨らませると点々と出血点が見え、さらに膨らませると、五月雨(さみだれ)状に膀胱粘膜から血液がポタポタ降り注ぐのです。急性膀胱炎の場合は、膀胱が収縮した最後に血液が絞られて滲み出るのですが、間質性膀胱炎の場合は、その逆で、膀胱が膨らむと血液が出て来るのです。これには出血の原因に違いがあるのです。

 急性膀胱炎では、毛細血管が拡張して血管内に多く残留している血液が、膀胱が収縮ると血液が絞られ出て来るのです。ところが、間質性膀胱炎では、検査で普段以上に膀胱を膨らませると、血管のハッキリ見えない所から血液が滲み出ているのです。この理由は、普段の膀胱容量が小さいので、普通よりも膀胱を大きくされたために、毛細血管が伸び切れなくなり、毛細血管が切れて出血したのです。つまりこの出血は原因不明の炎症ではなく、単なる物理的な血管損傷なのです。

ところが、この点状出血は前立腺肥大症の内視鏡手術(TUR-P)の際の膀胱粘膜によく認められる所見です。つまり、前立腺肥大症の患者さんのように、排尿障害のため頻尿で膀胱容量が小さくなっている患者さん多く認められる所見です。これから考えられることは、間質性膀胱炎のガイドラインを決定した有名な医師たちは、手術の経験が少ないペーパーだけに興味のある外科医ではない泌尿器科の医師ばかりでしょう。

詳しくは次のブログをお読みください。

間質性膀胱炎の「点状出血」

E0942831b9dd4e8ead2304f57aa96ae9★ハンナ型潰瘍

やはり膀胱鏡検査で、間質性膀胱炎の粘膜には、粘膜が欠如した粘膜潰瘍が認められます。これがハンナ型潰瘍と呼ばれます。ハンナ型潰瘍のある間質性膀胱炎は、難病指定の病気です。

しかし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合は、ピロリ菌などが関与して、粘膜が胃液の「塩酸」によって発症します。ところが、膀胱粘膜の周辺には、塩酸のような劇薬成分はありません。これは、前述の点状出血と同じ理由です。医師のアドバイスで「オシッコをガマンしなさい」と支持されます。当然、適切な膀胱容量が無理やり大きくなります。結果、膀胱粘膜が伸びますが、毛細血管は粘膜ほど伸びないので、血流が途絶えます。まるで梗塞状態になって、血流が届かない末梢の粘膜が壊死して潰瘍になるのです。

これらを、間質性膀胱炎の「特徴」と定義している学会のガイドラインは、想像力のない連中が作成しているとしか思えませんね。

★膀胱水圧拡張手術

間質性膀胱炎の治療が、水圧拡張手術です。膀胱が過敏になり、次第に膀胱が萎縮し、結果として頻尿になります。その膀胱を無理やり膨らませて、膀胱の容量を大きくする方法です。でも、よく考えてみてください。原因が不明のままダメになった膀胱を無理やり大きくするのです。無謀な治療だと思えませんか?この治療で症状が改善するのは、平均で7カ月です。そのため何回この治療をして苦しむ患者さんかたくさんいます。最後には完璧にダメになった膀胱を取り去る手術をするのです。これが標準治療というのは、???……人を助ける筈の医療行為だとは思えません!

 

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過活動膀胱でわかる事

Bladout膀胱の病気で最近有名なのがD活動膀胱です。この病気は原因不明とされています。

過活動膀胱の症状は、❶頻尿❷尿意切迫感❸切迫性尿失禁の3つです。

❶頻尿:

過活動膀胱は、尿検査で白血球も細菌感染も認められません。また、性別では、ほとんどの患者さんがご婦人ですから、前立腺肥大症のような排尿障害は認められません。膀胱鏡検査を行なっても、膀胱の粘膜は正常ですから、原因不明とされてしまうのです。

Bladouttori★私のブログで何回も解説していますが、尿意のセンサーは膀胱粘膜には無いのです。臨床現場では、膀胱出口=膀胱括約筋+膀胱三角部なのです。何故この事に気が付いたかと言えば、10年以上前に、夕方のニュースで胎児の顔が見えるという、3Dエコー検査に興味を持ちました。『膀胱出口はどのように見えるのだろう?』と思ったのです。高額(定価2250万円→750万円)だったのですが、思い切って購入したのです。泌尿器科の病気で悩まれている患者さんをすべて検査しました。

Bladouttokageすると、正常の人は(初めの写真)無機質に見える(一つ目小僧、丸い穴だけ)のですが、患者さんの膀胱出口は、エリマキトカゲ、小鳥の口ばし、ネコ、恐竜、イルカ、鬼、オバケのQ太郎などに見えたのです。二枚目の写真が36歳で過活動膀胱と診断されたご婦人です。膀胱出口が小鳥の口ばしのように見えますね。3枚目の写真が慢性膀胱炎と診断されたご婦人です。まるでえりまきトカゲのように見えますね。同時に通常のエコー検査と比較すると、膀胱括約筋と膀胱三角部が厚く肥厚しており、膀胱出口周囲の静脈が拡張していて、オバケのや動物の眼のように見えたのです。結果、症状を作っているのは、頻尿・痛み・シビレなどあらゆる症状が、膀胱出口だと理解したのです。つまり、膀胱出口が過敏だと膀胱内圧を受けて尿意を頻繁に感じるので、頻尿になるのです。

 

❷尿意切迫感(オシッコが我慢できない尿意):

尿意を感じて、ある程度の時間ガマンすることができます。しかし、尿意が頻繁に感じると、脳中枢はガマン出来なくなります。それが尿意切迫感です。膀胱出口が排尿障害で極端に過敏になると、尿意情報を短時間でたくさん脳中枢に連絡します。脳中枢は尿意情報を蓄積して、一定の数を超えると切迫感になります。膀胱出口が過敏で、たくさん情報が短時間に流入すると、あっとう間に尿意切迫感の閾値に達してしまうので、我慢のできない尿意切迫感になるのです。脳中枢の尿意システムでは、尿意情報の数は決まっていますから、膀胱の尿量に関係なく、いっぱい溜まったと錯覚してしまうのです。

Oabmec2❸切迫性尿失禁:

膀胱括約筋が過敏のため、正常な人よりも、単位時間当たりたくさんの尿意情報が脳中枢に伝達されます。イメージをイラストで表示しました。

正常な人は、一定の間隔で尿意情報が脳中枢に「ポタポタ」と伝達されます。脳中枢に一定の情報がたまると、「尿意」を感じ、さらに増えると「尿意切迫感」を感じて排尿するのです。

過活動膀胱の患者さんの場合は、単位時間当たり何倍ものたくさんの尿意情報が脳中枢に「ザーッ」と伝達され、脳中枢に一定量がたまる時間も速くなるので「頻尿」なります。そして尿意から尿意切迫感までの時間が無くなり、「切迫性尿失禁」になるのです。

これから分かることは、過敏になっている膀胱括約筋と膀胱三角部の平滑筋の興奮を鎮めてあげればいいのです。そのための治療薬が、β3作動薬のべオーバとベタニス、抗コリン剤のベシケアとトビエース、α1ブロッカーのユリーフとハルナールとエブランチルです。

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急性膀胱炎でわかる事

前回解説してように、急性膀胱炎には典型的な5つの症状があります。

❶血尿❷混濁尿❸排尿痛❹頻尿❺残尿感です。これらを各々具体的に説明しましょう。

❶血尿:

膀胱粘膜に炎症が起きていますから、一過性に血管が増えます。いわゆる充血です。炎症の基本は、白血球の作用によるものです。膀胱内に侵入した大量のバイ菌に対して、白血球が食べる(貪食どんしょく)のです。1個の白血球で数十個のバイ菌を食べます。無限に食べれるわけもなく、限界に達すると、白血球は破裂します。バイ菌を殺菌するための劇薬物質が周囲に飛び散るのです。中に一酸化窒素NOなどの物質が膀胱の粘膜に付着すると、たくさんの毛細血管が刺激を受けて拡張し、結果、充血するのです。ですから内視鏡で膀胱粘膜を観察すると、たくさんの血管が増えたように見えるのです。オシッコが終わる際に、膨らんで伸ばされた膀胱粘膜が縮んで、充血した血管内の血液がしぼり出されます。毛細血管は一般的の血管に比較して、血液成分が漏れやすいので、それが、急性膀胱炎の症状であるオシッコの、「終わりかけの血尿」になるのです。

C9bbe19612254216afcf97017f29c7ae❷混濁尿(白いにごった尿):

バイ菌を食べる白血球が次々に増えるので、破裂する白血球もさらに増えます。白血球の破裂物質が、膀胱の粘膜を通じて、全身に流れます。それが炎症情報として流れ、体内で警戒している全ての白血球が気づき、膀胱に集まるのです。ある意味で連鎖反応ですから、膀胱内に大量の白血球が集合します。皮膚の傷が膿んだ時の膿みは、白血球の塊スープですから、それが尿で薄まれば白濁の混濁尿になるのです。そのため、尿に大量の白血球が含まれるので、白く混濁した尿になるのです。対策として、水分を多く取って尿量を増やして何回もオシッコをするのです。何回もオシッコをすることで、バイ菌の数を減らして、破裂し散布された白血球の毒物を薄め、白血球の興奮を抑えるのです。

❸排尿痛(オシッコの最後の痛み):

炎症のために、膀胱粘膜は過敏になります。少しでも尿がたまり、粘膜が引き延ばされると「尿意」になります。そしてオシッコをすると、膀胱粘膜が縮みますから、過敏になった粘膜同士が重なりぶつかるので、刺激を受け「痛み」として感じるのです。ですから、急性膀胱炎の排尿痛は、オシッコの最後に痛くなるのです。

★この考え方は、一般的に思われている事ですが、実は、あとの残尿感で解説してるように、オシッコで膀胱が縮むと、膀胱の壁が膀胱出口に衝突するのです。膀胱炎で過敏になった膀胱出口が衝突で刺激されるので、オシッコの最後に感じる排尿痛になるのです。

❹頻尿(1日のオシッコの回数8回以上):

炎症により膀胱の粘膜が過敏になるので、オシッコが100〜200㎖程度で尿意を強く感じて何回もトイレに行くので、頻尿になるのです。ところが、急性膀胱炎の患者さんは、寝てからはオシツコで起きないのです。日中の頻尿はあるのですが、夜間の頻尿はないのです。

★ここで一つ疑問に思われませんか?夜間に寝ている時の方が、尿はタップリと溜まるはずですよね?膀胱の粘膜は引き延ばされて、夜間でも尿意を強く感じるはずです。では何故でしょう。実は尿意のセンサーは、膀胱の出口近くの膀胱三角部と膀胱括約筋にあるのです。日中は立ったり座ったりしていますから、内臓で一番下の臓器である膀胱は、すべての内臓の重さが負担としてかかるので、膀胱内圧が高くなり、膀胱三角部と膀胱括約筋に負担がかかるのです。しかし、夜間寝るとすべての内臓が平らになるので、膀胱に圧力がかかりません。したがって、400㎖溜まって膀胱粘膜の引き延ばされても尿意を感じないのです。

❺残尿感(オシッコが終わったのに尿が残っている感じ):

 オシッコの最後に残尿感を感じる理由があります。オシッコの最後に膀胱が収縮して、お互いにぶつかります。膀胱出口=膀胱括約筋+膀胱三角部に膀胱全体が当たるのです。炎症で過敏な尿意センサーである膀胱出口に他の部分の膀胱壁が当たると同時に尿意を感じる、すなわち残尿感になるのです。

★そして、排尿後に、次第に尿が溜まり始めると、膀胱壁と膀胱出口との接触が次第に離れるので、残尿感が無くなるのです。尿が溜まると残尿感が無くなるという現象は、不思議で面白いでしょう?

このように急性膀胱炎の症状を詳しく調べることで、症状の発生原理が明確に理解できたでしょう?ところが、一般的な泌尿器科医は、『膀胱が細菌感染で、血尿・混濁尿・排尿痛・頻尿・残尿感が起きるんだ!』と知っているだけで、具体的な理由は無視して『炎症が原因だから仕方がないのだ…』と漠然としたイメージだけで終わらせてしまうのです。ある意味で、適当・いい加減です。当然として、他の病気のことも正確に考えませんから、原因不明の過活動膀胱も間質性膀胱炎も膀胱疼痛も慢性前立腺炎など、症状の組み合わせの偽造病名がいくつも創作されるのです。世間的には有名で頭がいいとされる教授たちが集まって、泌尿器科学会でガイドラインを決めます。当然として、対症療法だけにとどまるのです。

 

 

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急性膀胱炎に2つのタイプ

Acmecha「急性膀胱炎」には大きく分けて二つのタイプがあります。

若いご婦人の急性膀胱炎と、中高年のご婦人の急性膀胱炎です。一見すると、同じ膀胱炎ですが、実は原因がまったく違うのです。若いご婦人の急性膀胱炎は、時々で年に数回しかありません。ところが中高年のご婦人の急性膀胱炎は、年に5回以上、場合によっては毎月起きることがあるのです。

若いご婦人の急性膀胱炎は、性行為・セックスが原因で、陰部に存在する雑菌が膀胱内に押し込まれてしまうので、発症します。膀胱内に入った大量の雑菌に対して、膀胱粘膜の白血球が雑菌に攻撃をかけて、結果、急性膀胱炎になるのです。

ところが、中高年のご婦人の場合は、そんなに頻繁にセックスをしませんよね?なのに、何故、頻繁に急性膀胱炎になるのだと思いませんか?例えば、80歳の高齢者の方が、急性膀胱炎を繰り返した時に、毎回セックスをしたとお思いですか?

膀胱粘膜に存在する白血球が、常在菌と偶然に出会うと、常在菌に攻撃をかけるのです。実は高齢者の方の場合には、患者さんが自覚していない排尿障害がもともと隠れているのです。その排尿障害が原因で、膀胱には常に負担がかかります。それが原因で、膀胱の粘膜の白血球が常にイライラと興奮いているのです。その興奮した白血球が常在菌と偶然に出会うと、立ち所に攻撃するのです。攻撃された常在菌は、他の雑菌と同じように対抗手段として、細胞分裂を行い、数を増やします。過敏な白血球は当然のように、数の増えた常在菌に攻撃をします。常在菌をたくさん食べた白血球は破裂します。破裂すると白血球内の毒物が放出し散らばり、周囲の膀胱粘膜に炎症を作るので、結果として急性膀胱炎になるのです。

高齢者の急性膀胱炎の患者さんに対して、「入浴の際に陰部をキレイに洗ってくださいね!」とか、「オシッコの後は、トイレットペーパーで前から後ろに拭いてくださいね!」「排便の後も、前から後ろに拭いてくださいね!」とアドバイスしますが、急性膀胱炎は繰り返します。病気の本質を考えもしないで、素人的発想をするのが情けないですね。この世界で毎日入浴するのは日本人だけです。そんな日本人が不潔にする訳がないでしょう!そんなアドバイスをする医師の無知にガッカリです。

Lutstotal_20190914100201「嘘」の急性膀胱炎があります。急性膀胱炎の典型的な症状は、①頻尿(日中だけ)と②排尿痛(オシッコの最後だけの痛み)、③血尿(オシッコの最後だけの血尿)、⓸残尿感の4つが典型的な症状です。ところが、夜間頻尿や常時膀胱が痛い、出始めの血尿、残尿感がないのに、急性膀胱炎と診断されたら、本当の急性膀胱炎ではありません。典型的な症状が無いのであれば、排尿障害が原因の過活動膀胱、間質性膀胱炎、慢性膀胱炎、心因性頻尿、膀胱疼痛なのです。そして抗生剤や抗菌剤で症状が落ち着くから、細菌性の急性膀胱炎と確信してしまう患者さんも医師も多くおられます。そこに誤解があるのです。抗菌剤や抗菌剤は殺菌するばかりでなく、人間を含めた生命の活性を低下させる作用も持っているのです。病気の症状は生命活性の表現のひとつですから、症状が軽快したからっと言って、雑菌が原因の急性膀胱炎とは限らないのです。単なる抗生剤や抗菌剤の副作用効果なのです。

【予防・対策】

若いご婦人が急性膀胱炎の場合は、セックスの直後にオシッコをしてください。膀胱内に侵入した大量の雑菌が排出できるからです。したがってセックスの前には、オシッコをからっぽにしないで下さい。

❷❸排尿障害が原因の中高年のご婦人の場合には、排尿障害の治療を行いましょう。α1ブロッカーのエブランチルと、β3作動薬であるベタニス・べオーバを処方してもらって下さい。

以上の解説は医学書には記載されていません。私だけのユニークな発想です。信じるか信じないかは、貴方次第です。

 

 

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泌尿器科の病気の全体像

Lutstotal泌尿器科の病気には、数多くの原因不明の病気がたくさんあります。原因不明のまま治療します。でもそれは、根治的治療ではなく、対症療法なのです。実は、根本的原因が患者さんの自覚しない排尿機能障害が原因なのです。患者さんが訴えもしない排尿機能障害を医師が調べもせずに、目の前の症状だけに振り回されて、さまざまな病名・病気が作られるのです。

ここで示した病気・病名は、それぞれ私が何十人も実際に治療して、治した経験のある患者さんばかりです。

原因が1つなのに、こんなにたくさんの病気になってしまうのは、脊髄神経回路=生きたソフトウエアに依存するからです。情報量の多さによって、ソフトウエアが次々にバージョンアップ(過剰更新)するからです。ただし、そのバージョンアップが、患者さんに警告するだけでなく、苦しめ悩ませるから原因不明の病気になってしまうのです。

排尿機能障害→【無自覚】

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膀胱出口の肥厚➡︎➡︎➡︎膀胱出口の過敏

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       ⬇︎⬇︎⬇︎              脊髄神経回路の工夫

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    排尿障害→【自覚】 ❹過活動膀胱:頻尿・尿失禁

       ⬇︎⬇︎⬇︎                ❺間質性膀胱:頻尿・痛み

❶前立腺肥大症            ❻慢性前立腺炎:痛み・しびれ

❷神経因性膀胱            ❼膀胱疼痛:痛み

❸PSA髙値                 ❽慢性骨盤疼痛症候群:痛み

                                 ❾陰嚢掻痒症:かゆみ

                                 ➓❶カンジダ性膣炎:かゆみ

                                 ➓❷慢性胃痛症:痛み

                                 ➓❸坐骨神経痛:痛み

                                 ➓❹舌痛症:痛み

                                 ➓❺幻臭症:臭い

                                 ➓❻頸肩腕症:痛み

                                 ➓❼四肢振戦:運動神経

                                 ➓❽四肢しびれ:知覚神経

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追っかけ漏れ

Bcf68c1909f04569baec95aa6478d057 テレビのCMなどで、男性がトイレから出て来た直後にズボンにオシッコのシミが付くことがあります。「尿漏れ」、「追っかけ漏れ」と呼ばれています。尿漏れパッドの購入をススメていますね。

医学用語では「遺尿enuresis」と言います。これは尿失禁の現象ではなく、オシッコ直後に尿道に残った(遺留)尿が、体の動きで尿道が圧迫されて漏れ出て来る現象なのです。泌尿器科学会では、体質的であると考えられていますが、実は明確な理由があるのです。

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初めのイラストは男性の下部尿路(膀胱・前立腺・尿道)を表しています。排尿の前には尿道(青色のライン)全体は必ず閉じています。排尿の際には(2枚目のイラスト)、膀胱出口と前立腺が、それぞれ膀胱括約筋と尿道括約筋によって開きます。

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尿の勢いによって尿道全体も直径が大きく太くなります(青いライン)。しかし、尿道は尿の勢いだけに依存しているばかりでなく、排尿の際に反射的に尿道の緊張が緩んで、尿道が太くなるのです。そして、排尿が終わると、膀胱出口から尿道口の尿道全体が収縮閉じて、尿道内の尿を無くすのです。

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排尿機能障害があると、本人が自覚あるいは自覚していないに関わらず、尿道は必死になって太くして、尿流抵抗を極限まで下げるのです。ところが、排尿が終わっても尿道は『まだまだ終わっていないよ!』と誤解して、尿道を閉じないで太いまま継続するのです。当然、尿道内に尿が残ってしまいます。これが「遺尿」です。排尿が終わってペニスを一生懸命に振っても、ペニスの根元から前立腺にかけての尿道球部は振れませんから、尿道球部にタップリの尿が残って(赤いスペース)しまうのです(3枚目のイラスト)。この現象は、排尿機能障害の患者さんに形成される条件反射と言えます。ある意味で、ネガティブな条件反射です。

膀胱の排尿が終わる時間と尿道が閉じる時間とが、ほぼ一致するのが、正常です。しかし、排尿障害があると、両者に時間が次第に延長して、さらに時間差が出てきます。経過が長ければ長いほど、この時間差のギャップが開いて来るのです。それが、遺尿という現象になるのです。

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「遺尿」の対策としては、排尿後にミルキング(Milking牛の乳しぼり)を行えば良いのです。ミルキングとは、会陰部(陰嚢〜肛門の間)を手を使って、圧迫しながら前方に押して、尿道球部に残った遺尿をペニスの方向にしぼり出すのです(4枚目のイラスト)。その直後にペニスを振ることで移動した遺尿を外に出すことが出来ます。この操作を2〜3回行えば、尿道球部の遺尿は無くなります。結果、下着などにオシッコのシミが出来なくなります。

Okkakemore

「遺尿」現象は、排尿機能障害が原因で起こった条件反射ですから、排尿機能障害の治療薬であるα1ブロッカーを服用すれば多少とも改善します。なぜ完全に改善しないかと言えば、一度作られた条件反射は生涯残るからです。

 

 

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インポテンツと排尿障害

中高年の男性が、インポテンツ・EDでお越しになることがあります。一般的には、老化現象と思われていますが、なかにはそうでない方もおられます。

75d8473fe09d4596b32c0c464850cbeb勃起は海綿体静脈と陰茎動脈と交感神経・副交感神経・脊髄神経のバランスで成り立っています。その神経中枢のタバが陰部神経叢です。その具体的な脊髄神経は、腰椎4番・5番と仙骨2番・3番・4番です。

勃起の仕組みは、こうです。視野や周囲の状況や皮膚感覚によって、脳中枢が性的興奮をします。すると、陰茎動脈(海綿体動脈・陰茎深動脈)が開き、3つの海綿体(陰茎海綿体2個、尿道海綿体1個)に動脈血液が流れ込みます。次第に海綿体は膨らみます。

Erction
海綿体の外側に存在する白膜下静脈(海綿体静脈)が、動脈血液を排泄しようとしますが、海綿体が膨らむので、外側の白膜下静脈が強く圧迫されて排泄の静脈血流が低下します。動脈血流が変わらなければ、海綿体の体積はさらに増加します。硬い白膜の体積は一定ですから、海綿体はそれ以上大きくならないので、次第に海綿体は充血し硬くなるのです。これが、勃起です。

陰茎動脈を弛緩させて開かせるのは、副交感神経+仙骨2番〜4番の勃起中枢です。

性的興奮が頂点にに達し射精すると、陰茎動脈が閉じて、海綿体に動脈血流が流れなくなります。交感神経+仙骨2番〜4番の中枢が陰茎動脈を収縮して閉じるのです。すると海綿体の充血血液は白膜下静脈(海綿体静脈)から流れ出て、海綿体は次第にしぼむのです。この一連の流れに支障があると、インポテンツのなるのです。勃起に関して一番重要なポイントが、陰茎動脈の弛緩・開放と血流です。

Erection勃起中枢のある仙骨2番〜4番には、実は「排尿中枢」も存在しているのです。もしも、排尿障害が隠れていると、排尿中枢にはかなりの負担がかかります。排尿中枢と勃起中枢は、それぞれ独立していますが、明確に分かれている訳ではありません。神経ニューロン細胞ですから、状況に応じて、さまざまな神経ニューロン細胞とシナップス結合します。排尿回数と勃起回数を比較すれば、排尿回数の方がはるかに多いのです。排尿障害があれば、排尿中枢は神経回路を工夫して、排尿しやすいようにします。当然、近くの勃起中枢の神経回路を利用してシナップス結合して、排尿を改善しようとします。

排尿障害が長期間継続すると、勃起中枢神経回路は、正常な回路ではなくなります。結果、本来の勃起中枢の機能は低下して、インポテンツになるのです。

排尿障害の治療薬でザルティアというクスリがあります。この薬剤の副作用として『勃起』があります。この薬は尿道の平滑筋の緊張を緩める作用で排尿障害を改善するのですが、陰茎深動脈の平滑筋や海綿体の平滑筋をも緩める直接作用があるので、仙骨の勃起中枢を介さないで勃起しやすくなるのです。排尿障害でお越しの患者さんに、このクスリを処方すると、後日、患者さんは喜びの笑顔でお越しになります。

大雑把に言えば、排尿障害で疲れ切った仙骨2番~4番中枢が、勃起にまで手を貸す余裕が無くなるのです。仙骨中枢から観れば、毎日10回のオシッコは、毎日10回の勃起と同じなのです。11回目の勃起まではしませんよね?排尿と勃起のどちらが中高年の生命にとって重要かと考えれば、自ずと勃起は破棄されてしまうのです。さらに真理的に言えば、『オシッコを満足に出せない男に、子どもを作らせるか!』というのが自然の摂理でしょう。

 

 

 

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不完全な医療常識

8ee8892dfb3a4c62a5106a5a20516c80❶慢性腎不全の最終的なゴールは、透析と腎臓移植です。腎臓を治す方法が無いのです。しかし、健康な腎臓を移植で提供したドナーは、しばらくすると、残った腎臓が1.5倍くらいに大きく増殖するのです。その原因は調べられていません。手術した何百人ものドナーを手術後に定期的に血液検査を行い、どのようなホルモンや酵素が増えるのかを調べれば、慢性腎不全を治すヒントが見つかるかもしれません。

❷自分の父親が脳梗塞で倒れ、1ヶ月の入院後に64歳で亡くなりました。原因は、糖尿病でした。息子である私にも糖尿病の血は流れており、30代で糖尿病が発症しました。当然、積極的に糖尿病の治療を行いました。最終的にはインシュリン注射を工夫してバンバン打ちました。血糖を正常値に安定させたのです。当時は糖尿病の患者さんは早期にインシュリン注射でコントロールするべきだ、と言うのが世間の常識でした。

60歳代になると体が疲れて仕方がありません。血糖は正常なのに⁇…と思っていたら原因不明の貧血になり、調べてみたら慢性腎不全だったのです。そうなると、治療のゴールは透析か腎移植で、私は透析を選択しました。妻と娘が移植のドナーになると言われたのですが、これ以上、家族に迷惑を掛けたくないので拒否しました。

その後、インシュリンについて調べてみると、体内でインシュリンを代謝分解するのが、何と腎臓だけだったのです。インシュリンを大量に注射すればするほど、腎臓にかなりの負担がかかり、結果、慢性腎不全になったのでしょう。近年、糖尿病性腎不全の患者さんが、うなぎ上りに増えているのは、インシュリン注射を積極的に行ったり、膵臓からのインシュリン分泌を大量に促進させたことにあるのです。最近の糖尿病治療薬で血糖を腎臓から排泄させるクスリが発売されているので、インシュリン分泌量が下がるので、腎不全患者さんが減るかも知れません。

江戸時代から昭和初期までの平均寿命は、50歳未満でした。しかし50歳にも満たなかったのに、当時は老衰が死亡原因の筆頭でした。今から考えると、日本人はお米しか食べていませんでした。少量の塩分の多いオカズで、どんぶりご飯を3杯くらい食べていました。お米→ブドウ糖→血糖になりますから、当然、インシュリンが大量に出ます。それを40年間以上続けるので、結果として慢性腎不全になったのでしょう。当時も不完全な医療でしたから、原因不明のまま。「老衰」という診断にしたのでしょう。

❸視覚が不鮮明でメガネを何回も変えて購入しても治りません。眼科で調べてもらったら、何と!50歳代で白内障が見つかりました。大学病院の眼科で白内障の手術を受けたら、今度はそれまでなかった緑内障になり、網膜浮腫になり、レーザー光線で網膜の血管を焼かれ、虹彩が動かなくなり、明るい時には虹彩が閉じないので極端にまぶしく、暗い時には虹彩が開かないので真っ暗なのです。最終的には現在、視野が4分の1、光度が10分の1しかありません。外出時には白いテープを貼ったステッキを持ち、周囲の人に『目が悪いんですよ』とアピールしています。どう考えても目の治療がキッカケにさまざまな眼の病気になったような気がします。目の前の所見だけで治療して、その後の経過がどんなにひどくなっても、その人の体質だと思って気にしていないようです。

❹この世には難病が沢山あります。厚労省の指定難病が333件もあります。これは医師の無能さによるところが多いのです。なぜなら、難病の一つのハンナ型間質性膀胱炎の患者さんを何人も治しています。

❺50過去に胃潰瘍の原因が、胃の下3分の1部分の胃酸分泌細胞の多さが原因とされ、手術で胃の3分の1を切除されることが多かったのですが、今ではピロリ菌が主な原因で、また胃酸分泌を抑えるクスリが出て来たので、胃潰瘍の手術はほとんどなくなりました。当時は、ピロリ菌の存在は知られていましたが、体内の常在菌が体に影響する訳がないと思われていました。

❻更年期を過ぎたご婦人がコレステロールが高くなります。医師は、その理由を言及せずに、肝臓が作るコレステロールをクスリで下げるため処方します。これにも問題があります。なぜなら、更年期を過ぎれば必ず女性ホルモンが低下します。体は女性ホルモンを増量させるために、ホルモンの材料であるコレステロール、特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)作るのです。ところが、卵巣は材料が供給されてもホルモンが作れないので、血液中のコレステロールが増加してしまうのです。それが動脈硬化の原因になるのです。では下げるためには、女性ホルモンを補充してあげれば、コレステロールを下げてくれます。それが自然体の流れです。一般的な治療では、コレステロールを抑えるクスリで肝臓に負担がかかります。

昔、コレステロールの高い患者さんは、コレステロールを含んだ食材を避けるようにと言うのが常識でした。血液中のコレステロールは、肝臓で作られた自家製です。食べたコレステロールは、分解されて吸収されるだけです。ですから、食事のコレステロールの制限は意味のないことでした。最近になって、食事のコレステロールは制限の必要はないことになったのです。

❼大人の亀頭包皮炎のほとんどが「カンジダ性包皮炎」です。ところが、一般の医師は、「化膿性亀頭包皮炎」と診断し、抗生剤の軟膏を処方されるのです。当然治らずに、患者さんはさまようのです。化膿性亀頭包皮炎になるのは、乳幼児だけです。

❽中高年のご婦人が、膀胱炎症状で医療機関を受診して、尿検査を実施します。ばい菌が見つかると「膀胱炎ですね。」と診断され、抗生剤を処方されます。しかしながら、症状が消えないと、抗生剤を何度も変えられて、最終的にには、ばい菌が見つかりませんからと言って「膀胱炎は治りました。」「今は、気のせいです。」と診断されてしまうのです。ここに盲点があるのです。

ご婦人は、オシッコの際に、性器を洗浄しながら排尿しているのです。当然、洗浄後の尿検査では、「ばい菌や白血球」が見つかるのは、当たり前です。また、本当の急性膀胱炎は、性行為の後に発症するのです。中高年の方で性行為を頻繁になさる方はいません。結果、違う病気で膀胱炎症状を膀胱炎と誤診しているのです。だから、治らないのです。

❾怪我や手術のあとに消毒をする医師が、今でも多く存在します。消毒は、ばい菌を殺菌するのは当然ですが、再生細胞も殺してしまうのです。そして、傷を乾かすことでも、細胞は死んでしまい、傷が目立ち瘢痕化ケロイド化するのです。ですから、怪我や傷跡を消毒してはいけません。もしも、そのような医師に出会ったら、逃げましょう。

➓夜寝る前に脱水予防のために水分を補給してくださいとアドバイスする医師がいます。排尿に問題がなく、夜間にオシツコで起きない患者さんであれば問題ありませんが、何回も起きる患者さんの場合は、禁忌です。

➓❶PSAは、正常の前立腺細胞が作るタンパク分解酵素です。この酵素が漏れ出ないように密閉されていますが、排尿障害や炎症があり、漏れ出ると当然、血液中のPSA値が高くなります。馬鹿な医師は、ワンパターン思考で、PSA値が高い→前立腺ガンの疑い→針生検をするのです。結果、必要以上の前立腺ガンの患者数と死亡数が増えているのです。

 

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