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神経因性膀胱の治療#2 広汎子宮全摘手術の後遺症

様々な手術で、たまたま膀胱に関した神経を損傷すると「神経因性膀胱」という病態になり、自力で排尿するのが困難になります。
一般的に、神経因性膀胱は治らない病気ですから、一生、自己導尿の指導を受けます。しかし、神経因性膀胱そのものは治すことはできませんが、治療により健常者と同じように振る舞えることは可能です。
今回ご紹介する患者さんも、子宮頚癌の手術(広汎子宮全摘術)で膀胱の神経を損傷されて排尿障害を訴えた患者さんです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

こんにちは。
11月30日に手術を受けた〇〇〇〇市の〇〇〇〇です。
経過報告を兼ねてメールさせていただきました。

その後、とても順調です!!!
2回目のカテーテルを抜いたあと3日ぐらい出血がありましたがそれ以降はなくて、おしっこは勢いよく出る時と、出にくい時がありましたが、最近になってだいぶ安定してきました。
一時かなりあった尿漏れも、今は溜まっているときにちょっと、ぐらいになり、このままいけばなくなりそうです。
おしっこはトイレに座ってから少し時間が経って出てくる感じです。「うんちをするときの感じで」という先生の言葉を思い出して、少し前傾すると出てきて、そのあとはけっこう勢いよく出る時もあります。
朝いちばんはやはりたくさん溜まっているせいか、少し出にくい感じですが、昼間調子いいときはじゃ~っと出て、これまでの人生で未体験の快感(笑)です。
おしっこが普通に出てくれるのって、本当に有難いなぁ・・・と痛感しています。

尿意も少し戻ってきたみたいです。
朝、トイレに行きたくて目が覚めるようになりました(夜中にトイレで起きることはほとんどありません)。日中は相変わらず時計を見て2時間おきぐらいにトイレに行ってますが、1時間半を超えると「溜まってきた」感があり、少し漏れやすくなります。

とにかく、日常生活で「おしっこ」のことをいつも考えている状態(考えざるを得ない状態)から解放されて幸せです!
手術前から考えると、もう本当に雲泥の差です。あの頃は、おしっこしてトイレから出てくる頃には、エネルギーを使い果たしてぐったり疲れてしまってました。
外出時のトイレでは、前傾したりあれこれやっている間にセンサーが作動し、何回も水が流れてしまい(電気が消えて真っ暗になっちゃったこともあります)、そうじゃなくてもえらい時間がかかっているので、外で待っていた人ににらまれたり、すごく長い列ができていたり・・・・そんなこんなでトイレに行くのが怖くなってました。

Nb26763f53flowじつは、手術前のウロフロメトリのときは、あの頃にしてはとても状態がよかったので、「こんなにおしっこがちゃんと出ていると、普段の状態を把握してもらえないかも・・・」と思ったのを覚えています。検査の前日から比べると、たぶん1.5倍ぐらいの勢いで、時間もかなり短めでした。結果を見た先生に「これは、かーなーりー(強調、笑)ひどいよー」と言われ、ええっ??これでもそうなんだ・・・とびっくりしました。

Nb26763f53flow2あのまま先生に出会うことなく、別の泌尿器科に行っても「これはもうしょうがないですね」とか言われて、排尿障害が進んでいってたら、と思うとぞっとします。

それから更年期の症状は大豆イソフラボンでばっちり収まってきました!
おしっこがどんどん出なくなって、頭痛・のぼせ・倦怠感・不眠etcが一挙に出てきたころが悪夢のようで、今ではたまに、あれ?ちょっとのぼせてる?と思う程度になりました。

先生には時間外に2回も処置していただき、深く感謝しています。
特に二回目は、もしかしたら落ち着いて何回かトライすれば大丈夫だったかもしれないのに、私がパニックになっちゃっていたのが原因だったような気がします。
私にとって先生は救いの神さまですが、そのせいで大切な用事をつぶしてしまい、申し訳ありませんでした。

時間外の対応を含む患者のフォローもさることながら、医学界的にコンセンサスとしては未だ認められていない手術を敢行する勇気と覚悟、無料相談を常時受け付けて情報をオープンにしてシェアする姿勢、それを何でもない事のようにこなしちゃう先生、すごいです。痺れます。

なんだかすごく長くなってしまいました。
先生のおかげで、今年は私にとってこれまでで最高の年になりました。
本当にありがとうございます。

年明けに1か月検診に伺う予定です。
ではでは、よいお年をお迎えください。

〇〇〇〇
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【考察】

上記に示したグラフは、この患者さんの尿流量測定検査(ウロフロメトリー)の結果です。
約600mlの尿を5分(300秒)かけて排尿しています。排尿曲線の山は全部で大小合わせて58個です。これは、5分の間に58回息んだことを示しています。健常者であれば、1回の息みで少なくても平均毎秒15ml以上の速度で排尿できますから、600mlであれば40秒で排尿が終わる計算になります。私が「か~な~り、ひどいよ」と告げた根拠です。
一般的に泌尿器科医は、「神経因性膀胱」というものは治らず、そのQOL(生活充実度合い)はカテーテルの留置か自己導尿で管理するものと信じています。しかし、これは大きな誤解であり、この誤解のためにたくさんの患者さんがしなくてもよい苦労を強いられています。

例えば、足の骨折をしてやむなく足を切断した人がいたとしましょう。1年たっても10年たっても足は治りません。そのままであれば、歩行障害のために生活のQOLがかなり低下します。しかし、ひとたび義足を装着すれば、その人は歩行はもちろんのこと、走ることさえ可能になります。場合によっては健常者よりも身体能力が高くなる人も出てきます。
つまり、「神経因性膀胱」も同様で、病気そのものを治すことはできませんが、この患者さんのように生活のQOLを健常者と同じようにすることは可能です。

排尿機能、特に膀胱出口について泌尿器科医が誤解しているところに問題があります。膀胱出口は膀胱括約筋と尿道括約筋によって制御されています。膀胱括約筋は内臓の筋肉=平滑筋で構成されていて、神経支配は陰部神経を中心とする自律神経がコントロールしています。
ところが、尿道括約筋は骨格筋=横紋筋であり、神経支配は運動神経がコントロールしています。この患者さんのように骨盤内の外科的手術で傷ついた神経は排尿の自律神経であり、コントロールできなくなったのは膀胱括約筋であって、運動神経で支配されている尿道括約筋ではありません。したがって、尿道括約筋は無傷で機能する訳ですから、膀胱括約筋の麻痺で開放しなくなった膀胱出口を内視鏡手術で人工的にオープンしてあげれば済むことです。

イメージして下さい。膀胱括約筋が「自動ドア」で尿道括約筋が「手動ドア」です。正常であるならば、手動ドアを開けると連動して自動ドアが開くのです。しかし骨盤内手術のために自動ドアのコントロールパネルが故障してしまい、手動ドアを開けても自動ドアが連動して開きません。連動しない自動ドアのためにみんな困っています。ここで私が登場です。手動ドアを開けて、ピッタリと閉じている自動ドアの戸の部分を人が通れるくらいに穴を開けます。するとどうでしょう、手動ドアを開けるだけで人が通れるようになりました。自動ドアのコントロールパネルは手つかずですが、これで人が出入り出来る目的は達しました。こんな簡単なことを「神経因性膀胱」の専門医らは、「この病気は治らないから・・・」とさじを投げているのが現状なのです。

実際、一般的に実施されている前立腺肥大症の内視鏡手術(経尿道的前立腺手術TUR-P)の場合、執刀医は前立腺とともに膀胱出口の膀胱括約筋を無意識に削っている場合が多く、逆にその方が術後排尿状態が改善します。名人と呼ばれる泌尿器科医は、前立腺肥大症の内視鏡手術であれば、膀胱括約筋には決して触れずに前立腺しか削らないので、かえって排尿機能が改善しないことがあります。皮肉な現象です。教科書通りの手術をするので失敗するという見本です。

【追記】
Nb26763f53flow3内視鏡手術の6週間後の尿流量測定検査(ウロフロメトリー)の結果です。
初診時の排尿曲線と比較すると、同じ人間ではないくらいオシッコの勢いは良くなっています。
425ml(術前600ml)の排尿があり、24秒(術前5分=300秒)で済ませています。その間に6回(術前58回)の息みが認められます。
前回最大流量率(排尿速度) 7.9mL/秒が32.6mL/秒に、平均流量率(排尿速度) 2.3mL/秒が17.6mL/秒に著名改善です。
神経因性膀胱は治らないと考える医師に見せたいくらいです。

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コメント

神経因性膀胱にはエブランチルよりもユリーフ、ハルナール等の方が効果的である可能性は高く副作用も少ないのにも関わらず、保険適応にならないのはなぜでしょうか?
【回答】
薬事申請の時に前立腺肥大症の治療薬として申請し承認されたからです。
ですから、前立腺肥大症の適応しか許可されていないのです。

投稿: | 2012/10/25 20:51

排尿で困ってる若い人もたくさんいるのに・・・。救われる人も救われないですね。

投稿: | 2012/10/26 13:16

神経因性膀胱というのは、機能性膀胱頸部硬化症の1番悪い状態ですよね?そうすると、再び硬化する可能性も1番高いですよね?
【回答】
他の何に対して「1番」高いという質問ですか?

投稿: | 2012/11/10 10:54

「機能性膀胱頸部硬化症」の中でです。先生の昔の記事で、手術の後遺症以外の神経因性膀胱と呼ばれるほどの排尿障害は、三角部の過敏症状が起きず、違和感を感じず、そのまま放置した場合になるといったものがあったように思います。また、機能性膀胱頸部硬化症の方は自律的に膀胱頸部を開くことができないので、再硬化しやすいのであれば、神経因性膀胱と呼ばれるほど、自律的に開くことができなくなってしまった方は、先生が呼ぶ「膀胱頸部硬化症」の中でも最も再硬化しやすいと感じたのです。
【回答】
症状が出ないで神経因性膀胱になる人が、症状が出て慢性前立腺炎症状になる人よりも再硬化しやすいということにはなりません。
単に症状が出ないということだけです。

投稿: | 2012/11/13 13:50

母が40年前の子宮癌の手術により、1ヶ月前より尿閉となり1ヶ月前より自己導尿していますが、自己導尿しても1時間位で、尿意がおきイライラするようで悩んでいます。
今は3・4時間毎に導尿していますが、回数を増やすと痛みもあり、困っています。
【回答】
排尿障害の治療薬であるα-ブロッカー(エブランチル)を服用すると良いでしょう。

投稿: ヒロリサ | 2012/11/17 22:02

42才女性大阪在住です。カイロプラクティックを受けてから、おしっこが出るのに30秒以上かかるようになり、ふだんも尿もれパットが手放せません。便も気張る力をいれたらなく、出るそうな寸前までまたなけらばならず、とても苦痛です。
カイロプラクティックの人は自分が骨盤を強く押しすぎたため、神経がおかしくなったかもと
いいます。
【回答】
そんなことは起きません。』

自分なりに調べてみたら神経いんせい膀胱が当てはまる気がしますが治らないのかと絶望していたときに先生のブログに出会いました。この先生にと思ったのですが東京でした。
勝手申しますが、大阪で先生のような治療を受けることかわできる先生を紹介いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
【回答】
存じません。
阪大などの大学病院に行かれてはいかがですか?

投稿: りんりん | 2013/06/04 00:21

2013年2月に広汎子宮全摘を受け、術後抗がん剤治療中です。現在時折尿意は感じるのですが、排尿は全くできず100%自己導尿です。治療して頂いている病院では現在排尿障害のフォローは何もないです。先生の診察を受けたいのですが、体調が安定せずこちらから質問させて頂きます。排尿時に腹圧は少しもかけてはいけないと言われているのですが、排便時くらいの圧は問題ないでしょうか?
【回答】
問題ないでしょう。』

手術の後遺症による排尿障害はどれくらいまでの期間回復が見込めるものなのでしょうか?先生の診察を受けるのに適した時期(早すぎる、遅すぎる)というのはありますか?
【回答】
半年くらいで改善しなければ、進展はないでしょう。』

投稿: きく | 2013/06/15 17:00

ご回答のお礼が遅くなりました。ありがとうございます。
度々の質問で恐縮ですが、広汎子宮全摘から半年経った時点で、自尿が全くない場合でもこの記事の内視鏡手術の適応はありますでしょうか?
【回答】
はい。
手術後神経損傷の神経回復を期待して、3ヵ月以上は様子をみます。
半年経過しているのであれば、後遺症の神経損傷の神経回復は見込めないと判断して、私は内視鏡手術の適応を考えます。

投稿: きく | 2013/07/20 16:24

抗がん剤治療が終了し、無事に経過観察に入れたら手術を考えたいと思います。
手術という方法もあることを知れたことで、精神的にとても救われました。
度々のご回答ありがとうございました。

投稿: きく | 2013/07/22 17:08

広汎子宮全摘後、自尿が全く出なくなりました。
毎回の自己導尿が辛いです。
手術という選択肢があることを知り、一筋の光を見た気持ちです。
少し質問させて下さい。
1.手術を受ければ、必ず自己排尿できるようになりますか?
【回答】
今まで手術した患者さんは全員自己排尿出来るようになりましたが、「必ず?」と質問されたら、必ずとは言えません。』

2.手術を受けても、それでも出ない場合もありますか?
【回答】
可能性はあるでしょう。』

3.自己導尿をしなくてもよくなるのでしょうか?
【回答】
治療がうまくいけば、そうなるでしょう。』

ご回答いただけると幸いです。
(公開でも、個人のアドレス宛でも結構です。)

投稿: とことこ | 2013/08/01 21:36

早速のご回答ありがとうございます。
「必ず」という言葉、失礼いたしました。
広汎子宮全摘という大きな手術の後、更に手術となるとやはり慎重になってしまいます。
先生のご回答は大変励みになりました。
手術について前向きに考えたいと思います。

投稿: とことこ | 2013/08/02 14:22

私の母75が、昨年11月に神経性因膀胱になりました。
私が、先生に尿道から尿が出るように手術をできないかと
聞いたら、母の尿道は年のせいもあって、ひだの様なものが入り組んでいて、先の方だけが狭くなっているわけではないので、手術は出来ないといわれました。
現在は、膀胱路を付けていますが、自分で尿を出させてあげたいのですが、できますか?
【回答】
まず出来るでしょう。

投稿: 山本 | 2013/08/08 11:14

早いお答え、ありがとうございました。

投稿: 山本 | 2013/08/08 15:27

前回メールした、山本です。もし、先生の病院で私の母75歳が、手術をしてもらえるとしたら、家は栃木県なのでどうしたらよいでしょう。
まーまずは、診察しない事には始まりませんが、その後、何回も通う様ですか?
病気は治したいが、かなり、遠いので大変です。
わがままですいません。
おおまかな、工程表を教えて下さい。
【回答】
まずは診察します。
その結果、必要ならば内服薬を処方します。
内服薬で状態が改善すれば、定期的に内服薬を着払いで薬局から配送します。
もしも、内服薬で改善しないのであれば、内視鏡手術になります。
その場合、1数間ほどクリニック近くのホテルに連泊していただきます。
その後、電話でのやり取りで経過をみます。

投稿: 山本〇〇 | 2013/08/11 15:16

以前にも質問させていただきましたが、またよろしくお願いします。
子宮頸がんの手術後5ヶ月経過、手術の後遺症で自尿が全く出なくなりました。
先生の記事を「神経因性膀胱は治らないが、膀胱出口を少し切開することにより、腹圧排尿がしやすくなる」と理解してよろしいでしょうか?
【回答】
はい。』

この理解が正しければ、私のように全く自尿が出ない場合、先生の内視鏡手術を受けたとしても、100%腹圧排尿が必要ということですよね?排尿のたび結構な腹圧が必要なら、それはそれで大変かなと思います。
手術後は腹圧排尿となるのでしょうか?
もしそうならは、どれくらいの腹圧が必要ですか?
【回答】
今まで通りの意識しない程度の腹圧です。
健常の人でも無意識のうちに腹圧をかけて排尿しています。
ですから、腹圧を意識しません。

投稿: とことこ | 2013/10/27 21:29

平成17年4月に広汎子宮全摘手術をして、後遺症で神経因性膀胱となりました。(当時35歳)
起きてすぐは自力で排尿出来ないので、自己導尿しておりますが、日中は何とか力んで出している状態です。
手術してしばらくは尿意もありませんでしたが、現在は多少あります。(健康な時ほどではありませんが)

薬は、ウブレチドとミニプレスを飲んでおり、2ヶ月くらい前まではまずまずでしたが、この頃日中の残尿が多くなりました。

数年前から膀胱の形が悪いが、神経がいってないから仕方ないでしょうと言われています。
【回答】
一般的な泌尿器科医の常識的な判断です。』

先生のホームページの患者さんの体験談を読ませていただいたら、神経因性膀胱が治っているようですが、手術をするのでしょうか?
【回答】
はい。』

私は現在個人の泌尿器科に通っておりますが、そのような手術は入院施設のあるところであればどこでも出来るのでしょうか?
【回答】
私の考案した手術ですから、他の医師でこの手術をする医師を存じません。』

でも、もしそうであれば、今の主治医が勧めてくれるはずなので、手術で治るのであれば、どのような手術か、入院期間などはどれくらいか教えて頂きたいです。
【回答】
膀胱出口を切開する内視鏡手術です。
日帰り手術ですが、遠方の方は1週間ほどクリニック近くのホテルに連泊していただきます。』

具合が悪い時など力むのも大変で、今現在は43歳ですが、これから年を取ってくるとそれも難しくなるだろうと思います。

よろしくお願い致します。

投稿: もいす | 2013/12/18 09:20

去年、pvpによる前立腺肥大手術を受けた56歳の男子です。夜中から明け方に掛けて3回は頻尿で起こされ便器に座り力むことで排尿をしています。尿閉です。執刀医によれば膀胱入口も開けたから尿の通り道には問題はないからやはり神経因性膀胱だと言われています。再診に行けば前立腺がまた肥大していないか癌でないかが検査されるだけで夜中の尿閉の解決に繋がりません。私のケースの場合、先生の治療法ですと多少なりとも改善される見込みがあると期待していますがどうでしょうか?
よろしくお願いします。
【回答】
よくある事例です。
この手の手術で、前立腺肥大症だから「前立腺」しか除去しないので、症状が残ることがあります。
膀胱刺激症状は膀胱三角部が原因ですし、排尿障害は膀胱出口を十分に切開しないことに原因があります。
その点を注意して、再度内視鏡手術を行えば、改善するでしょう。

投稿: pvp | 2013/12/28 15:41

早速の御返事、感謝致します。
再度膀胱出口を広げる内視鏡手術を通院中の病院に頼めば通常やってくれるものでしょうか?病院は博多にあります泌尿器科で博多では有名な病院です。高橋先生のクリニックがその手術に関しては専門と認識していいでしょうか?
【回答】
はい。

投稿: pvp | 2013/12/28 17:55

どうもありがとうございます。
泌尿器科で何らかの術後の後でも排尿困難があれば膀胱出口を切開して緊張を取りましょうとならないのはどうしてでしょうか?何かデメリットがあるのでしょうか?標準化されても良さそうですが。
【回答】
前立腺肥大症だけが排尿障害の全ての原因で、それが症状を作ると短絡的に思い込んでいるので、前立腺肥大症の手術さえすれば、症状は改善すると誤解しているからです。
術前の症状が前立腺肥大症の手術で治らない、術後に神経因性膀胱が原因と主治医が診断したのならば、術前の診断が誤っていた、つまり誤診していたことになります。』

6月帰国に合わせ手術を受けたいと思いますのでよろしくお願いします。

投稿: pvp | 2013/12/29 17:10

高橋先生こんにちは。母の事で質問があります。
3年前に子官がんで、子宮とリンパの摘出手術を受けました。術後すぐに自己導尿と、ウブレチドの服用を行っています。

もともと手術前より頻尿気味でしたが、術後、特に今年から残尿感がすごく悩んでいます。

先生にぜひ診察して頂きたいのですが、家が田舎で電車、飛行機での長距離移動となり体もしんどいらしく(母は現在57才)、何とかこちらにいながらして、楽にさせる方法はないものか、模索しております。
唐突で申し訳ありませんが,この病の第一人者である先生に、ぜひご助言頂けると婚しいです。

どうぞ宣しくお願い致します。
【回答】
膀胱出口の開きが悪いので、膀胱刺激症状が出るのでしょう。
α-ブロッカー(エブランチル)やベタニスが良いと思います。

投稿: IH | 2014/03/11 10:57

先生、お忙しい中ご助言頂き有難うございました。
母には、現在服用しているウブレチドを休薬させ、担当のお医者様に、エブランチル、ベタニスを処方してもらう様に伝えます。

また、再度質問させて頂きたいのですが、自己導尿を始めて3年経ても自力で排尿が難しい母の場合、一生自己導尿を続けなくてはいけないのでしょうか?
【回答】
一般的にはそうです。」

主治医には「いつか治る」と言われてる様です。

投稿: IH | 2014/03/11 18:35

54才の主人のことです
前立腺肥大症で投薬治療中、血尿があり膀胱結石が多数あり内視鏡、レーザーで手術を受けました。
翌日、おしっこの管を抜くと尿が出なくなり導尿してもらいました。
膀胱が伸びきって憩室があり出ないようです。
自己導尿が必要になるかもしれないそうです。
前立腺もかなり大きく、手術しても尿は出ないかもしれないとのことです。
どうしたら良いでしょうか?
札幌や旭川で先生と同じような治療をされる医師はいませんか?
今後、針生検を勧められたらどうすれば良いですか?
先生のご意見をお聞かせください。
【回答】
前立腺が大きいのであれば、抗男性ホルモン剤(アボルブ・プロスタール)で前立腺を小さくする治療が必要です。
膀胱結石の存在と憩室が存在すること自体、前立腺肥大症による排尿障害が原因です。
前立腺肥大症の治療をしなければ、再度、膀胱結石は出現します。
医師は存じません。

投稿: みか | 2014/03/14 11:32

早速のご回答ありがとうございます。
毎日4~5回の自己導尿がかなり痛く辛いようです。
前立腺肥大症の薬は服用していますが、膀胱の機能を良くする薬や治療法はないと言われました。
何か良い方法はありませんか?
【回答】
再度、内視鏡手術の必要があると考えます。」

先生の本に腰椎麻酔の後遺症で神経因性膀胱になることがあると書かれていましたが、その可能性もありますか?
【回答】
可能性はないと思います。
腰椎麻酔の後遺症は10年以上経過してからです。

投稿: みか | 2014/03/18 20:52

63歳の母のことなんですが、
三年前に子宮脱の手術を受け、
二年前に尿道を短くする手術を受け、
今年、ピロリ菌による胃潰瘍で入院しました。
三回とも退院した日か前日ぐらいから、
膀胱炎が怪しくなり、
退院した夜には、
入院していた病院にいき抗生剤を処方してもらうという状態でした。

胃潰瘍の入院後から、
膀胱炎を繰り返すようになり、
泌尿器科に通っていました。
現在は、
頻尿になり、
一時間に7回トイレに行ったりしています。
過活動膀胱の薬も飲みましたが改善されず、
神経性頻尿と診断され抗コリン剤を服用しましたが、
変わらないよりは、
ひどくなったようなと本人はいっていて、
生活も支障があり、
食欲もないし、外出もしたくなさそうです。
何度も総合病院にいき、
個人の泌尿器科にもいき、
症状はよくなりません。
落ち込むばかりで、
見てられず、
相談させていただきました。
クランベリージュースを飲んだり、
靴下を履いて冷えないようにしたり、
トイレも間隔を開けようと努力しているのですが、
全くよくならない状況です。

どうにか、何かいい方法がないか、
どうしてあげたらいいのかわからず、
悩んでいます。

お返事いただけたらと思います。
よろしくお願いします。
【回答】
もともと排尿障害が隠れていたところに、子宮脱手術を実施したことで、隠れた病気の症状が膀胱炎という形で顕在化したのでしょう。
排尿障害の薬αブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフなど)やベタニスを服用すると症状が軽快するでしょう。
水分も極力控えてください。

投稿: まー | 2015/08/09 23:36

広汎性子宮全摘術を3月にして尿管膣廔の手術を5月にしました 神経因性膀胱で尿が出ません 半年以上経過して
るのですが手術で健常者のようになりますか?
【回答】
確約はできません。

投稿: みいさん | 2015/10/12 22:40

高橋先生。ブログを拝見いたしました。
ご多忙のところ時間をいただくことになり
申し訳ございません。

高橋先生のご意見とご指導をいただきたく
メールさせていただきました。

78歳の父。
8年前に胃がん全摘、
5年前に前立腺がん手術をいたしました。

前立腺がん手術の後、
尿漏れがひどく紙おむつが必要な状態。
その時からペニスの先が痛いといいます。
術後、ペニスの先が痛みがひどく
ほとんど寝て過ごしています。

初めはペニスの先の皮膚に炎症もあり、
それが痛みの原因かと思っておりましたが
今はそれは改善して肉眼で見る限りは炎症は
なくきれいな皮膚です。

父に痛みの症状を聞きしますと、
ペニスの先がジンジンと痛む。
重力がすべてそこにかかっているような
痛さだといいます。

寝転んでいると楽とのことで、
1日中横になっています。
ペニスが体の上にあると痛みがないようです。

ペニスを上に向けてはくパンツも
使用してみましたが改善はしませんでした。 

今度は、腎臓機能が急激に低下している
とのことで透析の準備をするよういわれています。

ペニスの痛みゆえ、歩行(運動)が
全くされていない状況が今回の一連の原因
ではないかと思っております。

ペニスの痛みについては
手術執刀医や別の泌尿器科の診察を
受診しておりましたが、
尿道の炎症もなく別段の治療もない状況です。

ペニスの先の痛みの原因とその治療法について
高橋先生のご意見とご指導をぜひいただきたく、
よろしくお願いいたします。
【回答】
前立腺を摘出した後、膀胱と尿道を接合縫合します。
その際に、膀胱の過敏な部分に縫合糸や接続装置がかかっていると、膀胱の刺激が陰茎や亀頭の痛みとして錯覚します。
治療としては、αブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフなど)やベタニスなどの治療薬が良いでしょう。

投稿: | 2015/12/12 21:53

はじめまして25才の息子の事で相談します
17才の時に急性脊柱菅狭窄症により緊急手術をしました
術後、下半身マヒと排尿、排便ができなくなりリハビリの結果、下半身マヒは解消されましたが自己導尿しています

薬はベタニス、トビエース排便用にマグミット、コロネルを服用しています
【回答】
手術は可能ですが、後遺症として精液が出なくなる可能性があります。

息子も内視鏡手術は可能なんでしょうか?

投稿: 橋口 | 2016/02/27 20:21

神経因性膀胱を検索しているうちに、高橋先生のこのブログを見つけました。母のことで質問をさせていただきます。
昨年、85歳の母がレビ-小体型認知症となり、認知障害は比較的軽微ですが、歩行困難などのパーキンソン症状と自律神経症状が進行してきています。
今、心配していますのは、レビーによって自律神経がおかされ、直腸膀胱障害になり、神経因性膀胱となり自力で排尿できなくなるのではないかということです。
母は80歳の時に、尿路ガンで左腎臓を全切除し、その後、膀胱の表皮ガンになったものの、切除手術とBCG注入治療が功を奏し、今のところはガンは再発していません。ガンの定期検診で、3~4ヶ月に1度、膀胱鏡の検査を受けているのですが、過日、その検査の際に、泌尿器科の主治医に今後、神経性膀胱になるおそれはないか尋ねてみました。
すると、膀胱内の写真を見せられ、「健康な膀胱は表面がつるつるしていますが、お母さんのは、筋のようなものができているでしょう。つまり、膀胱がすでに伸びたり縮んだりすることができずらくなっているのですよ」と話されました。母の膀胱の表面は肉柱が形成され、肉柱と肉柱との間が凹み憩室状態になっていて、以前の検診の写真と較べると肉柱が非常にはっきりしてきているのがわかりました。
母本人は、尿意を感じてトイレに行ってもあまりでなくて、夜は尿量が増えるとは言っていますが、排尿についてあまり問題を感じていないようなのです。しかし早晩、尿失禁や尿閉の症状が出てくるのではと危惧しています。高齢で認知症もあり、尿道カテーテル留置になる可能性が高いと思うと、母が可哀想でなりませ
ん。
レビーの自律神経障害は、交感神経が障害されて、迷走神経の働きが過剰になる一方で、腰椎~仙椎レベルでは副交感神経が障害され、直腸膀胱障害になるという説明を認知症関連のブログで読みました。
高橋先生の手術で、母のような場合も、導尿しなくてもよくなるという可能性はあるでしょうか。もう高齢で、そのような手術も無理かと思いますが、最後を楽に迎えさせてあげる方法は何かないものかと質問させていただきました。どうぞよろしくお願いします。
【回答】
手術は無理としても、内服薬で改善する可能性はあります。

投稿: あや | 2016/03/27 02:05

早速のご回答ありがとうございます! まだ、本人の自覚症状は強くないので、今後の進展を見ながら、服薬等でできるだけ改善を図るよう、主治医の先生にお願いしてみるようにします。当方は地方在住ですので、高橋先生に診ていただくことは叶いそうにありませんが、神経因性膀胱でこれほどよくわかる説明は他にはないと感じました。大変参考になるブログ記事ありがとうございます。

投稿: あや | 2016/03/29 09:04

はじめまして

高橋先生に質問させて下さい。
7年前に子宮頚がんII期aで子宮全摘出、リンパ切除、卵巣摘出、抗がん剤と放射線治療を受けています。

現在42歳です。去年再発し、その後数回レーザー手術を受けました。今年4月に5回目の手術を行いました。退院した日の夜に尿が出ず膀胱が破裂寸前になるまで膨れ上がり救急にて助けられました。膨れるまで尿意はありませんでした。その日を境に膀胱に400-500ml 尿が溜まるまで尿意はあまり感じられず、たまに漏れ出してから慌ててトイレへ行きます。出る時は自力で出せるのは40-100ml 程度で、その後残尿を自己導尿で出している状態です。最近では、力んでも全く出ないか、出ても10ml 程度の時もあります。現在、薬は服用していません。

泌尿器科で原因は、手術で神経が傷付いたか麻酔や放射線による後遺症ではないかと言われました。自分なりに調べ術後から始まったこともあり神経因性膀胱ではないかと思っています。私のようなケースの場合、内視鏡手術は有効でしょうか。どうぞ宜しくお願い致します。
【回答】
まずは、お薬を試してみて、それでもダメであれば手術です。

投稿: メイ | 2016/10/26 17:49

先生、お忙しいところ敏速なお返事感謝致します。

薬は1ヶ月使用してたのですが、服用前と比較し服用後どんどん出が悪くなりやめることにしました。
【回答】
何を服用していましたか?」

もし手術をした場合、個人差もあると思いますが、平均でどの位の期間継続できるのでしょうか。切った傷口は徐々に自然に塞がりまた出にくくなるのでしょうか。その場合、手術は繰り返し行う必要がありますか。また繰り返しても安全ですか。手術の後遺症や副作用といった懸念点はありますか。
【回答】
いろいろです。」

投稿: メイ | 2016/10/26 18:29

はじめまして。
去年の9月に子宮頚がんで広汎全摘の手術を受けて排尿障害になりました。
今は腹圧を何回かかけながらなら出す事は出来るんですが、泌尿器の先生からは膀胱に負担がかかるし、逆流する可能性もあるからと自己導尿を1日4回してます。尿意はほとんどありません。
術後、右太ももらへんの感覚が鈍く今だに治ってません。
薬はエブランチルとジスチグミンを飲んでいます。
高橋先生の内視鏡手術は保険適応になりますか?
【回答】
ジスチグミン(ウブレチド)は副作用として、排尿障害が出ることがあります。
中止してください。
エブランチルよりも、男性の前立腺肥大症の排尿障害の薬の方が、効果的です。
旦那さんに、それらのお薬を処方してもらい、奥さんの貴方が服用するという裏技もあります。
手術は残念ながら、保健的に認められていません。

投稿: ちー | 2017/03/31 17:39

回答ありがとうございます。
ジスチグミンは朝、エブランチルは朝晩飲んでるのですが泌尿器の先生には他にはもう薬ないし、これ以上量も増やせないと言われてたので、高橋先生にアドバイスしてもらった薬を試してみたいです。高橋先生に診察をうけるには今の主治医の先生に紹介状をもらったほうがいいんでしょうか?
【回答】
紹介状の必要はありません。」

もし手術する場合だとどのくらいお金はかかるのでしょうか?
【回答】
20万円ですが、まずは、他のお薬を試してみます。」

よろしくお願いします。

投稿: ちー | 2017/04/08 11:00

はじめまして。

こちらのページを拝見し、高橋先生にお聞きしたいことがあり投稿致しました。

昨年8月に父が脳出血で倒れました。幸い、処置が早かったため命には問題なく、大きなマヒが残るような後遺症はありませんでしたが、昨年の暮れあたりから尿が出にくい症状を訴え始めました。
泌尿器で前立腺や尿道、膀胱など詳しい検査をしましたが、特に問題なく、脳出血からくる後遺症でしょうということで、ユリーフだけ処方されて投げ出された感じです。
今では排尿障害がさらに酷くなり、2、3分おきにトイレに入ってねばる。それでも出ない。
一度行って出ないとなると、出るまでトイレに生き続けます。精神的に追い詰められて、うつ状態になっています。泌尿器でどうすることもできず、とりあえず、精神を落ち着かせてあげて、少しでも眠らせてあげるために、リフレックスとマイスリーを飲んでいます。その薬がさらに排尿障害を悪化させているということはありますでしょうか?また、脳出血の後遺症での排尿障害を治すことはできますでしょうか?
【回答】
もともと存在した排尿障害が、今回の脳出血をきっかけに顕在化したのでしょう。
尿意切迫感は、膀胱三角部の過敏さが作る症状です。
過敏さを抑えるための頻尿治療薬であるベタニスや、前立腺を柔らかくするアボルブを処方していただければ良いでしょう。
下記のブログを参考にご覧ください。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/kobore/2017/04/post-96a3.html

投稿: けいこ | 2017/04/21 15:24

早速のご回答ありがとうございます。
では、リフレックスとマイスリーはそのまま服用しても問題ないでしょうか?
【回答】
はい。

投稿: けいこ | 2017/04/21 16:03

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