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感染症の真実 共生関係

Sanmi1tai_3【曼荼羅図】
感染症の経過をみると、さまざまなパターンがあります。
一見して一貫性がないように思えるこの自然現象(病気はすべて自然現象)を注意深くみていくと、右のイラストのように思えます。
まるで仏教世界の曼荼羅図のようですが、これを使って複雑な感染症の世界を解説しましょう。理解できた時点であなたは解脱したのです・・・。
まずは、イラストの説明から・・・

【配置と役割】
この曼荼羅イラストは、人間を中心にバイ菌(細菌)・カビ(真菌)・ウィルスを配置しています。人間の上部には、白血球・免疫抗体が配置され人間を守護しています。
人間・バイ菌・カビ・ウィルスの輪郭が二重に表現されています。
一つ目の輪郭は、本来の背伸びをしていない、あるいは無理をしていない存在範囲です。
二つ目の輪郭は周囲に対して存在を過剰にアピールしている逸脱した状態を意味します。各々の調和が取れていない状態ともいえます。

一般の人の中にはバイ菌を敵視し、殺菌!消毒!抗生剤!とお題目のように唱え実行する人がいます。しかし人間はバイ菌がいなければ生きていけません。腸内に存在する大腸菌や乳酸菌は、発酵で人間に必要な栄養素(ビタミン)を産生します。バイ菌は人間から栄養を頂戴しエネルギーを作って、自らを生かしています。
この関係は、持ちつ持たれつの共生関係です。健康な状態の時には、この共生関係が良好だということになります。

人の体を調べれば分かることですが、人間にはバイ菌以外にもカビもウィルスも無数に存在します。人間の細胞の数が60兆といいますから、恐らく何十兆何百兆という微生物が存在するでしょう。カビやウィルスとの共生関係を示す知識を私は持ち合わせていませんが、おそらく共生関係にあるのでしょう。
病気にならないためには、この良好な共生関係を保つことです。共生関係のアンバランスが炎症や病気の原因です。

バイ菌が自己主張すると、守護神の白血球が抑えにかかります。ウィルスが自己主張すると、今度は免疫抗体が抑えにかかります。
ところが守護神である白血球も免疫抗体もカビを抑えることはできません。でもご安心下さい。バイ菌とカビは敵対関係にあり、いつもお互いを牽制し合い、その力関係は均衡状態で維持しています。常にバイ菌の方が強いのでカビは小さくなっています。
カビは植物に近い微生物です。我々人間は植物細胞に対して免疫がありません。元来動物細胞は植物細胞に寄生していましたから、遠い太古の過去のから植物に対して免疫を持つ必要がなかったのです。しかし、最近食物アレルギーや花粉症などの植物に対しての免疫異常が問題になっていますが、これは、ここ数十年の生命界の異常事態です。
Treponema免疫がつかない有名な病原菌として「梅毒」があります。梅毒の原因菌であるトレポネーマもやはり植物由来の菌らしいのです。
動物細胞にとって植物由来の細胞からできている病原菌は、免疫が獲得できない厄介な存在です。
(画像:戸田新細菌学 南山堂から)

【風邪を引いたら、のどが腫れて化膿した】
ウィルス感染症である風邪を引くと、のどが腫れ化膿することがあります。
これは可笑しな現象で、化膿という現象は白血球の活躍する現象です。守護神の白血球が主役の炎症、つまりバイ菌が相手の感染症なのです。風邪はウィルス感染ですから、ウィルス感染から細菌感染に移行したことになります。一般的な医師は、風邪の原因は7割がウィルスで3割が細菌だと思い込んでいます。ウィルス性の風邪だと思っていたら、実は細菌性の風邪だったと、「なぁ~ちゃって」的ないいように事後判断するのです。これでは素人判断と大して違いがありません。
大学病院のガチガチの石頭の医師は、「風邪はほとんどがウィルスだから抗生剤は効かない」といって、抗生剤を処方しません。解熱剤か咳止めを処方して「暖かくしなさい」と注意するだけです。時間が経過して、扁桃腺が化膿したり肺炎を起こしたり髄膜炎になると、実はウィルスが原因ではなかったと事後診断して、「入院だ抗生剤の点滴だ脊髄穿刺だ」と状況が一変します。初期治療のまずさが病気の後手にまわるのです。

Sanmi1tai2実際の病気の変遷をこのイラストを利用して解説しましょう。
①風邪のウィルスが人間の体内に浸入し細胞を攻撃をします。
②身体はウィルスを判別して、的確な免疫抗体の生産を開始します。開始したばかりですから免疫抗体が出来上がるまで3日~4日間の時間的猶予が必要になります。
③仕方がなく、その間のつなぎとして白血球に取りあえず頑張ってもらいます。
④白血球はすぐさま行動にでます。ところが白血球はウィルスを攻撃することができません。直ぐそばのバイ菌の存在がやけに大きく感じてしまいます。その結果、身体のバイ菌が多く集まる臓器(のどの扁桃腺・肺など)に集中して、まったく意味のない?全面攻撃をかけます。
⑤それまで大人しくしていたバイ菌は、白血球に攻撃されたので、自分の身を守るための対抗手段として数を増やします。それが結果として、人間の身体を攻撃することになるのです。
⑥バイ菌の数が増えれば、白血球の攻撃もエスカレートします。白血球の攻撃はバイ菌を食べ満腹になると自爆します。自爆は強力な白血球の消化液が周囲に散布されますから、細胞や組織が壊され炎症になります。炎症は白血球を呼び寄せます。この繰り返しで、のどは腫れて化膿し肺炎になるのです。
扁桃腺がひどく侵されれば、のどの常在菌である髄膜炎菌が血流に乗って脳に流れ、髄膜炎を起こします。私から言えば、風邪の合併症の髄膜炎は、風邪の初期治療に抗生剤を投与しなかったことにあると思っています。

【風邪の治療】
風邪かなと感じたら、直ぐに葛根湯を服用しましょう。葛根湯は交感神経の興奮を抑えてくれます。交感神経の興奮=白血球の興奮ですから、白血球が興奮してバイ菌をいたずらに刺激しないようにすれば、数日後には免疫抗体が産生され風邪は落着きます。鎮痛解熱剤も同じような作用があります。
運悪く具合が悪くなってきたら、直ぐに医師を受診して下さい。できれば、抗生剤の処方をお願いしましょう。抗生剤は何でもよいのです。弱い抗生剤で十分です。3日分もあればよいでしょう。バイ菌の数を減らすことと、白血球の興奮を抑えられれば良いだけですから、少量の弱い抗生剤で十分なのです。

Flu【インフルエンザの治療】
インフルエンザの場合は、悪名高い抗ウィルス剤のタミフルがありますから処方してもらいましょう。発症して48時間以内であれば、タミフルによってウィルスの細胞感染はある程度までで、くい止められます。白血球を刺激しないでインフルエンザ症状は直ぐに鎮火します。治ってからも後遺症は残りません。
しかし、発症48時間を経過してからは、タミフルを服用しても白血球主体の風邪症状に移行しますから、直ぐにはインフルエンザ症状は治まりません。この場合は抗生剤の投与と消炎鎮痛剤が必要になります。
インフルエンザ症状が治まったとしても身体のダルサなどの後遺症が残ることがあります。後遺症はウィルスによって壊された身体の細胞の総量によって決まります。
ある父兄会の席で、有名病院にかかったらインフルエンザ検査は陰性で風邪と診断された。でも1ヶ月近くも身体のだるさが取れないと愚痴をこぼしたお父さんがおられました。明らかにインフルエンザです。風邪程度では後遺症は残りません。インフルエンザ検査の陽性率は70%~80%です。すなわちインフルエンザにかかっても20%~30%の患者さんは陰性と診断されてしまうのです。このようにそのお父さんに説明しましたが、・・・無視されました。父兄会に来ている街の開業医の医師よりも有名病院の医師を信じるのでしょう。医師が自分の眼を信じないで検査データのみを信じていると、このような結果を生むのです。
(画像:http://web.uct.ac.za/depts/mmi/stannard/fluvirus.htmlから)

Sanmi1tai3【なかなか治らない亀頭包皮炎】
亀頭包皮炎が長期間なかなか治らないと来院される患者さんがいます。すでに他の医療機関で治療しているのですが治らないというのです。大抵の場合、カンジダ性亀頭包皮炎です。いわゆる「カビ」が原因の亀頭包皮炎です。
さて、またまた右の曼荼羅イラストを使って解説しましょう。
①何かの原因で細菌性の亀頭包皮炎になります。医師を受診し抗生剤の治療を受けます。
②抗生剤の治療でバイ菌は死にますから極端に少なくなります。
③バイ菌が少なくなれば、それまでのカビとバイ菌との均衡状態は壊れ、カビは増えます。
④そして皮膚や粘膜をカビが攻撃します。
⑤身体はカビからの攻撃情報で白血球に頑張ってもらおうとします。
⑥ところが白血球はカビを攻撃することが元々できないので、一生懸命にバイ菌だけを攻撃します。バイ菌の数はますます少なくなり、カビは増える一方になり状態はさらに悪化します。その内、白血球は暴走し皮膚・粘膜まで障害を受けるようになるのです。

治療はどのようにしたら良いと思われますか?
①~⑥までの病気の連鎖を断ち切ればよいことですから、まず抗真菌剤(カビを殺す薬剤)を投与すればよいことになります。ここで注意しなければならないのは、治療中におチンチンを洗い過ぎないことです。「?」とお思いでしょう。
おチンチンを洗うとバイ菌はいなくなるのですが、カビはほとんどそのままそこに存在します。カビは植物に似ていて、皮膚・粘膜に根を張っていますから洗い落とすことはできません。すると、バイ菌とカビの均衡関係は崩れますから、再びカビは増える一方になってしまうのです。おチンチンを洗うなとは言いません。石鹸を極力使用しないでお湯かお水で洗っていただくでいいのです。亀頭包皮炎におチンチンを洗うなという生活指導は不思議でしょう?

【アトピー性皮膚炎】
何らかの原因でアトピー性皮膚炎になります。
経過が長いと、乾燥タイプから湿潤タイプに移行し、ジュクジュクの皮膚炎になります。ステロイド軟膏や抗生剤軟膏をつけても一向に治らないのが現状です。
このような場合、上記のイラストから考えて治療方針を立てます。
初めの内は細菌感染だったかもしれません。その際はステロイド軟膏や抗生剤軟膏が効く場合があるのですが、経過が長いとカビによる感染症が優位を示します。そうなると、ステロイドも抗生剤も逆効果になり症状をひどくするばかりです。
まず抗真菌剤軟膏でカビをある程度退治します。次に保湿剤の軟膏でダメになった皮膚に潤いを与えます。ひどい場合は免疫抗体や白血球が暴れているので、抗ヒスタミン軟膏で落着かせるのです。
具体的には、
レスタミン軟膏(抗ヒスタミン剤)20グラム
ヒルドイドソフト(保湿剤)20グラム
ラミシール軟膏(抗真菌剤)10グラム
を混ぜて50グラムで処方します。

Sanmi1tai4【冷えると膀胱炎になる】
このお話は「間質性膀胱炎」のブログで解説しましたが、ここでは右のイラストを使って視覚的にご説明しましょう。
「冷える」といっても高気圧が来ている状態でないとこの現象は起きません。冬の気圧配置、西高東低型でシベリア寒気団が日本上空を覆っている状態だとこの現象が起きます。
①寒い高気圧が訪れると、人間の防御システムが刺激されます。
②すると、白血球が興奮し、攻撃する相手を捜します。
1998111809③たまたま膀胱にわずかでもバイ菌を見つけると、容赦なく攻撃を仕掛けます。
④白血球に攻撃を受けたバイ菌は、対抗手段としてバイ菌の数を増やします。増えた結果として膀胱を刺激します。
⑤刺激を受けた膀胱は免疫システムを刺激して、さらに白血球の数を増やし、バイ菌に波状攻撃を仕掛けます。
⑥それを繰返すうちに、白血球そのものが膀胱を刺激して、急性膀胱炎になるのです。

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コメント

申し訳ありませんが心配な事があるので質問させて下さい。
1ヶ月ほど前から尿道口にそう様に縦2mm、横1mmほどの膨らみができ、その2週間後くらいに亀頭に小さな赤っぽい点の様なできものが数粒できました。その赤っぽいできものは2日程で消えたのですが、それからさらに2~3週間後に非常に小さな砂粒程度の大きさのつぶつぶの様なものが亀頭にいくつもできました。また、亀頭に少し赤っぽくなっている部分があります。
性交の経験はなく、それぞれ痛み、かゆみ、においはありません。
何かの病気でしょうか?よろしくお願いします。
【高橋クリニックからの回答】
性行為感染症・STDではありません。

現在、性行為感染症・STDについての相談を受けていません。
今までのコメント回答をよくお読みになれば解決します。
その程度の努力を惜しまないで下さい。心配なら地元の泌尿器科医を受診して下さい。

投稿: 18歳・男 | 2008/02/13 19:16

御回答ありがとうございました。
過去のコメントを拝見させて頂きます。

投稿: 18歳・男 | 2008/02/14 11:58

質問なんですが20日くらい前から尿道に痒みがあり泌尿器科で検査したところ淋病でもクラミジアでもなく原因がわからずセル二トン錠とクラビット錠をもらって飲んでるのですが全然痒みがおさまらずこまっています。

あと薬のせいかわかりませんが左腹がなんとなく痛みがあり肛門もかゆくなってきたんですよね。尿道と肛門のかゆみは常時ではなく1日に数回かゆくなります。あと軽いかゆみだったり激しい痒みになったりします。

ペットボトルに尿をして光にあててみたところ白っぽいヒラヒラなものが浮いていて尿道の真ん中くらいにしこりらしきものがあります。

来週の月曜までに治らなければカメラで見てみると言ってましてがこの痒みは治るとおもいますか?

【高橋クリニックからの回答】
慢性前立腺炎症状で、尿道の痒みを訴える患者さんがいます。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/
をご覧下さい。

投稿: かず 23歳 男 | 2008/03/11 19:01

それと書き忘れですが彼女も検査したところ異常はありませんでした。

他に飲んでる薬はアロチームとマーズレンSも飲んでいます。

よろしくおねがいします。

投稿: かず 23歳 男 | 2008/03/11 19:44

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