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前立腺結石

前立腺結石は前立腺内に生じる結石です。発生原因は不明です。

17139m46bns3慢性前立腺炎症状で原因が膀胱頚部硬化症の患者さんの前立腺部尿道の内視鏡所見です。写真手前に精丘という精液の噴出孔が見えます。精丘の右横に小さな光る点3個は、小さな結石(石灰)です。

17139m46bns4近づくと尿道粘膜に結石を確認できます。左右に山吹色から茶褐色の結石が確認できます。

17139m46bns5さらに近づくと結石と粘膜の関係が明確に確認できます。画面左上の結石は粘膜に付着していますが、画面右の結石が尿道粘膜の中から顔を出しているように見えます。これは、左上のように粘膜に付着した結石が、周囲の粘膜に囲まれ吸い込まれて埋没していく様のようです。要するの前立腺結石は尿道粘膜に付着した石灰・結石が前立腺に吸収されたものと考えることが出来ます。

17139m46bns6膀胱頚部硬化症の内視鏡手術を行い、その後、実際に採取した前立腺結石です。
私の自論では、前立腺結石は排尿障害で尿道内に生じたジェット流が作る渦流が、結石を作ると考えています。すなわち、前立腺結石が存在すれば、必ず排尿障害があります。もしその時点で下部尿路の症状、例えば、頻尿・残尿感・尿漏れ・睾丸痛・排尿痛・会陰部痛・射精痛・尿道違和感などがあれば、原因は前立腺肥大症・膀胱頚部硬化症・膀胱出口閉塞症などの排尿障害だと診断できる訳です。
気をつけなければならないのは、排尿障害を言及せずに原因不明の前立腺結石が下部尿路症状の原因だと誤診する医師がほとんどだということです。注意が必要です。

calc17902m60bns病理組織検査を行なうと、組織内に取り込まれた小結石・石灰を認めrます。結石の周囲にリンパ球が集まり、慢性の炎症を起こしているのが判別できます。

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尿道下裂

時折、成人の尿道下裂の患者さんが来られます。尿道下裂は先天性の病気、いわゆる奇形です。3ヶ月までの胎児の時に、尿道の完成をみなかった状態を指します。程度の差はありますが、高度の場合、乳幼児の時期に小児科医に指摘されて泌尿器科あるいは小児外科で手術を行います。

今回、44歳の男性で排尿障害の患者さんが来られました。軽度の尿道下裂でほとんど問題ないのですが、外尿道口が狭いので、大きくしなければなりません。
そこで、外尿道口を拡げる手術と偽の尿道口を一つにまとめる手術を行うことにしました。

性器画象です。自己責任でご覧下さい。実際の尿道口付近の所見です。大きく開いて見えるのは、偽の外尿道口です。






性器画象です。自己責任でご覧下さい。本当の尿道口は、直径2mmの金属の棒を挿入した所にあります。尿が出てくるのはこの狭い外尿道口からです。






性器画象です。自己責任でご覧下さい。偽の外尿道口と真の外尿道口に約1cmの距離がありますから、ここを電気焼灼で道を作ります。






性器画象です。自己責任でご覧下さい。電気焼灼で作った道と真の尿道口を確認しています。






性器画象です。自己責任でご覧下さい。さらに焼き進めていくと、真の尿道口と偽の尿道口が一つになります。作った道は、新しい外尿道口の後壁になります。






性器画象です。自己責任でご覧下さい。手術後、直径6mmのラテックス製カテーテルを挿入して、出来立ての尿道口が縮まらないように2週間留置・矯正します。2週間後が楽しみです。

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