高橋クリニック「休診のお知らせ」

Clinicsakura

 

院長の高橋知宏が、慢性腎不全という大病したため、当分の間、診療は午前中だけです。

 

また、院長が精密検査のため、大学病院に受診することがあり、臨時休診することがあります。
初診の患者さんは、事前に高橋クリニックにお電話で、休診日を直接ご確認ください。ご迷惑をおかけします。

【休診日】

6月30日水曜日は、大学病院で検査のため、休診です。再診の方でお薬の処方と、リハビリは可能です。

 

 

 

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亀頭の水疱のきれいな除去

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尿道が乾いてしまうと、尿道が癒着してしまいます。そうならないないように、尿道に水分を補給する細胞が存在します。

ところが何かの原因で尿道以外に水分を出してしまうことがあります。それが亀頭の表面にできた水疱🟰棒外尿道口嚢胞です。一般の医師は、水疱を注射機で吸引するだけです。あるいは、入院して手術しますが、水分を作る細胞を消去しないので、最初してしまいます。

私は電気焼灼で、水疱と水を作る細胞を焼いて、特殊な軟膏を塗っていただくと、綺麗な皮膚になります。患者さん達は、皆んな喜んでいます。日本で私しか行ないませ記事を編ん。

費用は自費で五万円です。二十歳から70才の人たちが来ます。午前中に電話でご予約下さい。東京03.3771.8000です。

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慢性前立腺炎の本当の原因

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若い男性から中年男性に、慢性前立腺炎と診断されてしまいます。一般的な医師は、慢性前立腺炎と診断します。前立腺を触診すると痛がるので。前立腺が炎症を起こしていると認識します。症状は前立腺周囲疼痛、下腹部痛、腰痛、会陰部痛、鼠蹊部痛、尿道痛、太もも痛などです。

原因は前立腺の血液不足、自己免疫疾患、前立腺の尿の逆流、ホルモン不足などと言われています。いろんな治療されていますが、なかなか治らないのです。

困った患者さん達が、日本全国から当院に来院します。本当の原因は、若い時から水分を多く摂取するので、膀胱出口に負担がかかり、膀胱括約筋が肥大して排尿障害になるのです。そのため膀胱三角部が肥厚して過敏になり、脊髄に多くの電気情報を流すために、脊髄の他の神経に流すために色々な症状感覚になるのです。また排尿障害で前立腺に負担がかかるので、前立腺が炎症を起こすのです。

Image_20231011134001 ですから、1日の水分摂取を1リットルに制限して、排尿障害の治療薬と膀胱三角部を鈍感にするクスリで症状は無くなります。

一般的にはクラビット抗生剤を処方するのですが、治る訳がないのです。

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前立腺肥大症の本当の原因

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老人になると、自然に前立腺が大きくなる🟰前立腺肥大症と一般の医師は思っています。しかし私は40年前は、男性の20%が前立腺肥大症でしたが、今は男性の80%以上が前立腺肥大症になっています。何故だと思いますか?

実は40年前のテレビ番組で、ある医師が「水分を毎日2リットル以上飲むと、健康になります。皆さん、水分をたくさん飲んで下さい!」と言ったのです。それ以来、日本人がみんな水分を多く飲み始めたのです。

その結果、尿が多く作られたために、人体が排尿以外に水分を他に出そうと、汗っかき、花粉症、下痢症、喉の乾燥し易くなりました。


Image_20230922112301 男性は若い頃から水分を多く摂取したので、排尿が増加したため、膀胱出口に負担がかかり、膀胱出口の膀胱括約筋が肥大して膀胱出口が狭くなりました。そのため、排尿するたびに前立腺に負担がかかり、抵抗して前立腺肥大症になったのです。


Image_20230923111601 男女問わずに膀胱括約筋🟰内尿道括約筋があります。水分を多く摂取すると、尿が多く溜まり、膀胱出口に負担が掛かるので、膀胱括約筋が肥大します。すると膀胱出口が開き難くなるので、その結果、前立腺に負担が掛かるので前立腺肥大症になるのです。

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前立腺ガンのステージ

Image_20230606170201 この表について考えてみましょう。ステージⅣだ5年生存率が51%ですが、正常の人の生存率は62%ですから、高麗者なのでしょう。それから考えると、ステージⅢ以下は若いのです。また若い人は前立腺ガンは生じないのです。下に私の考え方を記載します。

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stage 年齢 5年生存率 正常生存率

❶Ⅰ /50〜60歳 91%   100%

❷Ⅱ/60〜70歳 92%   100%

❸Ⅲ/70歳以上 85%   100%

❹Ⅳ/80歳以上 51%   62%

ーーーー➖➖➖➖

つまり年齢の高い人ほど、男性ホルモンが低下するので前立腺ガン細胞が進行するのです。ですから、若めのの人はステージⅠ、Ⅱですから針生検をすると悪化します。

ステージⅢ、Ⅳは悪性度が高めですから、男性ホルモンを低下させるともっと悪化します。

ステージⅠの5年生存率は91%、ステージⅡは92%、ステージⅢは85%、ステージⅣは52%でした。

しかし、正常の人達の5年生存率は、ステージ1.Ⅱ.Ⅲの年齢と同じ人達は100%生きています。

しかしステージⅣの人達と同じ年齢の人達は62%でした。つまりステージⅣの人達は高齢者なので、前立腺ガンが無くても、ほとんど同じに近い年齢でした。

ステージⅠ、Ⅱ、Ⅲは5年生存率が85〜92%であるのは、針生検をしたから悪性化したので、短命の人達が生じたのでしよう。ですから、針生検は絶対にしないで下さいね。

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勃起不全と性感低下を治す🤣

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包茎の手術の後遺症として、勃起不全障害や性感・性欲が低下する若者がいます。かわいそうに。( ´△`)

その原因は、手術後に人体が、ペニスがケガをしたと錯覚して、ペニスを使わせない‼️ために、ペニスの勃起神経や性感の神経をブロックしてしまったのです。


Image_20230605153701 どんなに時間が経過しても治らない症状なのです。そこで、私は神経を元に戻す治療であるプラズマ治療を行ないます。1回に30分で週に1回を4回ほどで治ります。

しかし、中高年の、年齢になったために同じ症状になった人は、もう少し時間がかかります。🤣

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プラズマ治療とは

Image_20230507134401 これは高橋クリニックにあ?プラズマ治療機です。マイナス電子e➖を人体に照射すると、細胞が活性化します。一個の細胞に100個以上のミトコンドリアが存在していますから、それが細胞にエネルギーを供給するのです。体常不良や病気の後遺症が改善します。

Image_20230507135701 プラズマ治療でミトコンドリアにエネルギーを与えてさいあが活性化するのです。

Image_20230507144001 一つの神経繊維には、普通の細胞と違い、ミトコンドリが一千個以上も存在しています。プラズマ治療で神経が活性化して感覚が正常化するのです。例えば突発性難聴や神経痛、神経麻痺が正常化します。

Image_20230507155401 ガン細胞にプラズマ治療のマイナス電子e➖を照射すると、ガン細胞が利用している鉄イオンが固定されて、ガン細胞が少しずつ死滅していきます。

Image_20230507164101 人体に侵入したコロナウィルスやインフルエンザウィルスやバイ菌にプラズマ治療を当てると、全て殺菌されて楽になります。

Image_20230507165001 体調の悪い人をプラズマ治療をすると、活性化して元気になります。女性はキレイになります。😆

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性感が正常に回復した人

Image_20230401132001 他のクリニックで包茎手術をしたら、傷が出来てしまい、性感も無くなった男性が、大阪から来院しました。

電気焼灼治療で、傷は綺麗になりました。性感を元に戻すためにプラズマ治療を始めました。

Image_20230401133801 大阪から3回も治療に来院しました。一般的に30分で二千円の治療ですが、先日には2時間半も予約して行ない一万円もかかったのです。具合はどうですか?と尋ねたら、正常に戻ったと喜んでいました。だから治療するたびに良くなるから2時間半も実行したのでしょう。😆

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前立腺ガンの骨転移は80%

Image_20230416102301 転移する前立腺ガン細胞は、80%が骨転移です。残りはリンパ節、肝臓、肺です。何故に骨転移が多いのでしょうか?

Image_20230416104101 ガン細胞が転移する理由は、ほとんどが針生検を行ったからです。針生検を行えば、前立腺に傷がてきて、軽い炎症になります。すると、人体が白血球や免疫細胞やリンパ球が血液で運ばれて前立腺の中に侵入します。


Image_20230416110001 前立腺の炎症を治したら、前立腺から血液で脾臓にに移動して処理します。

白血球や免疫細胞が前立腺から大静脈に移動する時に、前立腺ガン細胞の一部まで一緒に移動するのです。そして脾臓には入らずに、そのまま心臓→肺→心臓→全身に移動します。他の臓器のように頻繁な血流量のない骨に侵入して、静かに少しずつ増殖を始めるでしょう。それが骨転移になります。😂🤣😸😀😃

ですから、前立腺針生検をしなければ、ガン細胞は転移しないし、悪化細胞にもならないのです。ですから針生検して確認後に、前立腺全摘出術や放射線治療しても、西郷輝彦さんや上皇陛下のように骨転移するのです。

PSA値が高ければ、前立腺の触診をして、ガンが触れなければステージ1か2ですから、半年毎に触診します。触診でガンが触れたら、ステージ3以上で、悪性度は7,8,,9,10ですから治療を始めます。ガン細胞の悪性度を針生検で正確に確認しない方が骨転移はしません。

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慢性前立腺炎から前立腺肥大症になる

Image_20230214173001 排尿障害が隠れていると、それが20歳〜30歳で慢性前立腺炎の症状になります。そして、その状態を20年〜30年続けていると、40歳〜60歳で前立腺肥大症になります。

慢性前立腺炎の治療は、❶排尿障害の治療薬を服用❷水分を1リットルに制限すると、慢性前立腺炎は治ります。これを何十年も続けると、前立腺肥大症に成らなくなります。

水分を多く飲まない40年前は、年配者の20%が前立腺肥大症でしたが、現在はみんな多く水分を飲むので、年配者の何と❗️80%が前立腺肥大症になりました。

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慢性膀胱炎のご婦人方へ

Image_20230322093301 ご婦人で毎月も膀胱炎になる人がいます。泌尿器科を受診して検査をいろいろおこないあ、慢性膀胱炎と診断されます。でも繰り返します。何故に繰り返すのか医師も分からないのです。

Image_20230322094201 しかし、その原因はバイ菌による感染症ではないのです。実は若い時から水分を多く摂取するからです。

水分は、お水、コーヒー、紅茶、ジュース、牛乳、ビール、お酒などです。それを毎日たくさん2リットル以上飲んでいると、人体に多くの尿オシッコが腎臓で産生されて、膀胱出口に負担が掛かります。

その状態が10年以上経過すると、膀胱出口の左右にある膀胱括約筋が肥大して、膀胱に負担がかかります。

すると、膀胱は縮小して膀胱の壁が肥厚して粘膜の血管が増えて、膀胱の感覚を作る膀胱三角部が過敏になって膀胱炎症状が作られて、慢性膀胱炎になってしまいます。

対策として、排尿障害の治療薬であるエブランチル、膀胱を鈍感にするベタニス、ベオーバを処方すれば改善します。

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 亀頭の水疱の治療

Image_20230408131601 子供の頃から、亀頭に水疱が出来てしまっている男性が存在します。一般の医師はイラストで示すように針で刺して水を抜いているだけです。すると、またもや膨らみます。

その理由は水疱の下に、尿道腺細胞が存在するからです。尿道腺細胞は、本来尿道に水を流しています。ところが尿道腺細胞が、尿道ではなく、皮下組織に流してしまうのです。そのため亀頭周囲に水疱が出来てしまうのです。病名は傍外尿道口嚢胞です。

Image_20230408132001 ですから、水疱の下の尿道腺細胞を除去しなければ、また再発してしまうのです。私は電気焼灼手術で、まずは表面の水疱膜を焼灼して、次に水疱の底の粘膜を焼灼すると、尿道腺細胞が焼かれて死滅します。ですから再発しません。

手術料金は、当院だけの治療法で保険外ですから5万円です。2個以上は7万円です。

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棒外尿道口嚢胞、亀頭水疱

Image_20230402105801 亀頭の尿道口の横に水疱が出来ている人が存在します。これは病気では無く、ある意味で、人体の奇形です。

これは、尿道水を作る尿道腺細胞が、尿道ではなく皮下組織に流してしまうのです。そのため皮下組織に水が溜まり、水疱になるのです。

一般医師は水疱に針を刺して水を吸引したり、袋を切って縫合したりします。尿道腺細胞が残っていますから、水がまた溜まります。また切開して縫合すると尿道口が引っ張ららて、尿水が真っ直ぐ出なくなります。

Image_20230402104101 私の治療は、先ずは電気焼灼術で水膜の粘膜を焼き鳥ます。水膜の底にある尿道の細胞を焼いて死滅しやす。その後にわ私の作った特殊な軟膏を塗ると、3週間~1ヶ月で新しい皮膚が生まれて凹みが無くなります。そして水疱は再発しません。

棒外尿道口嚢胞という名称は、私が作った名称です。一般の医師は亀頭水疱といっていたのです。😂🤣😸😀😃

今までに18才から70才の日本全国から何千人も治療しました。1個5万円、2個以上は6万円以上です。私は病気では体力低下して、本当は治療したくないのですが、どうしても治したいのであれば、私にお願いしてください。

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修正のヤケド手術後に特殊な軟膏を

Image_20230330171501 過去の手術後に傷が膨らんだり、硬くなったり、凸凹になつたり、痛み神経が出来て痛くなったりします。その傷を電気焼灼手術で深く火傷を作ります。それだけでは、また傷になります。


Image_20230330172301 それを回避するするために特殊な軟膏を1日2回塗ってもらいます。その軟膏は、シコリや痛み神経を作らせません。また焼いた後なので血液が流れていません。そのため、軟膏に特殊な成分をいれてあり、皮膚だけが少しずつ再生させます。その結果、上の皮膚と下の皮膚が混ざって再生するので、ツートンカラーも無くなります。😂🤣😸

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傷などの修正手術について

Image_20230329154401 現在、私は病気になり人体が低下して、いろいろな手術が出来なくなりました。それでも、私しか出来ない修正手術を何とか行ない、全国から患者さんが治療しに来院します。

傷などの修正手術は10万円、嚢胞・水疱治療は5万円、2個以上は8万円です。

もしも治療糜が高額と思うのであれば、他の医師に治してもらってくださいね。😂🤣😸

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間質性膀胱炎の本当の治療❤️‍🩹

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間質性膀胱炎の症状は、頻尿、夜間頻尿、尿意亢進、膀胱疼痛、膀胱不快感、残尿感などです。

しかし、尿検査をしても正常などて、原因不明の膀胱の病気とされ、原因が分からないので、「難病」とされて、政府に登録されてしまいます。治療としては、膀胱にたくさんの水を入れる膀胱水圧拡張術や膀胱鏡で膀胱粘膜を手術になりますが、何回も行なっても治りません。薬は抗生剤、痛み止め、過活動膀胱薬ですが、治りません。

Image_20230323144001 本当の原因は膀胱が原因の病気ではなく、排尿障害が膀胱に負担がかかり、膀胱に症状が出る病気です。イラストのように膀胱出口周囲の膀胱括約筋が肥大して、尿が出にくいために膀胱に負担がかかり、膀胱が縮小して過敏になり、頻尿、残尿感、痛み、不快感になるのです。

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このイラストはエコー検査の側面所見の拡大図です。膀胱出口が膀胱側に凸突出し、粘膜が硬化し、排尿筋が肥大変形しています。一番重要なのは、膀胱括約筋の肥大です。これを膀胱鏡検査を行なっても確認できないのです。

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正常の人のエコー検査所見のイラストです。膀胱出口は平らで排尿筋は膀胱出口に向かっているだけです。さらには、膀胱括約筋が見えていません。つまり肥大していないのです。

【治療】としては、膀胱の収縮を強めるエブランチル、膀胱の症状を低下させるベタニス、ベオーバです。また膀胱括約筋を緩めるクスリは、男性の前立腺肥大症のザルテイアしかないのです。そこでご主人やお父上に保険で処方してもらいます。それが出来なければ、ザルテイアのジェネリックの安価なクスリを自費で購入します。😂

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私の作った軟膏で傷はキレイになる

Image_20230131183601 ケガや手術した後に傷が出来てしまいます。いくら消毒しても傷になります。なぜかと言えば、消毒液が皮膚細胞を抑制するために、瘢痕化細胞が活性化するのでしょう。

Image_20230131191801 例えば、3ヶ月以上前に包茎手術した人が、傷の下が硬い、痛い、膨れているなど、いろいろな後遺症になります。それは局所麻酔が2時間ほどで切れてしまうからです。そのため人体がペニスがケガをしたと思うので、再度ケガをしないように、傷の部分を硬くして、腫れて丈夫にして、ケガをしないように痛み神経を作るのです。

そうならないために、私の作った軟膏を手術した直後から塗れば、傷の負担が抑制されて人体が反応しないのです。

手術した直後から、私の作った軟膏を塗れば、キレイな傷になります。😂🤣😸

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急に修正手術したくなった人に

精神的に急に修正手術をしたくなった人は、当日の午前9時半までに来て下さい。

当日に予約した人がいたとしたら、できなくなりますからです。😂

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傷跡を治すための治療費

様々な傷跡を治すための治療費です。

829ddf8386ed4d1984515b09f3746236傷跡を私独自の電気焼灼手術+オリジナル軟膏でキレイな皮膚に戻します。治療の時間は30分〜1時間で終了します。

8a96fb7095db49ed9b60c973ce6ab1e4 ❶ 包茎手術の傷跡を治す治療費 10万円〜13万円

 ❷ 異物を注入された亀頭の凸凹を治すための個数との治療費 5万円〜10万円

❸ 亀頭の水疱である「傍外尿道口嚢胞」の個数との治療費 5万円〜7万円

❹ 全身のあらゆる傷跡を治す治療費 3万円〜10万円

お電話で午前中にご予約ください。電話番号03.3771.8000

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亀頭の水疱、傍外尿道口嚢胞の治療

8f8c3649f85f442aaf5f54027f5ffcf7亀頭の水疱を治療さない医師がほとんどです。今年の9月だけで当院で6人も治療しました。

一般の医師は患者さんを入院させて、メスで手術して縫合します。費用は10万円〜15万円です。そして尿道の出口が変形して、尿線が曲がってしまうのです。

写真で見て分かる様に電気焼灼でヤケドを作ります。そして私の作った軟膏を塗ってもらえば、きれいに治ります。

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包茎手術の傷跡の治し方

包茎手術した人の傷が目立って気になる人がいます。私は治せます。手術料金は10万円です。

❶先ず麻酔のシールを患部に1時間貼ります。

❷次に2%の麻酔薬カルボカインを注射します。

❸電気焼灼器で傷に沿ってヤケドを作ります。もともと傷が痛い部分は、痛み感覚の知覚神経が生まれたので、そのセンサーも焼きとります。

❹ヤケドに特殊な軟膏わ塗ります。

❺すると1ヶ月ほどで、新しい皮膚が再生して傷は無くなります。😂🤣

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傍外尿道口嚢胞の手術

おチンチンの尿道口のすぐ横に、嚢胞(水ぶくれ)が生まれながら付着している男性がいます。

❶本人1人では問題ありません。ところがご婦人とセックスをする時に、相手から違和感を感じてしまうのです。

❷除去するためにクリニックや病院に行くと、「手術をすると尿道口が変形して尿線の方向が変わるので手術をしない。」「水泡を切って縫合します。」「三日間入院して、料金は15万円です。」と言われます。

❸患者さんが仕方なく、インターネットで調べると、高橋クリニックが見つかるのです。私は特殊な電気治療器で、水泡を凝固焼灼して潰すのです。手術時間は30分です。当然日帰りです。

❹手術した火傷部分に、私が作った特別軟膏をつければ、傷も無く治るのです。みんな満足してくれます。

❺ただ私は入院手術して体調が悪かったので、7ヶ月も手術をしませんでした。最近、何とかやっと始めました。もちろん成功です。嬉しい😀😃😆

❻手術料金は、20歳代までは4万円、30才代以上は5万円です。年齢的には70才以上の人があーました。入院した時に恥ずかしいからと言う理由でした(笑)。

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慢性前立腺炎の治療

先日、お母様と2人で二十歳の青年が来院されました。以前からオシッコが終わっても、30分から1時間は尿意を感じて治らないのです。さらに、膀胱出口と尿道が開いた感じがして、常にオシッコが漏れそうな感覚なのです。

地元の泌尿器科を受診したら、よくあるパターンの「慢性前立腺炎」「過活動膀胱」最後は「気のせい」と診断され、現在は心療内科にかかっています。抗生剤や抗コリン剤を処方されましたが、改善が得られません。

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早速、エコー検査を行いました。予想通り、膀胱三角部が硬化し突出していて、膀胱出口が相対的にVの字に見えます。ほ膀胱出口が膀胱側に突出(矢印)しているからです。排尿中でもないのに、膀胱出口が開いているように見えます。膀胱括約筋も側面像で確認できます。

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正面像では膀胱頸部周囲に静脈瘤がす少なくても7個以上たくさん確認できます。また、左右の膀胱括約筋が中央で繋がっています。これらの所見の全てが、排尿障害後遺症所見です。頻尿は10回以下で、それほど多くはありません。本来であれば、尿意切迫感が強くなり、トイレに行きたくなり、20回以上の頻尿になる筈です。しかし、尿意切迫感がそれ程でもないのです。結果、患者さんの脊髄神経回路が異なる感覚、尿意だけの感覚と、膀胱や尿道の違和感を感じさせるのです。

Recep排尿障害の治療薬で膀胱括約筋の緊張を緩めるα1-ブロッカーを必ず処方します。ただ若者に健康保険で処方できるのは「エブランチル」だけです。もしも効果がなければ、お父さんに前立腺肥大症の排尿障害の治療薬であるユリーフやハルナールを処方して、息子さんに飲んでもらいます。もちろん、お父さんの許可が必要です。

また頻尿治療薬を処方しますが、抗コリン剤は膀胱の体部を緩めるのですが、患者さんによっては、膀胱三角部には効果のない方がいます。さらに、抗コリン剤によって膀胱排尿筋が収縮しないので、逆に排尿障害が強くなることがあります。そのため、β3作動薬を処方しなけれ効果が出ません。若い男性にはべオーバを選択します。

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前立腺ガンの治療

今の前立腺ガンに対する治療は、患者さんが、一般の方法だと、4年〜5年で死亡してしまいます。このワンパターンの治療は避けましょう。

前立腺ガンに対する考え方をお教えしましょう。

❶男性は40才の中年を経過すると、男性ホルモンが低下して、前立腺が何とかしようとします。そこで前立腺は男性ホルモンを作成しようと前立腺ガンを作るのです。前立腺ガンが男性ホルモンを作成すると、悪性度が増して4年〜5年で死亡してしまうのです。

❷また、前立腺を針生検をして前立腺ガンの見つけて男性ホルモンを低下させると、前立腺ガンの悪性度が増してしまうのです。

❸ですからPSAが高くなっても針生検をして前立腺ガンの細胞を確認してはいけないです。針生検だけでも炎症は生じて悪性度に低い前立腺ガンも悪化してしまうのです。

❹肛門から触診をして前立腺ガンが触れなければ、半年ごとに触診して観察しましょう。また、大豆イソフラボン(ドクターアグリマックス)を利用して男性ホルモンが元に戻ったと前立腺に誤解させるのです。

❺肛門の触診で前立腺ガンが確認されたら、次の治療をします。①エストラサイト(女性ホルモン+抗がん剤)、イクスタンジ(前立腺ガンの細胞の男性ホルモンを低下させる)、③ザルテイア(治療するガン細胞をリラックスさせる)のです。ただし①と②は毎日4カプセルを内服しますが、その量だと前立腺ガンが認識して悪性度が増大するかもしれないのです。これを防ぐために週に1錠にするのです。そうすれば治療している前立腺ガンは治療しても認識せずに少しずつ死滅するのです。

❻また前立腺ガンも男性ホルモンが低下すればするほど悪性度が増大します。それを踏まえて、大豆イソフラボン(ドクターアグリマックス)を投与すれば、前立腺ガンは男性ホルモンが上昇して若返ったと誤解して、前立腺ガンは悪性度が低下するでしょう。そのためにドクターアグリマックスを内服してください。

なかなか面白い考え方でしょう。おかげで10年以上も生きている患者さんがたくさんおられます。教科書どうりのの考え方は注意しなければなりません。

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間質性膀胱炎の本質

一般のの医師は、間質性膀胱炎は原因不明の膀胱の筋肉と粘膜の原因不明の炎症と思われるのです。

❶ところが本当は誤解です。これらの患者さんは小さい子供の頃から頻尿がありました。一般の医師は生まれながら、その人の体質だと思われるのです。だから間質性膀胱炎になっても無関係と思われるのです。結局、原因不明の炎症間質性膀胱炎と思われるのです。

❷実は頻尿は排尿障害が原因で子供の頃から頻尿になったのです。大昔は人間の寿命は50才以下だったので間質性膀胱炎にならなかつたのです。

❸ところが皆んな長生きになりました。そのため排尿障害が長く続いて膀胱に負担がかかり、 頻尿ではなく、痛みが出て原因不明の間質性膀胱炎と診断するのです。

❹ですから膀胱の水圧拡張手術を行なっても治る訳がありません。治療の本質は排尿障害の治療です。水圧拡張で膀胱に負担がかかるだけです。女性に処方できるのはイソフラボンしかありません。本当は男性の前立腺肥大症の排尿障害の治療薬であるハルナール、ユリーフ、フリバスが効果適面です。

❺しかしながらご婦人には保険では処方できません。そこで自費で購入するか、父親やご主人の保険証で処方してもらうしかありません。(笑)

❻間質性膀胱炎は原因不明の病気ではありません。本人が気がつかない排尿障害を積極的に治療しましょう。絶対に治ります。

❼日本全国から間質性膀胱炎の患者さんが膀胱水圧拡張手術を行ない、治らないのでインターネットで私の書いたブログを読み、北海道、九州、沖縄など日本全国から来院して治すのです。みなさん治って大喜びです。

❽また膀胱水圧拡張手術を行なっても、半年から8ヵ月症状が低下するだけで、またまた症状が出るのです。そのため、この治療は膀胱に負担をかけるだけです。



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尿道口の水泡 傍尿道口嚢胞

子供の頃から、尿道口の周囲の嚢胞・水疱が出来ている男の子がいます。自然治癒しないで、大人になっても結構存在します。

 

傍外尿道口嚢胞(ぼうがいにょうどうこうのうほう)をご存知ですか?先天性の(生まれながらの)嚢胞(のうほう:体液がたまった小袋)が、尿道の傍らに生じる良性の腫瘤・水泡、です。

Bull1ここでご紹介するのは20歳の男性です。物心ついた頃から腫瘤の気付きましたが放置してきました。青年になり気になりだしたので相談にみえました。
亀頭を正面から見ると、尿道口を隠すように腫瘤が観察できます。直径1cmほどです。

 

外尿道口を開くように観察すると、尿道口の右壁から腫瘤の基部が確認できます。
このぐらい腫瘤が大きいく尿道口を塞ぐように占拠すると、尿線が曲がることがあります。
一般的に泌尿器科で行なわれる手術は、嚢胞を尿道の粘膜から切り離し切断面を吸収糸で縫合します。

しかし縫合することで尿道口の形が引きつれて尿線が曲がったり噴水状になることがあるので、手術の際には注意が必要です。あ医師は後遺症を嫌がり、手術をしません。

 

Bull2亀頭を右真横から観察した写真です。
かなり前面に出っ歯ているのが確認できます。
20歳という年齢の若い男性が、このような状態で満足できる訳がありません。
遠めで見ても直ぐ分かるでしょう。

温泉などの公衆浴場で、他人の目が気になるでしょう。

腫瘤が水をたわわに含んだブドウの状態の嚢胞であることが分かります。

 

 

Bull3手術直後の所見です。
私が得意とする電気焼灼手術で嚢胞を全て焼きました。
電気焼灼手術は、電気的火花で少しずつ組織を焦がしていきます。
焦げる部分は、火花が当った0.1mm程度ですから、とても軽い火傷です。
ですから、傷の治りがとてもよい特徴をもっています。
また、縫合する必要がないので、ほとんど変形しません。

 

Bull4手術4週間後の所見です。
尿道口の右側にほんの少し凹みがありますが、ほとんど気にならないそうです。
予想通り、尿道変形にはなりませんでした。
一番上の写真と2番目の写真と比較して下さい。
手術をしたかどうかも分からないほど治っています。
痛みもなく、尿線も真直ぐで、排尿もスムーズだそうです。
それを聞いて、執刀医の私もヤレヤレです。

 

Bull5_20210907164201 【補足】
傍尿道口嚢胞は、機能的にはほとんど問題ないので、美容的な手術になります。

当院では、平成20年(2008年)から手術費用5万円になりました。現在は3万円にしました。

この手術を行なっているのは私だけです。一般の医師は嚢胞に針を刺して中身を吸引するか、入院させて下半身麻で袋の皮膜を切除して縫合するのです。しかしながら、これらの治療は何度でも再発するのです。

その理由は、嚢胞は二重構造で亀頭に密着している水溶液を産生する内膜を残してしまうからです。電気焼灼手術は、亀頭を傷付けずに内膜のみを焼くからです。

 

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ウンコとオシッコの仕方

395898481e1046a0ac6f9b9a5ce69393 ウンコの出し方は,イラストのように前屈みで実行すると出しやすくなるのです。その理由は直腸が後ろに傾いているからです。前かがみにすると、直腸と肛門が一直線になり、腹圧でウンコが肛門まで下がるのです。

Dog 四つ足動物である犬もウンコをする時に、四つん這いではなく、やはり前かがみで排便します。オス犬は片足を上げてオシッコしますが、高齢のオス犬や全てのメス犬は前かがみになってオシッコをします。

人間は普通、背筋を伸ばして座るオシッコと、男性のように立位でオシッコするのが常識です。しかしながら、Bla1 イラストで示したように、膀胱の真下に膀胱出口が存在しません。中心から45°の方向にずれているのです。ほぼ中心線上にあるのは、尿意を感じる膀胱三角部です。尿の重さ・重力は膀胱三角部に当たるのです。この状態で圧力をかけると、膀胱三角部に当たってから間接的に膀胱出口に流れて行くのです。この状態で何十年もけいかすると、過活動膀胱、間質性膀胱炎、慢性前立腺炎、神経因性膀胱、前立腺肥大症になるのです。

今度は前方に45°傾くと、膀胱出口は重力の直下になります。当然オシッコが出やすくなります。メス犬と同じ姿勢で男女共にオシツコをすれば、様々な病気にはならないのです(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

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前立腺のラテント癌



PSA検査値が少しでも高いと、「前立腺ガンだ!ガンだ!ガンだ!」と決め付けて針生検を何回も何回も行います。マレにガン細胞が、発見されることがありますが、多くは良性に近いグリソンスコア5〜6です。

前立腺ガン、特にラテント癌は、加齢とともにかなりの確率で増えます。E77ae20c376146e9a511345b46e04cd0 1987年に友人の和田医師が発表した前立腺ガンでは死亡しなかった患者さんの前立腺病理結果です。前立腺ガンの潜伏率は表のようです。
❶80歳代50%→80%以上
❷70歳代33%→60%〜80%
❸60歳代22%→50%〜60%
❹50歳代12%→40%〜
❺40歳代 6%→40%
当時から30年以上も経過した現在に至ると、30%以上も確率が高くなっています。

56d44393e9934dca9bf8b5742e73e9a1 また同じ研究で2枚目の表のように、前立腺が大きければ大きいほど前立腺ガンの存在率が高まります。
❶前立腺の大きさが60cc以上であれば、75%存在する。
❷大きさが10cc以上であれば、20%〜30%存在する。

 

8672427dbb9b4011975b72b48b76d122 この証拠に、最近では前立腺肥大症が増えているので、それに比例して前立腺ガン・ラテント癌が増えているのです。

98269464f72545e1b1697a4a8b566ec1 統計的に前立腺肥大症は、80歳までに80%の男性が前立腺肥大症です。ラテント癌が増加するのは当然でしょう。

前立腺肥大症の増加→排尿障害の増加→前立腺針生検の増加→ラテント癌の発見増加→前立腺針生検で刺激され、ホルモン治療で刺激されたラテント癌の悪性化→前立腺ガンの死因の増加

ですからPSAが多少高くても、触診でガンが触れなければ、様子を見るだけにするべきです。

 

 

 

 

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PSAの原因



Psasyst1PSAは前立腺の腺腔に溜められているタンパク質分解酵素です。精子が自由に動けて妊娠の可能性を高くする酵素です。精液をサラサラにするのです。

PSAがタンパク分解酵素ですから、目的の精液以外に触れると悪影響があるかもしれません。そのために前立腺細胞で囲まれているのです。しかし初めのイラストに示すように漏れ出てしまうことがあるのです。
❶前立腺肥大症や膀胱頚部硬化症があると排尿の都度前立腺に圧力がかかりPSAが漏れ出ます。
❷前立腺ガン細胞だあると、正常の前立腺細胞よりもシールドが不完全なのでPSAが漏れ出てしまいます。
❸過去にPSAが高いと前立腺針生検をされていると、後遺症で穴が開いてPSAがさらに高くなります。すると、前立腺ガンが増加したと、何回も前立腺針生検をしてしまうのです。
❹生まれつき前立腺にすき間の開いている人がいます。当然、PSAは高くなります。



Psasyst2 以上のことから分かるように、PSAは前立腺ガンだけで高くなる訳ではありません。ですからPSAが高いからと言って何も考えずに前立腺針生検を行うのは・・・問題です。
私は2枚目のイラストのように対処しています。
❶触診で前立腺ガンが触れなければ、PSAが高くなる原因のほとんどが排尿障害です。前立腺に隠れた前立腺ガンを発見するために針生検を行うと、刺激されたガン細胞が増殖し、さらに悪性度が増すのです。
❷触診で前立腺ガンが触れても、針生検をしないで治療を行えば、寿命に影響しません。

これらを色々考えて治療方法を考えるべきです

 

 

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傍外尿道口嚢胞

Bulla8 毎月1人~3人程度の傍外尿道口嚢胞の手術を行います。この病気は先天性のもので、赤ちゃんの頃から存在するのがほとんどで、病気とは言えませんね。

これは、尿道腺細胞の一部と皮膚が合体して嚢胞(袋)を作ったのです。一般の医師は治療方法を教育されてはいませんから手術はしません。通常は嚢胞に注射器を刺して定期的に吸引するだけです。

泌尿器科医師の中には入院手術させる医師がいます。嚢胞の外膜を切除して縫合するのです。しかしそれでは内膜が残るので嚢胞が再発します。さらに、尿道口のそばを縫っているので、オシッコが散ったり割れたりしてしまうのです。

そこで私の考案した手術をご紹介しましょう。

Bulla9 ❶嚢胞の外膜を始めに焼灼蒸散させます。
❷中身の水分を除去します。
❸内膜が残ると嚢胞は再生するので、電気焼灼で丁寧に内膜を蒸散させます。注意しなければいけない事は、直ぐ下に亀頭組織や陰茎組織があるので、深く治療すると出血してしまいます。
Bulla10 ❹ある意味で火傷を作った手術です。一般的な火傷の治療では傷跡が残ってしまいます。傷跡が残らないようにするために、私が考案した特殊な軟膏を塗ってもらいます。1ヶ月未満で綺麗な皮膚が新生します。

 

 

 

 

 

 

 

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難治性の慢性尿道炎

Manseinyodoen若い男性が、性的遊びをした後に、淋病やクラミジア尿道炎になります。これらのバイ菌は一般的な抗生剤では治らないので、決められた抗生剤が必要です。

治療により問題のバイ菌は死滅して、培養検査で検出されなくなります。………ところが、尿道からのウミ・分泌液と排尿痛が治らないでいつまでも続く人がいるのです。 

実はこの現象は、感染症がきっかけであっても、病気の本質ではないのです。隠れた排尿障害が膀胱三角部を刺激して頻尿になるはずなのに、症状が出ない人がいます。

イラスト①膀胱三角部の情報が脊髄神経回路に伝達しますが、回路が反応しなければ症状は出ないのです。

イラスト②たまたま性病によって急性尿道炎になると、そのために神経回路が作られます。その神経回路は排尿痛と尿道分泌液と白血球の増産を刺激する神経回路なのです。一度作成された神経回路には長期間消えません。

イラスト❸すると、膀胱三角部からの神経が尿道炎の神経回路を利用して情報を伝達させるのです。すると頻尿の代替として排尿痛、尿道分泌液、白血球増加となります。結果、原因不明の慢性尿道炎になるのです。

治療は、排尿障害の治療薬と頻尿治療薬を 服用すれば、症状は軽快するのです。面白いでしょう。

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前立腺肥大症の誤解

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前立腺が大きい前立腺肥大症だから、排尿障害が生まれて患者さんが悩まれていると、一般的に考えています。

ところが、前立腺肥大症の手術を行っても、オシツコの出の悪さや頻尿や残尿感や痛みが無くならない患者さんが、一定の割合で出現します。すると、執刀医は「歳のせい」「気のせい」「自律神経失調症」と診断し、それ以上の治療を行なってくれません。

その事実から考えると、前立腺が大きいからと判断して手術した事が、誤診であり治療のミスだったことが分かりますよね?

前立腺肥大症の真実は、次の通りです。

❶若い頃より排尿がアンバランスだった。

❷何十年も経過すると、膀胱括約筋が肥大し、同時に前立腺も大きくなった。

❸排尿障害のために膀胱に負担がかかる。

❹負担のかかった知覚神経の膀胱三角部が過敏になり、頻尿・残尿感・尿意切迫感・陰部痛などが後遺症として出現する。

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前立腺の手術しただけでは、膀胱三角部の後遺症は除去できないし、肥大した膀胱括約筋も未処置などで、は排尿障害は完全に治らないのです。そのような患者さんが何十人もおいでになりました。追加の内視鏡手術で、膀胱三角部の処置と膀胱出口を十分に切開・開放すれば、膀胱括約筋が収縮しにくくなり、症状は軽快しました。

例えば、2つのイヤホーンが絡み合った状態であった場合、2つに分離解くのが大変ですよね?小宇宙である人体の病気は、単純ではない筈です。(笑) 

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間質性膀胱炎のエコー所見

Ice1間質性膀胱炎のご婦人患者さんが全国から大勢来院されます。その患者さん達は、内視鏡検査のみに異常が認められ、その他の検査では異常なしと言われます。その結果、原因不明の間質性膀胱炎と診断されるのです。

私は間質性膀胱炎の原因がすべて超音波エコー検査で確定できます。初めのイアスとが正常のエコー所見です。膀胱出口が閉じています。膀胱排尿筋が膀胱出口に向かっています。

 

 

Ice2  2枚目のイラストが間質性膀胱炎の患者さんのエコー所見です。。
❶膀胱出口部分が膀胱側に突出します。
❷膀胱出口が「Vの字」に常に開いています。
❸膀胱出口が突出したので、相対的に膀胱三角部が厚くなります。
❹排尿筋の走行が乱れ厚くなります。
❺膀胱のエコー側面像では、正常では膀胱括約筋は見えません。排尿障害が増強すると、膀胱括約筋が肥大して、エコー側面像で確認できるのです。
❻尿道周囲結石、尿道周囲の静脈瘤は慢性的排尿障害の結果です。
❼膀胱三角部から膀胱出口にわたって粘膜の硬化像が認められます。

9e3a89b714fb48699af37528a9de76e8 これらの所見は、一つでもあれば、長期間にわたって排尿障害が続いた証明になります。したがって症状に左右されずに排尿障害の治療を積極的に行うべきです。性別に関係なく、排尿障害の治療薬であるユリーフ・シロドシン、ハルナール・タムスロシンを飲むべきなのです。これらのクスリは、前立腺を緩めるのではなく、男女共通の膀胱括約筋を緩めてくれるのです。

写真は間質性膀胱炎の膀胱のエコー写真です。

一般の医師は、そんな知識もないのです。私だけのおかしな考え方です。(笑)




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慢性前立腺炎のエコー所見

Bphecho1原因不明の慢性前立腺炎の患者さんがたくさん来られます。尿検査、CT検査、エコー検査で異常を認めないと言うのです。

しかし、私がエコー検査を行うと、必ず異常所見を認めるのです。そこでエコー所見をイラストで解説しましょう。初めのイラストは正常所見です。前立腺は膀胱と接しています。膀胱出口は通常閉じていますから、一見不明瞭です。膀胱縦走筋である排尿筋は膀胱出口に向かっています。

Bphecho3 慢性前立腺炎の患者さんのエコー所見は2枚目のイラストです。前立腺の大きさに関係なく、形の変化に注目します。
❶膀胱出口部分が膀胱側に突出します。
❷膀胱出口がVの字に常に開いています。
❸膀胱出口が突出したので、相対的に膀胱三角部が厚くなります。
❹排尿筋の走行が乱れ厚くなります。
❺前立腺のエコー側面像では、正常では膀胱括約筋は見えません。排尿障害が増強すると、膀胱括約筋が肥大して、エコー側面像で確認できるのです。
❻前立腺結石、前立腺周囲の静脈瘤は慢性的排尿障害の結果です。
❼膀胱三角部から膀胱出口にわたって粘膜の硬化像が認められます。

Ec3237113795451c978756e36c35b4aa 以上の所見がどれか一つでも認められれば、排尿障害長期間潜在化していると考え、排尿障害の治療を行うと、慢性前立腺炎症状は軽快します。

写真は慢性前立腺炎の患者さんのエコー所見です。イラストを覚えていれば、すぐに判断できますね。

また、これらの所見は、前立腺肥大症、神経因性膀胱、PSA高値の患者さんの所見と共通です。つまり何十年もの排尿障害が存在したと考えます。

 

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間質性膀胱炎の真実

間質性膀胱炎は原因不明で難病指定にもなっています。原因不明は実は間違いです。

間質性膀胱炎の原因は、患者さんが自覚しない軽度の排尿障害が原因なのです。患者さんが自覚しないから、医師も調べないで原因不明も間質性膀胱炎と診断するのです。

9e3a89b714fb48699af37528a9de76e8 エコー検査でで膀胱出口を観察すると、長期間の排尿障害の後遺症による変形が認められます。
❶膀胱三角部の肥厚
❷膀胱排尿筋も変形
❸膀胱括約筋の肥大
❹膀胱出口粘膜の硬化像
❺膀胱出口周囲の静脈瘤

2枚の写真は、間質性膀胱炎と診断され、治らないで悩まれたご婦人のエコー所見です。

Bc9d71d685114a3cb18f7cf22c20e28d画像診断だけの⑴以上の所見が一つでもあれば、長期間の排尿障害が認められるのです。ですから、積極的に排尿障害の治療をすべきです。
α1-ブロッカーである①ユリーフ・シロドシン②ハルナール・タムスロシン③フリバス④エブランチルのどれかを処方します。

⑵様々の関連症状である頻尿・尿意切迫感・尿失禁・痛み・激痛・痒み・痺れなどいろいろあります。その症状は膀胱三角部の感覚なのです。正常であれば、単なる尿意・頻尿です。ですから頻尿の治療薬であるβ3作動薬である①ベタニス②ベオーバを処方します。

地元の医師は、泌尿器科学会の発行している「ガイドライン」しか信じません。この考え方を教えても、患者さんを集めるため、金儲けのためだと、否定されます。……ゴメンなさい。エコー検査をしても写真の1/10の一般的な画像を見て、『異常無し』と思うのです。大学病院では、泌尿器科医ではない画像診断だけのエコー専門の医師が見ているだけですから、やはり異常無しと思うのです。

 過活動膀胱、膀胱疼痛症、鬱血性骨盤疼痛症候群、神経因性膀胱、慢性前立腺炎の全てが、同じ原因です。

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間質性膀胱炎の対処法

遠方で当院に来院できない方への助言です。

以前から間質性膀胱炎の原因について、私のブログで詳細に解説しています。その原因が次の通りです。
❶排尿の膀胱出口にある膀胱括約筋と、尿道括約筋のバランスが乱れる。
❷膀胱括約筋が十分に開かないで排尿するので、腹圧の物理的負荷が膀胱括約筋にかかる。
❸何十年と毎日繰り返されると、当然の生体反応として、膀胱括約筋が肥大する。
❹膀胱括約筋が肥大すれば、膀胱出口は尚一層と開き難くなる。
❺排尿時に膀胱内圧が上昇する。
❻膀胱内圧の上昇=尿がパンパンに溜まった=尿意切迫感→頻尿=過活動膀胱になる。
❼膀胱内圧の上昇→膀胱三角部に負荷→尿意+痛み→間質性膀胱炎になる。

以上の事から分かるように、排尿障害が間質性膀胱炎の根本原因なのです。しかしながら、一般の泌尿器科医は原因不明の炎症と思っているので、排尿障害の治療薬を処方してくれません。そこで、地元の医師に次のようなウソを言ってください。
「オシッコが出にくいのです。」「過去に神経因性膀胱と診断されました。」

このように告げれば、排尿障害の治療薬であるα1-ブロッカーであるエブランチルと、β3作動薬であるベタニス・べオーバを処方してもらえるでしょう。

 

 

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触診の価値

Gigital 多くの泌尿器科医師が、PSA値が高くなった初診の患者さんに対して、前立腺の触診をしません。触診で確認出来ても出来なくても針生検で診断できるのだから、患者さんの肛門に指を入れて触診をするなんて無駄だと思っているのでしょう。

しかし、患者さんにとっては、入院して麻酔をかけて針生検をして、術後に出血をしたり急性前立腺炎や慢性前立腺炎になる患者さんが多くいます。ガンの発見だけを優先にしている事が常に正しいとは限らないのです。ステージ(Ⅰ)であれば、多くの患者さんは健康のヒトと寿命は同じです。

触診で判明することは、イラストの通りです。
❶硬さ
ⅰ)前立腺の硬さ、ⅱ)前立腺肥大症の硬さ、ⅲ)石の硬さに区別できます。正常の前立腺の硬さは低い悪性度でグリソン・スコアが5以下です。前立腺肥大症の硬さは中間の悪制度で、グリソン・スコアが6〜7程度です。石の硬さの悪性度は高く、グリソン・スコア8・9・10です。
❷表面の形状
ⅰ)滑らかなな場合は、ガン組織が前立腺を超えていないのでステージ(Ⅱ)になります。ⅱ)凸凹している場合は、悪性度が高く前立腺組織を超えていると考えステージ(Ⅲ)以上でしょう。

❸拡がり方
ⅰ)前立腺の右側だけか左側だけの場合は、悪性度が低めでステージ(Ⅱ)でしょう。ⅱ)左右両側に存在する場合には悪性度が高くステージ(Ⅲ)以上と判断します。

どうですか? 触診だけで、一瞬にして、かなりの情報が得られるでしょう。これだけで治療を開始できますね。私のマイルドな治療を開始すれば、悪性度が高くならない副作用も少ないのです。私の治療法は近日ご紹介致しましょう。

針生検で悪性度を確認しなくても、触診で判明するのです。しかしながら、触診で触れないガン細胞が稀に存在します。ある意味でステージ(1)です。その場合は、半年に一回の頻度で経過観察すれば良いのです。

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前立腺ガンの触診

Ganp1

 泌尿器科の医師が最近では、前立腺ガンの検査のために、直腸触診をしなくなりました。PSA値が少しでも高いと即、針生検を行うのです。触診で前立腺ガンが触れないような患者さんは、針生検で発見されると、悪性度に関係なくステージ1️⃣になります。ところが、ステージ1️⃣の患者さんの5年・10年の生存率は、健康な人と同じなのです。触診で触れない前立腺ガンは、針生検で見つける必要はないのです。

 

 前立腺ガンは通常、外腺に発生しますから、イラストのように触診で判断できるはずです。

Ganp2  しかし、外腺は2枚目のイラストのように、触診で全て触れる場所にある訳ではありません。触診に意味がないから針生検だけすればいいと医師が考えるので、触診をしなうなるのです。しかし、40年以上も泌尿器科医師をしていますが、外腺に存在して触診で触れない患者さんを経験をしたことがありません。

Ganp3 前立腺ガンが本来は外腺だけに発生する筈ですが、内腺にも出現します。しかし、イラストのように内腺に一個だけあるのを見たことがありません。内腺に前立腺ガンが発生した場合には、触診でもエコー検査でも確認できません。

 

Ganp4 前立腺肥大症の前立腺に無数のガンが存在することが稀にあります。触診しても肥大症の所見しかなかった患者さんが、PSA値が高いことが気になり、地元の泌尿器科で針生検したら、悪性度の高いガンがあったと、私に怒りの電話をしてきました。当然謝りましたが、悪性度の高いガン細胞を10本以上も刺しまくり、その後、通常のホルモン治療で悪性度がもっと高くなり、去勢抵抗性前立腺ガンになるでしょう。去勢抵抗性前立腺癌(ステージ④骨転移)の罹患率は前立腺ガンの13%、5年生存率は57%です。ステージ①②③の5年生存率・10年生存率は90%前後です。それも針生検を行いガン細胞の確定診断を行った症例です。

触診で触れない前立腺ガンは、半年〜1年間に1回の経過観察をすれば良いのです。針生検で見つけることで、刺激してしまうからです。確定診断は出来ますが、寝ていたガン細胞を起こすことになるのです。放置すれば、その人の本来の寿命を十分に全うできる筈です。

 

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PSA値と排尿障害

Psa1 PSA値が高くなり、前立腺針生検をされても前立腺ガンが発見されない患者さんが多く存在します。そして、その後、ガン細胞を発見するために、何回も前立腺針生検をされてしまうのです。

 排尿障害の無い健康な男性は、膀胱出口がイラストのように十分に開いてくれるので、腹圧の圧力がスムーズにオシッコを出します。

Psa2

 ところが、膀胱出口が十分に開かない排尿障害がある人の場合には、排尿時の腹圧が健康の人のようにスンナリと排尿にはなりません。その結果、前立腺に腹圧の圧力がかかり、前立腺内のPSAが前立腺から漏れ出て染み出して、血液に流れてしまうのです。その結果、血液検査のPSA値が高くなるのです。これは前立腺ガンではなく、医師に誤解されるのです。

Psa3

PSA値が高いから、前立腺ガンを疑い、針生検をされてしまいます。しかし、ガン細胞が発見されないと、「良かったですね。」と言いながら、『くそう〜!』と思いながら、PSA値が高かった理由を説明しないのです。その後も定期的にPSA検査を行い、前よりも高くなったから、「ガンが必ず存在します。見つけましょう!」と、何度も針生検をすすめるのです。

 針生検をされると、前立腺内に少なくても10個所以上も穴が開けられるのです。術後その穴が必ずしも閉じるとは限りません。そして排尿障害がある人は、腹圧によって前立腺が強く圧迫されるので、そこから前立腺内のPSAが漏れ出てしまいます。そして排尿の度にPSAが穴から漏れ続けるので、穴は閉じなくなります。そのため、針生検後には次第にPSA値が上昇するのです。その結果、何回も針生検をしましょうと言われるのです。4回も針生検をされた患者さんが来院したことがあります。最後の針生検で悪性度の低いガン細胞が見つかりました。針生検を行った医師は大喜びでした。

 実は針生検を何回も行ったことで、前立腺内の正常細胞が傷付き、たくさん死滅します。その結果、細胞を補充するために何回も細胞分裂が起きるのです。最終的に細胞分裂で突然変異が生まれて前立腺ガン細胞になってしまうのです。それが、4回目の針生検の前立腺ガン細胞なのです。ある意味で、針生検でガン細胞が生まれたとも考えられます。ある意味で、医師による犯罪とも言えますね?

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間質性膀胱炎の原因

Dysuri10

 間質性膀胱炎と診断されて、膀胱水圧拡張術を何回受けても治らんない患者さんが多く来られます。日本間質性膀胱炎研究会が指導する正式な治療である「膀胱水圧拡張術」を受けても、逆に症状が悪化するののです。

 間質性膀胱炎は原因が不明とされています。不明の免疫疾患とも考えられているのです。中には、難病指定までされた、「ハンナ型間質性膀胱炎」まであります。

 実は、患者さんが自覚しない排尿障害が原因なのです。しかし、医師は患者さんが排尿障害を訴えないので、排尿障害について調べもせずに、膀胱水圧拡張術だけにこだわるのです。

Dysuria12 例えば、頻尿症状の患者さんに対して、2枚目のイラストのように考えて診断するのです。尿検査で白血球・細菌が認められれば、単純に膀胱炎(急性膀胱炎・慢性膀胱炎)と診断し、尿失禁があれば過活動膀胱、内視鏡検査で膀胱粘膜に点状出血・ハンナ型潰瘍があれば間質性膀胱炎と診断するのです。ところが、いろいろな治療しても治らないと、「気のせい・歳のせい・治らないと病気」とまで診断されるのです。

 全て排尿障害が原因ですから、抗生剤・過活動膀胱治療薬・免疫治療薬・水圧拡張術を行なっても治る訳がないのです。排尿障害の治療薬であるα1-ブロッカー(ユリーフ・ハルナール・フリバス)を中心に治療すれば症状は軽快するのです。

 膀胱水圧拡張術を行った間質性膀胱炎の患者さんを排尿障害を中心に治療すると、症状は明らかに改善するのです。

排尿障害が原因で膀胱出口周囲の膀胱括約筋が肥大して、排尿障害がさらに悪化するのです。すると、排尿の度に、尿意センサーである膀胱三角部に物理的負担がかかり、膀胱三角部が過敏になるのです。それが原因で頻尿になり、さらに脊髄神経回路で脚色されて、痛み・不快感になってしまうのです。

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慢性前立腺炎の原因

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 非細菌性の慢性前立腺炎が治らない患者さんがたくさん来られます。

 抗生剤や抗菌剤を長期間処方され、漢方薬(桂枝茯苓丸)や抗うつ剤を処方されても治らないと、検査しても異常がなく、自律神経失調症・治らない病気と診断されるのです。

 実は患者さんが自覚していない排尿障害が全ての原因なのです。イラストで示したように、前立腺肥大症・神経因性膀胱・慢性前立腺炎・間質性膀胱炎など様々な病気の原因が、実は全て排尿障害が原因なのです。それらの治らない患者さんに排尿障害を主に治療すると、ほとんどの患者さんが軽快します。

 医師は、患者さんが自覚していないと排尿障害を十分に調べもしないのです。患者さんが自覚しないから、体のシステムは様々な症状を作って患者さんに教えようとするのです。医師は単に症状に応じて病名を判断するので、結果治せないのです。

 多くの医師は、男性は前立腺肥大症だけが原因で排尿障害があると思っているのです。ですから前立腺が大きくない男性や前立腺を持っていない女性には排尿障害がないと誤解するのです。ですから、前立腺肥大症の患者さんしか排尿障害の治療をしないので、苦しまれる患者が多くなるのです。

Dysuria11

❶男性の排尿障害は、前立腺肥大症と神経因性膀胱だけだたと決めているのです。

前立腺の大きさが、正常か小さければ、排尿障害の原因は膀胱=神経因性膀胱と診断するのです。

❸症状は前立腺炎・膀胱炎・間質性膀胱炎・気のせい・年のせいしかないと考えるのです。ですから、多くの人が誤診され、治らない病気と思われるもです。

 例えば、「頻尿」の患者さんの診断は2枚目のイラストの如くでしょう。前立腺が大きければ前立腺肥大症、前立腺が普通の大きさであれば慢性前立腺炎・過活動膀胱と診断されます。治療しても治らなければ、気のせい・歳のせい・間質性膀胱炎と診断されるのです。表面的な考え方だけで病気を診断するので、症状は改善しないのです。本当の原因は排尿障害なので、排尿障害を治さなければ、各病気は治らないのです。

 私の考え方は、本質を治療するのです。

①排尿障害は前立腺の大きさとは無関係で、膀胱出口が十分に弛緩しないために、膀胱括約筋が肥大したのが原因なのです。

②排尿障害が原因で膀胱三角部にふ物理的に負担がかかり、たくさんの頻尿を作ります。

③その頻尿情報が多過ぎると、脊髄神経の尿意神経が頻尿の情報を拒否して、シナプス結合で他の神経に情報を流すのです。その結果、痛み・痒み・痺れ・胃痛・舌の痛み・肛門の痛み・坐骨神経痛・手足の痺れなどの複雑な症状になるのです。

 

難治性の非細菌性慢性前立腺炎の患者さんに、排尿障害を中心に治療すると、軽快します。

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膀胱出口の欠点

Bladrect_2 膀胱と直腸は、一卵性双生児なのです。胎児4週目に総排泄腔の中央にくびれが生じて、胎児6週目にはドンドンくびれが深くなります。そして胎児7週目に、膀胱が前に、直腸が後ろに完成するのです。


75d150fa02b74e0597a96cb801ffabab 同じ臓器な のにも関わらず、膀胱出口と直腸出口(肛門)が不思議なことに構造的に異なります。その理由は貯めて出す排泄する物が異なるからです。
膀胱出口と肛門の構造を比較すれば理解できます。直腸は大便の塊りを出さねければなりません。そのために肛門は大きく開かなければなりません。そのために、内肛門括約筋と外肛門括約筋が同じ高さの平面状になります。内側の肛門括約筋は常に収縮しているので、随意筋の骨格筋である外側の肛門括約筋が開いてくれると、不随意筋の内肛門括約筋は負けてしまい開いてしまいます。

Bladderactive_20201114101801 ところが、膀胱には、大便と違って液体である尿を溜めなければなりません。ですから肛門と同じ構造では、液体の尿が漏れてしまいます。そこで、液体が漏れ出ないように、内括約筋(内尿道括約筋=膀胱括約筋)と外括約筋(外尿道括約筋)の位置を上下にずらしたのです。肛門のように外括約筋が開くと、内括約筋は容易に開いてしまいます。ところが膀胱出口の場合は、内括約筋と外括約筋が同じ平面に位置していませんから、外括約筋が開いても容易に内括約筋が開く訳がありません。間接的に開いているだけです。

 この状態で長期間・何回も何回も排尿すれば、内括約筋が外括約筋に負けないように、次第に肥大して排尿障害が出現するのは当然です。江戸時代のように平均寿命が50年もなかった頃であれば、排尿障害で悩む人はいなかったでしょう。しかし、現在の日本のように平均寿命が80年も超えるのであれば、8割の人が排尿障害になるのです。その証拠に、80代の男性の8割が前立腺肥大症になるのです。何故かと言えば、前立腺肥大症の原因は、実は排尿障害なのです。

排尿障害があると、スムーズに尿は出ません。出が悪いと腹圧をかけて排尿します。でも、膀胱出口がそのままで十分に開かないのです。当然、膀胱の圧力が前立腺に負荷がかかります。腹圧の負荷に負けない様に、生体反応として前立腺が大きく硬くなるのです。それが前立腺肥大症の原因です。

 女性の場合、中高年齢の34.5%の人びとが腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁になるのです。その理由は、膀胱出口が十分に開かないと、無意識に腹圧をかけて排尿します。前立腺はないので、問題ないと思いますよね?しかしながら、何十年もかけて、排尿のたびに腹圧をかけると、膀胱が骨盤の正常の位置から下に移動します。同時に尿道括約筋の位置も下に移動するのです。排尿が出にくい位置の膀胱出口は下がると、膀胱出口が開きやすくなるのです。また、尿道括約筋も下に移動すると、尿道括約筋が閉じなくなるのです。結果として、咳やクシャミなどで腹圧性尿失禁になるのです。

以上に事から分かるように、人間は年齢を重ねれば重ねるほど、排尿障害になるのです。それが膀胱出口の欠点なのです。高齢者が多くなった日本では、それまで地味だった泌尿器科が、繁盛するのは当然です(笑)☺️。男性の場合は前立腺肥大症・PSA高値・慢性前立腺炎・神経因性膀胱、女性の場合は過活動膀胱・間質性膀胱炎・腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁が増えてしまったのです。

 

 

 

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ボトックス

B29900de8bbc458ba6e429b07987a145  2007年にボトックス注射の資格を取りました。資格がないとボトックスを購入出来なかったからです。当時は美容整形のシワ取りのための注射でした。それを膀胱や前立腺の治療として利用しました。しかし、ボトックスが高額(10万円)だし、効果が50%だったので、その後は止めました。

 原因不明である過活動膀胱の尿失禁と神経因性膀胱の尿失禁の治療として、ボトックス治療が保険の適応になりました。でも再び行うつもりがなかったのですが、ボトックスの製薬会社のスタッフから、ボトックスの泌尿器科の資格を取って欲しいと積極的に頼まれてしまいました。(笑)

ボトックスは食中毒の原因であるボツリヌス菌の毒素です。この毒素は、神経伝達に必要なアセチルコリンをブロックしてしまいます。その結果、神経コントロールが出来なくなり、筋肉が緊張出来なくなり、麻痺して緩んでしまうのです。このボトックスを膀胱壁の排尿筋の縦走筋・輪状筋に射てば、麻痺して膀胱が収縮できなくなります。さらに、尿意センサーである部分に射てば、尿意の情報が伝達出来なくなるのです。

 そこで、資格を取得するために、現在Webの講演会で勉強しいます。講演内容は私から言えば、私の考えとは多少異なりますが、私が適格に処置できるので、問題ありません。講演内容では、ボトックス注射を膀胱全体に20箇所に射ち、あるいは神経因性膀胱には30箇所に射つとされていました。一般の医師たちは、尿失禁が膀胱の身勝手な収縮で尿失禁すると思っているのです。また尿意感覚が膀胱全体にあるのだと思い込んでいるのです。ですから、過活動膀胱の尿失禁の患者さんは、膀胱全体の粘膜の知覚過敏と、膀胱排尿筋の身勝手な収縮と誤解しているのです。

 膀胱の知覚は、実は膀胱三角部の平滑筋だけなのです。膀胱三角部は膀胱に存在しますが、実は尿管の平滑筋の一部なのです。ですから尿管の感覚なのです。その実例として、尿管結石の患者さんが、尿管の出口付近に落下すると、尿が溜まっていなくても、尿意・頻尿・残尿感になるのです。そして結石が膀胱に落下すると、尿意はなくなるのです。また、立っていたり走ると尿意が強く感じる患者さんが、横になると尿意が無くなります。その理由は、膀胱三角部の位置が膀胱の一番下にあるので、立位・走行時に尿の重さが一番かかるので膀胱全体に尿意が感じ、横になると、重さが分散するので尿意が無くなるのです。

Sphinc9_20200815164901  ですから、ボトックスは膀胱三角部を中心に注射しなければなりません。膀胱粘膜で膀胱三角部が一番厚いので、注射は注意せずに出来ます。膀胱粘膜の他の部分は薄いのです。同じようにボトックスを注射すると、膀胱壁内の膀胱輪状筋と膀胱縦走筋に必ず注射されてしまうので、膀胱が収縮が難しくなります。過活動膀胱も神経因性膀胱も膀胱出口が十分に開かないことが原因なのです。当然ですが、残尿が残るでしょう。

 膀胱全体20か所に注射をしましょうと言う考え方は、過活動膀胱で頻尿の患者さんは、膀胱壁の排尿筋(縦走筋・輪状筋)が収縮傾向にあり膀胱容量が狭くなっているから頻尿になるのだと思い込んでいるのでしょう。そのために膀胱壁の排尿筋をボトックス注射でゆるめるので膀胱容量が広がり、膀胱内圧が低くなり頻尿が改善すると誤解しているのです。ある意味で、間質性膀胱炎の治療である膀胱水圧拡張術を行っているのと同じです。

 そのため膀胱出口の緊張を緩めるために、膀胱出口付近をボスミン注射すると、出口が開きやすくなります。その結果、過活動膀胱・神経因性膀胱も本質的に改善します。膀胱出口が開かない理由を前回解説しました。膀胱括約筋と尿道括約筋とを連結している平滑筋線維がアンバランスになって、理想的に開かないからです。治療として、今まではα1ブロッカー(ユリーフ・シロドシン・ハルナール・タムスロシン)を服用すれば、膀胱括約筋と平滑筋線維の緊張がゆるみ、膀胱出口が開きやすくなるのです。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/kobore/2020/08/post-2557fb.html


 しかしながら、薬剤でも症状が改善しない患者さんが存在します。オシッコが出にくい、頻尿や痛みが取れない等の症状が続くのです。その理由は、病気が長期間だった為に、❶膀胱括約筋が過剰に肥大、❷周囲が繊維化して硬くなった、❸周囲に知覚センサーができ上がった、❹脊髄神経回路が増強した等です。そのためには、内視鏡手術で膀胱出口付近を切除して、物理学的改善と、知覚センサーを排除すれば良いのです。

 でも手術をされたくないヒトも存在しますし、かなりのご高齢であれば、手術のリスクもあるので私も手術したくありません。そこで、ボスミン注射の誕生で治療が可能かもしれません。排尿のメカニズムを熟知すれば、注射の部位が容易に理解できるでしょう。このイラストが、注射部位を示しています。❶頻尿の知覚センサーは膀胱三角部が主体ですから、膀胱内では膀胱三角部だけに注射します。❷病気の本質は排尿障害ですから、肥大した膀胱括約筋に注射します。❸痛みセンサーは私の経験上、膀胱出口の周囲に存在しますから、膀胱括約筋の注射で軽快します。

944e3648e20e483796ba8e984896bcfc  2007年頃の私は、過活動膀胱の症状の基本は、膀胱三角部の過敏さだけだと思っていましたから、膀胱三角部だけにしかボトックスを注射していませんでした。排尿障害が基本ですから、膀胱括約筋にも注射する必要があったのです。さらに、知覚センサーが膀胱三角部だけではなく、膀胱出口周辺にもあることを体験したので、膀胱出口にも注射の必要があるのだと、今の私は思っています。

保険点数は、9,680点(96,800円、3割負担で28,040円、1割負担で9,680円)です。この金額の中に、7万円のボトックス費用が入っています。それ以外に自費の手術用のコートシートが五千円です。

 

 

 

 

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傍外尿道口嚢胞(オシッコの出口のそばにある水袋)

Bulla2_20200910093801 先天性の病気で傍外尿道口嚢胞があります。男性患者さんが見た目が悪く治療を希望するのですが、良性疾患なので医師から断られます。尿道口の手術をすると、後遺症として尿道狭窄になる可能性が高いからです。

良心的な医師であれば、注射器で中身を吸引してくれますが、内膜が残るので、そこから液体が作られるので、再生してしまうのです。


Bulla3_20200910093801

さらに努力する医師は、外科的な処置を試みます。メスやハサミを使用して嚢胞を切除するのです。しかし、内膜の処置をしなければ、皮膚の表面に内膜が残る形になるので、常に皮膚が濡れている状態になるのです。

 

Bulla1_20200910100701

傍外尿道口嚢胞を完璧に除去するためには、嚢胞の内膜を除去しなければなりません。
私の考えた方法が電気焼灼手術です。イラストのように小さな雷を患部に照射するのです。そして内膜にまで焦すのです。ある意味で火傷(ヤケド)を作るのです。

Bulla7_20200910105301 作ったヤケドを治すために、特殊な軟膏を1カ月近く塗る続けると、新たな皮膚が再生して嚢胞は無くなるのです。右の写真が実際の写真です。

 

 

 

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ユリーフ、ハルナール、フリバスの違い

 Subtype 排尿障害の治療薬であるα1ブロッカーには、ユリーフ(シロドシン)、ハルナール(タムスロシン)、フリバス(ナフトビジル)があります。患者さんによっては、効果が同じ人もいれば、特定のものしか効果の出ない人もいます。

その理由は、表を見れば分かります。α1ブロッカーには、作用するα1受容体のサブタイプが微妙に違うのです。

❶ユリーフは、α1受容体のサブタイプA>>>B・Dにしか効果がないのです。
❷ハルナールは、α1受容体のサブタイプA>Dに効果があるのです。
❸フリバスは、α1受容体のサブタイプD>>Bに効果があるのです。

Yurif 人によって、α1受容体のサブタイプ分布が同じ比率ではないので、クスリも人によって合う合わないが存在します。サブタイプAが分布のほとんどの人には、ユリーフがダントツに効果が得られますが、フリバスは当然ながら効果が得られません。その場合には、ハルナールは、ほどほどの効果が得られます。

α1受容体は、交感神経の分泌するアドレナリンに反応する受容体なのです。α1ブロッカーは、この受容体であるスイッチをブロックするのです。イラストは、3種類の木が受容体のサブタイプです。交感神経である太陽からの日光がアドレナリンです。日傘をさして受容体に日陰を行なっているのがα1ブロッカーです。イラストは、日傘がユリーフでα1−Aサブタイプに日陰を作っているのです。

Yurif2 サブタイプ受容体が、毎日α1ブロッカーで抑制されると、体は他のサブタイプを増やそうとします。例えばAタイプが多かった人にユリーフを続けると、Dタイプが増えるので、今度はフリバスの方が効くようになるのです。病気と言うのは常に一定ではないので、変化を気配りしなけれなならないのです。まるで政治の変化と同じでしょう。代議士が隠れて、主流の政治グループから、他のグループに移行すると主流グループが困る事があるのと同じです(笑)。

 

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過活動膀胱の治療薬

 過活動膀胱の治療薬である頻尿治療薬である、抗コリン剤(トビエース・ベシケア)とβ3作動薬(べオーバ・ベタニス)があります。一般の医師は、単なる頻尿治療薬としか思わないで、処方しているだけです。

 抗コリン剤の作用するムスカリン受容体と、β3作動薬の作用するβ3受容体は、膀胱に均一に分布している訳ではなく、また人によって同じではありません。ですから、この事を常に想像して患者さんに工夫して処方をするべきです。

 しかしながら、それぞれの受容体(ムスカリン受容体・β3受容体)の分布が人によって違うという事は、実証はされてはいません。ムスカリン受容体もβ3受容体も膀胱全体にあると思われていますが、臨床経験上、そうではないと私は考えています。ムスクあリン受容体おはほぼ全域に存在し、β3受容体は膀胱三角部を中心に存在すると考えています。そこで、私が40年以上も患者さんと接すると、思い付いてだんだんと予想できることがあるのです。

Juyotaim_20200903102201❶イラストのように、🅰️ムスカリン受容体は膀胱のほぼ全体に分布する人と、🅱️膀胱の体部だけに分布する人に分かれます。
🅰️の患者さんに抗コリン剤を服用すると、膀胱全体と出口の平滑筋の緊張が緩むので、腹圧をかけると、尿がスムーズに出ます。
しかし、🅱️の患者さんが抗コリン剤を服用すると、膀胱大部だけが緩むのですが、膀胱出口は緩まないので、腹圧をかけると、相対的に膀胱出口が収縮してしまうので、オシッコが出にくくなったり、尿閉になる人が出て来ます。

Juyotaib_20200903102201❷β3受容体が🅰️膀胱三角部周囲から出口まで分布する人と、🅱️膀胱出口には分布しない人がいます。
🅰️の患者さんがβ3作動薬を服用すると、膀胱出口周辺が緩むので、腹圧がかかるとオシッコはスムーズに出ます。
しかし、🅱️の患者さんがβ3作動薬を服用すると、膀胱三角部だけが緩んで膀胱出口が緩まないので腹圧をかけると膀胱出口が閉じてしまい、尿が出にくかったり、尿閉になることがあります。

以上のパターンの組み合わせ、❶🅰️🅱️と❷🅰️🅱️との組み合わせで、2✖️2=4タイプの人が存在します。最近では、抗コリン剤とβ3作動薬の併用で、頻尿を抑える効果が期待されていますが、必ずしも上手くいくとは限りません。特に【❶🅱️+❷🅱️】タイプの人は頻尿が減るかも知れませんが、オシッコの出が悪くなる可能性が高くなるのです。

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潰瘍性大腸炎の裏の原因

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 原因不明の難病として、安倍総理大臣が辞めることになった「潰瘍性大腸炎」と言う病気があります。潰瘍性大腸炎はなかなか治らないので「難病指定」になっています。原因不明ですが自己免疫疾患として、免疫抑制剤を投与されますが、確実に効果が得られないので、難病指定になっているのです。このニュースを見て、過去に私が考えた事を思い出しました。

 

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 当院に2006年(平成18年)3月〜12月の10か月の間に来院された慢性前立腺炎の465人の患者さんの内、「潰瘍性大腸炎」の既往歴のある人が6人もいました。慢性前立腺炎の患者さんの1.3%が潰瘍性大腸炎になるのです。……ここで疑問を持ちました。実は、潰瘍性大腸炎の発生率は、日本全国で10万人近くで、発生率が0.08%なのです。すると、慢性前立腺炎の比率と比較して、一般の国民の発生率の16倍以上になるのです。慢性前立腺炎の患者さんは排尿障害が原因ですから、潰瘍性大腸炎の原因も排尿障害かもしれません。下記のブログが当時の私の記事です。

 

http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/2006/12/post_56e0.html

 同様に原因不明の間質性膀胱炎も、自己免疫疾患と思われています。小血管が多くなり点状出血が認められ、粘膜に潰瘍が認められ(ハンナ型)、20回〜40回の頻尿、そして治療薬としてアレルギー治療薬であるIPDが処方されます。しかし、この薬を飲んでも治る人はいません。

 さらに慢性前立腺炎の患者さんの10%近くの人に、過敏性腸症候群の方がおられます。どう考えても、これは排尿障害が原因でしょう。

 潰瘍性大腸炎の患者さんも、原因不明の潰瘍ができ、さらに出血やひどい下痢症になるのです。自己免疫疾患と考えられて免疫抑制剤を使用されていませんが、完全に治療効果が得られずに、安倍総理大臣のようになるのです。

Kaiyodaityo2_20200831091201  体内に溜まった水分をオシッコで十分に出せないと、体が工夫して様々な症状を作るのです。それがいろいろな病気として誤診されるのです。膀胱を支配するのは、①自律神経、②知覚神経、③免疫(リンパ球・白血球・マクロファージ)、④血管(動脈・静脈)です。これらを利用して、膀胱にインプット・アウトプットする訳ですから、あらゆる臓器に影響を与えます。しかし、一般の医師は膀胱の影響だけしかないと、思い込んでいますから、様々な病気を原因不明や自己免疫疾患と思ってしまうのです。結果、間質性膀胱炎や潰瘍性大腸炎が「難病指定疾患」と定義されてしまうのです。例えば尿管結石の疝痛発作や、脳のクモ膜下出血の際に、嘔吐する患者さんが多いのです。その際に胃腸の病気だと思いますか?膵臓ガンや胆嚢炎の際には、背中が痛くなります。筋肉痛と思いますか?
 排尿障害が原因の病名としては下記の如くです。
Kaiyodaityo_20200831091201 🅰️知覚神経ルート
❶慢性前立腺炎
❷間質性膀胱炎
❸過活動膀胱
❹膀胱疼痛症
❺慢性骨盤疼痛症候群
❻舌痛症
❼慢性胃痛症
❽坐骨神経痛
❾幻臭症
🅱️自律神経ルート
❶多汗症
❷下痢症

C3 免疫ルート➕自律神経ルート

❶花粉症
❷慢性副鼻腔炎
❸間質性膀胱炎
❹潰瘍性大腸炎

右のイラストは膀胱を中心とした、さまざまなルートによって作られた病気です。ですから、排尿障害を中心に治療すれば、難治性の症状は軽快してコントロールが必要できるのです。……もちろん私独自の理論です。

 一般の医師はある臓器の症状があれば、病気の原因がその臓器だけが原因と思ってしまうのです。原因が追求出来ないと、原因不明、自己免疫疾患と誤診?するのです。人間の体は、あらゆるシステムで管理されているのですから、障害があると、あらゆるシステムを利用してシステム・バランスを保とうとするのです。その結果、原因不明の病気になってしまうのです。人間の体は単純ではありません。医師はあらゆる事を考えなければならないのです。

病気はある意味でマジックなのです。一見すると、原因が分からないのです(笑)。

 

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前立腺ガンの本質#2

Hari2  前立腺ガンを発見するために、日本の医師は針生検をしたがるのです。しかし、50歳〜70歳の男性の40%〜60%には前立腺ガンが必ず存在します。80歳以上の患者さんにおいては、80%前後も存在します。ですから、PSA値が高いと言って針生検すれば、2人に1人の50%にはガン細胞が見つかるのです。10カ所〜20カ所も針で刺すのですから、前立腺は当然として外傷性炎症が起きます。炎症ではイラストのように白血球やマクロファージが集中して、傷付いたガン細胞を多数貪食します。すると、傷付かなかった生き残りのガン細胞は『何とかしなければ!』と思い、対応策としてガン細胞を無理やり増やそうと細胞分裂を繰り返します。ガン細胞の細胞分裂は、ある意味でとてもリスクがある分裂なのです。ガン細胞は細胞分裂をすると、ソックリ同じ細胞が作れないからです。その中に悪性度の高い細胞が突然変異で生まれるのです。

 ですから針生検をしてはいけないのです。しかしながら、針生検をされた患者さんが、たくさんおいでになります。そこで、針生検をされた患者が、これ以上悪化しないように治療しなければなりません。人を助けるのが、私の使命だからです。

 触診とエコー検査でガンを発見したからと言って、何もしないと考えてはいけません。必ず治療しなければいけません。そこで治療としては、前立腺ガンに男性ホルモンを徹底的に低下させることが一般的ですが、それが原因で「去勢抵抗性前立腺ガン」が発生して悪性度が増して亡くなる人が増えるのです。残りの寿命が短い人に対しては、この治療で問題ありませんが、平均寿命が82歳を超える現在では、この治療は欠点です。そのために男性ホルモンを低下される治療をしてはいけません。

❶触診やエコー検査で発見できなかた患者さんや針生検で発見されたステージⅠと診断された患者さんは、半年に1回の触診とエコー検査をすべきだと思います。ず〜と前立腺ガンが出現しない患者さんが、多数存在します。しかし悪性度が高いグリソンスコアが7〜10の患者さんの場合は、エストラサイトの微量な治療を始めます。次の解説を参考にして下さい。

Hari7_20200825164601 ❷ステージⅡ・Ⅲの場合は、微量なホルモン治療を行います。大量のホルモン治療を行うと、数年後には悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。その場合、ホルモン治療の抵抗性になるので、どんな治療をしても着実に悪化してしまいます。積極的に治療すればするほど、悪性度が増すと思ってください。治療を10分の1にすれば、悪性度が増すまで10倍かかると考えるのです。
 そこで私が利用するのが昔からある「エストラサイト」です。エストラサイトは、男性ホルモンを直接は低下させません。この薬は「女性ホルモン+抗ガン剤」なのです。前立腺ガンが生まれた直接の原因は、男性ホルモンが低下するのですから、男性ホルモンはそのまま維持します。女性ホルモンと抗ガン剤で、イラストで示すようにフェンシングで少しずつ殺害するのです。大砲で攻撃するように一気に殺害すると、中心の前立腺ガン細胞が、懸命に細胞分裂をを起こしますから悪性度が増すのです。

 そこで、エストラサイトの普通の処方が毎日4カプセルを1週間あるいは2週間に1回1カプセルだけを処方するのです。男性ホルモンの低下はしませんから、ガン細胞は気付きません。しかし、女性ホルモンと抗ガン剤でも前立腺ガン細胞は死滅します。投与量が28分の1〜56分の1しか処方しませんから、死滅するガン細胞はほんのわずかです。ですから、中心のガン細胞が気が付かないので、一生懸命に細胞分裂をしません。それを続けると、触診やエコー検査でも、次第に前立腺ガンの塊りが柔らかく小さくなるのです。

❸触診で悪性度が高い場合やステージⅣで骨転移している場合は、エストラサイトだけでは不十分です。その場合には、「イクスタンジ」を併用します。悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンは、ガン細胞自身が自分を活性化させる男性ホルモンを作るのです。細胞内の男性ホルモンを抑えるのがイクスタンジです。イクスタンジも毎日4カプセルですから、投与量は抵抗性をさせないように、エストラサイトと同じく、1週間あるいは2週間に1回1カプセル処方します。例えば、処方は月曜日にエストラサイト1カプセルであれば、火曜日にイクスタンジを1カプセル服用するのです。

Pcazal ❹ガン細胞が抵抗性能力を作らないように、すべての細胞をリラックスさせる薬剤を併用治療として行っています。その薬がザルティアです。ザルティアは平滑筋の緊張を緩めてくれるのです。

 その作用を利用して、排尿障害の原因である前立腺平滑筋の緊張を緩め、さらにインポテンツの患者さんの陰茎動脈の緊張を緩めて勃起しやすくするのです。すべての細胞には一酸化窒素NOが存在します。細胞が緊張を緩める作用があります。そして細胞内にはこの一酸化窒素を分解する酵素があるのです。細胞は常に緩んでいる訳でもなく、常に緊張している訳でもありません。必要に応じて、緊張したり緩んだりするのです。ザルティアは緩みを元に戻す一酸化窒素を分解する酵素を抑えて緊張させないのです。

 ガン細胞にも、この一酸化窒素と分解酵素があるのです。ガン細胞が緊張状態だと、治療薬に抵抗するに決まっています。ですから、ガン細胞の緊張を緩めて治療薬を受け入れさせるのです。そのためにザルティアを併用するのです。

 

 

 

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前立腺ガンの本質#1

  更年期を過ぎると、男女着実に性ホルモンが低下します。生まれてから50年以上の間、男性ホルモンに依存していたのは、脳中枢とペニスと前立腺なのです。男性ホルモンによって、脳中枢はポジティブになり、ペニスは勃起し、前立腺は精液を充実させるのです。物理的に負担がかかるのは、胃と肺と心臓と前立腺だけです。前立腺からすれば、オシッコで物理的負担が一生かかります。男性ホルモン低下に対して少しでも良い環境にしようと、積極的に努力するのです。

 そこで前立腺が自分の細胞で男性ホルモンを作ることにします。それが、前立腺ガン細胞なのです。前立腺ガンの治療で、男性ホルモンを徹底的に低下させるとガン細胞がは次々に死滅します。当然、前立腺は焦って男性ホルモンを作ろうととするのです。それが前立腺ガン治療の5年後によく生まれる悪性度の高い「去勢抵抗性前立腺ガン」なのです。この細胞はホルモン治療ではまったく効果が得られないので、副作用の強い抗癌剤を使用するのです。しかしながら、この治療を行なっても、抗癌剤を使用しない患者さんと比較して、寿命は6ヶ月の違いしかないのです。

 PSA値が高いと、最近の泌尿器科医師は触診もしないで、針生検をして無理やり前立腺ガン細胞を発見し、ホルモン治療した事が、致死性の高い病気にしてしまったのです。ある意味で、泌尿器科の常識による被害者が、前立腺ガンの患者さんとも言えます。私の考えは、泌尿器科では非常識ですから、信じてもらえなくても仕方がないと思います。

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 前立腺ガンと他のガンとの生存率の比較が右の表です。この表でお分かりのように、5年生存率100%、10年生存率95%以上は前立腺ガンだけです。と言う事は、前立腺ガンは他の臓器のガンと比較すると、ガンと考えることでいいのでしょうか?最近の前立腺ガンの患者数と死亡者数の増加は、PSA検査と針生検のし過ぎだと考えられるのです。ある意味で、「過剰診療」と思われています。アメリカでは、過剰診療を防ぐために、PSA検査を意味もなく行ってはいけないと規制しました。日本はPSA検査や針生検をアメリカから輸入したにもかかわらず、患者さんのPSA検査の制限をしないのは、患者さんの為ではなく、自分たちの存在のためだと思えてなりません。

Db8d923ef0af44d2ab970f46f499ac20  ですから、この現象を少しでも避けるために、私は考え方を工夫して、実戦しています。
❶先ずはPSA値が高くても針生検しないように努力します。触診とエコー検査で確認出来なければ、その患者さんは、ガンが存在したとしてもステージⅠです。右の表から分かるように、ステージⅠの患者さんは、健康な人の寿命と全く同じなのです。通常は排尿障害、前立腺肥大症や膀胱頸部硬化症があるために、PSA値が高くなったと考えて排尿障害の治療を行えばいいのです。

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このグラフは1996年に発表されたものです。現在では、PSA検査がとても多くなったので、発見しなくてもいい悪性度の低い患者さんが多くなっていますから、死亡率は多少少なくなっているでしょう。

❷触診やエコー検査で発見出来るのが、ステージⅡとⅢとⅣです。一般的にガンを発見したら、必ず針生検をするのですが、逆に針生検をすることで悪性度を増すことになるのです。悪性度が高いと、積極的なホルモン治療や手術や放射線を行いますが、去勢抵抗性前立腺ガンや骨転移になる患者さんがかなりの確率で生まれるのです。結局は針生検が原因なのです。

 実は前立腺針生検で死亡率が高くなるのです。このイラストは、針生検で悪性度を確認した患者さんの生存率を比較したグラフです。
悪性度が低い患者さん、悪性度が中間の患者さん、悪性度が高い患者さんの5年生存率は、それぞれ95%、70%、30%です。ですから、「早く発見して早期に治療しましょう」と言うグラフです。素人であればそう考えるでしょう。しかし真剣に考える医師であれば、針生検をしたことをキッカケに、悪性度の高い前立腺ガンが致死性の高いガンになったと見えます。

 以上のデータから、針生検をして前立腺ガンを見つけた場合、3割の悪性度が高い人が5年以内に7割が死ぬのです。そして5割の悪性度が中間の人が5年以内に3割が死ぬのです。悪性度が低い1.5割の人が0.5割死ぬのです。前立腺ガンが針生検で発見された患者さんの数と生存率から計算すると、5年以内に1%+16%+22%=39%の患者さんが亡くなることになります。針生検でガンを発見する意味があるとは思えません。

Glyson

❸では、このような性格の前立腺ガンをどのように対処して治療すれば良いのでしよう。私考え方と方法を解説します。先ずは悪性度=グリソンスコアを前立腺針生検をしないで予想するのです。右のイラストは私の触診の考え方です。グリソンスコアが6以下の場合は、左右どちらかに前立腺肥大症の弾力性のある硬結が触れます。通常前立腺肥大症は左右均一に存在しますから、どちらかだけに存在していた場合は、前立腺肥大症ではなく必ず前立腺ガンです。
 この硬結が、前立腺肥大症よりも、弾力性がなく明らかに硬いのであれば、悪性度が中間のグリソンスコア7前後です。正確に言うとグリソンスコア6~8と思われます。グリソンスコアは顕微鏡で悪性度の種類は観察して、多い順番ごとを足すのです。例えばグリソンスコア6はグリソンナンバー3+3=6なのです。グリソン7はグリソンナンバー4+3または3+4=7なのです。ですから、硬さにはある程度の幅があるのです。

Ef3a32cb2d294e37943c8fcecbb175e6  前立腺ガンは他のガンと比較して、悪性度は少ないと考えられます。右の表をご覧下さい。他の臓器に比較して「前立腺ガンは本当にガンなの?」と思えませんか。実際にPSA検査が普及し始めた1990年頃から前立腺ガンは増加し、前立腺ガンでお亡くなりになる方も増えたのです。PSA値が少しでも高いことを口実に、前立腺の針生検をすることで、前立腺ガンの悪性度を増加させているとも思えます。ある意味で、PSA検査は泌尿器科が収益を上げるための材料なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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排尿機能障害の具体的理由

Sphinc1膀胱出口が開くためには、尿道括約筋が開きながら引っ張ると、収縮している膀胱出口が開くのです。膀胱出口は、常に膀胱括約筋で閉じられているのです。一般の医師は、排尿時に膀胱括約筋が自らの力で開いていると思っているのです。

そして排尿障害のある人は、膀胱括約筋が緩まないからだと思い込んでいるのです。初めのイラストは正常の排尿の表示です。

左が蓄尿時を表現しています。膀胱括約筋と尿道括約筋のつながりの位置に注目してください。❶排尿時には、骨格筋である尿道括約筋が下に向きに開きながら引っ張ります。❷膀胱括約筋が閉じていても、尿道括約筋に負けて膀胱括約筋が引っ張られ、膀胱出口は開きます。❸さらに腹圧でオシッコが出るのです。

Sphinc2_20200810104301 次のイラストは、排尿障害の人の解説です。蓄尿時の膀胱括約筋と尿道括約筋の連結線(点線)をご覧ください。膀胱括約筋の外側につながっていて、尿道括約筋の外側に付着しています。

❶この状態で尿道括約筋が下に向きながら開くと、❷どう考えても膀胱出口は閉じるでしょう。❸その状態で腹圧をかけてオシッコをすると、出口が狭くなっていますから、ジェット流になって、オシッコは散るのです。そして膀胱内圧は上昇するので、膀胱粘膜や膀胱壁の筋肉(縦走筋・輪状筋)に負担がかかり、点状出血・ハンナー型潰瘍→間質性膀胱炎、肉柱形成→神経因性膀胱、膀胱憩室→先天性と誤診されるのです。そして膀胱括約筋に物理的負担がかかるので、生体反応が起きて、膀胱括約筋が次第に肥大してしまい、膀胱出口がますます狭くなり、さらに排尿障害が強くなってしまうのです。

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 3枚目のイラストは、膀胱括約筋と尿道括約筋を機械に見立てたものです。正常の場合は、膀胱括約筋(緑)と尿道括約筋(赤)が連結しています。尿道括約筋が外側に移動すると、膀胱括約筋は下向きに移動します。すると出口は開きます。

 排尿障害になりやすい人は、連結線が膀胱括約筋の外側に付着して、尿道括約筋にも外側に付着すれば、尿道括約筋が外側に移動すれば、膀胱括約筋は上向きになります。すると出口も上向きになりますが、膀胱内圧で負担がかかり出口は閉じてしまうのです。

 この膀胱括約筋と尿道括約筋の連結具合が人によって様々なので、排尿機能も様々なのです。手術で、この連結を修正することはできません。治療としては、膀胱括約筋の緊張をゆるめて、上向きにならないようにするのです。それがα1ブロッカーのユリーフ・ハルナールです。手術としては、出口の部分を切除すれば、膀胱括約筋が上向きになっても出口が閉じないのですから、出が良くなるのです。

Sphinc5 実際に1本の連結線が存在する訳ではありません。膀胱括約筋と尿道括約筋は何十本もの平滑筋線維と連結しているのです。しかし、その平滑筋線維の緊張度が均一でなければ、この連結線のお話しのような現象が起こるのです。そしてα1ブロッカーは全ての平滑筋の緊張を緩めるので、膀胱括約筋の平滑筋も連結線の平滑筋も緩めるので、私が解説した現象が低下して、排尿障害が改善するのです。

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 ご覧いただいて想像出来るように、この現象は前立腺とは無関係です。排尿障害が原因で膀胱括約筋が肥大して、それが原因で腹圧をかけると前立腺に負担がかかり、前立腺が大きくなるのです。この現象は男女問わないことになります。神経因性膀胱も排尿機能障害も具体的な概念のないウソの診断名になります。ですから、全ての排尿障害には、α1ブロッカーが必須です。

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難病指定の間質性膀胱炎の患者さん

Ic37779pp 「ハンナ型間質性膀胱炎」の難病指定されたご婦人が、栃木県からはるばるお越しになりました。
6年前に間質性膀胱炎と診断され、これまでに5回も「膀胱水圧拡張術」を受けたのです。当然として治らないので、インターネットで当院を見つけて来院されたのです。

症状は、毎日10回の頻尿と夜3回の夜間頻尿です。そして陰部の痛み、特に尿道口が痛いのです。

 初診時にエコー検査わや行いました。膀胱三角部は盛り上がっています。膀胱出口付近の粘膜は硬化があり、膀胱縦走筋の先端が2つに大きく裂けています。膀胱括約筋も目立ちます。

これらの所見は全て排尿機能障害の後遺症の所見です。にも関わらず、膀胱水圧拡張手術で膀胱を5回も無理やり膨らませただけですから、治る訳がありません。

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  2枚目の写真は、慢性前立腺炎の患者さんのエコー所見です。男性の場合は、前立腺が存在しているので、膀胱出口が膀胱側に盛り上がっています。

 でも、このご婦人患者さんのエコー所見は、まるでこの男性の所見と同じにように前立腺が存在するが如く見えますよね?つまり、排尿障害障害があると、膀胱縦走筋と膀胱粘膜の距離が次第に開き、さらに膀胱括約筋が肥大し、遂には膀胱三角部が肥大して厚くなるのです。ですから、慢性前立腺炎の男性患者さんのエコー所見と、間質性膀胱炎の女性患者さんとのエコー所見が似てしまうのです。

 膀胱出口がこんな状態の膀胱に、水圧拡張手術で病気が治ると思えますか?つまり、間質性膀胱炎は原因不明の膀胱自体の病気ではなく、排尿機能障害による膀胱の過敏さ=頻尿+痛みなのです。

 それなのに、疲れて過敏になった膀胱を物理的に無理やり膨らませる治療に、どう考えても効果が出る訳がありません。その膀胱水圧拡張手術を日本全国の大学病院や有名病院で実施しているのです。医師としては、本当に情けない!

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 さらに膀胱三角部を拡大して90度に回転させて見ると、何に見えますか?宇宙人あるいはゾンビに見えませんか?

 

 

 

Oni3  長期間かけて排尿機能障害で膀胱三角部が、こんなに4も変形しているのです。このような変形の原因である排尿機能障害を治さなければ治る訳がありません。私独自の考え方ですが、いろいろな検査で獣やお化けや怪獣が見えたら、彼らが自己主張してるために症状がドンドン悪化するのだと、私は思っています。

 

 

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前立腺ガンの手術後で悩まれる患者さん

Pcaopside 初めまして。男性67歳です。
一か月半前に前立腺がん切除術を受けました。
尿漏れは覚悟していました。酷い状況で、現在まだ一向に良くなっていかずにむしろ安定的に
多い感じです。尿漏れパッドは一日五枚前後(150mL*2回吸収タイプ)で交換します。

退院後、薄い血尿がしばらくあったのですが、一か月で消えました。
時折、尿道が痛む程度です。
退院以来、勃起は一度もありません。

尿意は四六時中あるという感覚で、一日20回以上はトイレへ通います。
が、日中はなかなか膀胱に溜めることができず、パッドに垂れ流してしまうことになります。
しかし、たまに日中でも溜まった場合では、尿勢が極端に弱く、二筋、三筋に分かれ、散乱して
便器にすら入らず辺りを汚します。また、小水を出そうと陰茎をズボンから出そうと急いでも、
大抵は出す瞬間に尿がこぼれ出て、またズボンを汚すのも大変多い。
うっかりして、パンツ、ズボンを濡らすこともいまだにあるという体たらくに意気消沈しています。

これでは、外出がままならず、今後どうなってゆくのか不安です。

一方、これも不思議なことに退院後すぐから、夜間は尿漏れはなく、頻繁ではあるものの
3~4回程度のトイレ通いで済んでいます。(手術前は夜間一回程度でした。)
これにはたまたま一種救いを感じております。

一体、手術によって、私の尿道が異常変形してしまったのかなどと素人考えで、どうなって
しまったのかと悩みます。

今後回復するのかと不安で仕方なく、何か、良くなっていくためにご助言を下さいません
でしょうか。
【回答】
手術によって陰部神経を切除されたので、勃起しなくなったのです。よくあることです。
前立腺を摘出して、膀胱と尿道を縫合する時に、膀胱の過敏な膀胱三角部に縫合糸がかかるので、尿意が常にかかるのです。尿道の痛みも膀胱三角部の症状です。
対症療法として、過敏さを抑えるために膀胱括約筋の緊張を緩めるユリーフ・シロドシン、膀胱三角部を緩めるベオーバ・ベタニスを服用すべきです。
お大事に。

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前立腺の触診

Gsstage0PSA値が高いからと言って、すぐに前立腺針生検を迫る医師がたくさんいます。基本的には、先ずは前立腺の触診をしなければなりません。触診でガンを触れることがなければ、正常あるいは前立腺肥大症です。触診で正常であっても排尿機能障害である膀胱頚部硬化症でも前立腺肥大症でもPSA値は上がりやすいのです。

例え前立腺内にラテント癌が存在していてもPSA値は上がりません。PSA値が高いからと言って、前立腺針生検をすると、寝ているガン細胞(ラテント癌)を起こしてしまい、それが原因で悪性度の高い前立腺ガンに変身させて寿命に影響を与えてしまう可能性があるのです。

Gsstage1触診で判定できる前立腺ガンについて解説しましょう。イラストはステージ❷の前立腺ガンの触診所見です。触診で判断できる硬結には2つのタイプがあります。先ずは前立腺肥大症の硬さの前立腺ガンです。前立腺肥大症は通常であれば左右対象の筈です。部分的に前立腺肥大症の硬さを感じられる硬結の場合は、グリソンスコア6以下の良性に近い前立腺ガンです。2番目は石のように硬い硬結です。これはグリソンスコア6以上の悪性度が高めの前立腺ガンです。悪性度が高いガンの場合は、細胞の密度が高いので高くなるのです。

Gsstage2次に考えるのが悪性度の高い前立腺ガンの触診所見です。この前立腺ガンの硬結は、さらに本当の石のように硬く凸凹しています。したがって悪性度はグリソンスコア 7・8・9・10と考えられます。そしてステージも❸❹と高くなるのです。

触診だけで、ここまで判断できるのです。さらに、PSA値÷前立腺の大きさ=0.2以下であれば、悪性度は少ないはずです。また触診で硬結が確認されずに、エコー検査で前立腺ガンが確認出来なければ、正常あるいは、最悪でラテント癌のステージ❶でしかありません。

 PSA値が高いことで、触診もしないで針生検を行なってラテント癌を発見した場合、積極的なホルモン治療、放射線治療、手術治療になります。これは、患者さんの為ではなく、医師たちの増収の為としか思えません。

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次亜水の有効

私が以前にご紹介したHSPのスーパー次亜水がたくさん売れたようです。20リットル入り容器が多数注文があり、それも何と〇〇からだそうです。また新しい超音波ミスト噴霧器「キンキリ」も多数注文されたそうです。恐らくは新型コロナウィルスの対策でしょう。

7868c41a49fa48e483ca3de30ae61f63 最近のニュースで、感染したタクシー運転手さんが千葉から都内へ電車で通勤していたそうです。たくさんの乗客に感染のリスクが当然高くなるでしょう。恐らく都内での新型コロナウィルス感染者が増え続けるでしょう。

私の週3回通院している透析クリニックは品川にあり、高齢者の患者さんが多くいます。電車やバスや徒歩で来院される方がほとんどです。多くの人々と接触する訳ですから、感染のリスクも当然あります。感染した患者さんが、クリニックの室内で4時間血液透析をする訳ですから、感染者の呼気が次第にクリニック室内に拡散するでしょう。他の患者さんに感染する可能性があります。コロナウィルスは眼の角膜からも感染の可能性があるのです。

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そこで、次亜水と噴霧器「キンキリ」を透析クリニックに寄付することにしました。私と同僚の患者さん達とクリニックのスタッフのためです。

Jiasui次亜水のミストは、コロナウィルスと戦ってくれ、感染のリスクを回避してくれます。さらに肺に入ってしまったウィルスや角膜に付着したウィルスも遣っ付け(やっつけ)てくれるでしょう。

もしもコロナウィルスの感染者が出たら、クリニックで透析が出来なくなります。

HSPのホームページ
http://www.hsp-net.co.jp

商品購入ページ
http://superjia-sui.com/shop.html

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ニュースで連想した事


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新型コロナウィルスの罹患数と死亡者数の推移を示したグラフが、インターネット・ニュースで見つけました。現在の罹患数が4万2千人を超え、死亡者数は千人を超えました。新型肺炎の感染者の2.4%が残念ながら亡くなられているのです。マスコミでも大騒ぎです。このグラフを見て…あれ?…と気がついたことがあります。このグラフと似たようなグラフを過去に私が作った覚えがありました。

5b403c1ea1f244958a7eaf8c51d5db4d過去に作成した前立腺ガンの罹患数と死亡数のグラフが右に示しました。前立腺ガンの場合は、現在の罹患者の13%(1万3千人➗10万人)が亡くなられているのです。今話題の新型コロナウィルスの死亡率の「5倍以上」の確率で患者さんがお亡くなりになっているのです。新型肺炎の4万2千人の13%の5,460人も亡くなったら、もっと驚くべき感染症でしょう? しかし、前立腺ガンは話題になっている新型肺炎よりも、死亡率がはるかに高いのです。

その理由を考えてみましょう。前立腺ガンの罹患者が多くなった理由は次の通りです。

【PSA検査の普及→PSA値が高い→詳しく調べもしないで針生検→前立腺ガンのラテント癌も発見→罹患数の増加→13%か死亡→死亡者数の増加】になっているのです。無病であってもガンは存在するのてす。前立腺のラテント癌は、現在では平均で43.3%です。60歳で40%以上、70歳で50%以上、80歳で70%も存在するのです。PSA値が高いと云う理由で針生検をすれば、平均で43.3%の相当な確率で癌が見つかるに決まっています。40歳以上の男性が2,500万人とすれば、全員が針生検すれば、ラテント癌は1千万人に見つかるはずです。結果、13%の130万人が前立腺ガンで亡くなるのです。

この流れから考えてると、どう考えてもPSA検査の普及が原因だと思えて仕方がありません。PSA検査は前立腺ガンの発見には必要ですが、高ければ何でもかんでも針生検を行う事が、諸悪の根源なのです。触診や諸検査で、前立腺ガンを診断したら、針生検を行わないで治療を始めればいいのです。まして触診や諸検査で前立腺ガンを確認出来なければ、ほとんどがラテント癌ですから、針生検をしないで経過観察するべきなのです。

 

 

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針生検の弊害

Wbc3_20200204172801 PSA値が高いことで、泌尿器科の医師はガン細胞を見つけるために、懸命に前立腺針生検を行います。

針生検を行うと、前立腺が10カ所(6本〜18本)近く傷だらけになります。傷に対して白血球が集まり炎症を起こします。傷のために損傷した細胞を貪食細胞(好中球、マクロファージ、樹状細胞)が集合して食べ、前立腺の外に運び出します。また、顆粒細胞(マスト細胞)も刺激され、炎症を起こし、貪食細胞を刺激し更に集めます。マクロファージは平滑筋細胞が変身する場合もありますから、針生検の後は大騒ぎです。もしもガン細胞が存在すれば、過剰に刺激されますから、悪性度の高まる可能性が出て来るのです。

貪食細胞で食べられたガン細胞は、その対処方法として、細胞分裂して細胞を増やすしかありません。密度が高く狭い前立腺の中で、貪食細胞が全ての癌細胞を捕獲できるとは思えません。その結果、生き残った癌細胞が増え、突然変異のガン細胞が生まれ悪性度が増すのです。PSA検査が全国に普及したために針生検の症例が増えて、その結果、前立腺ガンで死んでしまう患者さんが増えたと、私は考えています。

 

1975年の前立腺ガンの死亡者数は1,200人だったのが、2017年には12,000人を超えました。10倍にもなったのです。1990年ごろから、PSA検査が普及したために、針生検が増えたからでしょう。

 

これは泌尿器科学会では、非常識な考え方ですから、医師は誰も信じてくれません。ガン細胞を生き物ではなく、物として考えているので、無謀な検査をするのです。

 

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PSA値が上昇する前立腺ガンの3タイプ

Psacell ❶イラストて示すのが、一般的なPSAが漏出するイメージです。このパターンの場合は、PSAの漏出は微々たるものですから、通常は高くなりません。腺腔膜を越えられない、この程度のガン細胞は、悪性度は低い細胞レベルですから、そっとするべきです。

Psacell2 ❷前立腺ガンが増殖して、腺腔内に広がるイメージです。前立腺の外側に出るよりも、内腔に浸潤する方が容易です。この場合もPSAはわずかしか漏出しません。やはり腺腔膜を越えられない、この程度のガン細胞も増殖能力が、それ程高くない中間型の悪性度グリソンスコアGS6〜7程度ですから、針生検はすべきではありません。

Psacell3 ❸前立腺ガンが腺腔内に留まらないで、外に増殖したイメージです。内腔にたくさん増殖すると、これ以上の隙間がないので、外側に増殖します。この場合はPSAは高めになります。腺腔膜を破ることの出来る、前立腺ガンは悪性度が高いグリソンスコアGS8〜10でしょう。

この3タイプに前立腺肥大症や膀胱頸部硬化症などの排尿障害があると、PSAの腺腔に常に圧力がかかるので、PSAは漏出しやすくなりますから、予想以上にPSAは高くなるのです。

ですから、PSA値が高い患者さんの場合は、触診やエコー検査で前立腺ガンを確認できなければ、前立腺ガンがあったとしても❶と❷のタイプですから、先ずは前立腺肥大症や排尿障害の治療を行い様子を見るべきです。すぐに針生検を行うのは、過剰な診療になります。

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長寿と平行して悩むオシッコの病気

Cef5cd9711f94492bdc54b5af2340476 私が研修医の頃、80歳過ぎの前立腺肥大症の患者さんの割合は、おおよそ20%ほどでした。時代が過ぎて現在では、高齢者男性の80%の人が前立腺肥大症になるとされています。その理由は何故でしょうか?泌尿器科学会でも明確な理由が分かっていません。さらにご婦人の過活動膀胱の患者さんも増えています。500万人以上もいるとされています。どう考えても、平均寿命の増加が原因でしょう。グラフは、前立腺肥大症の増加する罹患率を示しています。その増加率の比例して前立腺ガンの患者さんも増加しています。その理由は、前立腺肥大症になるとPSA値が高くなり、隠れていた見つける必要のないラテント癌を発見するからです。

Sohaisetu それでは平均寿命が伸びると何故オシッコの病気が増えるのでしょうか?まずは発生学的な視点から考えてみましょう。膀胱と直腸は元々は同じ臓器だったのです。それが総排泄腔といいます。その総排泄腔が胎児の6週目から、真ん中にクビレが入り始め、7週目で二つに分離するのです。分離した前側が膀胱で、後ろ側が直腸になります。膀胱からは尿管と腎臓ができ始め、直腸には大腸が結合します。その結果、膀胱には尿が溜まり、直腸には大便が通過するのです。

Anal発生学的には同じ臓器なのですが、通過する尿と大便によって出口が変わったのです。直腸の出口、つまり肛門はイラストのようになっています。出口は内肛門括約筋と外肛門括約筋で構成されています。内肛門括約筋は、外肛門括約筋の内側に隣接しています。内肛門括約筋は不随神経で支配されており、外肛門括約筋は随意神経で支配されています。排便の際に内肛門括約筋は、固形の大便が出やすいように漏斗状にするために収縮をします。しかし外肛門括約筋が開くと、真後ろに位置する内肛門括約筋は強制的に開かされてしまいます。きれいな漏斗状になるので、大便がスムーズに出るのです。

Bladderactive

膀胱の出口の構造は、直腸の出口=肛門と少し異なります。なぜならば、肛門と違って液体である尿を溜めておかなければいけないからです。肛門と同じ構造では、液体である尿が漏れ出てしまうからです。それを防ぐために、内尿道括約筋と外尿道括約筋の位置が上下に離れて分かれています。ですから、排尿する際には、外尿道括約筋が
開いても内尿道括約筋を直接開くことは出来ないのです。あくまでも間接的に開いているのです。肛門と違い、内尿道括約筋は外尿道括約筋ほどは開きません。

Bladderaging

排尿の際に、膀胱の圧力が膀胱出口にかかります。膀胱括約筋(内尿道括約筋)に物理的な圧力が若干掛かります。この圧力が毎日繰り返し繰り返し長期間続けば、かなりの負担が掛かるのです。オシッコの回数が毎日5回だとすると、365回✖️5回=年間1,825回になり、50年で9万1,250回になります。膀胱出口を9万1,250回も叩けば、膀胱括約筋が次第に肥厚・肥大するのは当然です。それが、60年70年80年も継続すれば膀胱括約筋はさらに肥厚・肥大して排尿障害が強くなります。男性の場合は、膀胱括約筋の下に前立腺にも負担が掛かり、前立腺は次第に大きくなり、前立腺肥大症になるのです。ご婦人は前立腺かないので、見た目では肥大症のような変化がないので、過活動膀胱、間質性膀胱炎と診断されるのです。

以上のように、もともと膀胱の出口は、構造的に欠陥があったから、平均寿命が伸びるほど、排尿障害の患者さんが増えるのです。要するに、排尿障害が原因のいろいろな病気(前立腺肥大症、慢性前立腺炎、過活動膀胱、間質性膀胱炎、膀胱疼痛症など)は、加齢とともに増えるのは当然なのが人間なのです。病気になったとしても、ガッカリしないでくださいね。

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夜間多尿の理由

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夜間頻尿の理由のひとつに「夜間多尿」という現象があります。夜間多尿は寝てからのオシッコの量が多い場合を意味します。定義として、1日の尿量の33%が夜間の尿量とします。例えば、毎日のオシッコが1.8リットルとすると、夜間だけで600㎖以上の尿量がある場合です。高齢者や高血圧の患者さんが、疫学的調査で夜間多尿が多く認められています。その理由について学会の有名な医師の説明によると、❶水分の摂り過ぎ、❷高齢者、❸抗利尿ホルモンの低下、❹塩分の摂り過ぎ、❺高血圧、❻腎臓に障害がある、等などの様々な理由をあげています。

 

多くの医師は、生化学的な観点からしか物事を考えないのです。そのため、理由が明確に追求できないのです。しかし、解剖学的構造学的な観点から考えると見えて来るものがあります。

Aortakidney 解剖学的腎臓の位置は寝ている時の姿です。起き上がっている時とでは、状態が異なります。起き上がると、腎臓の重さで下に移動します。おおよそ5cm以上です。10cm以上落下して症状がでると、「腎下垂・遊走腎」と云います。その症状が、腰痛、脇腹痛、吐き気などです。その理由は、腎下垂で腎動脈が引き伸ばされたために、腎血流量が低下して、ある意味で腎臓が阻血・虚血状態になるので、腎臓が痛くなり、腰痛・脇腹痛・吐き気になるのです。ちょうど、狭心症や心筋梗塞の胸の痛みと同じです。

Aortakidney2 高齢者になると、筋力が低下して、腹腔内の脂肪も減り、腎下垂の確率が高くなります。さらに動脈硬化のため、引き伸ばされた腎動脈の内腔が狭くなるのです。高血圧の人は、さらに動脈硬化が強いので、さらに狭くなります。

Yakantanyo_20200129112301 高齢者が日中に起き上がる、座る、立つと、腎臓は下垂して腎血流量が低下します。腎臓に注がれる水分が少なければ、日中の尿量は減少します。そのため排出できなかった水分が体内の細胞外液として残されてしまいます。寝て横になると、腎臓が元の位置に戻ります。血流が回復すると、体は「今がチャンスでだ!」と腎臓にたくさんの水分が流れて、たくさんの尿量が作られます。その結果、「夜間多尿」になるのです。排尿障害で膀胱容量が小さくなっている人は、当然、夜間頻尿になるのです。

昼間の水分が体内に残っている訳ですから、それを改善するために、夜間の抗利尿ホルモン分泌を抑えて多尿にするのです。

対策として、❶水分を控える❷昼間に1時間ほど昼寝したり横になることです。また、❸治療薬としては、合成抗利尿ホルモンのミニリンメルトOD錠があります。

 

夜間多尿はいろいろな原因説明がありましたが、本当の原因は動脈硬化と高齢者による腎下垂が原因です。その理由でいろいろな原因が一筋にまとまりました。

 

夜間多尿は、体を正常にするために、体に大量に溜まった水分を少しでも少なくする目的で、夜にオシッコをたくさん出しているのです。抗利尿ホルモン単独で夜間多尿を抑えると、さらに水分が体に溜まり、血液が水っぽくなる=低ナトリウム血症になり、頭痛、吐き気、食欲不振、錯乱、ケイレンなどの症状が発症して、本当の病気になってしまうのです。ですから、水分は控え目にすることと、日中に昼寝でもして、日中の尿量を増やしましょう。

 

 

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射精と逆行性射精のメカニズム

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 誰でも若いころ、射精すると「ピュー!」と精液が勢いよく出るのが普通です。しかし、年を重ねる毎に、勢いは弱くなります。でも、その出力の理由は、一応、精嚢腺の収縮によるものだと一般的に思われています。しかし、精嚢腺の袋程度が収縮しているとは思えません。明確には説明されていないので、私の考えを解説しましょう。

 以前から解説したように、排尿障害に関与する膀胱括約筋が関与しています。膀胱括約筋は、前立腺と膀胱の境界線、すなわち膀胱頸部の周囲から前立腺の半分以上の部分を覆っています。それを示すのが、初めのイラストです。左のイラストは、膀胱と前立腺を下から観察した状態です。右のイラストは、膀胱と前立腺を正面から見た状態です。

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 射精の直前に、精嚢腺が収縮して、前立腺部尿道内に【精子+精嚢腺液】が分泌されます。そして、その直後に膀胱括約筋が収縮します。膀胱括約筋は前立腺の左右にありますから、膀胱括約筋が収縮(赤い矢印)すると、前立腺も圧迫されて収縮します。前立腺内には、前立腺液が溜まっていますから、尿道内の【精子+精嚢腺液+前立腺液】が混ざり、前立腺の収縮で排出=射精(白い矢印)するのです。そそれを示すのが、2枚目のイラストです。

 排尿障害の治療薬であるα1-ブロッカーで効果の高いユリーフ・シロドシン,ハルナール・タムスロシンを服用すると、副作用で「逆行性射精」になることがあります。効き目がいいのに、射精した時に精液が出ないことを嫌がる中年以降の患者さんが結構いるのです。中年以降で妊娠の必要がなければ問題がない筈なのですが……。

 射精後にオシッコが出にくいと、感じる患者さんはおられます。その理由は、射精時の一時的な後遺症として、膀胱括約筋が収縮したままになるからです。当然、膀胱出口は狭くなり、オシッコが出にくいのです。

 逆行性射精という言葉は、実は本質的に正確な症状名ではありません。α1-ブロッカーは膀胱括約筋を収縮させない、つまり緩めることで、排尿を改善する作用があるのです。その効果で射精の際に、【膀胱括約筋を収縮させない=前立腺を収縮させない】ために精液が出ないのです。ですから「逆行性」で精液が膀胱に逆流する訳ではありません。その証拠に、逆行性射精の後のオシッコに、精液は混じっていません。

  逆にα1-ブロッカーを服用していもないのに、精液が出ない患者さんがたまに来院されます。これも膀胱括約筋が収縮しないからです。排尿障害がもともとあって、日ごろ膀胱括約筋は収縮し続けているので、肝心の射精時に膀胱括約筋が収縮しなくなるのです。見方を変えると、「満足にオシッコも出せない男に、子供を作らせるか!」と言う神様の気持ちなのでしょう。

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過活動膀胱の後遺症「低活動膀胱」

インターネットで調べると、私が否定する医学常識がたくさん掲載されています。その例として、実例をご紹介しましょう。
7c78c626a866459fb17b65e459e3335c過活動膀胱を放置すると、「低活動膀胱」という病気になるとされています。ある有名な医師のインターネットで得られた説明が下記の通りです。(……)に私の反論意見を記載しました。

https://www.google.co.jp/amp/s/tokusengai.com/_amp/_ct/17252274

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「低活動膀胱」とは、これは膀胱の筋肉の力が低下して、うまく縮まらなくなり、たまった尿をスッキリ出せなくなる状態です。長い間、過活動膀胱で過敏に働き続けた筋肉が疲れて衰えてしまって働きが弱り、低活動膀胱になるのです。(ある意味で、神経因性膀胱でしょう。では、神経因性膀胱と思われる患者さんの多くに、過去に過活動膀胱であるかと言うと、そんな事はないのです。)

膀胱の筋肉の収縮が起こらなくなると、尿意をあまり感じなくなります。過活動膀胱によって頻尿で困っていた人は「よくなった」と勘違いすることもありますが、そうではありません。

低活動膀胱が進行すると、膀胱が本来持っている排尿機能が失われ、膀胱はただ尿をためるだけの袋になってしまいます。(膀胱はもともと強い排出力はありません。膀胱の出口が開くか開かないかにかかっています。オシツコの勢いは、単に腹筋や内臓の重量による腹圧の力です。)

そうなると、うまく排尿できなくなって、膀胱に絶えず尿がたまってしまいますから、細菌感染症や結石症が起こりやすくなります。(膀胱内の尿は無菌です。また、膀胱結石も排尿障害がなければ出来上がりません。)

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その理由として、過活動膀胱が原因だとされています。
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「過活動膀胱」になるいちばんの原因は、加齢に伴って膀胱への血流が低下することで、膀胱の神経が傷ついたり、硬くなったりすることです。膀胱の柔軟性が失われ、尿を十分にためられなくなります。
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以上の解説は、私から言うと余りにも支離滅裂のいい加減です。目の前の患者さんの所見だけを見て、適当に説明しているだけです。物事は目の前の三次元だけでなく、四次元的な発想をしなければ理解できません。四次元=時間経過も考えないといけません。

過活動膀胱になる理由が、加齢による血流障害と神経障害とされていますが、もしもそうだとすれば、40歳以上、日本人の半分以上、五千万人以上が過活動膀胱になっても不思議ではありません。現実には820万人です。ハッキリした原因も追求もしないで「加齢のせい」にしているのです。では、十代、二十代の過活動膀胱の患者さんも加齢が原因だと思われますか?加齢が原因だとするには矛盾があります。

低活動膀胱になる原因が、膀胱の筋肉が働きすぎて筋力が低下したからと掲載されています。人間の体で鍛えているのに、疲れたから筋力が低下すると言うのは非常識な考えです。鍛え続けていれば、筋力は衰えることはありません。

筋力が低下するのは、筋肉が鍛え過ぎたからではなく、外部から無理やり鍛えられたからです。筋肉の閾値を超えて負荷を掛けられたからです。

以上から分かるように、泌尿器科の一流の医師でさえ、この程度の一貫性のない論理なのです。ましてや普通の医師ならもっとダメでしょう。

Oabmec3過活動膀胱の原因は、膀胱出口が十分に開かない排尿機能障害が原因なのです。そのため、排尿する度に膀胱に負担がかかり、膀胱の壁の筋肉がマッチョになるのです。膀胱が積極的に働いたからマッチョになったのではなく、無理矢理の圧力がかかったからマッチョになったのです。相対的に膀胱三角部にも負担がかかり、頻尿や尿意切迫感になり、原因不明の病名である「過活動膀胱」と診断されるのです。

この時点で、膀胱がどんどん疲弊(ひへい)するのは当然です。医師が原因追求もせずに、患者さんの具合を放置するのは、医師としてあまりにも無責任です。自分たちの名誉や出世だけにしか興味を持たない情けない人格の医師ばかりです。

この過活動膀胱の状態が長期間継続すると、悪循環で膀胱出口はますます開かなく硬くなります。すると膀胱壁は収縮できなくなり、壁は次第に萎縮するのです。膀胱三角部の過敏症もマックスになり、脊髄神経回路は情報収集をブロックするために、尿意が無くなるのです。この状態を(低活動膀胱」と表面的な診断をされてしまうのです。

過活動膀胱も低活動膀胱と同じ流れで、時期の違いでしかありません。治療はどちらも排尿障害を積極的に治療しなければなりません。

物事は医学に限らず、本質を見極めないで見えている表面的な事しか考えないので、どんどん不思議な現象になっていくのです。

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