真理・神理・心理

四季と神々


F7dcb5eaf0504697841ec3f6ece85d0a日本の四季折々が明確に区別ができ、さらに火山噴火、台風、竜巻き、地震、土砂崩れ、津波、落雷、雪、雹など、、驚くべき自然です。その自然の強さに応じて、多くの人びとが亡くなってしまうのです。そのような世界に対して、ひとつの神様しか信仰しないとは、思えません。

太陽の神さま、月の神さま、風の神さま、海の神さま、湖の神さま、川の神さま、落雷の神さま、山の神さま、農作物の神さま、動物の神さま等、たくさんの神々、すなわち八百万(やおよろず)の神が存在するのです。そして、それぞれの神さまは、人間の五感で認識できますが、科学なかった頃は、嵐が突然起きたり、地震の後の津波は予想できないので、神々の意志によるものだろうと諦めていたのです。

すなわち、認識できる存在を日本では神として崇め立てられたのです。その流れで、偉大な事を成し遂げた人間も、死後に神さまとして祀られるのです。伊勢神宮(天照大御神)、明治神宮(明治天皇)、法隆寺(聖徳太子)、太宰府天満宮(菅原道真)などが人神です。

ところが、四季折々の区別があまり無い世界の国々には、自然を中心とした八百万の神はいないのです。その結果、気の強い預言者(モーゼ、モハメッド等)とされる人が作り出した「一神教」になるのです。一神教は、人間が作り上げた神様なので、規則や経典を作るのです。

Eb853859b78c4eb68f892e6ebdd48904例えば、モーゼの作ったユダヤ教は、十戒を作りました。

 1.あなたは、わたしのほかに、何ものをも神としてはならない。(他にも神様が存在する可能性があると思われる)

 2.あなたは、自分のために、刻んだ像を作ってはならない。(人のためには、偶像を作ってもいいのか?)

 3.あなたは、あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。(呼びたくても、本当の名前を教えてくれない)

 4.安息日を覚えて、これを聖とせよ。

 5.あなたの父と母を敬え。(人間として当然)

 6.あなたは、殺してはならない。(人間として当然)

 7.あなたは、姦淫してはならない。(人間として当然)

 8.あなたは、盗んではならない。(人間として当然)

 9.あなたは、隣人について、偽証してはならない。(人間として当然)

10.あなたは、隣人の家をむさぼってはならない。(人間として当然)

 これが「十戒」の本文です。

1〜3は、教祖であるモーゼの立場の考え方です。お願いできるのは、モーゼだけしか出来ないように、神様の正式の名前を教えてくれないのです。ヤハウェという名称は仮の名前です。もしも本当の名前が知られたら、あらゆる人々が一斉にお願いするでしょう。

5〜10は、道徳観のある人間であれば、当然です。しかし、それまでの旧約聖書では、洪水伝説やソドムとゴモラ伝説の二大都市破壊で多くの人々を殺害しています。そんな神様が5〜10のような道徳的な注意点を告げるとは思えません。これも人間としてのモーゼの道徳的発想です。

 

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ユダヤ教の神さま

旧約聖書の「創世記」初めに、神さまが1週間かけて、この世界を作りました。天地創造です。その時のお話しです。天と地を創造後に見上げたら暗いので、「光あれ!」と神さまが唱えると、光が生まれて、昼と夜を分けたのです。6日間かけて、この世界の土台を作って、7日目に休んだのです。それが日曜日になったのです。それから考えると、カレンダーの「日→→→土」というのは、本当は「月→→→日」になるべきでしょう。

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創世記 第一章

はじめに神は天と地とを創造された。 

2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。 
3 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。 
4 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。 
5 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。 

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空を見上げた時の神さまは、水に浮いた霊の状態で見上げられたのです。天と地を創造する前から、水は存在していたのです。神さまが水を作ったという記述はないので、神さまと水は同じ存在なのかもしれません。それから考えると、ユダヤ教の神さまは、「水の神さま」なのです。当然、海の神さまですし、水蒸気の雲の神さまですし、雲で作られる雷鳴りの神さまですし、雨の神さまですし、川や湖の神さまなのです。旧約聖書の洪水伝説も神さまの仕業です。

エジプトの王さまが、ある時、1週間以内に生まれたヘブライ人の乳児を殺害しろと命令したのです。その時に母親が生まれたばかりの子どもを助けるために河に流したのです。エジプト王室の関係者が拾い上げた子どもがモーゼだったのです。モーゼという意味は、河から救い上げた子どもという意味です。

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困難な環境からヘブライ人民族を救うために、エジプト王に懇願したのですが拒否されました。モーゼは神さま(ヤハウェ)の助けを借りてエジプトに危害を与えるために魔法を使いました。ナイル河を血のように真っ赤に染めて毒水に変え、たくさんのエジプト人が亡くなりました。霧が流れ、それを吸ったエジプト人の子どもたちは犠牲になりました。さらにカミナリが何回も落ち、たくさんの雹(ひよう)が降り注ぎ作物が採れなくなりました。エジプト王は、焦ってヘブライ民族の出エジプトを許可しました。途中気が変わり、モーゼたちを追跡させたのです。モーゼは追い詰められ逃げることの出来ない崖っぷちで、海を真っ二つにして逃げ道を作ったのです。ヤハウェから得られたどの魔法も、すべてが水に関与する魔法なのです。

E49f685ad1fc4a11850de4d0575543c1また、水の神さまがエジプトからいなくなったので、エジプトは砂漠地帯になったのです。ピラミッドの 前にあるスフィンクスには、水に浸かった痕跡が残っているのです。

生命体は、水が無ければ生きていけないのですから、水を神さまとして拝むのも不思議ではありません。特に砂漠地帯をさまよい続けたユダヤ人が水の神さまを拝むのも当然でしょう。

最近では、バカな医師が、「水をたくさん飲みなさい!毎日2リットル以上飲めば、血液がサラサラになるから!」そのために、花粉症や過敏性腸症候群、熱中症になる人が多くなったのです。体内に多く余った水を排泄するために、花粉症や過敏性腸症候群になり、普段から水をたくさん飲むために、体内の有効な水代謝機能が乱れて、出す事だけに集中して、体内に水を有効に処置できなくなり、熱中症になるのです。

神さまである水をたくさんガバガバ飲めば、神さま許さないのでしょう。結果、天罰を受けるのも仕方がありません。水分は神さまのためにも、ほどほどに飲むようにしましょう。

 

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神の存在

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世界中にさまざまな神さまが存在し、多くの人々がその神さまを信じています。時代時代で信者の考え方も洗練されて変化するので、同じ神さまでも様々な考え方の異なる宗教がたくさん分離発展しています。

 

この写真は、イスラム教回教の聖地アラビアのメッカのカアバ神殿の巡礼のシーンです。カアバ神殿の場所は、神さまがアダムとイブに作らせた建物の跡に造られた建造物です。ノアの箱舟で有名な洪水伝説で初めの建物は流されてしまい、その場所は不明になりました。神さまのお告げで、その場所が判明して、その後、イスラム教の教祖であるムハンマドが支配して改築した記念碑です。この周囲をぐるぐる回ることで、太古の神さまの意志を再現できるとされています。ぐるぐる回るので、それを見ていた他国の人が回教徒と名付けたのでしょう。ユダヤ教もキリスト教も崇める神さまは同じなのに???仏教も同じで、小乗仏教,大乗仏教、真言宗、浄土宗、日蓮宗、密教などたくさんありますね。

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太古の昔から、世界中にさまざまな神さまや仏さまが存在しています。もちろん無宗教の人も存在しますが、極めて少ないです。

現実に神さまや仏さまが存在するのかは別として、この世界は人間が創っています。道路を作り整備してさらに高速道路を作り、電気・水道・下水路・浄水路などのライフラインを作り、平屋から高層住宅まで作り、天気予報で台風を事前に察知して、植物の研究により環境の変化に強いお米や野菜や果物を作って、人間が少しでも負担のない生き方ができるように努力しています。これは全て人間が考え出し具現化した現象です。神さまや仏さまが作った世界ではありません。

つまり、人間が意識して創り上げたのが、現在の世界なのです。そう考えると、人間が強く思って考えて念じた事が具現化するのだと思われます。遥か遠い太古の過去から、現在、さらに未来までそれぞれの宗教の神さまや仏さまを何百億人〜何千億人の人々が信じている訳ですから、その念じたエネルギーが当然として具現化します。結果、それまで存在しなかったかも知れない神さまや仏さまが具現化して現実化するでしょう。

 

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人生の寿命

人生は皆同じではありません。本当に多種多様です。世の中に利益を残してくれた人間ほど短命です。
友人の東大出の医師の山川先生は、頭脳明晰で紳士的かつダンディで、現在の「臓器移植ネットワーク」を作り上げて初代理事長になって多くの人々を救ったにもかかわらず、58歳で突然死したのです。
私と同級生の親友の倉内先生は、鹿児島に戻り開業しました。習字が上手く歌唱力がプロ並みで、手術が上手く九州でダントツの腕前で多くの人々を助けました。彼に一度でも会ったことのある人は、彼を愛しました。そんなみんなに愛された人間が、やはり58歳で突然死したのです。……この経験を踏まえて、人生をいろいろ考えました。
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人生の状況をイラストで示しました。
タンクの中に人生のエネルギー水が貯蔵されています。タンクの側にポンプがあり、タンクからホースでエネルギー水を吸引して汲み出します。そしてポンプの力で噴水に注入して、水が噴水から噴き出るのです。噴水の噴き出る様子が、その人の見かけの人生です。タンクのエネルギー水の容量は80歳〜90歳分入っています。
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とても能力があり、才能豊かな人間が、往々にして短命で不幸な最後を遂げることが多いのです。
歌舞伎で有名な中村勘三郎さん、「YMCA」でファンを元気にした西城秀樹さん、「負けないで」でファンを勇気付けたZARDの坂井泉水さん、みんなを明るい気持ちした「上を向いて歩こう」の坂本九さん、魅力的で清潔感のある女優の夏目雅子さん、ミュージカル「ミス・サイゴン」、「レミゼラブル」に出演で有名な歌手の本田美奈子さんなどは、ご存知のように世間の一般人を魅了したにもかかわらず、短命でした。

有名人の才能や実力や華やかさは、ある意味で巨大で荘厳な噴水のイメージです。当然ながら必要なエネルギー水が大量に必要になります。結局、タンク内のエネルギー水はすぐに枯渇=短命になるのです。
政治家のように社会的地位が高く高学歴で有能な政治家には、長生きのヒトが多くいます。そして、政治社会の裏世界を牛耳っている「ドン」のような政治家もよく耳にすることです。そのような人々は巨大で荘厳な噴水でしょうから、これまでの理論からすれば、短命な人生の筈だと思いませんか?実は、噴水は多くの人々を幸せにする事で、巨大で荘厳な噴水になるのです。個人の利益だけに特化した社会的地位や高学歴では、単なるみすぼらしいチョロチョロの噴水に過ぎないのです。

94086dd711ac4dc0a5f633a6abadb1dfその点で考えれば、田中角栄さんは75歳で亡くなられて長生きではありませんでした。それこそ「ドン」の政治家でしたしロッキード事件で個人的に多額の収賄を受け取りましたが、日本列島改造論を唱え、日本中に高速道路網を作るきっかけを作り、地方にも新幹線を走らせ東京一極集中を回避して日本全国を豊かにしようとしたので、日本の多くの人々を幸せにしたのです。ですから、巨大で荘厳な噴水だったのでしょう。
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多くの人に幸せを与えないで、詐欺やネズミ講などの悪いことをしてお金儲けをしたり、他人を支配する人は、裏の噴水があり、やはり人生のエネルギー水をたくさん浪費するので短命になります。
例えば、オーム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫は、自分と自分の信者の利益のために、多くの人々を不幸に落と入れたので死刑という短命寿命になったのでしょう。

キリスト様は多くの人々を助け心に安心を与え、その教えが半永久的に拡散したので、十字架で処刑され短命な寿命になったのです。
逆に、お釈迦さまは、この辛い世界=シャバに生まれ変わらないように、悟りを開いて「仏様」という存在になるための教えを広めました。しかしながら、実際に悟りを開いた人間はほとんど存在しません。そう考えると、ある意味で自己中心的、自己満足的な思想ですから、お釈迦さまは当時としては超高齢者の80歳過ぎで食中毒で他界されたのです。

以上のことから、長生きするためには、多くの人々に不利益を与えず、かつ
利益も与えないで、自己満足のように自分のためだけに生きて行けば、長生きできるでしょう。したがって、純粋に人命を助けるだけの医師たちは、平均寿命には達することはできないのです。

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見えない事の真実

この世界には、見えない事で真実を証明されていない事は数々あります。

例えば、重力や引力は、その性質や法則は判明していますが、本質は未だ不明です。ニュートンの偉かったところは、リンゴの落下を見て、万有引力の「法則」を解明しましたが、引力が何であるかの本質は追求しませんでした。その後300年も経っているにも関わらず、誰も本質を証明していません。

例えば、私たちの生活に欠かせない電気は、すべて太陽エネルギーの利用です。
火力発電(石油、石炭)、水力発電、風力発電、太陽光発電の全てが太陽エネルギーの間接的な利用です。、
石炭は、太古のシダ植物の化石です。石油は、さらに太古の微生物の死骸の化石です。水力発電の水は、太陽エネルギーで海の水が蒸発し作られた雲からの雨を利用しています。風も地域ごとの気圧の変化が風を作っています。太陽光発電の太陽電池は、作製するのにかなりのエネルギーを消費しています。

これだけ科学が発達しているのに、誰も太陽エネルギーの直接利用できないのです。人間の知恵はこの程度なのです。

原子力発電は、ウラニウムを利用して出来る熱エネルギーで水を沸騰させて、その水蒸気でタービンエンジンを回転させ、発電機を動かすのです。一見、最先端のシステムですが、18世紀に出来た、産業革命の主役の蒸気機関を利用しているだけです。

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北海道で地震があり、大停電になりました。その原因は、主要の発電所が1箇所壊れたため、電気の供給が足りなくなり、北海道のすべての発電所が強制的に停止したのです。ここで、不思議と思いませんか?
電気量が足りなくても停電するし、電気量が多過ぎでも停電するのです。供給する側の発電所の作る電気量と、供給される側の消費側の電気の量が、ほぼ同じでないと停電するのです。
最近は、風力発電や太陽光発電が多くなり、電気量が著しく増加する時間帯があるため、電力会社は総電気量を観察測定しながら、火力発電、水力発電、原子力発電の産生する電気量を調節しています。電気量が多過ぎると停電するからです。

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つまり、作る電気の量と消費する電気の量が、ほぼ一致しないと電気は流れないのです。それには、理由があります。発電機の中で磁石を変化させると、近くの電線に電気が発生して電気流れるのです。私たちが生きるこの空間には、マイナス電子とブラス電子がひしめき合って共存しています。そこに発電機の環境を作ると、マイナス電子とプラス電子が分離して、マイナス電子だけが電線に流れて行くのです。

ではマイナス電子は、何もしないのに、どうして自然に流れていくのでしょうか?これには訳があるのです。プラス電子と別れたマイナス電子は、どこかで再びプラス電子と会えると思って流れていくのです。河川で例えると、上流から下流へです。下流にはマイナス電子の消費者である家電製品や工場があります。電化製品の中に入ったマイナス電子は、そのまま空間に存在するプラス電子と合体するのです。

発電所でマイナス電子が吸引されるので、発電所周囲の空間にはプラス電子が過剰に産生されます。すると、周囲の空間のマイナス電子と合体します。すると、さらに周囲のマイナス電子が不足するので、発電所周囲のから波紋のようにマイナス電子の不足が広がっていきます。何百キロも離れた消費者のところで、マイナス電子が補給されて、この現象は終わるのです。宇宙空間からすれば、何百キロというのは、すぐ隣です。
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これは、水の循環と同じです。海の水が蒸発して雲になり、雨となって地上に水が落ちます。地上に落ちた水は、地面に染み込んで地下水となり、湧き水として河川に流れて海に戻るのです。

要するに、電力というのは、空間に満ちたプラス電子とマイナス電子のバランスを発電所で崩して、戻ろうとする循環の力が電力になるのです。水の循環で例えれば、発電所は海水を温め蒸発させて雲にして雨を降らせる太陽光エネルギーのようなものです。ですから、電力を作る発電所の量と、消費する電力の量がほぼ等しくないと、電気は流れないのです。

見えないところで、さまざまの真実が隠れているのです。人間の体も同じような事がある筈です。


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宗教と医療

Img_1119宗教は、一人の教祖が、神様がお造りになった世界観をユニークに描き、多くの人を共鳴させた、ある意味で文化です。ユダヤ教はモーゼが、キリスト教はキリストが、イスラム教はムハンマドが初代教祖として作った宗教です。
また、仏教は神さまの存在は取り敢えず横に置いといて、神さまの造ったこの世界をどう生きるか?のノウハウを解説した宗教です。
つまり宗教は、このキビシイ現実世界をどう生き抜くかを心の中の宗教の世界観に迎合させて、心・肉体を現実の世界に順応させようとする哲学です。
しかし、教祖の考え方が正確に伝わるとは限りません。弟子たちが、その後、自分たちの考え方を反映させるのです。初代の教祖が神から直接お言葉を聞いて、あるいは、悟りを開いたのは、教祖の天性の才能なのです。そうではない凡人に弟子たちの考え方が合っているとは思えません。初代の教祖も、きっと不愉快に思われているでしょう。『誰か宗教戦争でたくさんの人々を殺害しろと言った?』『誰がきらびやかな衣装をまとい、荘厳な儀式を行えっと言った?』『誰が経典・教典をの印刷して精読・暗唱・読み上げろと言った?』お釈迦様も現在の密教の儀式や作法を見たら、大笑いでしょう。初代の教祖たちは、『こんな事、言った覚えはないぞ!』とお怒りになるでしょう。現代の宗教は、初代教祖の考案した世界とは、かけ離れているのです。しかし、その中心には、初代教祖のオリジナルの思想が流れていますから、枝葉に振り回されることなく、本質を見極めましょう。

Img_1120さて、医療は人間が発見した病気に関するたくさんの知識や治療法を基に病気の世界を解明しようとしています。常に現在進行形であって、ゴールはありません。問題点は、現在の常識がすべてであると思い込むことです。その常識で治らない患者さんは、常識が不完全である可能性が高いのです。
多くの医師は、自分が習ったことしか信じません。既知の知識をベースに自分の力で新たな発見を見つけようとはしないのです。
前立腺ガンの腫瘍マーカーであるPSA検査を開発したアメリカの研究者は、前立腺ガンのステージⅢ・Ⅳ、つまり、ガンの浸潤・転移の状況を把握するためにPSA検査を開発しました。ところが、その後の研究者たちが初期の前立腺ガンも把握できると言い出して、PSA検診の過剰診療になってしまったのです。まるで、初代の教祖の考えを曲げてしまった代々の宗教家たちと同じです。

私たちの存在するこの世界には、私たちが予想もつかない無限のあらゆる可能性を含んでいます。宗教にしろ医療にしろ、1つの方向性の世界観しか存在しないのは、どう考えても信じられません。私たちが生まれるはるか昔にいろいろな神さまが存在し、さまざまな世界を創り、また、医療も含めた文化にも、さまざまな方向性や考え方があって……当然です。


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大波小波

Nami
もうじき66歳になります。人生を振り返ってみると、大小の波が押しよせたことを思い出します。
私が医学部受験の頃、挫折して医学部受験をあきらめていれば、おそらく一般大学に進み、サラリーマンになっていたでしょう。
私には、特に秀でた才能もなく、自覚できる特技もありませんでしたから、サラリーマンになっても出世もせずに、今ごろは定年退職したでしよう。特に趣味もなく、目的もなく毎日ブラブラしているでしょう。おそらく、自分の病気が気になって、毎月のように病院に通院していたでしょう。もっと元気な高齢者になっていたはずです。

しかし、2年も浪人したにもかかわらず、挫折もせずに、医科大学に何とか合格しました。その後、留年もせずにストレートに卒業し、国家試験も円滑に合格し、晴れて医師になりました。『こんな順調に人生が進んでもいいのかな?』と思っていました。
ところが、医師になってから、2回も失恋💔して、研究に対して不真面目であったので、上司に叱責💢されました。そのどちらもストレスが強く、精神的にかなり落胆しました。人生には波があります。大きな波、小さな波がつぎつぎに襲ってくるのです。それが人生です。

まずは、マイナス・ネガティヴの大きな波が……
❶小学校3年生で転校
転校先の小学校は、幼稚園から一緒だったクラスメートの中に、私一人が入り込んだ状態です。
❷高校受験に失敗、当時の三流校に入学
希望校は、ことごとく失敗、自分の能力のなさを自覚
❸高校1年生の時に左ヒザを骨折
入院中に同い年の看護婦さんに自分の大便を見られて恥ずかしかった!入院して期末試験を受けられず、1年生のエリートクラスから2年生で普通クラスにランク落ち
❹大学受験に失敗して2年浪人
つまり、将来の保障もなしの受験勉強を3年間…精神的に落ち込んだ
❺大学卒業後、2度の失恋と、真面目に研究しなかったので上司に叱責
自分の魅力のなさと能力のなさを自覚
❻父親の突然死
心肺蘇生を息子の私が病室で行い、臨終を宣言しました…多大な借金を残し父はあの世へ...
❼結婚後に地方の病院に派遣され、家族のことを考え大学を退職
腕も人当たりも、それなりの私なので、地方に派遣するにはモッテコイの人材
❽転勤した救急病院の上司のゴタゴタが原因で、予定よりも早く退職して開業医へ
上司が病院の院長を計画的に恐喝してマスコミ騒ぎになりました
❾バブルがはじけ、銀行の金利が驚くほど上昇
開業資金の借金の金利が、毎月195万円!……キツかった
➓親友が急逝
本当のただ一人の親友が脳卒中で他界、私の考え方に共感してくれた、ただ一人の親友
⓫体調が崩れ、最終的に慢性腎不全
患者さんの体は気になるが、自分の体は気にならなかった結果
⓬透析と診療の併走人生
透析する分、診療時間が半減、当然収入が激減!

マイナスの波の次に来るポジティブな波が……
①転校先の小学校が有名な進学校だったので、生徒のほとんどが優秀、有名人の子どもや子孫で、多大な影響を受けた……還暦の同窓会で、有名大学・企業出身の人ばかり
②入学した高校は、中等度の能力の集団だったので、頑張って勉強すば、上位にランク可能であった
③普通クラスに落ちたのがキッカケでヤル気が出た……結果、学年で一番になれた
④浪人生の頃は、自分の人生を深く考える良い機会であつた
⑤失恋したおかげで、今の奥さんと出会えた……振ってくれた女性たちに深く感謝
⑥父を反面の教師として学んだ
⑦大学の医局を辞めるキッカケになり、人事を掌握していた主任教授に今では深く感謝
⑧救急病院で外科・内科・整形外科の勉強ができて、開業にとても役立った…排尿障害が泌尿器科の病気のほとんどの原因であることに気がついた!
⑨多額の金利支払いを何とか乗り越え、自信にもつながった
Okami
⑩私の考え方に共感してくれた、ただ一人の親友が他界して、一人ぼっちになった印象で、一匹オオカミになた……
⑪教科書的知識やデータだけでは、病気の本質は見えないことを悟った!
⑫自分が身体障害者になって、患者さんの立場を実感し深く理解できた

ここには掲載しなかったネガティヴの波やポジティブの波が他にもいくつかありました。街中のこんな開業医でも、ご覧のようにスムーズな人生ではなかったのです。患者さんは、私のことをトントン拍子の人生であったろうと思われているでしょう。決してそんなことはないのです。患者さんも、病気になった時点で、大きなマイナス・ネガティヴな大波が来たか?と思われるでしょうが、私のようにポジティブな波がいくらでもやって来るのです。
ネガティヴの波がなければ、私の人生はもっと変わっていたでしょう。しかし、今の私は、ネガティヴ・ポジティブの波がなければ、存在しません。今の私がいなければ、私のユニークな考え方で助けた患者さんも存在しなかった訳です。ネガティヴの波は、私にとっては本当に辛い出来事でしたが、ある意味で必要悪だったのかもしれません。


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神さまのワナ

人生は、生きている中でいろいろなことが起きます。
トップギアで全速力で生涯走れるヒトは、ごく少数です。そこには、神さまが仕掛けたトラップ・ワナが隠れています。
Niigatakentiji
灘高校を卒業して東大の医学部に入って医者になり、その後ハーバード大学に留学して、さらに勉強して司法試験に合格して弁護士になったヒトが、県知事までのぼり詰めました。そんなすごいエリートが、インターネットで知りあった23祭の女子大生と援助交際を行い、マスコミにバレて辞職に追い込まれました。職業に適した品格を持つべきだったのに......。

Fukudajimujikan
偏差値の高い湘南高校を卒業し、東大法学部に入学・卒業して、当時の大蔵省に入省しました。その後、財務省に代わり、出世街道をまっしぐらに進んで財務省のトップになった人が、マスコミ記者の女性にセクハラ行為をして辞任に追い込まれました。人を束ねる人間とは思えません。
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2人とも勉強のできる学生としては、最高だったはずです。どちらもI.Qはとても高いヒトでしょう。一度読めば容易に記憶でき、一言聴けば、すぐに思い出すことのできる記名力抜群だったのでしょう。人間離れの才能を持ち劣等感もなく、常に優秀で人の上に立つ人材です。でも、タダそれだけです。コンピューターが人間の姿をしているだけだったのです。
ヒトは、思い悩み苦しみ、そこから抜け出すことに努力しなければ、人間性も他人の気持ちも分からない中途半端な人間になるのです。気をつけないと、神さまのワナに落とされますよ。
今の学校教育は、このような人材を作ることを良しとするのです。子供たちの様々な個性を尊重することが大事です。勉強ができるだけがすべてではないのです。
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このような現象は、各分野でおきます。良い事をし過ぎても、悪い事をし過ぎても、勉強し過ぎても、仕事をし過ぎも、出世し過ぎても、遊び過ぎても、健康になり過ぎても、宗教にはまり過ぎても起きるのです。神さまは、順風満帆のヒトに、必ず足を出してつまずかせるのです。何事もほどほどに......。
運気には、相互作用があります。このことを考慮しながら、人生を過ごさなければなりません。
私は、たくさんの患者さんを治療して治したり、症状の軽減を図ってきました。それが過ぎて、私が難治性の病気になったと思われます。ほどほどにしなければならないのに、それが出来ません。これも私の宿命なのでしょうね。

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ファンタジー

小人の国を描いた「ガリバー旅行記」には、その他に巨人の国や「日本」が出てきます。当時の人からすれば、「日本」とはおとぎ話の世界でしか存在しませんでした。
孫悟空で有名な西遊記の中に、地面から炎が噴きでる「火の国」の描写が出てきますが、現実に石油が浸み出ていて、それが地面から燃えている地域があるのです。しかし、西遊記の読者はファンタジーだと思ったでしょう。
黄金の国「ジパング」もどれだけの人がその存在を信じていたでしょう。
飛行機は、空気抵抗のために音速を超えることができないというのが、一昔前の航空物理学でした。それもあっと言う間に過去のお話です。
「産褥熱の原因は細菌だ」と訴えた産婦人科医は、全く信じてはもらえずに学会を追われ、哀れな末路をたどりました。
私たちが「おとぎ話」や「ファンタジー」や「夢物語」を思っていたことが、実は現実世界に存在したという事例がたくさんあります。どうして、このようなことが起きるのでしょう。
これは、私たちの考える世界よりも現実の世界の方が、想像を超えるほどはるかに広く深遠だからです。現実の世界の方が、私たちの智恵の世界よりもはるかに広いからです。

私たちの智恵は、過去の人間が知り得た世界観を超えることができないのです。それも、完全な智恵はここ100年足らずの知識だけです。

東日本大震災による大津波は、1千年前の古文書には記録がありましたが、全く無視され、今回の悲劇になりました。「想定外」という言葉に嫌気がさしたものです。
原子力発電所の被害も想定外に適応できませんでした。アメリカGE製の原子炉は、アメリカ気候風土特有の竜巻対策で、緊急用のディーゼル発電機は原子炉の下部に設置されています。竜巻のほとんどない日本仕上げではありません。発電機家屋も海岸べりにもかかわらず、防水対策も取られていませんでした。また、人が住まないような土地に原子炉が誘致されていますが、人が住まないのは住まない理由や歴史がある筈なのに、それを無視して誘致し設置されています。

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ウィズダム Wisdom

Tarumudoユダヤ教は、「旧約聖書」と「タルムード」という戒律を基本にしています。
ちなみに、キリスト教は「タルムード」の代わりに、「新約聖書」で、イスラム教は「コーラン」になります。
この「タルムード」の中に、「ウィズダム」という考え方があります。日本語で「叡智」「知恵」と訳される言葉です。
内容からすると「賢明に生きるための生活の知恵・術」とも訳せる言葉です。例えば、「分かれ道に出くわしたら、近道を選ぶのではなく、遠回りでも安全な道を選択しなさい。」という知恵です。「タルムード」の中では、大金を支払ってでも、この「ウィズダム」を買えというのです。

さて、人生を60年も過ごしていると、個人的で主観的な考えですが、私なりに「ウィズダム」が蓄積されてきます。ここで、私の「ウィズダム」を少しずつまとめてみましょう。
【健康】
1.水分は控えること。多飲は万病の元である。
2.排尿は1回に30秒以内が正常である。それ以上かかる人には、必ず排尿機能障害がある。
3.1日の排尿回数は、7回以下が正常である。それ以上の回数の人は、必ず排尿機能障害がある。
4.就寝後排尿で眼が覚めないのが正常である。夜間に1回でも排尿で起きる人には、必ず排尿機能障害がある。
5.耳たぶに縦線のしわや溝がある人は、将来、血管の病気(心筋梗塞・狭心症・解離性動脈瘤・脳梗塞・くも膜下出血など)になる可能性が高い。現在、症状がなくても健康診断をするべきである。

【暮らし】
1.四季折々の祭事や催事は積極的に参加する。人生にメリハリができて充実した命が全うできる。
2.他人は自分の鏡である。素敵な人は自分の好きな面であり、嫌な人は自分の嫌いな面である。

【真理】

【参考】
「タルムード」の解説を読むと、ユダヤの神様は人が思考することを善しとする性格を持っています。人が考えもなくワンパターンのことをすることに腹を立てているようです。またユダヤの王様に偉大なソロモン王がいますが、「タルムード」の中でソロモン王はいくつものウィズダムを教えるシーンが出てきます。「ソロモンの秘宝」が話題になることがありますが、その秘宝とは、金銀財宝などの具体的なモノではなく、抽象的な究極の「ウィズダム」を指しているのかも知れません。知識や知恵が究極の財産・秘宝なのです。

キリスト教はこの「タルムード」を否定します。生きている人間の利益を高める具体的な知恵や術は、死後の永遠の世界では無意味です。神の世界では人間の欲する現世の価値など全く無意味と考えます。

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