生命

マグマと温泉

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日本は4つのプレート、ユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリッピンプレートが日本の深部地殻に潜り込んででいるのです。4つのプレートはすべて周りの海の海底プレートです。何十億年も繰り返し繰り返し日本列島の地下に潜り込んでいるのです。そのため、地殻変動や火山の噴火が度々起こるのです。特に太平洋プレートが一番多いのです。日本の地下に沈み込む際に、海水も一緒に伴います。

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この現象が日本の地下に潜り込んむことで、日本は温泉地帯がたくさん出来るのです。その理由は、海底のプレートと一緒に地下に埋没するのです。海水が高温のマントルに混入することで、マントルの融点が下がり、マントルが熱い液体になります。それがドロドロの「マグマ」です。当然、比重が軽くなるのでマグマは地表に上昇します。それが火山噴火の原因になるのです。

温泉は次のように発生します。マグマが上昇しながら、地殻の亀裂からさらに周囲に上昇します。特にマグマから発生する熱い火山ガス(水蒸気、二酸化硫黄ガス、硫化水素ガス、二酸化炭素ガス)が、隙間を容易に通過して、さらに地表に上昇します。ます。地表近くに地下水が流れていると、熱〜い火山ガスで地下水が熱せられて、それが温泉になるのです。ですから、温泉の出口近くでは、火山ガス=毒ガスが出るので注意しなければならないのです。

温泉に入ると、体調が良くなったり、病気が軽快しますよね?毒ガスの含くまれた温泉が、健康に良いのは何故でしょうか?その理由を私の考えで解説します。火山ガスのけ元素成分は、硫黄、炭素、水素、酸素です。これらがすべてマントルの地殻成分とは思えません。日本の地下に埋没する海底の大陸プレートが、海中生物の死骸や生きた微生物も一緒に海水と共に埋没するのです。それも何十億年もかけて繰り返し繰り返し埋没しているのです。

983821dfdb3b4ae99a7913525f467667 それらたくさんの生命体がマグマになって地表に昇り、さらに生命体の成分が気体(火山ガス)になって、地下水に溶け込むのです。つまり生命体のエキスが温泉に溶け込んでいると思えます。火山ガスの成分である水蒸気・二酸化硫黄・二酸化炭素・硫化水素の成分元素は、酸素・水素・炭素・硫黄です。それは人間を含めた生命体の成分元素の酸素・水素・炭素・硫黄と同じです。(イラストに示す通りです。)「え〜!硫黄が?」と思われるでしょうが、次の必須アミノ酸のメチオニンやシスチン、システインは硫黄が含まれます。硫黄は微量元素ですが、必須の元素なのです。

C719822aa0774653b3502ce043356f07 温泉は火山ガスで、ただ単に温められているだけではないのです。温泉には様々な成分が溶けていますが、海底の大量の生命体のエキスも含まれていると考えると、温泉に入ると元気になるのは当然でしょう。

 

 

 

 

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丹田・第2のチャクラの位置

丹田(たんでん)・第2のチャクラをご存知ですか?

Tandenilast丹田は古武術の気を溜めて置く場所で、へそ下5cmの場所にあるとされています。気を出す時に、大地や大気から体に取り入れた「気」を一度丹田に納め、その後、丹田の「気」を「エ~イ!」と一気に放出するのが、「気」の出し方です。(唐山流)

Chakrailast第2のチャクラとは、インドのハタヨ-ガの考え方で、脊椎に沿って下から7つのチャクラがあり、「第2のチャクラ」は日本で云う「丹田」に相当する場所です。

泌尿器科医として年間150例以上の内視鏡手術を行なっていると不思議な経験を数多くします。今回、「丹田」・「第2のチャクラ」の位置を正確に特定できたと思われたので、ここで紹介しましょう。

患者さんは現在21歳の男性です。
17歳の頃から残尿感・尿道の痛み・陰嚢のかゆみ・下腹部の不快感がありました。地元の泌尿器科医を受診し「慢性前立腺炎」と診断され、セルニルトン(慢性前立腺炎の治療薬)や桂枝茯苓丸(瘀血(おけつ)を解消する漢方薬)を服用していましたが一向に改善しません。インターネットで当院を見つけ19歳の頃、来院しました。
診察・検査で「膀胱頚部硬化症」という排尿障害が隠れていること分かり、その病気の刺激が、患者さんの症状を作っていると考えられました。
排尿障害改善薬(α-ブロッカー)で、悩みの症状は軽快しましたが、本人が強く内視鏡手術を希望されたので、親御さんの承諾を得て、手術を行ないました。
手術後、残尿感・尿道の痛み・陰嚢のかゆみはすべて消失しました。しかし、「下腹部の不快感」が取れないので、再度の内視鏡手術を希望されました。
Tanden20501m21「下腹部の不快感」を具体的に患者さんに述べてもらうと、骨盤の前で、へそ下奥の位置だそうです。趣味でロッククライミングを行なっているが、力を入れて登ろうとすると、その位置に直径8cmほどの球体がギューっとつかまれるような感覚があり、力が入らないというのです。・・・それは「丹田」・「第2チャクラ」ではありませんか!
上の写真は、手術直前の膀胱三角部の所見です。前回の手術で膀胱三角部の中央が平坦になっています。膀胱三角部は、膀胱感覚のセンサーが集中します。ですから膀胱頚部硬化症の排尿障害で刺激をまともに被害を受ける場所です。

Tanden20501m213dpp右の写真は、超音波エコー検査(3D画像)です。上の写真の反対方向(膀胱側)から膀胱出口を観察している光景です。
赤い矢印が、膀胱出口周囲の膀胱平滑筋過形成・線維化している部分です。今回の内視鏡手術はこの硬い部分を処置します。

Tanden20501m212右の写真は、内視鏡手術直後の膀胱三角部の状態です。TURis-Vで、病変と思われる部分を蒸散・気化させました。2枚上の膀胱三角部の術前写真と比較すると、緊張が取れ、膀胱三角部全体が柔かい印象になりました。
さて、その際に、驚くべきことが起きたのです。

Tanden20501m212pp写真の赤いだ円で囲まれた部分を蒸散・気化処置している時に、患者さんの悩まれていた「丹田」を強くつかまえられる感覚が出現したのです。位置的には、膀胱三角部の中央で膀胱出口寄りです。すなわち、全てではないでしょうが、こここそが「丹田・第2チャクラ」の位置なのです!

丹田やチャクラに「気」を練る時には、膀胱三角部から膀胱出口を具体的にイメージして練り上げましょう。

【補足】
処置した時に「丹田」の感覚が再現されたので、そこが「丹田」だというのも素人的で余りにも短絡的です。しかし、少なくとも「丹田・第2チャクラ」と膀胱三角部が強いかかわりを持っていることは事実でしょう。この事実から新たな発見ができると良いと思っています。
手術によってチャクラがすべて消失したとは思えません。なぜなら、だ円で囲まれた部分は、長径1cm短径0.5cmの小さなだ円で、患者さんの訴えるチャクラは直径8cmの球体だからです。
慢性前立腺炎や間質性膀胱炎で苦しまれている患者さんは、このチャクラ(膀胱三角部)の暴走から来るとも理解できます。

チャクラCHAKRAはサンスクリット語で「輪・環」という意味です。つまり平坦な丸です。患者さんの感じているチャクラは球体状の物体感覚です。この違いにも興味があります。

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読字障害

先日、NHK番組の特集で「病の起源 読字障害」という番組を見ました。
字を見てもなかなか理解できない、意味不明の記号にしか見えないという感覚の病気です。欧米人の10%、日本人の5%に程度の差こそあれ、この障害を持つ方が存在するそうです。
歴史的に有名な人が、この障害を持っていたとされています。
CNN創業者テッド・ターナー、自動車王ヘンリー・フォード、ウォルト・ィズニー、アメリカ初代大統領ワシントン、マトリックスのキアヌ・リーブス、大脱走のスティーブ・マックイーン、ゴッドファーザーのマーロン・ブランド、ミッションインポッシブルのトム・クルーズ、黒柳徹子さん、ジョン・レノン、ベートーベン、モーツアルト、モハメッド・アリ、ベーブ・ルース、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、岡本太郎、ピカソ、稀有の建築家アントニオ・ガウディ、物理学者でボーア、ファラディなどなどきりがありません。

この話を妻と話していたら、私たちが何気なく書いたものを黙読しているが、この能力は明治になってから外国から輸入された文化だそうです。それまでの日本、江戸時代の文盲率は低かったのですが、一般庶民は字を読む時に必ず声を出して音読しないと読めなかったそうです。声を出さない、いわゆる黙読はインテリの階級しかできない能力だったそうです。
時代劇で、御触書きを誰か一人が大きな声を上げて読み上げているシーンを『字を読める者がみんなのために読み上げていた』と思っていましたがそうではなったのです。そうでもしないと、その場にいる全員が口々に大声を出して読み上げることになり、混乱するからなのです。
また同じく時代劇の中で、武家の子弟が書架の前で正座をし声高々に「子のたまわく・・・」というシーンは、『大袈裟な』と思っていましたが、事実、当時の子どもだからこそ声を出さないと読めなかったのです。

現代人が当たり前に行なっている「黙読」は、日本人が西洋から輸入した「黙読」文化であり、明治の教育によって訓練されて得た能力だったのです。現代人の歩き方も西洋から輸入した文化です。右足が前に出るときには左手が前に出るという歩き方です。この歩き方は軍隊行進の歩き方です。富国強兵を推し進めていた明治政府が国民全員を兵士にしようとしたのでしょう。日本人本来の歩き方は手を振らない歩き方です。
NHK番組の受け売りですが、「字」を読むためには、目から得た字の図形情報を大脳後頭葉で受け、その図形情報を音情報に変換して、音として読んでいるのです。つまり「字」という記号・図形情報を頭の中で音として聴いているのです。
読字障害は、この一連の流れの中で図形情報→音情報変換システムの障害に他なりません。

この病態生理が真実であれば、私たちは文字を読んでも視覚で直接理解している訳ではなく、間接的に音で理解していることになります。「黙読」をスムーズに運営させるためには、図形情報→音情報変換システムをフル稼働させなければならないことになり、脳神経のエネルギー浪費になるでしょう。それから考えると、「音読」は、図形情報→音情報変換システムに100%依存しなくなるので(文字を見て読んでいる以上、ゼロとは思えません)、脳神経のエネルギー消費が少なく、理解が直接的で速まり、その分、記憶力強化につながるのかも知れません。

速読法という読書法があります。1冊の本を1分ほどで読み理解するという方法です。読書量や情報量が増え、現代社会の一部のエリートたちには歓迎されている技・超能力です。この読書法は、図形情報→音情報変換システムを経由せずに、視覚情報を直接理解する訓練の結果なのでしょう。IQの高い人たちには効率的で適した方法でしょう。でも高校生の頃、音読で試験を乗り切った非効率的な私の頭には苦手な方法です。流通業界の識別認識システムのコンピューターのようで好きになれません。

過去の読字障害でありながらも名を馳せた人たちを見ると、IQの高さと社会で受け入れられる才能(EQとします)の高さとは別物であることが分かります。IQもEQも高い人、IQだけが高い人、EQだけが高い人、IQもEQも程ほどの人、どちらもない人、中間タイプの人、おそらく人間は脳の活動からみれば、この5タイプでしょう。あなたはどのタイプですか?

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エントロピーの法則と生命

エントロピーの法則をご存知ですか?
熱力学第2法則のことで「熱が拡散し閉ざされた空間の中で均一になる」という法則です。

エネルギーは常にこのエントロピーの法則により拡散・均一になろうとします。エントロピーが増加することは拡散・均一化することです。
全ての物質は原子・分子が存在し運動エネルギーが存在しますから、森羅万象、このエントロピーの法則の呪縛から逃れられません。全ての事がエントロピー増加の一方通行の筈です。

ところがエントロピーが減少するものもあります。重力・磁力・生命力などです。重力により物質同士は集まろうとしますし、磁石はいつまでも鉄板にくっ付いています。生命は生きているの間はエネルギーを活発に集め(エントロピー減少)、発散しながら動き回ります(エントロピー増大)。

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こうして考えると生命活動は一時的にはエントロピーを減少させる不思議な現象です。しかしもっと深く読むと、生命に一度エネルギーを集めさせ、移動しながら広範囲にエネルギーを発散してもらう方がエントロピー増大の観点からは効率的にも思えます。生命はエントロピー増大のお先棒(?)的役割を担っているとも言えるのではないでしょうか。

【写真】動物細胞構造 教育用画像素材集から 

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肛門の秘密

発生学の本を紐解くと、驚くことがあります。

受精卵から細胞分裂を繰り返し、胞胚期に入ってからの現象です。
細胞の外壁に突然くびれ(へこみ)ができます。これを「原口」と呼びます。この原口から内側に向かって、外壁の細胞が滑り込んでいきます。この滑り込んだ外壁の細胞群が後に「中胚葉」と呼ばれる組織になります。
中胚葉からは、骨・筋肉・心臓・血管・血液が生まれます。この「原口」は要するにそれら組織の元になり又つながっています。
この原口こそ、後の肛門になるのです。何と!我々多細胞生物は、人類も含めて全てが、口よりも先に肛門から出来るのです。脳神消化管よりも先に肛門が出来るのです。

肛門に中胚葉由来の骨・筋肉・心臓・血管・血液と密接なつながりがあるかも知れないと思う今日この頃です。

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DNAの陰謀

私らちは遺伝子によって動かされています。白人には冒険心をそそる遺伝子が多く、日本人には少ないそうです。
肥満の人には節約遺伝子があります。
思春期の異性への憧れは、遺伝子の命令による性ホルモンの分泌量増加が原因です。
老化現象は染色体のテロメアが短くなり消失した時点で細胞分裂停止を意味します。
テロメア異常が癌細胞分裂です。

遺伝子は我々生き物に何をやらせようとしているのでしょうか。
様々なパターンの固体を作り、ただただ繁殖し増えるだけが生き物の使命なのでしょうか。
その答えの一つとして「利己的遺伝子」学説があります。

DNA構造 DNA.jpg


私達の生命活動・形質・性格・能力などの必要な情報を記録する遺伝子はDNA情報中たった4%前後にしか過ぎません。
残り96%の遺伝子記録は「余白」と解釈されています。
実は無駄と思われているこの余白こそ遺伝子本体の姿で、我々生き物はこの「余白遺伝子」を増やすための乗り物(容器)に過ぎないという学説です。
そのため余白遺伝子を「利己的遺伝子」と名付けています。
利己的遺伝子には原始細胞から人へ進化する過程の膨大な情報が隠されていると言います。

遠い未来、進化が完成した時にスペース・マイクロソフト社製炭素系バージョン「利己的遺伝子完全∞版」を誰が購入あるいは採取に来るのでしょう。
ひょっとして神か?はたまた宇宙人か?どちらにしても半永久型テロメアを持つ進化のないDNA型不老不死生物でしょう。

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