空耳
妻がテレビを見ていると、突然2頭の飼い犬が耳を立てて玄関の方を注視しました。
ドアがサーッと開く音がして「ただいまァ」と娘の元気な声とヒールが玄関をカツッと鳴らす音がしました。
妻は「お帰り」と言って2頭の犬と玄関に迎えに出ました。・・・しかし、そこには誰もいません。2頭の犬も「?」です。玄関の外にも内にも、娘の部屋にも娘はいません。
テレビで心霊現象の番組を見ていた妻は、ゾ~~~です。逆に娘が心配になってきました。だいたい娘が帰宅する予定の時間ではありません。ある勉強のために専門スクールへ行っている時間でした。
その恐い現象が起きた2時間後に、娘は本当に元気に帰宅しました。
その30分後に帰宅した私が妻から、このエピソードを聞き、「生霊・いきりょう・いきすだま・しょうりょう」だと思ったのです。娘にインタビューするとスクールの勉強中に、今一乗りが悪く『今日は早く帰りたい・・・』とズーと思っていたそうです。それが妻の「空耳」事件の時間だったのです。人の思いは、時間・空間を無視して、思った場所・思った人に伝わることがあります。それが「生霊 いきりょう」です。悪意に満ちた思いでなければ問題ありません。
「丑の刻参り」は、悪意に満ちた執念が他人を呪う「生霊」の典型です。
源氏物語にも登場し、お能の題材として舞われています。
ただし呪った思いは呪った同じ程度の質量で自分に還るので、「人を恨まば穴二つ」状態になるのを覚悟して臨まなければなりません。
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コメント
僕のおばあちゃんの命日の日におばあちゃんが夢??で会いに来てくれました★★それが夢なのか?現実なのか?よくわからない感覚でした。手を握ってくれて「がんばってね」 「がんばってね」 と言ってくれたので、寝ぼけながら、「わかったよ、ありがとう★がんばるよ」 と 言ったら スッといなくなってしまいました…… 部屋は真っ暗で何も 見えるはずもないのに、握られた手の感覚や おばあちゃんがスッと 消えていった姿も、見えました★夢なのか?現実なのか?よくわからない、 不思議な体験でした。ただ不思議と怖いという感情はなく、心がとても温かくなりました★ 不思議な出来事はありますよね★思わずコメントしてしまいました。失礼致します★
【高橋クリニックからの回答】
コメントありがとうございます。
この世界には、まだまだ分からない不思議なことがいっぱい存在します。
医師として科学的な根拠を「飯の種」にしている私でさえも、いくつもの不思議な体験があります。
他人に口外する必要はありませんが、科学的に証明できないことであっても、寛容に受け入れる「こころの広さ」が、きっとあなたを価値ある大きな存在にしてくれるでしょう。もちろん、たゆまない努力があってのことですが。
投稿: タモリ | 2008/12/08 11:16
先生のブログにはまり読みふけっています。
私の祖父が昨年亡くなりました。
その三年前に、近所に住む喧嘩仲間である祖父のいとこがなくなっています。
生前の祖父は痴呆症の為に家族の顔も認識出来ない時もありました。
そして、あるいとこが亡くなった日の夜、寝たはずの祖父が「○○(いとこ)が、起きろ起きろ!!と俺を叩いて寝れん!!私は居間のコタツで寝る!!」と、勢いよく起きてきました。
私たち家族は、痴呆が始まったきっかけが祖父の実姉の死でもあり、いとこの死も伝えずにいたので、いとこを思い出したことに驚き、家にお迎えがきていることにはビクビクしました。
そして、それも忘れかけた3年後、いとこの命日の日に祖父も他界しました。
肺炎で大きく早い息でないと呼吸ができない状態が4日続いた後でした。
悲しみもありましたが、各地に散らばっていた子供、孫は全員揃うことができたので、それを待っていとこがお迎えに来てくれたのだろうと、なぜか安心したのを覚えています。
偶然かもしれませんが…
しかし、今も喧嘩しながら一緒にいてくれると信じてます(^ ^)
【回答】
私の娘が生まれた時には、耳鼻科医であった妻の祖父(娘にしてみればひい爺さん)は他界していましたが、生前、生まれてくるであろう「ひい孫」の存在は分かっていました。
ある時、1歳過ぎの娘が自宅の2回の部屋で一人で遊でいました。
娘は一人で遊べない子でしたから、妻と私は不思議に感じていました。
娘に聞くと、「神様と遊んでいるの・・・」と言います。
娘の妄想・・・と私たちは思っていました。
当時ひい祖母さんは生きていました。
ある日、娘はひい祖母さんの自宅の仏壇のひい爺さんの遺影を見て、「あっ!神様だ!」と言ったのです・・・。
投稿: あすか | 2012/05/24 01:52