« お花畑 | トップページ | 夢枕 »

丹田・第2のチャクラの位置

丹田(たんでん)・第2のチャクラをご存知ですか?

Tandenilast丹田は古武術の気を溜めて置く場所で、へそ下5cmの場所にあるとされています。気を出す時に、大地や大気から体に取り入れた「気」を一度丹田に納め、その後、丹田の「気」を「エ~イ!」と一気に放出するのが、「気」の出し方です。(唐山流)

Chakrailast第2のチャクラとは、インドのハタヨ-ガの考え方で、脊椎に沿って下から7つのチャクラがあり、「第2のチャクラ」は日本で云う「丹田」に相当する場所です。

泌尿器科医として年間150例以上の内視鏡手術を行なっていると不思議な経験を数多くします。今回、「丹田」・「第2のチャクラ」の位置を正確に特定できたと思われたので、ここで紹介しましょう。

患者さんは現在21歳の男性です。
17歳の頃から残尿感・尿道の痛み・陰嚢のかゆみ・下腹部の不快感がありました。地元の泌尿器科医を受診し「慢性前立腺炎」と診断され、セルニルトン(慢性前立腺炎の治療薬)や桂枝茯苓丸(瘀血(おけつ)を解消する漢方薬)を服用していましたが一向に改善しません。インターネットで当院を見つけ19歳の頃、来院しました。
診察・検査で「膀胱頚部硬化症」という排尿障害が隠れていること分かり、その病気の刺激が、患者さんの症状を作っていると考えられました。
排尿障害改善薬(α-ブロッカー)で、悩みの症状は軽快しましたが、本人が強く内視鏡手術を希望されたので、親御さんの承諾を得て、手術を行ないました。
手術後、残尿感・尿道の痛み・陰嚢のかゆみはすべて消失しました。しかし、「下腹部の不快感」が取れないので、再度の内視鏡手術を希望されました。
Tanden20501m21「下腹部の不快感」を具体的に患者さんに述べてもらうと、骨盤の前で、へそ下奥の位置だそうです。趣味でロッククライミングを行なっているが、力を入れて登ろうとすると、その位置に直径8cmほどの球体がギューっとつかまれるような感覚があり、力が入らないというのです。・・・それは「丹田」・「第2チャクラ」ではありませんか!
上の写真は、手術直前の膀胱三角部の所見です。前回の手術で膀胱三角部の中央が平坦になっています。膀胱三角部は、膀胱感覚のセンサーが集中します。ですから膀胱頚部硬化症の排尿障害で刺激をまともに被害を受ける場所です。

Tanden20501m213dpp右の写真は、超音波エコー検査(3D画像)です。上の写真の反対方向(膀胱側)から膀胱出口を観察している光景です。
赤い矢印が、膀胱出口周囲の膀胱平滑筋過形成・線維化している部分です。今回の内視鏡手術はこの硬い部分を処置します。

Tanden20501m212右の写真は、内視鏡手術直後の膀胱三角部の状態です。TURis-Vで、病変と思われる部分を蒸散・気化させました。2枚上の膀胱三角部の術前写真と比較すると、緊張が取れ、膀胱三角部全体が柔かい印象になりました。
さて、その際に、驚くべきことが起きたのです。

Tanden20501m212pp写真の赤いだ円で囲まれた部分を蒸散・気化処置している時に、患者さんの悩まれていた「丹田」を強くつかまえられる感覚が出現したのです。位置的には、膀胱三角部の中央で膀胱出口寄りです。すなわち、全てではないでしょうが、こここそが「丹田・第2チャクラ」の位置なのです!

丹田やチャクラに「気」を練る時には、膀胱三角部から膀胱出口を具体的にイメージして練り上げましょう。

【補足】
処置した時に「丹田」の感覚が再現されたので、そこが「丹田」だというのも素人的で余りにも短絡的です。しかし、少なくとも「丹田・第2チャクラ」と膀胱三角部が強いかかわりを持っていることは事実でしょう。この事実から新たな発見ができると良いと思っています。
手術によってチャクラがすべて消失したとは思えません。なぜなら、だ円で囲まれた部分は、長径1cm短径0.5cmの小さなだ円で、患者さんの訴えるチャクラは直径8cmの球体だからです。
慢性前立腺炎や間質性膀胱炎で苦しまれている患者さんは、このチャクラ(膀胱三角部)の暴走から来るとも理解できます。

チャクラCHAKRAはサンスクリット語で「輪・環」という意味です。つまり平坦な丸です。患者さんの感じているチャクラは球体状の物体感覚です。この違いにも興味があります。

|

« お花畑 | トップページ | 夢枕 »

生命」カテゴリの記事

コメント

非常に興味深い内容です。今後もブログ期待しています
Twitter ID kushidahubk (脳外科医師)

【回答】
ご感想ありがとうございます。

投稿: ○田○(HUB-K) | 2011/07/04 05:57

顔のページでコメントさせて頂いてすぐこちらのページ
も読んでみて、自分のことのようでした。 私は修行者の端くれで、丹田も他の6つのセンターも明瞭に感知しておりますが、陰部の痒みには十年来ほとほと悩まされている次第です。。

蓮華は実際に閉眼中に光る輪としてまわっているのが視えます。
患者さんの感じられた球体感覚も練っていけば小周天という
状態が始まり、精妙なものへと変化していくかと思います。
その患者さんは才能豊かですから、自然といつかは行者になるかも知れないですね。

投稿: 指天打地 | 2020/12/26 14:49

元々第2チャクラが傷ついていると
スピリチュアルカウンセラーに
言われていました
今回このブログを読んで
今あたしが間質性膀胱炎になったのも
幼少期の辛さを全て膀胱で受け止めて
いたんだとわかり、
膀胱に対して申し訳なく泣いてしまった
辛い思い、傷つき悲しんだ思い膀胱を全て
今のあたしが受け止めて愛してあげる
一緒に寄り添ってあげる
今のあたしにできる事
身体は思っているより凄く複雑で
シンプルな物なんだと凄くわかった
病院の先生なのにこの手の話を理解されていて
もの凄く親近感湧きました(^^)
ありがとうございます(^^)
新しい気づきがあります♪
感謝致しております

投稿: 山本櫻子 | 2022/02/05 16:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 丹田・第2のチャクラの位置:

« お花畑 | トップページ | 夢枕 »