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重い段ボール箱

院長夫婦が、ヨーロッパ旅行に行きました。
帰国してからしばらくたったある夜のこと、病院と自宅の間の廊下を重い荷物の入ったダンボールを引きずる音がします。「ズー・ドン、ズー・ドン」と聞こえる音です。『こんな夜遅くに、荷物が届いたのかしら?』とその時院長婦人は思いました。
翌日、院長婦人が病院スタッフに尋ねると、誰も荷物の搬入を知りません。『???』と思いながら、気にも留めませんでした。
その日の夜も、「ズー・ドン、ズー・ドン」と重い荷物の入った段ボール箱を引きずる音がします。ご主人である院長も聞いています。
その翌日も、荷物の搬入を誰も知りません。
Gyokuza【玉座のナポレオン】

日がたつにつれ、院長夫婦ばかりでなく、病院のスタッフも謎の音を聞くようになりました。
院長が次第に体調が悪くなってきました。困った院長婦人は、日頃から信心深かったので、常日頃相談する霊能力者がおり、早速訪問してもらいました。
開口一番、「最近どこかに行かれました?」
「ヨーロッパ行きました!」
「そこで何か購入しませんでしたか?」
「いいえ、特に。」
「旅行中、写真をとりましたね?全部見せてください。」
ヨーロッパ旅行をした際に撮りためた何十枚もの写真を言われるままにすべて机にひろげました。
「これは?」
「フランスの古いお城で撮った玉座の写真です。撮影してはいけないと注意されていたのですが、とてもきれいだったので思わず撮ってしまいました。」
「この玉座に憑いていた非業の死を遂げた王様の霊が写真に憑依して憑いてきたのでしょう。」
「その音は長いガウンをまとった王様が歩く音です。重いガウンを引きずる音です。」
「直ぐに写真とフィルムを処分しなさい。」
言われて、話題のお城に連絡をとると、直ぐに送って下さいとのこと。しばらくして、写真とフィルムは適切な処理をしたと報告がありました。手際のよさから、同様の事件が何例もあったのでしょう。玉座の撮影禁止も、実はこのような事件がおきないようにとの配慮だったのだろうと、後日話が盛り上がりました。

しかし、院長の具合はさらに悪くなり、遂には癌で亡くなりました。院長婦人は、3ヵ月後、後を追うように、やはり癌で亡くなりました。

Shiryofuunhaijo悲しい結末ですが、このエピソードは、事実を少し脚色した本当のお話です。
癌に限らず、原因が良く分からない病気は現実にあります。
すべての病気の原因を超常現象で済ませていたら、医師の存在価値がなくなり、陰陽師、シャーマン、魔法使いの独壇場になるでしょう。
しかし、医師がすべて治療できるわけでもありません。
右の図は、死霊たたりから身を守る中国の護符です。ご利用下さい。


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超常現象」カテゴリの記事

コメント

こういう話は好きです
人間が近づいては行けない
神(仮称)の領域は残して欲しいです
最近の人間は傲慢すぎます
先祖の墓参りしたら
恥ずかしい病気が完治したのは秘密です。
金集めの宗教は嫌いだけど
心の支えは、どこかで求めている
エジプトのミイラにしても
古代の神秘を見たいって気持ちより
静かに死者を眠らせてあげたいと思うのが
普通と思うだけれどね

良いブログに感謝

【高橋クリニックからの回答】
こちらこそ、ありがとうございます。

投稿: taotao | 2007/09/14 08:40

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