肛門の秘密
発生学の本を紐解くと、驚くことがあります。
受精卵から細胞分裂を繰り返し、胞胚期に入ってからの現象です。
細胞の外壁に突然くびれ(へこみ)ができます。これを「原口」と呼びます。この原口から内側に向かって、外壁の細胞が滑り込んでいきます。この滑り込んだ外壁の細胞群が後に「中胚葉」と呼ばれる組織になります。
中胚葉からは、骨・筋肉・心臓・血管・血液が生まれます。この「原口」は要するにそれら組織の元になり又つながっています。
この原口こそ、後の肛門になるのです。何と!我々多細胞生物は、人類も含めて全てが、口よりも先に肛門から出来るのです。脳神消化管よりも先に肛門が出来るのです。
肛門に中胚葉由来の骨・筋肉・心臓・血管・血液と密接なつながりがあるかも知れないと思う今日この頃です。
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