尖圭コンジローマの新しい治療
尖圭コンジローマの治療薬としてベセルナクリームがあります。この薬を適切に使えば、かなりの確率で尖圭コンジローマは軽快します。しかし、中にはナカナカ治らない患者さんもおられます。
尖圭コンジローマが治らないと、最後の手段が手術治療ですが、注意しないと、尖圭コンジローマのウィルスであるHPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)が周囲に飛び散ってしまい、術後に尖圭コンジローマを増やすことになるのです。他の医療機関で包皮ごと切除し、いわゆる包茎手術して、縫合部全周に尖圭コンジローマが多数できた患者さんが数人来院されたことがありました。
また、患者さんが訪問するまでに、ヨクイニン(薏苡仁=はと麦)を服用している方が多いのですが、チッとも治らないのです。しかし、長い年月をかけてイボに効果があった証拠があったからこそ、漢方薬の地位を得たのです。では、何故現代では効果が出なくなったのでしょう?
実は、生きた「はと麦」を即利用・使用するから効果があったのです。でも現在では、生のはと麦を使用する訳ではなく、乾燥・炒ったりして更に粉末化するので効果がなくなるのです。ところが、最近、特殊な方法で生きたはと麦の有効成分を抽出した製品と遭遇することが出来ました。この製品を患者さんの治療に使い始めました。今後の治療成果が楽しみです。
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