ジスロマックSR 淋病・クラミジア感染の救世主になるか?
ジスロマックという抗生剤は従来から存在していました。クラミジア感染に対して、1回4錠1日の服用でOKの薬でした。淋病・淋菌にも有効であることは知られていましたが、今まで認可されていませんでした。
ところが今度、ファイザー(株)から新たに発売される抗生剤、「ジスロマックSR」は淋病・淋菌の承認が得られたのです。
服用の仕方に特徴があり、抗生剤の入ったボトルに60mlの水を入れ、よく攪拌して一気に飲むという具合です。
また、この薬は、従来のジスロマックと比較して24時間有効血中濃度が何と3倍!です。
このグラフに掲載されているAUCとは、Area Under the Curveの略で、訳すると血清中濃度・時間曲線下面積といいます。要するに、Y軸を血液中の薬剤濃度、X軸を時間とし、血液中の薬剤濃度曲線を一定時間にわたって積分した値です。
薄い青色の曲線が従来のジスロマックです。紫色の曲線が新発売のジスロマックSRの曲線です。服用してから24時間のAUCは、従来のジスロマックに比較して3倍の積分値です。抗生剤はダラダラ治療するのではなく、短期にガツッと治療するのが効果的です。特に欧米人は短期決戦型の治療を好みます。
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