手術後の硬結の原因
包茎手術後の後遺症として、縫合部直下にシコリ・硬結が生じる人がおられます。
手術を行ったクリニックに相談されると、その返事は「体質です」とか「正常の範囲です」とか言われて治してくくれないのです。しかし、そこを触れると痛みが出たり、勃起時に痛みが出たりする患者さんもいるのです。かわいそうですね。これは明確に言えば、医師の「嘘」です。イラストに示すように、切開・切除して縫合した際に、皮下組織が余って多過ぎると、その皮下組織が合体して塊になり、最終的に繊維化してシコリ・硬結になってしまうのです。
ある意味でケガをしたから、二度とケガをしないように「痛みセンサー」が形成されてしまうのです。特に裏筋の包皮小体の下に硬結が出来やすいのです。その理由は、裏筋側の皮下組織は伸びたり縮んだりしなければならないので、皮下組織に余裕があるのです。手術により、そのバランスが崩れて、余分な皮下組織になるのです。
手術中の対策として、縫合する時に余分な皮下組織をなるべく除去すればいいのです。さらに術後の麻酔が十分に効果が継続すれば、痛みセンサーが形成されないのです。
修正手術は私が行っている電気焼灼手術で、問題のシコリ・硬結とセンサーを蒸散させればいいのです。
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コメント
いつも先生のブログを拝見させていただいている医療従事者の者です。
ご質問なのですが、先生のところでは電気焼灼による火傷に、フィブラストスプレー等を使用していますでしょうか
傷の早期回復や瘢痕化の防止に有効ではないかと考えていますがいかがでしょうか?
回答】
いいえ、使用していません。
投稿: 名無し | 2021/03/26 18:12
おい高橋!
投稿: | 2021/03/26 21:47