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傷のひきつれ(瘢痕)と浮腫(浮腫み)

性器画象です。自己責任でご覧下さい。陰茎にシミがあり、皮膚科・形成外科で切除手術を1ヵ月前に受けた20代の患者さんです。
陰茎の中央に1cm×3cmの傷跡があります。触診をすると傷跡の二回りほど大きなしこりを触れることができます。この傷跡のために、勃起した時に傷跡の真裏がひきつれて痛くなります。
10日前ほどから包皮が急に腫れだして、患者さんは大慌てです。執刀した医師に相談すると、時間が経てば治るの一点張りに患者さんは途方に暮れて高橋クリニックを受診しました。

性器画象です。自己責任でご覧下さい。患者さんは包茎に関しては悩んでいませんでしたので、今回は傷の修正手術だけを実施することになりました。
電気焼灼手術で悪い部分を蒸発させていたら、傷口から水が出てきました。包皮の浮腫みにたまっていたリンパ液が噴出してきたのです。包皮を圧迫してリンパ液を絞り出しました。結局、この傷の瘢痕がリンパ液の流れを阻止していたのでしょう。

性器画象です。自己責任でご覧下さい。手術直後の所見です。
大きく開いた傷は、縫合せずにこのままです。1ヵ月~2ヵ月ほどで、正常の皮膚が再生するでしょう。包皮の浮腫みがかなり軽減しました。

【患者さんのご厚意で写真を供覧しています。】

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コメント

・術後半年ほど経過しているのですが、手術の縫合部が、硬くしこり状になってしまっており、内板の浮腫も引きません。同時に治療可能でしょうか。
【回答】
可能です。

・可能であるならば、個人差があると思いますが、電球焼却による処置になるのでしょうか。それとも、切り開いて再縫合になるのでしょうか。
【回答】
原則として電気焼灼手術ですが、状況に応じて切除手術の場合もあります。

・再治療した場合の治癒期間は1ヶ月でしょうか。
【回答】
傷の深さにより3週間~2ヵ月の範囲です。

宜しく御願い致します。

投稿: | 2011/11/25 15:17

先生のこの電気焼灼手術後はどのような術後ケアをするのでしょうか?
消毒、あるいは被覆材で覆ったりするのでしょうか?
【回答】
秘密です。

投稿: | 2014/07/27 17:24

このように深い位置まで電気焼灼をしたとしても傷跡は色が抜けたり、成熟瘢痕にはならないのでしょうか。
【回答】
ぜんぜん。

投稿: | 2015/03/24 15:10

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