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増大手術について

Penissecpsペニスの増大手術についてご相談を受けることがあるので、ここで解説します。
一般的に、美容整形外科や包茎手術専門クリニックで実施されている増大手術は、陰茎や亀頭に異物を注入することによる方法です。異物とはコラーゲン注射材・ヒアルロン酸注射材・シリコン移植材・脂肪自家移植などです。ヒアルロン酸は容易に吸収されてしまい、コラーゲンは吸収が均一でないと凸凹になってしまします。シリコン移植材はいかにも取って付けたような感じです。脂肪自家移植の場合、一般的に体脂肪を注入しますから、中年以降に太ると移植した脂肪も太る、つまり体重が増えるとペニスも{太る」という奇妙な現象が起きるのです。
過去に他の医療機関で行った増大手術の醜悪を、修正手術でこれら異物を除去し、元に戻してほしいと依頼されることも多く、小手先の治療の暗部を見ているようです。

これら異物を注入することなく、陰茎の増大を図るにはどのようにすれば良いでしょうか。上のイラストを見ながら解説しましょう。
イラストは陰茎の断面図です。陰茎は2本の陰茎海綿体と1本の尿道海綿体が接合してできています。勃起すると、各海綿体が膨張し直径が太くなりますが、接合部がリミッターになって膨張を制限します。イラストで線で接合しているところが点で接していたとすれば、膨張の制限は解放されます。つまり、陰茎は太くなる訳です。
しかし左右の陰茎海綿体は、毛細血管で連絡していますから完全に分離すると、左右の陰茎海綿体はシンクロしなくなります。どこまで剥離すればちょうど良いかは執刀医の腕です。

Penisvesselpsまた、イラストで示すように陰茎のバック筋膜をはがした状態では、重要な動脈(赤)、静脈(青)、神経(黄)が密集していますから、接合部の剥離は非常に難しいものになります。
イラストは解剖学専門書からのコピーですが、この図はあくまでも死体のペニスの状態です。生きた人間の状態は、血管がもっと隆々としています。
この状態を理解し把握し、後遺症を残さないように手術を進めると、異物を注入・移植しない自然な増大手術が可能になるのです。

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コメント

高橋先生こんにちは。
いつも感心しながら拝見させて頂いております。
【回答】
ありがとうございます。

素朴な疑問なのですが、上の方法で剥離した結合面が、再癒着してしまうことはないでしょうか?
【回答】
ありません。
なぜなら、毎日勃起しますから剥離面が癒着する暇がないからです。

それと、海綿体を包んでいる白膜はどれくらい伸縮するのでしょうか?
【回答】
白膜は、縦軸方向には伸展しますが、横軸方向(太くなる方向)には伸展が限られています。
ですから、剥離する意味があるのです。

最後に、尿道海綿体を膨張させることは可能でしょうか?
【回答】
現在、私は思いつきません。

お忙しい所恐縮ですが、ご回答頂ければ幸いです。

投稿: 吉田 | 2010/09/11 15:37

包茎手術で皮を切り過ぎて包皮に余裕がなくても増大手術で大きくさせる事は可能ですか?

【回答】
切り過ぎたのは陰茎に対して縦方向です。
増大手術は、太くすることですから陰茎に対して横方向です。
ですから問題ありません。

投稿: | 2010/09/12 16:25

http://www.osaka-chuoh.com/clinic/glans_b.html
を見たところ、「バイオアクアジェル」という素材や、
「アクアミド」という素材もあるということがわかりました。
これらの素材についても、吸収の不均一による凸凹という問題は起こりうるのでしょうか?
【回答】
起こります。

また、ヒアルロン酸であれば吸収の不均一による凸凹問題は起こらないと考えてよろしいのでしょうか?
【回答】
注射した直後に移動して、意図したように分布しませんし、残った場合には、凸凹の後遺症が生じます。

それぞれの素材について短所がある中で、高橋先生は、増大手術を希望する患者さんに対して、どのような素材を使った手術をされるのでしょうか?
【回答】
このような異物を注射しないで、ここで解説しているように、陰茎の解剖学的特徴を生かして、純粋にテクニックのみで手術します。

投稿: レイニーブルー | 2010/09/20 14:53

お返事ありがとうございます。

僕には、「増大させるには、何らかの素材を注入・嵌入するしかない」
というイメージしかありませんでした
(巷の陰茎増大の広告には、何らかの素材を注入したり、
はめ込んだりすることばかり書かれていますね(笑))。

そのようなイメージもあって、
「この状態を理解し把握し、後遺症を残さないように手術を進めると、
・・・可能になるのです。」
という記述は、「異物を用いない手術が理論的には可能だけれども・・・」
という、可能性の話をされているのだと思ってしまいました。

そのように思ったのは、密集した血管や神経のイラストや、
生きた人間の血管が隆々としているという記述から、
実際に異物を用いない手術を実行することの困難さが感じられたせいでもあります。

異物を用いない増大手術を実際に行われている
ということに感嘆しました。

1枚目のイラスト(ペニスの断面図)についてですが、
ペニスの棹部分も亀頭部分も同様に、このような構造になっていて、棹部分の2本の陰茎海綿体を剥離すれば棹部分が増大し、亀頭部分の2本の陰茎海綿体を剥離すれば亀頭部分が増大するということでしょうか?
【回答】
可能性としては正解ですが、出血のことがあり怖くて、この部分は触れることが出来ません。

投稿: レイニーブルー | 2010/09/21 21:44

この記事の施術の費用はいかほどになるのでしょうか?陰茎直径35mmに満たず、標準サイズのコンドームが外れてしまうことがあり困っております。

【回答】
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/phimosis/2009/07/post-7420.html
に掲載しています。
25万円です。

投稿: 40代 | 2010/11/15 00:03

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