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包茎手術の後遺症 「チョウチン変形」

Tyochin_2包茎手術の後遺症で「ペリカン変形」と似たものに「提灯チョウチン変形」があります。
提灯はご覧のように、上下に丸い木枠があり狭くなっていて、木枠にはさまれた胴体部分が蛇腹に膨らんでいる姿をしています。
包茎手術の際に、包皮の狭い部分を無視して、亀頭直下手術を行なうと起きる変形の後遺症です。参考までに「ペリカン変形」の場合は、主に環状切除手術の場合に、包皮内板と包皮外板の長さの違いを無視して手術することで起きる後遺症です。

加工処理した性器画像です。自己責任でご覧ください。Scartyochin30504m30ps
この患者さんは、今年の7月に25万円かけて東京の地名を冠した包茎手術専門の○○○クリニックで包茎手術を行ないました。
手術後、ご覧のように「チョウチン変形」になり、また縫合部のシコリの痛みが強くなりました。手術を実施したクリニックに電話連絡やメールを送りましたが、「そんなものです」というつれない返事です。診察を強く希望すると「診察料は5千円ですが、診察しても答えは同じですよ!」という回答で、同クリニックでの相談をあきらめてしまいました。
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包茎手術後4ヵ月経過しても一向に改善しないので、インターネットで高橋クリニックを知り相談されました。
くびれが亀頭の下に2箇所確認できます。上のくびれは亀頭直下で作られたくびれです。下のくびれは本来の自然なくびれです。

Tyochinilast恐らく、包皮の軽度の狭さを無視して亀頭直下埋没法を実施したために、このような「チョウチン変形」になったのです。このような患者さんの場合には、亀頭直下埋没法に固執せずに、従来の一般的な環状切除法を実施すればよかったのです。あるいは亀頭直下埋没法の手術後に狭い部分を切開して緩めればよかったのです。
また、このクリニックのスタッフの対応が悪い!手術後にこのような「提灯変形」になったことを執刀医が知らないままになるからです。いつかの包茎ペニスにあの手術を行なってこの変形になったことを知れば、それが経験・勉強になり同じ過ちを作らないように努力するのです。ところがスタッフは執刀医に恐らく知らせないでしょう。「文句言ってきたから、適当にあしらった」などと言っているのです。ただただ同じような被害者が増え続けるのです。

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患部を拝見すると包皮に全く余裕がなく、また亀頭直下の縫合部に硬化ゴムの塊りのような硬結ができており、そこをつまむと痛がります。このように亀頭直下の手術を行なうと、一般的な方法での修正手術の余地がなくなりとても苦慮します。
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1回の修正手術で見事に100%治すことが理想ですが、そこで無理をすると収拾がつかなくなることがあります。ところが1回の手術である程度(50%~80%)治すことができれば、2回目の手術になったとしても十分な可能性を残すことができます。修正手術としての完成度が高くなります。
そこで患者さんには1回の手術では修正できない場合は2回目3回目もあり得ると説明し、患者さんの了解を得て手術になりました。(複数回手術を行なったとしても、1回目の手術料金だけです。ある意味、複数回手術を行なったほうがお徳?です。)


修正手術の方針としては、まず第一に本来の狭い包皮の部分を広げることです。そのために、狭くなっている部分の数箇所に縦に切開を入れます。そして横に広げると、包皮の狭い部分は広がります。
しかし、写真で分かるように切開部は皮下組織が露出してしまいます。ここでこの状態を見るに見かねて縫合すると、包皮の縦方向の余裕がなくなります。ですから縫合したい気持ちをグッと我慢して、このまま放置です。縫わないで新しい皮膚が上がるのを待つのです。恐らく2ヵ月はかかるでしょう。
次に、過去の縫合部のケロイド(瘢痕)を処理します。凸凹状態をフラットの線にします。
Tyochinilast2手術直後の写真を見ると、適当に処置しているように見えますが、私の頭の中では右のイラストのようなイメージで手術を行なっています。
術後に再生した皮膚が瘢痕になった場合には、2回目の手術として再度処置を行ないます。また、狭窄部分が不十分であれば、再度拡張を試みます。

中央の2枚目の写真は、包皮小帯方向から観察した所見です。術前の写真が怒ったような憮然とした表情ですが、この写真では笑っているように柔和な表情になりました。

写真でご覧のように傷口は生々しいですが、全体的なスタイルは良くなりました。形の正常化は機能の正常化につながるのです。傷がきれいになる特製軟膏と特製内服薬を患者さんにお渡しし、2ヵ月後が楽しみです。

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コメント

このような手術と長径+増大手術は同時に可能でしょうか?
そしてその場合、費用はおいくらでしょうか?
【回答】
手術は難しいでしょう。
過去の手術による癒着が邪魔をして剥離出来ないからです。

投稿: チョウチン | 2015/01/08 19:06

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