縫合糸針穴からの膿 実は粉瘤・アテローマ
修正手術の患者さんの中には、過去の包茎手術の縫合糸の針穴から膿が出る、白いものが出ると訴えられ来院されます。
糸が残っているのではないか?手術が失敗ではないか?と疑心暗鬼な気持ちで訪れる方が多いのです。
この現象は、手術した刺激による粉瘤(アテローマ)細胞の活性化が原因です。ある意味体質です。この体質の患者さんはオデキができやすく、汗っかき(多汗症)で頻尿でのどが乾きやすく、ドライアイで口内炎ができやすく、花粉症かアレルギー性鼻炎か蓄膿症があり、風邪をひくと必ずのどがやられる体質の人です。
実際の患者さんの写真です。
傷の線(縦に見える帯)に対して直角の位置に2つの穴が見えます。
この穴の付近をつまんでしぼると、白い物質が出てくるのです。
治療は隠れているトンネルを開くようにして電気焼灼手術を行います。
粉瘤・アテローマは、小さな袋状の組織がありますから、この組織を完全に蒸散させます。また、水分を控えて体質完全も図らないと、手術した刺激で再発することがあるので、患者さんには厳重に注意します。
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コメント
失礼いたします。
掲載されているものとまったく同じ症状です。目視で確認できるだけで7箇所あるのですが、費用はいかほど位になりますか?
【回答】
12万円です。
投稿: | 2013/03/03 02:25