コロナウィルスの消毒液のいろいろ

 

ニュースなどで、コロナウィルスの消毒液が紹介されています。有名なのが❶アルコール❷次亜塩素酸ナトリウム❸次亜水です。みんな均等の能力ではありません。

Alc ❶アルコールは国が積極的に使用しています。クルーズ船のダイヤモンド・プリンセスの消毒に積極的に使用されていました。しかし、残念ながら効果がなく、時間とともに多くの乗客と乗員が感染してしまった事はご存知ですよね。

 

消毒液 有効時間 人体への影響 商品名
アルコール 1時間以内に蒸発 吸入出来ない エチルアルコール
次亜塩素酸ナトリウム 1時間以上付着

吸入出来ない

皮膚炎、粘膜炎

ハイター
次亜水 1時間以上の浮遊

吸入できる

角膜にも付着OK

スーパー次亜水

Kh ❷次亜塩素酸ナトリウムは、キッチンハイターなどで、以前より使用されていた消毒液です。強いアルカリ性の液体で、ある意味で水酸化ナトリウム➕塩素です。バイ菌やウィルスには効果がありますが、生体にも影響があり、吸入したり皮膚に付着したりすることは出来ません。


28086118bd6445bdb979b438ffc76bb1 ❸次亜水は、次亜塩素酸ナトリウムとは全く別の消毒液です。次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めても、次亜水にはなりません。次亜水は、次亜塩素酸ナトリウムと異なり弱酸性ですから、皮膚や粘膜に付着しても炎症は起きません。次亜水の50ppm(次亜水の原液が250ppmであれば、5倍に薄める)であれば、ウガイや吸入することが出来ます。写真は美容携帯ミストスプレーに次亜水を注入して、私は外出時にスプレーして吸入したり角膜に付着させています。

39deaf8ebc7f4032b686a7eb1c3a001f 空気中を浮遊している新型コロナウィルスのエアロゾルは、初回に拡散した場合、3時間も浮遊しているそうです。また、ダンボールには24時間、ガラス、ステンレス、プラスチック容器には3日間もウィルスが活性しているそうです。ですから、外出した人が家に入ったら3時間以内に次亜水を噴霧し、家具には1日以内にスプレーすべきでしょう。

【備考】
・次亜塩素酸ナトリウムは、海水または塩水に電極を当てて電気を流すと、塩素イオンと水素イオンと酸素イオンに分離します。水素ガスを放出し電源を遮断すると、次亜塩素酸ナトリウムNaHClOと水酸化ナトリウムNaOHになります。
・次に次亜塩素酸ナトリウム水に希塩酸HCl加えると、水酸化ナトリウムが中和されて強アルカリ性が弱酸性に変化した次亜水になるのです。

 

 

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ウィルス感染の対策 次亜水

 ウィルス感染が流行り始めて、その対策をご紹介します。

Fd51786971b14784b7c61a0cbe954fdd お勧めが弱酸性次亜塩素酸水(次亜水じあすい)です。これを室内に利用するために加湿器が必要です。その加湿器に次亜水を注入して作動すると、部屋全体に次亜水が霧のように広がります。次亜水はインフルエンザウィルスやノロウィルスを殺菌作用があります。また、コロナウィルスも殺菌されます。

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当院では待合室に次亜水専用の噴霧器を設置しています。写真は、そのペンギン型の噴霧器(HSP社製)です。写真を修整してミストを強調しています。

 

3d7cf4dc293a4194ad4c1ad1b4ef70c7 空気中のミスト状の次亜水が、空気中のウィルスを殺菌してくれます。さらに、その空気を深呼吸などで十分に吸う事で、次亜水が気管支や肺に吸収されます。それで肺の中に吸入されたウィルスを抑えてくれるかもしれません。

外出時には必ずマスクをしましょう。出来ればマスクの内側にガーゼを置き、そのガーゼに次亜水を噴霧するのです。すると、そのガーゼがフィルターになって、染み込んだ次亜水がウィルスをやっつけてくれます。

 次亜水の会社は、HSP社で、サイトを紹介します。

http://superjia-sui.com/shop.html

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患者さんへの説明書

Echoilast オシッコ関連の病気の患者さんに、必ずエコー検査を行い、その写真の解説を白紙の用紙に書いてお渡ししています。しかし、解説しながら記載していますから、きたない字でグチャグチャなので、申し訳ないと思っていました。そこで、イラストと専門用語を程度記載した用紙を作成しました。
イラストで示すのは超音波エコー検査の側面像です。上が男性で舌が女性の画像です。排尿障害の後遺症としての所見を記載しています。実際の患者さんから得られた所見に丸で囲みます。

これで病気の原因が、もう少し理解しやすくなるでしょう。一般的な医師は、患者さんが自覚していない排尿障害を原因と考えていないのです。排尿障害があるのは、男性であれば前立腺肥大症だけだと思い込んでいるのです。前立腺が大きくなければ、若い男性であれば慢性前立腺炎、高齢者であれば神経因性膀胱と診断されるのです。

ご婦人の場合は、過活動膀胱、間質性膀胱炎で、この場合には、同じく神経因性膀胱と診断されるのです。本当にワンパターンの診断なのです。医師としては、とても悲しいです。

Painrelation さらに排尿障害が原因の関連痛についてのイラストを作成した用紙も作りました。脊髄神経回路の中で、本来の神経ルート以外の他の神経ルートにシナプス結合してしまい、予想外の症状になるのです。膀胱や前立腺の症状が、足の痛み、陰部の痛み・痒み、冷え性、胃の痛み、胸焼け、首の痛み、手の痛み・痺れ、舌の痛み、尿臭・幻臭などの多様な症状になるのです。

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エコー所見のチェックリスト

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 泌尿器科の一般的医師は、下部尿路症の検査でエコー検査を行います。しかし、前立腺の大きさ、結石の有無程度しか観察しないので、患者さんの病気の本質が見抜けないのです。その影響で、全国から病気が治らない患者さんが来院されます。私は34才で大学病院を辞め、救急病院に務めました。それから33年間エコー検査を毎日のように実施していました。約3万人を超える患者さんのエコー検査で、詳細に判明した事がたくさんあります。ここで、主に排尿機能障害を示唆する所見のリストをご紹介致します。(*イラストは正常の側面像所見です。)

 

膀胱排尿筋の変形・走行異常: 
エコー側面像の膀胱排尿筋(膀胱縦走筋)の走行は、膀胱出口に向かっているのが正常です。しかし肛門側に向いていたり、先端が凸凹な塊になっているのは、排尿障害による膀胱排尿筋の異常所見です。

膀胱三角部の肥厚(膀胱排尿筋の先端との距離): 
膀胱排尿筋の上層が膀胱三角部になります。正常であれば、平らで薄いのですが、排尿障害が続くと次第に厚くなったり台形になるのです。

前立腺結石・傍尿道結石: 
排尿障害のために、尿道内はジェット尿流になります。その結果、ベルヌーイの法則で尿道粘膜が破壊されて尿道粘膜に石灰が沈着します。それが徐々に粘膜下に埋没して、性別に無関係に前立腺結石や傍尿道結石になるのです。

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膀胱括約筋12時の存在: 

エコー所見の側面像では、正常の場合、膀胱括約筋は見えないのですが、排尿障害が強くなると膀胱括約筋が肥大したために、左右の膀胱括約筋が融合して、側面像でも見えるようになるのです。(*2枚目のイラストは、程度の軽い排尿障害の所見です。ほ膀胱括約筋が確認できます。)

膀胱出口周囲の静脈瘤: 
膀胱括約筋が肥大すると、膀胱頸部周囲の静脈が鬱血(うっ血)するので、静脈が拡張して静脈瘤として確認できます。静脈瘤の確認は、膀胱括約筋の肥大を意味します。漢方で言う瘀血(おけつ)状態と診断されて桂枝茯苓丸を処方されるのです。桂枝茯苓丸は排尿障害を改善する作用はありませんから、患者さんは治りません。


膀胱出口の硬化像: 
排尿障害があり、膀胱出口が十分に開かないで排尿するために、膀胱出口がブルブル振動します。その結果、生体反応として膀胱出口が硬く変化して鳥の口バシのように変形するのです。

膀胱三角部粘膜の硬化像: 
前述の膀胱出口の硬化像と同じ理由で、膀胱三角部の粘膜が硬く変化するのです。

Bns24244m41ipp写真】は陰部の痒みで来院された31歳の男性患者さんのエコー検査所見です。当院にお越しになるまでに、3軒の泌尿器科を受診しましたが、どこに行っても「気のせい」としか診断されませんでした。前立腺の大きさは17㏄と正常ですが、膀胱括約筋が見え、膀胱排尿筋の走行異常、膀胱三角部の粘膜硬化像、前立腺結石が認められます。そこでα1ブロッカーを処方したところ、陰部の痒みは消えました。

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前立腺肥大症30cc以上(男性のみ): 
前立腺の正常は20CC前後です。排尿障害が原因で、次第に大きくなるのです。ところが、前立腺肥大症があるから排尿障害となると、一般の泌尿器科医師は思い込んでいるのです。そのため、前立腺が大きくないと、排尿障害が原因ではなく、過活動膀胱、慢性前立腺炎や神経因性膀胱と表面的な原因不明の病名に診断されるのです。女性の場合は、前立腺が当然ありませんから、過活動膀胱や間質性膀胱炎、神経因性膀胱と診断されるのです。(*3枚目のイラストは、程度の重い排尿障害の所見です。)h

膀胱出口の膀胱内への突出: 
男女に関係なく排尿障害があると、膀胱出口が膀胱内に突出するのです。男性の場合は前立腺中葉肥大と診断されます。しかし、女性の場合は診断名がありません。本質的には、膀胱三角部の肥大と、それを後押しする膀胱括約筋の肥大、男性の場合は、前立腺の肥大が後押しするのです。

膀胱粘膜の肥厚・肉柱形成: 
排尿障害があると、排尿の際に膀胱内圧が高くなります。すると、膀胱粘膜下の膀胱輪状筋がある場所は、抵抗しますが、輪状筋のない場所が凹んでしまいます。そのため膀胱粘膜が凸凹になり、肉柱形成と診断されるのです。


膀胱結石: 
排尿障害があると、膀胱出口が十分に開かないので、小さい尿路結石が膀胱から出ることができません。すると、膀胱内の小結石が次第に大きくなって膀胱結石になるのです。バカな医師は膀胱結石のみを砕き治療し、排尿障害を治さないまま放置するので、その後に何回も膀胱結石が再発するのです。

膀胱憩室: 
肉柱の形成と同じで、排尿障害のために膀胱内圧が高くなります。ところが、膀胱輪状筋の均一性がないと、膀胱碧の弱い部分、つまり輪状筋同士の感覚が空いてい部分るのだけに圧力がかかります。そのため脆弱部分が袋状に膨らみ、ますます袋に圧力がかかるので、膀胱憩室になるのです。一般的に先天性と誤解されて、治療手術は憩室のみを切除されるのですが、再発する可能性があります。本質的には排尿障害の治療も同時に行わなければなりません。

Bsphbph 【写真】は、頻尿とオシッコの出が悪くて来院された65歳の男性のエコー所見です。前立腺の大きさは58㏄と明らかに前立腺肥大症です。さらに中葉肥大で膀胱出口が膀胱内に突出して、膀胱三角部も突き上げられています。膀胱括約筋も明確に見え、静脈瘤も確認できます。膀胱排尿筋は膀胱出口から極端に手前に引っ込み、さらに変形しています。前立腺結石も認められます。かなりの排尿機能障害を示唆します。実はこの患者さんは、排尿障害のためにPSA値が高くなり、かわいそうにも針生検をされでしまったのです。結果は異常なしでした。治療としてα1ブロッカーとβ3作動薬とプロスタールを処方したところ、頻尿は改善し、オシッコの出も良くなりました。

00802cb15d9b428c9b86697a7da1c75c  以上の項目が3つ以上あれば、排尿機能障害が有りと判定するのです。下部尿路症(慢性前立腺炎・過活動膀胱・間質性膀胱炎・膀胱疼痛症・前立腺肥大症)の患者さんを診察する際には、必ず医師がご自分でエコー検査検査をすべきです。泌尿器科の医師ではないエコー検査専門の医師に任せては、病気の本質を見ることは出来ません。

F597c6b36c204c248e428a2fa8f7747b 検査の専門医師は、画像を見ているだけで、病気の本質を知らないからです。呼吸器科の内科医師が、自らが聴診器を当てないで、聴診器検査の専門医に依頼しているのと同じです。

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エコー画像で分かる膀胱出口の秘密構造

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エコー検査で膀胱出口を観察すると、側面像で見えるのは、一般的に膀胱三角部と膀胱排尿筋だけです。ところが、排尿機能障害が強く長期間であると、側面像に膀胱括約筋が観察されます。膀胱出口の正面像では、イラストで示すように、左右に膀胱括約筋(青色)常に確認できます。12時と6時の位置には膀胱括約筋は無い筈なのです。6時には膀胱三角部があるので、ないのは当然です。

 

Bsph5_20200103104401 それから考えると、排尿機能障害が強く長期間であると、左右の膀胱括約筋が次第に前後左右に肥大し大きくなり、12時の方向に伸びてイラストで示すように、左右が融合するのです。結果、側面像で膀胱括約筋が容易に確認できるのです。6時方向は膀胱三角部が排尿機能障害で次第に肥大して太く大きくなるので、膀胱括約筋はブロックされるのです。そのため、側面像でも下の位置には膀胱括約筋が観察できないのです。

膀胱括約筋が12時の位置で完璧に癒着・融合している場合と、癒着していない場合とでは、膀胱出口の開き具合が当然異なります。膀胱括約筋が12時の位置で筋肉が無ければ、膀胱出口は伸縮性があり開きやすいのです。しかし左右が12時の位置で癒着・融合ていれば、筋肉の硬さで容易には開かないでしょう。

D2d14a115c7c4fbabc470ab37674338b 以上から、膀胱括約筋の形は完全な円形ではなく、最大で【1時〜5時】と【7時〜11時】に存在するだけです。下部尿路症(慢性前立腺炎・間質性膀胱炎・過活動膀胱・前立腺肥大症・膀胱疼痛)の患者さんの初診の際には、必ずエコー検査で側面像を観察しましょう。側面像で膀胱括約筋を見つけたら、「排尿機能障害」を確認したことになるのです。この写真では、膀胱括約筋はほぼ見えません。ところが、いろいろな患者さんを拝見すると、膀胱括約筋がハッキリと見えるのです。

もちろん患者さんによっては、12時の位置に膀胱括約筋が確認出来なくても、排尿機能障害が隠れている人も、膀胱括約筋が確認できても排尿機能障害のない人もいます。人はいろいろですからね。

Bsph1pp 【症例①】#22853男性29歳   以前から睾丸が痛くて何軒も泌尿器科で診察を受けましたが、「慢性副睾丸炎」と診断されて、治療を受けるも全く治らなかったのです。そこでインターネットで当院を見つけ来院されました。側面像で膀胱括約筋が白く確認できます。

 

Bsph2pp 【症例②】#22808男性65歳   頻尿・尿意切迫感の症状で悩まれた高齢者です。地元の泌尿器科で前立腺肥大症だから仕方がないと診断されたのです。膀胱括約筋が白く確認できます。膀胱三角部も発達しているので、頻尿・尿意切迫感が生じるのです。αブロッカーとβ3作動薬で症状は軽快しました。

 

Bsph3pp 【症例③】#22707男性45歳 尿道口の痛みがなかなか治らず、非細菌性慢性尿道炎と診断された患者さんです。抗生剤をいくつもたくさん内服しましたが治らないのです。膀胱括約筋が白く確認できます。膀胱三角部も発達しています。αブロッカーとβ3作動薬で尿道口の痛みは無くなりました。

慢性前立腺炎のエコー所見  http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/2007/03/post_b4e1.html

間質性膀胱炎のエコー所見  http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cc/2007/03/post_b4e1.html

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ガン治療の考え方

C70067aff1b642dcafd6b76222215fd9 医師は癌の治療の際に、癌細胞を物として扱っています。ホルモン剤や抗がん剤の攻撃する標的=的まと=物体として扱っているのです。 攻撃手段を考える医師は、当然、生きた人間ですが、攻撃を受ける癌細胞もその人の生きた細胞なのです。それを意識のない単なる的として攻撃するのですから、必ずしも上手く行く訳がありませんでしょう?

癌細胞は生き物です。それも数ミクロンの大きさの細胞が無数(少なくても数10万個)に集まっているのです。内服薬や注射などで、抗ガン剤やホルモン剤で攻撃しても、癌細胞集団の外周の毛細血管の流れている部分の癌細胞しか死滅しません。集団の中心部分に存在する癌細胞は死滅しません。さらに悪いことに、中心部の癌細胞は、周囲の癌細胞が死滅したことを認識するのです。

その対策として、当然ながら癌細胞を増やすために、細胞分裂を繰り返すのです。何回も何回も細胞分裂を繰り返すと、そのうち当然変異の癌細胞が生まれるのです。それがそれまでの癌細胞よりも悪性度のとても高い癌細胞になるのです。例えば、前立腺ガンでいえば、去勢抵抗生前立腺ガンになるのです。

癌の治療をする医師は、癌細胞を殺すことだけに固執すると、生命体同士の戦いという事を忘れ、逆に患者さんの寿命を短くさせるのです。それを避けるために、癌細胞は物質的な標的ではなく、患者さんの個性に準じた生命体だと思いながら、対策しなければならないのです。

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ミトコンドリア

Mit0yugo ミトコンドリアは、鉄呼吸をする古い生命体です。太古の今から30億年以上もの大昔に海底の噴火口周辺で誕生した生命体の子孫です。

地球上に酸素が多く広がったために、海水中の鉄が酸素と結合し、酸化鉄になって海底に沈殿したので、海水中の鉄分は無くなってしまったのです。そのため、鉄呼吸の生命体は、絶滅の危機に追い込まれたのです。すると、酸素呼吸をする未熟で不完全な生命体が、絶滅寸前の鉄呼吸生命体と合体したのが、今のほとんどの生き物の基本であるハイブリッド生命体なのです。

1つの細胞内には、ミトコンドリアが100個〜300個も存在します。細胞小器官の中では一番多い器官です。そのミトコンドリアは、1分間に100回ほどの「融合と分裂」を繰り返して、ミトコンドリアの均一性の完成度を高めるのです。細胞内でミトコンドリアが何の役目を果たすのかというと、酸素呼吸や食べ物で得たエネルギーATPを増幅させるのです。ミトコンドリアがなけば、ブドウ糖1分子で2個のATPができますが、ミトコンドリアではブドウ糖1分子で38個のATPが出来るのです。つまり、ミトコンドリアはエネルギー増幅装置なのです。

その他にも、タンパク質を作るのに必要な鉄−硫黄クラスターを合成すると言われています。

前回お話しした、精子の解剖学的構造で分かるように、精子のミトコンドリアはシッポ(鞭毛)に装着されています。精子が卵子と結合すると、精子の頭だけが卵子に入り込んで、シッポは外に捨てられてしまうのです。

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つまり、男性の精子のミトコンドリアは子供には遺伝しないのです。子供の生命エネルギーは、母親のミトコンドリアの能力に依存しているのです。ですから、母親が若い時に肌ツヤが良く精力的で元気な女性であれば、そのお子さんも元気なのです。それは、父親のエネルギー能力をもらってはいないのです。

610227a2851c48ca81038527915514a3 そう考えれば、体力的に元気のない男性は、自分とは違う元気な子どもが欲しいと思うでしょうね?

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 肌ツヤが良く元気なご婦人と結婚すれば、元気なお子さんに恵まれますよ(笑)。オリンピックに選ばれたご夫婦のお子さんは、エネルギーに関したミトコンドリア的には、奥さまの能力を受け継ぐのです。もちろんこの理論は、性格ではなく、体力的なエネルギーの能力です。

 

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喫煙率と肺ガン死亡率との相関

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先日、喫煙率が少なくなっているにも関わらず、肺ガンで死亡される人がか変わらないのは何故か?というご質問を受けました。

そこで、その関係を示すたグラフを提示します。このグラフを見ると、1966年以降から禁煙運動で喫煙率が徐々にに少なくなってきました。近年では喫煙率が30%くらいまで下がっています。

しかしながら、喫煙率が下がるのにもかかわらず、肺ガン死亡率は増えていったのです。禁煙運動を行っても10年以上は、肺ガン死亡率は確実に上昇していたのです。その当時、喫煙と肺ガンは無関係だろうと訴える人もいました。当然、そうなるでしょう。

しかし、禁煙運動が始まり30年経過した時点で肺ガン死亡率が最高になり、その後、次第に少なくなり始めました。死亡率の軽減グラフの角度と、喫煙率の低下始めのグラフの角度と似てきました。つまり、禁煙し始めても、肺ガンにならない結果が出るまで30年かかることが分かります。

肺ガンが心配になります、禁煙し始めても、その結果が判明するまで30年です。……人生は短いようで長いですね。私が開業してからも30年ですから……フーです。

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仙骨神経ブロックの使う理由

722d8834f60244d086e31ec3494dfbd2 当院では前立腺肥大症や膀胱頸部硬化症の日帰り内視鏡手術や包茎手術のために、「仙骨神経ブロック」という麻酔を行なっています。手術の内容に応じて0.25%〜0.5%のマーカインを10㎖〜20㎖仙骨正中裂孔から24ゲージの注射針で仙骨腔に注入します(写真)。私は泌尿器科医師ですが、研修医の頃に、半年間麻酔科で研修していました。そこで学んだのは、全身麻酔、脊椎麻酔、硬膜外神経ブロック、星状神経節ブロックでしたが、仙骨神経ブロックは教わりませんでした。開業してからしばらく後のある日、地元の医師会の整形外科の講演会で、いろいろな痛みの患者さんを仙骨神経ブロックで治している有名な医師の講演がありました。講演内容を聴いて、このブロックに興味を持ちました。

坐骨神経痛や腰痛症や椎間板ヘルニアの治療で仙骨神経ブロックを利用します。これを利用して、私は前立腺肥大症の日帰り手術を多数実施して、学会で仙骨神経ブロックについて学会で発表しました。医療関係のマスコミにも出されました。ここまでは、誰でも理解できますよね?ところが、下半身の痛みや痺れや頻尿で苦しんでいる慢性前立腺炎や間質性膀胱炎の患者さんにも定期的に仙骨神経ブロックをすると、次第にブロックをしなくても症状が軽快するのです。その理由を解説しましょう。

Senkotu2 排尿障害が原因で、さまざまな症状で苦しんでいるのは、本来頻尿症状のはずです。ところが、頻尿症状がそうでもなく、痛みや痺れやかゆみで苦しむのは、関連痛症状なのです。膀胱三角部で作られた尿意情報が多いと、脊髄内で本来の尿意の神経ニョーロンのルートに流れなくなるのです。仕方がなく、神経ニューロンが他の神経ニューロンにシナップス結合をして情報を流してしまうのです。その本来の神経ニューロンでなければ、違う感覚として脳中枢に伝達されてしまうのです。それが、「痛み」の神経だったり「かゆみ」の神経だったりするのです。つまり本来のルートではなく、わき道に入ってしまい、他のルートに行ってしまうのです。

一旦ルートができると、次第に優先道路になってしまうのです。膀胱三角部の治療をαブロッカーやβ3作動薬で積極的に行なっても、尿意情報がゼロにはならないので、延々と関連痛が続くのです。

Senkotu3 これを打開するために、仙骨神経ブロックをするのです。仙骨腔の馬尾神経が膀胱の脊髄中枢ですから、そこに軽い麻酔薬マーカインを落としてあげるのです。すると、膀胱からの情報が入って来ないので、わき道であるシナップス結合が不安定になり、さらにブロックを繰り返すことで別ルートのシナップス結合が解除されるのです。これは条件反射の修正法と同じです。例えば、真っ赤で酸っぱい香りの梅干しを見ただけで、酸っぱいだ液が出ますよね?この条件反射を修正するにはどうしたらよいと思いますか?……

Senkotu4_20191020201401 真っ赤で酸っぱい香りの外見は「梅干し」とまったく同じ甘い美味しいお菓子を作るのです。そして、10日ほど毎日食べてもらいます。そうすれば、同じ外見で同じ香りの「梅干し」を見ても、酸っぱいだ液は出ないでヨダレが出るでしょう。これは条件反射のルートが代わったのです。仙骨神経ブロックを何回か実施することで、わき道ルートから離脱させるのです。

先日、膀胱疼痛の高齢者のご婦人が、娘さんと一緒に新潟からおいでになりました。処方したお薬だけでは、なかなか症状が改善しないので、地元のペインクリニックで仙骨神経ブロックをお願いしたのですが、なかなか見つからずに、1週間ほど東京に滞在しました。その間に毎日仙骨神経ブロックを行いました。予想通りに症状は軽快しました。地元でペインクリニックを見つけたので、仙骨神経ブロック依頼の情報提供書(紹介状)をお渡ししました。数日後、依頼した病院から返信が届きました。残念なことに、仙骨神経ブロックではなく、交感神経節ブロックを選択しましたという内容でした。尿検査で異常が無いので、膀胱を刺激しているのが交感神経だと誤解しているのです。どんなに丁寧に依頼しても、ペインクリニックの専門医ではない医師からの依頼は無視をするのです。(悲)

 

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不完全な医学常識

8ee8892dfb3a4c62a5106a5a20516c80 ❶慢性腎不全の最終的なゴールは、透析と腎臓移植です。腎臓を治す方法が無いのです。しかし、健康な腎臓を移植で提供したドナーは、しばらくすると、残った腎臓が1.5倍くらいに大きく増殖するのです。その原因は調べられていません。手術した何百人ものドナーを手術後に定期的に血液検査を行い、どのようなホルモンや酵素が増えるのかを調べれば、慢性腎不全を治すヒントが見つかるかもしれません。

❷自分の父親が脳梗塞で倒れ、1ヶ月の入院後に64歳で亡くなりました。原因は、糖尿病でした。息子である私にも糖尿病の血は流れており、30代で糖尿病が発症しました。当然、積極的に糖尿病の治療を行いました。最終的にはインシュリン注射を工夫してバンバン打ちました。血糖を正常値に安定させたのです。当時は糖尿病の患者さんは早期にインシュリン注射でコントロールするべきだ、と言うのが世間の常識でした。

60歳代になると体が疲れて仕方がありません。血糖は正常なのに⁇…と思っていたら原因不明の貧血になり、調べてみたら慢性腎不全だったのです。そうなると、治療のゴールは透析か腎移植で、私は透析を選択しました。妻と娘が移植のドナーになると言われたのですが、これ以上、家族に迷惑を掛けたくないので拒否しました。

その後、インシュリンについて調べてみると、体内でインシュリンを代謝分解するのが、何と腎臓だけだったのです。インシュリンを大量に注射すればするほど、腎臓にかなりの負担がかかり、結果、慢性腎不全になったのでしょう。近年、糖尿病性腎不全の患者さんが、うなぎ上りに増えているのは、インシュリン注射を積極的に行ったり、膵臓からのインシュリン分泌を大量に促進させたことにあるのです。最近の糖尿病治療薬で血糖を腎臓から排泄させるクスリが発売されているので、血糖が下がりインシュリン分泌量が下がるので、腎不全患者さんが減るかも知れません。

江戸時代から昭和初期までの平均寿命は、50歳未満でした。しかし50歳にも満たなかったのに、当時は老衰が死亡原因の筆頭でした。今から考えると、日本人はお米しか食べていませんでした。少量の塩分の多いオカズで、どんぶりご飯を3杯くらい食べていました。お米→ブドウ糖→血糖になりますから、当然、インシュリンが大量に出ます。それを40年間以上続けるので、結果として慢性腎不全になったのでしょう。当時も不完全な医療でしたから、原因不明のまま。「老衰」という診断にしたのでしょう。

❸視覚が不鮮明でメガネを何回も変えて購入しても治りません。眼科で調べてもらったら、何と!50歳代で白内障が見つかりました。大学病院の眼科で白内障の手術を受けたら、今度はそれまでなかった緑内障になり、網膜浮腫になり、レーザー光線で網膜の血管を焼かれ、虹彩が動かなくなり、明るい時には虹彩が閉じないので極端にまぶしく、暗い時には虹彩が開かないので真っ暗なのです。最終的には現在、視野が4分の1、光度が10分の1しかありません。外出時には白いテープを貼ったステッキを持ち、周囲の人に『目が悪いんですよ』とアピールしています。どう考えても目の治療がキッカケにさまざまな眼の病気になったような気がします。目の前の所見だけで治療して、その後の経過がどんなにひどくなっても、その人の体質だと思って多くの眼科の先生は、気にしていないようです。欧米では、眼のレーザー手術はやってはいません。レーザー手術で逆に眼が悪くなる人が多いからです。


❹この世には難病が沢山あります。厚労省の指定難病が333件もあります。これは医師の無能さによるところが多いのです。なぜなら、難病の一つのハンナ型間質性膀胱炎の患者さんを何人も治しています。

❺過去に胃潰瘍の原因が、胃の下3分の1部分の胃酸分泌細胞の多さが原因とされ、手術で胃の3分の1を切除されることが多かったのですが、今ではピロリ菌が主な原因で、また胃酸分泌を抑えるクスリが出て来たので、胃潰瘍の手術はほとんどなくなりました。当時は、ピロリ菌の存在は知られていましたが、体内の常在菌が体に影響する訳がないと思われていました。

❻更年期を過ぎたご婦人がコレステロールが高くなります。医師は、その理由を言及せずに、肝臓が作るコレステロールをクスリで下げるため処方します。これにも問題があります。なぜなら、更年期を過ぎれば必ず女性ホルモンが低下します。体は女性ホルモンを増量させるために、ホルモンの材料であるコレステロール、特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)作るのです。ところが、卵巣は材料が供給されてもホルモンが作れないので、血液中のコレステロールが増加してしまうのです。それが動脈硬化の原因になるのです。では下げるためには、女性ホルモンを補充してあげれば、コレステロールを下げてくれます。それが自然体の流れです。一般的な治療では、コレステロールを抑えるクスリで肝臓に負担がかかります。

昔、コレステロールの高い患者さんは、コレステロールを含んだ食材を避けるようにと言うのが常識でした。血液中のコレステロールは、肝臓で作られた自家製です。食べたコレステロールは、分解されて吸収されるだけです。ですから、食事のコレステロールの制限は意味のないことでした。最近になって、食事のコレステロールは制限の必要はないことになったのです。

❼大人の亀頭包皮炎のほとんどが「カンジダ性包皮炎」です。ところが、一般の医師は、「化膿性亀頭包皮炎」と診断し、抗生剤の軟膏を処方されるのです。当然治らずに、患者さんはさまようのです。化膿性亀頭包皮炎になるのは、乳幼児だけです。

❽中高年のご婦人が、膀胱炎症状で医療機関を受診して、尿検査を実施します。ばい菌が見つかると「膀胱炎ですね。」と診断され、抗生剤を処方されます。しかしながら、症状が消えないと、抗生剤を何度も変えられて、最終的にには、ばい菌が見つかりませんからと言って「膀胱炎は治りました。」「今は、気のせいです。」と診断されてしまうのです。ここに盲点があるのです。

ご婦人は、オシッコの際に、性器を洗浄しながら排尿しているのです。当然、洗浄後の尿検査では、「ばい菌や白血球」が見つかるのは、当たり前です。また、本当の急性膀胱炎は、性行為の後に発症するのです。中高年の方で性行為を頻繁になさる方はいません。結果、違う病気で膀胱炎症状を膀胱炎と誤診しているのです。だから、治らないのです。

❾怪我や手術のあとに消毒をする医師が、今でも多く存在します。消毒は、ばい菌を殺菌するのは当然ですが、再生細胞も殺してしまうのです。そして、傷を乾かすことでも、細胞は死んでしまい、傷が目立ち瘢痕化ケロイド化するのです。ですから、怪我や傷跡を消毒してはいけません。もしも、そのような医師に出会ったら、逃げましょう。

➓夜寝る前に脱水予防のために水分を補給してくださいとアドバイスする医師がいます。排尿に問題がなく、夜間にオシツコで起きない患者さんであれば問題ありませんが、何回も起きる患者さんの場合は、禁忌です。

➓❶PSAは、正常の前立腺細胞が作るタンパク分解酵素です。この酵素が漏れ出ないように密閉されていますが、排尿障害や炎症があり、漏れ出ると当然、血液中のPSA値が高くなります。馬鹿な医師は、ワンパターン思考で、PSA値が高い→前立腺ガンの疑い→針生検をするのです。結果、必要以上の前立腺ガンの患者数と死亡数が増えているのです。


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