熟年離婚の増加理由
若い頃に、お互いに大好きになったご夫婦が、30年〜40年経過して、ご主人が定年退職した頃に、離婚してしまう事が多くなりました。その理由を医学的に考えてみましょう。結婚して20年以上経過して離婚することを熟年離婚と言います。平成28年の離婚件数は216,805件でその内17%の37,604件が熟年離婚なのです。
男性ホルモンは、睾丸と副腎で生産されます。最近の研究論文から、実は、脳の海馬でも、男性ホルモンや女性ホルモンが作られることが判明したのです。この事実から、人生のさまざまな現象が説明できます。その理由を考えてみましょう。
まず女性ホルモンは、海馬の神経細胞の活性化を促進するのです。女性の場合は卵巣で95%作られていますから、頭脳明晰なのです。当然ですが、海馬は卵巣の女性ホルモンに依存していますから、海馬で作られる女性ホルモンは少ないです。更年期を過ぎると、卵巣が女性ホルモンが作らなくなりますから、最盛期の10%になってしまいます。卵巣に依存していた海馬は、そんなにたくさんの女性ホルモンを急に作れませんでしたから、女性ホルモンが少なくなってしまい、海馬の神経細胞の活性化が低下してしまいます。その結果、中高年の女性の認知症の発生率が高くなり、何と65%にもなるのです。
男性ホルモンは、ネガティブな思考を抑える作用があります。睾丸でたくさんの男性ホルモンが作られると、ポジティブで活発な人間になるので、出世して社会的地位の高い男性になるのです。ところが、50歳を過ぎる更年期を超えると、男性ホルモンは徐々に低下して、最盛期の60%以下になるのです。当然ながら海馬は睾丸の男性ホルモンに依存していましたから、海馬は男性ホルモンをあまり作っていませんでした。結果、男性ホルモンが低下するために、ネガティブ思考を処理できなくなり、…うつ病になるのです。また男性ホルモンと女性ホルモンとのバランスが崩れ、男らしさが低下して女々しくなるのです。
中高年のご夫婦が、ご主人の定年退職をキッカケに離婚することが多いですね? その理由についても解説しましょう。奥さんは更年期を過ぎると、女性ホルモンが極端に減少するために、女性の本質が低下します。女性の場合、副腎と海馬で男性ホルモンを作っていましたから、男性ホルモンと女性ふホルモンのバランスが崩れ、次第に男らしくなるのです。逆に男性は更年期を過ぎると、男性ホルモンが低下して、副腎と海馬で作られる女性ホルモンが相対的に多くなりますので、男は女々しくなるのです。
男らしい旦那さんが、女らしい奥さんが好きになります。しかし更年期を過ぎて女々しい旦那さんと、男らしい奥さんがうまく行かなくなり離婚するのは当然でしょう。
対策として、女性の認知症予防のために、女性ホルモンを注射すれば良いのですが、更年期を過ぎて何の症状もない人が女性ホルモンを注射するとは思えませんよね。また、卵巣がんや乳がんの血筋のある人に、女性ホルモンを注射すると、ガンが発生するかもしれないのです。ではどうすればいいのでしょうか? 女性ホルモンほどの副作用のない、それでいて女性ホルモン類似のサプリメントである大豆イソフラボンを飲めばいいのです。
男性のうつ病対策として、男性ホルモンを注射すればいいのです。実際にうつ病で来院された男性患者さんに、男性ホルモンを毎月1回注射すると、うつ病は治りました。
もう一つの方法は、女性と同じように大豆イソフラボンを服用するのです。大豆イソフラボンは女性ホルモン類似作用だけと思われていますが、植物である大豆に男女の区別はがある訳がありませんよね? ですから大豆イソフラボンは、性的ホルモンの根本の作用があると考えればいいのです。ですから、大豆イソフラボンを摂取することで、脳細胞は弱い男性ホルモンと誤認してくれるので、ネガティブ思考を処理してくれ、うつ病は軽快します。
大豆イソフラボンの購入をご希望の方は、申し込み用紙をご覧ください。男性の場合は、大豆イソフラボンを服用すると、男性ホルモンと誤認するのです。前立腺に生まれる前立腺ガン細胞は、男性ホルモンを作るために変身するのです。前立腺ガンの正規の治療は男性ホルモンを極端に低下させますから、男性ホルモンを作ろうと悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンに変身してしまうのです。
女性の場合は大豆イソフラボンを服用することで、高コレステロールが改善するのです。更年期を過ぎると、女性ホルモンを増加させようと悪玉コレステロールを増量するのです。大豆イソフラボンを服用することで、女性ホルモンが増えたと誤解して、悪玉コレステロールの生産を低下させるのです。
電子タバコの威力
電子タバコの隠れた価値
喫煙の有害性…肺がんの危険率や周囲の人が受ける受動喫煙が問題になっています。
タバコの煙の成分には、ニコチン・タール・一酸化炭素などの有害物質が含まれ、その他にも70種類ほどの有害成分が含まれると言われています。
喫煙はある意味で公害とも言えます。ところが、喫煙は習慣性がありニコチン中毒にもなるので、禁断症状で止めることが出来なくなるのです。
ニコチン中毒から離脱するために、ニコチンを含んだガムを噛みながら中毒症状を軽減しても、喫煙習慣からなかなか逃れられないのです。なぜかと言えば、習慣性は、ニコチンだけではなく、口で吸って煙りを吐くという行為そのものが習慣性の主な原因なのです。吸うという行為は赤ちゃんの時にお母さんの乳首を吸ったことを想起させるのです。吸って吐いた煙の香りが嗅覚神経を介して脳中枢の海馬刺激して瞑想状態にするのです。
それから考えれば、今流行りの電子タバコが禁煙には有効です。私は喫煙の習慣はありませんでしたが、香りを使って海馬を刺激して認知症を回避するために、写真のような電子タバコをいくつか購入していろいろ試しています。葉巻そっくりの香りを含め200種類以上の香りのリキッドエキスがあり、無害の煙が大量に出せます。器械操作も楽しく、香りを楽しんでいます。
【参考】英国の禁煙外来施設を受診した禁煙希望者を対象としたランダム化比較試験(RCT)で、電子たばこがニコチン置換療法(NRT)を上回る禁煙効果が示された。対面での行動支援に加えてリキッドの補充が可能な「第二世代」の電子たばこを使用したこのRCTでは、1年間の禁煙継続率がNRT群の9.9%に対し、電子たばこ群では18.0%と有意に高かった。
猪突猛進
今年は猪年です。猪のイメージは体当たり攻撃の姿です。周囲の確認もしないまま激走して体当たりです。言葉通り猪突猛進です。
ヒトは年齢を重ねるほど、社会的立場を考え周囲のことを気にしながら生活するようになり、残りの人生のゴールも何となく見えてきて、気弱になって、どう考えても猪突猛進にはなれません。
テストステロンという男性ホルモンが、実は脳内の海馬で直接合成されていることが最近判明したのです。(https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2016.880342/data/index.html)
その論文によると、海馬は男性ホルモンだけではなく、女性ホルモンも合成していて、神経ニューロンの相互間の連結=シナプス結合の構築に重要な働きを持っていたのでした。
男性・女性ホルモンは、睾丸・卵巣・副腎だけで合成されて、その性的ホルモンの影響を海馬が受けていたとと思われていました。ところが、睾丸や卵巣から遠く離れた脳組織の海馬でも性的ホルモンを直接合成分泌していたのです。いわゆる輸入消費ではなく、現地生産していた地産地消という現象だったのです。
更年期(50歳前後)以降の海馬では、男性ホルモンや女性ホルモンの合成分泌が低下してしまうのです。すると、神経間のシナップス結合の数が極端に少なくなり、それが記憶障害や認知症の原因になるとされています。
ですから、更年期を過ぎたら、男女問わず性的ホルモンの補充療法をすることで認知症の予防になるとされています。そう言う意味では、性的ホルモンの類似作用・代用作用のある大豆イソフラボンの摂取が必要になるかも知れませんね?
私も男性ホルモンを充実させて、海馬の状態を健全化して認知症にならないように努力します。
水分の摂取の誤解
巷で常識になっている水分摂取の効能について、語りましょう。
①水分をたくさん飲むと、血液がサラサラになる。
これは嘘です。血液は、生体の内部環境を維持するためのシステムです。ある意味、ビルの中の空調設備と同じです。ビルの外が暑くても寒くても、ビルの中の温度と湿度は常に一定でなければなりません。血液も同じで、水を飲んでも飲まなくても、血液のサラサラ具合は、常に一定なのです。
②水分をたくさん飲むと、デトックス効果がある。
これも嘘です。人間の1日に出る老廃物は、1日の活動に応じて一定です。活動量が多ければ、老廃物は多くなり、活動量が少なけば、老廃物も少なくなります。水分の量とは無関係です。
③水分をたくさん飲むと、新陳代謝が良くなる。
限定された意味で本当です。水分代謝が良くなるだけです。水分代謝が良くなったところで、健康になる訳ではありません。肉をたくさん食べれば、タンパク質の代謝良くなり、ご飯や砂糖をたくさん食べれば、炭水化物代謝が良くなり、脂身をたくさん食べれば、脂肪代謝が良くなります。だから、健康になるとは思えませんね。
④熱中症の対策には、水分をたくさん飲むことである。
半分本当です。アメリカ大陸や中国大陸やヨーロッパ大陸では、夏になっても湿度が低く乾燥しています。暑くて汗をかくと、汗が蒸発する時の気化熱による体温低下が得られるのです。そのため、水分をたくさん飲むことで汗をかき、熱中症を防ぐことができます。
ところが、日本は湿度が高くて汗が蒸発しません。汗が流れるだけです。当然、気化熱が得られませんから、体温は下がりません。身体に熱がこもって熱中症になるのです。したがって、夏の時期に水分をたくさん補給しても、何万人も人が熱中症になるのです。マスコミやバカな医師が、熱中症対策に水分補給だけを強調するのは間違いです。
⑤膀胱炎になりやすい人は、水分をたくさん飲みなさい。
これも半分本当です。若いご婦人の細菌性膀胱炎の場合は、水分をたくさん飲むで何回もオシッコすることで、膀胱炎の原因のバイ菌を洗い流すので、バイ菌を減らすことができます。この細菌性膀胱炎は、通常、セックスの後に発症するのです。
ところが、中年以降の高齢者などの膀胱炎は、セックスしませんから、細菌性膀胱炎ではありません。したがって、いくら水分を飲んでも膀胱炎は治りません。通常、膀胱の過敏症ですから、水分を飲めば飲むほど膀胱炎症状は繰り返されます。
⑥水分はいくら飲んでもいい。
私たちの飲む水分は、全部殺菌されています。元の水分1ℓの中には、何億個の微生物が存在していたはずです。水分を何ℓも飲めば、何10億何兆個の微生物を犠牲にしていることになります。水をを管理している地球から見れば、人間1人の命も、微生物1個の命も同等で変わりありません。たくさん微生物を殺す横暴な1人の人間に対して、制裁を与えるのです。それが、アレルギー性疾患、多汗症、下痢症、うつ病➡︎自殺です。
より以前の記事一覧
- クリスマス・イブ 2017.12.24
- 大田区学校保健会功労者表彰式 2017.06.23
- 犬の想像妊娠 2017.05.30
- こどもの日 2017.05.05
- ふるさと納税 2017.05.04
- ギミックな腕時計 2017.05.03
- 六根清浄 2017.04.30
- 有楽町で逢いましょう🎶 2017.04.25
- 朝の景色 2017.03.28
- ひな祭り 2017.03.03
- 七草粥 2017.01.07
- 新年会 2017.01.04
- スターアップル 2016.03.14
- ふるさと納税 2016.03.04
- ひな祭り 2016.03.03
- 初詣 2016.01.03
- 謹賀新年 2016.01.03
- ご夫婦 2015.12.21
- クリスマス飾り 2015.12.02
- 緑のレモン 2015.10.25
- ヤクルト優勝 2015.10.22
- お守り 2015.10.22
- 教授就任祝い 2015.10.09
- 火災報知器の設置 2015.10.09
- パン屋さんで爆笑 2015.10.03
- 嬉しかったこと、悲しかったこと、解決したこと、怒られたこと 2015.07.30
- ドジ 2015.07.03
- 桜満開 2015.03.31
- 忙殺 2015.01.12
- 富士山と江の島 2015.01.02
- 謹賀新年 2015.01.01
- ディナーショー 2014.12.22
- 大森医師会忘年会 2014.12.15
- 傘寿 2014.12.07
- 二の酉 2014.11.23
- 夫婦柿 2014.11.07
- 千代田区立永田町小学校 昭和40年卒同期会 2014.10.20
- 学校保健ニュース 2014.10.03
- パン屋さんのテラスで 2014.09.15
- 逗子海岸 2014.09.14
- 大学卒業35周年記念 2014.09.13
- 中秋の名月 2014.09.08
- 荒汐部屋12周年記念パーティに参加 2014.09.07
- 落語 2014.08.29
- 災害救急委員会 2014.08.28
- 荒汐部屋12周年記念パーティ 2014.08.25
- 心配 2014.08.21
- 赤福 2014.08.21
- ベンチ 2014.08.19
- 医師会納涼会 2014.07.30
- 停電 2014.06.26
- 裁判の結果 2014.06.25
- 病気見舞い 2014.06.23
- 蒼国来関、勝越し! 2014.05.26
- 取材・インタビュー 2014.05.13
- ゴールデンウィーク 2014.05.10
- やる気スイッチ 2014.04.23
- Gショック・スピードモデル 2014.04.22
- 糖尿病学術講演会 2014.04.16
- 快気祝い 2014.04.14
- 久しぶりの救急車同乗 2014.03.28
- 食物アレルギー 2014.02.05
- クリスマス・プレゼント 2013.12.24
- クリスマス 2013.12.23
- 冬至のカボチャ 2013.12.22
- 障子の張替え 2013.12.17
- バッジ 2013.12.09
- 七転び八起きのリンゴ 2013.11.06
- 永田町小学校57回卒業生同窓会 2013.10.28
- 新潟の朝 2013.10.18
- 慈恵医大弓道部OB・OG会 2013.09.30
- 愛犬との別れの言葉 2013.09.21
- シャリアピン・ステーキ 2013.07.28
- 名古屋場所 2013.07.08
- アウトレット 2013.07.05
- 蒼国来 壮行会 2013.06.12
- 初任給 2013.06.04
- 東京地方裁判所 2013.05.10
- 一本の電話 2013.04.22
- シフォンケーキ 2013.04.08
- 妻の悪夢 2013.03.25
- 卒業式 2013.03.22
- きっと君は来ない、一人きりのクリスマス・イブ 2012.12.17
- ノロウィルスに感染 2012.12.17
- 何処にいても自分の世界 2012.12.10
- 梨 2012.09.30
- キノコのしゃぶしゃぶ 2012.09.21
- 驚き 2012.08.16
- 誕生日の食事会 2012.07.29
- 夏の鰻 2012.07.09
- 永田町小学校同窓会(還暦記念) 2012.07.08
- 父の日 2012.06.18
- 好物 2012.05.22
- 心づかい 2012.05.21
- 好み 2012.05.08
- 血の涙 2012.04.16
- 空耳 2012.04.03
- 落語会 2012.02.06
- 福は家、鬼は外 2012.02.03
- クリニックのお年賀:辰の土鈴 2012.01.15
- 一富士、二鷹、三なすび 2012.01.07
- クリスマス2011年 2011.12.27
- 銀座をぶらり 2011.11.15
- 永田町小学校卒業46年目の同窓会 2011.11.01
- 航空機事故救難救助訓練 2011.10.21
- 聖ヴァレンタイン・デイ 2011.02.14
- 塩じゃけ(塩鮭) 2011.02.12
- 目からウロコ 2011.01.21
- 人生の1/3は寝ている 2010.12.14
- なくて七癖 2010.12.09
- ノルディック・ウォーキング 2010.07.19
- 桃まん 2010.03.02
- 蒼国来 勝越し祝い 2010.02.13
- 金属の芸術 2010.02.05
- 蒼国来 十両祝いパーティ 2010.01.10
- 七草 2010.01.08
- 仕事始め 2010.01.06
- 逗子のお正月 2010.01.02
- 増上寺カウントダウン 2010.01.01
- 陽だまりでの昼寝 2009.12.30
- 早めのクリスマス・パーティ 2009.12.23
- 暮れの一日 2009.12.21
- 病気療養 2009.11.26
- 愛犬の誕生日 2009.05.29
- 出張 2009.04.27
- 婚活と金魚 2009.02.24
- XPからVISTAへ 2009.02.23
- どこにいても医師 2009.02.04
- 服装 2009.01.10
- テレビ新旧交代 2009.01.06
- 平成21年 元旦 2009.01.01
- オーデコロン 2008.11.13
- 粋なカラス 2008.04.01
- 初詣 2008.01.03
- 謹賀新年 2008.01.01
- パソコンの危機 2007.10.15
- Vバランスを購入 2007.08.27
- へそのゴマ 2007.08.18
- お薦めの獣医さん 2007.06.09
- 七草粥 2007.01.07