ウィルス感染の微妙な違い
2018年のインフルエンザだけの年間死亡者数が3,225人でした。それに加えて持病が悪化して死亡した数を含めると、毎年1万人近くの死亡者でした。
毎年1月のインフルエンザ患者数は、16年2万7129人、17年8万5539人、18年12万6445人、19年15万402人、20年5万1997人、21年87人でした。この激減は、コロナ感染を防ぐために国民の多くがマスクしたからです。それから考えても新型コロナは感染力が強いことが分かります。恐らく、コロナなは目からも感染しますが、インフルエンザは、目から感染しないのでしょう。
2020年の新型コロナウィルス感染者総数は、230,304人で死亡者数は、3,414人でした。今年はもっと増加しています。最新の感染者総数1,119,184人、死亡者総数15,384人です。2020年から1年も経過していないのに、感染者数も死亡者数も5倍近くになっています。
わずかな数値から計算すると、
インフルエンザの死亡率 3%
新型コロナウィルスの死亡率 1.3%
でした。コロナウィルスの方が死亡率が少ないのに、死亡者数が多いのは、感染者数が多いからです。その理由は
❶インフルエンザウィルスの方が、コロナウィルスよりも大きさが大きい。
❷コロナウィルスの外側被膜が厚く、被膜構造が複雑で、粘着力が強い。
❸インフルエンザウィルスは単独で移動感染するが、コロナウィルスは集団で移動感染する。そのため集団で感染すれば、増殖量がはるかに多い。
❹インフルエンザウィルスは、人体の抗体免疫を刺激し微熱が出るが、コロナウィルスは白血球などの細胞免疫を刺激して高熱になる。結果として体内の常在菌を殺菌するため、常在菌が対抗処置として急増し肺炎になる。
❺インフルエンザ感染は12月〜1月の寒い時期だけにに増加するが、コロナ感染は年中無休で、夏の時期にも急増しました。
インフルエンザの治療は、タミフルなどの専門薬だけで、ほとんどが治ります。しかしコロナは専門薬だけでは不十分です。その理由は、体内の白血球などの細胞免疫が過剰増殖して、体内をメチャクチャに攻撃するので重症化してしまうのです。