前立腺が大きくなる理由

Bph2 日本人の80歳代で80%の男性が前立腺肥大症になります。その理由を医学会は考えてもいません。自然な現象だと思っているだけです。そこで私の考えを解説しましょう。

イラストのように、何らかの原因で膀胱出口が十分に開かないと、膀胱内圧の負荷が前立腺にかかるのです。すると前立腺は圧迫されて対抗処置を考えます。線維組織と平滑筋を増やして、前立腺を大きく固めるのです。結果、前立腺肥大症になるのです。原因は排尿障害だったのです。

Bla3 前立腺肥大症があるから排尿障害になったのではなく、もともと排尿障害があったから前立腺肥大症になったのです。イラストば膀胱出口の膀胱括約筋と抹消の尿道括約筋との距離の違いによる排尿の差です。

距離が短いと尿道括約筋が引っ張って開くと、膀胱括約筋が容易に開くのです。ところが距離が長いと、尿道括約筋が引っ張って開いても、膀胱括約筋が十分に開かないのです。

こも現象が何十年も続くと、排尿時の膀胱内圧が前立腺に負荷がかかるので前立腺が対抗して前立腺肥大症になるのです。

以上の事から前立腺肥大症にならないためには、
❶オシッコが出にくくなくても、お父さんやお爺さんが前立腺肥大症であれば遺伝しますから、事前に排尿障害の治療薬であるユリーフ・シロドシン、ハルナール・タムスロシンを飲んでもらえば、前立腺への負荷が減るので前立腺肥大症になりにくくなります。
❷以前に解説したオシッコする時には、前かがみに座って排尿すると膀胱出口への負担が取れるので、前立腺にも負荷がかかりません。

 

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前立腺ガンの治療方法

Crpc11 男性ホルモンに依存している前立腺ガンを単純に考えれば、男性ホルモンを低下させれば良いと考えるのです。

生理学的には、視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンSH–RHが分泌されて、それによって脳下垂体前葉が刺激されて「性腺刺激ホルモン」が出て、睾丸が「男性ホルモン」を作るのです。

このシステムを抑制するために、「SH–RH拮抗注射」と「亢男性ホルモ剤」を服用させるのです。ところが、前立腺ガン細胞は更年期になり男性ホルモンが70%〜60%程度に低下したために、ガン細胞が生まれたのです。前立腺ガンの治療は徹底的に男性ホルモンを低下させるために、表面に存在ガン細胞が死滅しますが、深部のガン細胞は生き残り、現状に対処しようとします。それが細胞分裂です。

その結果、悪性度の高い変質細胞である虚勢抵抗性前立腺ガンが生まれるのです。

残ったガン細胞は男性ホルモンの低下を認識し、男性ホルモンを作るガン細胞=去勢抵抗性前立腺ガンに変身するのです。これが致死性の前立腺ガン細胞なのです。

Crpc10 私の治療方法を解説しましょう。イラストに示すように、極端に男性ホルモンを低下させるとガン細胞は多数死滅します。ところが深部の生きているガン細胞が恐怖に感じて、細胞分裂を強化してガン細胞を増やします。そして去勢抵抗性前立腺ガンが誕生するのです。
❶触診で触れなければ、ほとんどがラテント癌と判断して、排尿障害の治療を主体に様子を見ます。前立腺ガンの治療はしないで、半年に1回触診を行います。
❷触診で触れないのに、針生検でラテント癌を発見されてしまった人は、ガンが悪化する可能性があるので、❸と同じ治療をします。
❸触診で前立腺ガンを触れた場合には、ガンの硬さで悪性度を判断します。
(a)前立腺肥大症の硬さ程度はグリソンスコア6以下ですから、男性ホルモンを低下させないエストラサイトを2週間に1錠処方します。
(b)肥大症よりも少し硬い場合は、グリソンスコア7前後と考え、エストラサイトを毎週1錠処方します。
(c)石のように硬い場合は、グリソンスコア8〜10と去勢抵抗性前立腺ガンに近いと判断します。そこでエストラサイト単独では不十分なので、ガン細胞内に作る男性ホルモンをブロックするイクスタンジを処方します。毎週1錠です。
【注意】エストラサイトもイクスタンジも正式には毎日4錠の服用ですが、ガン細胞に気付かれないように、私は極少量しか処方しないのです。す1/28〜1/56の少量です。するとガン細胞は治療されていることに気がつきませんが、ガン細胞が少しずつ死滅します。触診で硬かった癌が次第に柔らかくなり、当然PSA値も低下します。
(d)ガン細胞をリラックスさせるために前立腺肥大症の治療薬「ザルティア」をエストラサイトと同時に処方します。副作用として海綿体動脈の緊張がゆるむので勃起します(笑)。

この考え方は私のオリジナルです。信じなくても構いません。(笑)

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前立腺ガンと他のガンとの比較統計


【男性がかかりやすいガン】
⑴位 胃がん
⑵位 肺がん
⑶位 大腸がん
⑷位 前立腺がん
⑸位 肝臓がん

【男性の死亡数が多いガン】
❶位 肺がん
❷位 胃がん
❸位 大腸がん
❹位 肝臓がん
❺位 膵臓がん

この表で分かることは、前立腺ガンが、かかりやすいのは分かりますが、他のガンと比較して致死性は低いのです。

Cancar 【全国がんセンター協議会のデータより】
前立腺ガンを発見されて、私のブログを読まれてから大いに悩まれる患者さんが多くおられます。
そこで、見方を変えて、インターネットで容易に手に入るデータから下記の通り考えてみました。

✳︎✳︎各臓器の癌の10年生存率の比較(ステージⅢ)と、生存率から観た前立腺ガンの悪性度との比較

《病名》《10年生存率》《比較悪性度》
前立腺ガン 95.6%     1.0倍とすると 
肺ガン………16.1%     5.9倍
胃ガン………38.9%     2.5倍
大腸ガン……74.8%     1.3倍
直腸ガン……63.0%     1.5倍
食道ガン……66.1%     1.4倍
肝臓ガン………9.8%     9.8倍
膵臓ガン………3.1%    30.2倍
腎臓ガン……51.8%      1.8倍
膀胱ガン……32.3%      3.0倍

Pcacrpc ステージⅢとは、臓器の外に超えてしまったガン=浸潤ガンです。臓器周囲のリンパ節に浸潤している可能性があります。また、ステージⅢのガンは発育速度が高いと考えられるので、おそらく悪性度は中等度以上でしょう。 ガンは癌でも臓器別にして10年生存率を比較してみると、こんなにも違います。みんな同じではないのです。特に、前立腺ガンは膵臓ガンと比較すると、30倍以上も10年生存率が高いのです。膵臓ガンは、本当に正真正銘の悪性度の高い癌ですが、前立腺ガンは「本当に癌なの?」と思えてなりません。
ですから、針生検で前立腺ガンが発見されたとしても、心に余裕を持ってください。
また、良性に近い前立腺ガンが、他の臓器のガン発生を一時的にでも牽制してくれているのかも知れません。

Kanngaepp_20191105112001 前立腺ガンの患者さんは、心臓の病気の患者さんよりも長生きができるのです。それから考えれば、前立腺ガンは単なる一般の病気です。

にも関わらず前立腺ガンの患者さんが増えたのは、1990年以降にPSA検査が普及してしまい、公共検診や人間ドックでPSA検査が普及してしまったからです。結果、前立腺針生検される人が急増したので、潜伏ガン・ラテント癌が多く発見されたからです。

E2b0428e5d634b69bb23e2b8eb699c48 そのために積極的なホルモン治療を受けたので、ガン細胞の抵抗で悪性度が増して、前立腺ガンで死亡する人が増えたのです。1970年は前立腺ガンの死亡者数が1,000人前後でしたが、2002年以降では死亡者数が8,000人をはるかに越え、2010年以降では1万人を超え、2020年には1万2,000人越えたのです。

PSA検査を発明したアメリカ人の研究者は、「PSA検査はあくまでも全身転移の動向を調べる検査であって、早期発見の検査ではない!」と断言しました。結果、アメリカではPSA検診を中止にしたのです。日本は前立腺ガンを増やし収益を上げるために、いまだにPSA検診を増やしているとしか思えません。

PSA検査+前立腺針生検を行い、前立腺ガンの死亡者数を増加させると言うことは、その医療機関は、ある諱で犯罪だと思います。もちろん私の身勝手な考え方です。信じなくても構いません。

 

 

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慢性前立腺炎の手術

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原因不明とされている「慢性前立腺炎」の原因は、患者さんが無自覚の排尿障害と膀胱三角部の過敏さが原因です。

 積極的な排尿障害の治療薬のα1-ブロッカーであるユリーフ・シロドシン、ハルナール・タムスロシン、エブランチルと、膀胱三角部の興奮を鎮めるβ3作動薬であるベタニス、ベオーバの投与で患者さんの80%以上が軽快しました。

しかし、20%未満の患者さんは、まだ我慢できない症状で悩まれるのです。そこで私の考案した内視鏡手術で症状を軽快させます。方法は【初めのイラスト】の通りです。

❶まずは、膀胱出口を開きやすく切開します。6時と12時の切開が基本です。追加としては、1〜2時、4〜5時、7〜8時、10〜11時です。すべて行う必要はありません。

❷症状を作っているのは、排尿障害で刺激された膀胱三角部ですから、縦に切開したり、ボトックスを注射すると症状は軽快します。

Cpop2 【2枚目のイラスト】前立腺肥大症、膀胱の手術は、日帰り手術のために仙骨神経ブロックで行います。すると手術中にオシッコを出すことが可能です。術中にオシッコを出すようにいきんでもらうと、正常であれば膀胱出口がキレイに開く筈なのに、慢性前立腺炎や間質性膀胱炎の患者さんの場合には、膀胱出口が閉じるのです。それも12時の方向から下に下がるのです。そして6時の部分が正常よりも上に位置しているのです。

その理由は膀胱括約筋が肥大して、膀胱出口の12時に位置しているため、排尿時に膀胱括約筋が収縮して12時の位置が下がるのです。6時の位置が相対的に上に上がるので、膀胱出口の6時の位置が膀胱側に飛び出るのです。

Cpop3 【3枚目のイラスト】ですから内視鏡手術としては、膀胱出口の12時と6時の位置を十分に切開するのです。また6時の位置を膀胱三角部まで十分に切開すれば、症状も低下します。

この方法に気づき実行しているのは、日本(世界?)でも私ひとりだけです。当然、保険適応外です。50歳以上であれば前立腺肥大症と言う病名で保険適応の内視鏡手術できます。50歳未満の場合は、尿道狭窄内視鏡手術として保険手術すれば安価です。この私のやり方を真似して実行して頂ければ、たくさんの患者さんに好かれますよ。

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前立腺肥大症の勘違い

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前立腺が大きい前立腺肥大症だから、排尿障害が生まれて患者さんが悩まれていると、一般的に考えています。

ところが、前立腺肥大症の手術を行っても、オシツコの出の悪さや頻尿や残尿感や痛みが無くならない患者さんが、一定の割合で出現します。すると、執刀医は「歳のせい」「気のせい」「自律神経失調症」と診断し、それ以上の治療を行なってくれません。

その事実から考えると、前立腺が大きいからと判断して手術した事が、誤診であり治療のミスだったことが分かりますよね?

前立腺肥大症の真実は、次の通りです。

❶若い頃より排尿がアンバランスだった。

❷何十年も経過すると、膀胱括約筋が肥大し、同時に前立腺も大きくなった。

❸排尿障害のために膀胱に負担がかかる。

❹負担のかかった知覚神経の膀胱三角部が過敏になり、頻尿・残尿感・尿意切迫感・陰部痛などが後遺症として出現する。

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前立腺の手術しただけでは、膀胱三角部の後遺症は除去できないし、肥大した膀胱括約筋も未処置などで、は排尿障害は完全に治らないのです。そのような患者さんが何十人もおいでになりました。追加の内視鏡手術で、膀胱三角部の処置と膀胱出口を十分に切開・開放すれば、膀胱括約筋が収縮しにくくなり、症状は軽快しました。

例えば、2つのイヤホーンが絡み合った状態であった場合、2つに分離解くのが大変ですよね?小宇宙である人体の病気は、単純ではない筈です。(笑) 

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慢性前立腺炎のエコー所見

Bphecho1原因不明の慢性前立腺炎の患者さんがたくさん来られます。尿検査、CT検査、エコー検査で異常を認めないと言うのです。

しかし、私がエコー検査を行うと、必ず異常所見を認めるのです。そこでエコー所見をイラストで解説しましょう。初めのイラストは正常所見です。前立腺は膀胱と接しています。膀胱出口は通常閉じていますから、一見不明瞭です。膀胱縦走筋である排尿筋は膀胱出口に向かっています。

Bphecho3 慢性前立腺炎の患者さんのエコー所見は2枚目のイラストです。前立腺の大きさに関係なく、形の変化に注目します。
❶膀胱出口部分が膀胱側に突出します。
❷膀胱出口がVの字に常に開いています。
❸膀胱出口が突出したので、相対的に膀胱三角部が厚くなります。
❹排尿筋の走行が乱れ厚くなります。
❺前立腺のエコー側面像では、正常では膀胱括約筋は見えません。排尿障害が増強すると、膀胱括約筋が肥大して、エコー側面像で確認できるのです。
❻前立腺結石、前立腺周囲の静脈瘤は慢性的排尿障害の結果です。
❼膀胱三角部から膀胱出口にわたって粘膜の硬化像が認められます。

Ec3237113795451c978756e36c35b4aa 以上の所見がどれか一つでも認められれば、排尿障害長期間潜在化していると考え、排尿障害の治療を行うと、慢性前立腺炎症状は軽快します。

写真は慢性前立腺炎の患者さんのエコー所見です。イラストを覚えていれば、すぐに判断できますね。

また、これらの所見は、前立腺肥大症、神経因性膀胱、PSA高値の患者さんの所見と共通です。つまり何十年もの排尿障害が存在したと考えます。

 

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前立腺ガンの治療法

ガン細胞は針生検で刺激したり、男性ホルモンを極端に低下させるホルモン治療を実施すると、4、5年後には悪性度が高い去勢抵抗性前立腺ガンが生まれるのです。

❶それを避けるためには、針生検はしない。
❷触診だけで、前立腺ガンの状況を把握する。
❸男性ホルモンを低下させるホルモン治療を避ける。

具体的な治療法を解説しましょう。
⑴ エストラサイト
この薬剤は【女性ホルモン+抗がん剤】です。前立腺ガン細胞は男性ホルモンの低下に対して、極端に神経質になるのです。女性ホルモンが高くなっても、ガン細胞は無視するでしょう。しかしながらガン細胞は女性ホルモンを吸収して死滅するのです。さらに抗がん剤と一緒に細胞内に吸収されるので死滅の頻度が高くなります。
定型的な投与量は毎日4カプセルです。私はそれを毎週1カプセルあるいは2週間に1カプセル服用してもらいます。通常量では、ガン細胞が認識してしまい、細胞分裂や拒否反応=悪制度が増加するに決まっています。極端に少量であれば、ガン細胞が認識しなくなるので、拒否反応や細胞分裂が進行しません。
⑵ ザルティア
前立腺肥大症などの排尿傷害の治療薬です。この薬剤の作用は一酸化窒素NOで、全ての細胞を緩めリラックスさせるのでです。膀胱出口や前立腺の平滑筋をリラックスさせるので排尿が楽になるのです。この作用は前立腺ガン細胞もリラックスさせるので、治療薬を拒否抵抗しないで吸収するでしょう。エストラサイトに拒否反応しないように、同日に服用します。
⑶ イクスタンジ
ガン細胞が男性ホルモンを作る悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガン細胞を死滅させる薬剤です。男性ホルモンを作る細胞に吸収されて、男性ホルモンを分解する薬です。男性ホルモンが減少すれば、悪性度が低下するのです。
正式に処方量は毎日4カプセルです。前立腺ガン細胞の拒否反応を避けるために、毎週1カプセルあるいは2週間に1カプセル服用させます。

どうですか? ガン細胞の性格を考慮して治療するべきなのです。投与量が1/28〜1/56ですから、ガン細胞も気付かず、副作用もわずかしか出ないのです。

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触診の価値

Gigital 多くの泌尿器科医師が、PSA値が高くなった初診の患者さんに対して、前立腺の触診をしません。触診で確認出来ても出来なくても針生検で診断できるのだから、患者さんの肛門に指を入れて触診をするなんて無駄だと思っているのでしょう。

しかし、患者さんにとっては、入院して麻酔をかけて針生検をして、術後に出血をしたり急性前立腺炎や慢性前立腺炎になる患者さんが多くいます。ガンの発見だけを優先にしている事が常に正しいとは限らないのです。ステージ(Ⅰ)であれば、多くの患者さんは健康のヒトと寿命は同じです。

触診で判明することは、イラストの通りです。
❶硬さ
ⅰ)前立腺の硬さ、ⅱ)前立腺肥大症の硬さ、ⅲ)石の硬さに区別できます。正常の前立腺の硬さは低い悪性度でグリソン・スコアが5以下です。前立腺肥大症の硬さは中間の悪制度で、グリソン・スコアが6〜7程度です。石の硬さの悪性度は高く、グリソン・スコア8・9・10です。
❷表面の形状
ⅰ)滑らかなな場合は、ガン組織が前立腺を超えていないのでステージ(Ⅱ)になります。ⅱ)凸凹している場合は、悪性度が高く前立腺組織を超えていると考えステージ(Ⅲ)以上でしょう。

❸拡がり方
ⅰ)前立腺の右側だけか左側だけの場合は、悪性度が低めでステージ(Ⅱ)でしょう。ⅱ)左右両側に存在する場合には悪性度が高くステージ(Ⅲ)以上と判断します。

どうですか? 触診だけで、一瞬にして、かなりの情報が得られるでしょう。これだけで治療を開始できますね。私のマイルドな治療を開始すれば、悪性度が高くならない副作用も少ないのです。私の治療法は近日ご紹介致しましょう。

針生検で悪性度を確認しなくても、触診で判明するのです。しかしながら、触診で触れないガン細胞が稀に存在します。ある意味でステージ(1)です。その場合は、半年に一回の頻度で経過観察すれば良いのです。

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針生検してはダメ

Pcaratent PSA値が高いと、必ず針で前立腺の細胞検査を行います。ガン細胞を発見して、悪性度を確認するのです。一見まともですよね?

その後、何が起きると思いませんか?私だけの考えをお話ししましょう。

❶針生検でケガをした多くのガン細胞は免疫細胞(白血球・マクロファージ)が積極的に食べます(貪食)。ケガをしていない周囲のガン細胞は、『自分たちは消滅する!』と焦ります。
❷消滅しないためには、たくさんの細胞分裂をするのです。ガン細胞は均等な細胞分裂はできません。
❸結果、突然変異のガン細胞が生まれるのです。その中に自分たちのための男性ホルモンを作成するガン細胞=去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。
Pcakyosei6 ❹針生検後にホルモン治療が始まります。1ヶ月〜3ヶ月に1回の注射で、男性ホルモンをゼロに近づけるホルモン注射をするのです。すると、男性ホルモンの極端な低下で、すべての前立腺細胞は次々と死にます。
❺その状況を知った前立腺ガン細胞は、さらにイラストのように細胞分裂に力を入れます。
❻結果,突然変異の去勢抵抗性前立腺ガンに変身するのです。


どうですか? 前立腺の針生検とホルモン注射は、人体生命を脅やかす可能性があるのです。ただし、この考え方は私独自のものです。一般の医師から見れば、私の考えは異常・勘違い・気狂いでしょうね。

0ead082be43448bd970b04f186f44b75 事実、60歳〜70歳で50%以上、80歳で80%以上もラテント癌が存在するのです。ですから、針生検をすれば、かなりの確率でガン細胞が発見されます。当然。上記の流れで治療するに決まっています。ですから、前立腺ガンで死亡する患者さんが増えいるのです。
泌尿器科学会はグラフで分かるように、近年、前立腺ガンの患者さんが何倍も増えているので、積極的にPSA検査を実施しましょうと宣伝しています。しかしグラフを見て分かるように、PSA検査が開発されて広まったために、見つけなくてもいい前立腺ガンがたくさん発見されたのです。結果、昔に比べて前立腺ガンで死亡する患者さんが10倍近くも増えたのです。

⑴そこでPSA値が高い場合、診察された泌尿器科医師に必ず前立腺の触診をしてもらい、ガンのシコリを見つけてもらいましょう。確認がなければ、針生検は拒否しましょう。
⑵もしも確認された場合は、常識的に【針生検➕ホルモン治療】になります。すると、最終的には去勢抵抗性前立腺ガンを作るのです。
⑶それをどうしても避けたいのであれば、高橋クリニックにお越し下さい。遠方の方でも、一度来院して頂ければ、2回目からは必要なお薬を着払いでお送り致します。
(…誤解しないで下さいね。これは商売のために宣伝している訳ではありません。あくまでも人命を助けるためです。私は持病で苦しんでいる医師です。たくさんの患者さんが来院されると疲れてしまうのですが…人助けの医師なのでで仕方がないですから)

 

 

 

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前立腺ガンの触診

最近の泌尿器科の医師は、PSA値が高くても前立腺の触診を実施しないで、即、針生検を行います。その理由は、触診でで前立腺ガンを触れなく確認できなくても、針生検で発見出来るからだと思っているのです。

大昔は、前立腺ガンの確認は触診と針生検しかなかったのです。当時はPSA検査が存在しませんでしたから、触診が重要だったのです。結果、針生検をしていませんでしたから、前立腺ガンの発見も少なく、前立腺ガンで亡くなられる人も少なかったのです。現在では、その他にエコーけんさとMRI検査で確認できます。しかし、一般的な泌尿器科医はエコーや触診では分からないと思っているのです。


Img_0663 先ずは、必ず触診を実施すれば、一定の確率でガンを確認できます。このグラフで分かるように悪性度と人数を計算すると、
❶悪性度の低いのが161例の20%が触診できない、
❷中間の悪性度が520例の10%が触診できない
❸高度の悪性度が350例の10%が触診できないとすると、
129+468+315=855/1031=83%
最低でも83%の人が触診で前立腺ガンが確認できます。最低でも83%の人が触診で前立腺ガンが確認できます。

Pcadig 触診のイメージはイラストのようです。80%〜90%は触診で確認できます。触診で硬さが判明すると、悪性度のグリソンスコアが判定できます。とても硬いと悪性度が高い、比較的に柔らかいと良性にに近いと判断します。

触診で分かりにくいのが右のイラストです。前立腺の外腺に存在する前立腺ガンは容易に確認できますが、右図のように内腺に存在すると触診では分かりにくいのがのです。

Pca30935petechops2

エコー検査で観察すると、前立腺ガンは真黒に見えます。前立腺は腺細胞と線維組織と平滑筋が混ざっていますから、エコー所見では白っぽく見えるのです。とところが前立腺ガンは、水々しいガン細胞だけが密集しているので、赤い矢印示すように黒く見えるのです。

ところが前立腺ガンはガン細胞だけで集合しているので、真黒にしかみえないのです。ちょうど見える尿の溜まっている膀胱と同じ色具合です。

Pca30935petps

この患者さんが他院でPET検査を行いました。前立腺の中に赤く見える部分が前立腺ガンです。この所見です。PET検査では前立腺の右中央にガンが存在するように見えますが、私の行ったエコー所見では、前立腺の外腺に存在することが分かります。

 

Psaorig

PSA値が高いと言う理由で、十分に調べもしないで、前立腺針生検する医師が多いのです。イラストに示すように、PSAが漏れ出て血液中に上昇するのは、前立腺カンだけではないのです。PSA開発当時は、前立腺ガンが独自にPSAを産生していると誤解されていたのです。それがキッカケでPSA=前立腺ガンだと思い込んでしまtったのです。

Psago 初回の針生検をした際に、ガン細胞を発見できない場合には、PSA値が高くなるので、何回も前立腺針生検をするバカな医師が存在します。一回の前立腺針生検で6か所~10か所以上も穴が開け有れます。前立腺内のタンパク分解酵素であるPSAがはりの跡を閉鎖させないのです。結果、PSAが常に漏れ出てしまうのです。バカな医師は、前立腺針生検の後に、今度こそ前立腺ガンが増悪していると誤解するのです。

 

 

 

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