去勢抵抗性前立腺ガンCRPCの防止

去勢抵抗性前立腺ガンCRPCのの原因は分からずに、泌尿器科学会は治療を続けています。

Akunin8_20201226093101  多数の去勢抵抗性前立腺ガンの患者さんの経過を観察すると、原因がだんだんと判明できます。イラストに示すように、PSA値が少しでも高くなると、何も考えずに針生検をするのが、一般的です。その結果、ガン細胞が傷つき、マクロファージに食べられます。

 その後、男性ホルモンを極端に低下させるホルモン治療を受けます。当然として、前立腺ガン細胞は次々に死にます。しかし、……しかしです、ガン細胞がすべて全滅する訳ではありません。何故かと言えば、ガン細胞は塊りです。ガンの塊りの中央と周囲の外側とでは、治療の効果は異なるのです。何故かと言うと、低男性ホルモンみ直接接触するのは周囲の外側のガン細胞細胞です。

Crpc2

 イラストで示すように、ガン細胞の「塊り」も中央部の細胞は、ホルモン治療の影響は受けにくいのです。それだけではありません。周囲の死亡したガン細胞を中央のガン細胞が認識します。当然として『どうしようか?何とかしなければ!』と思います。先ずは対策として、細胞分裂して細胞の数を増やすのです。細胞分裂が何回も繰り返すうちに、突然変異が起こり、それが去勢抵抗性前立腺ガンCRPCになるのです。

 

 ガン細胞の治療をしないではいられません。しかし。前立腺ガンの5年生存率・10年生存率は、ガンではなっかった健康あ男性とほぼ同じです。ですから正規の治療をするから悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。それを回避しながらも治療しなければなりません。

Crpc1

 イラスト画像を触れてください。イラストが拡大します。イラストの左側は正規の治療によって去勢抵抗性前立腺ガンが誕生する解説です。それを避けるために、せ正規の治療である男性ホルモンを極端に低下させてはいけません。そのために男性ホルモンを低下させないエストラサイトを処方します。エストラサイトは女性ホルモンと抗がん剤を合体させた薬です。

 

 男性ホルモンは低下させないので、ガン細胞は気がつかず、直ぐには死滅しません。男性の細胞であっても、女性ホルモンもレセプター受容体があります。その女性ホルモンで前立腺ガン細胞は死にます。この薬の正規の処方量は、毎日4カプセルですが、それでは生き残ったガン細胞が恐怖を感じて何とかしようとするに決まっています。それを避けるために、処方量を2週間に1カプセル、あるいは1週間に1カプセル投与するのです。すると、ガン細胞の塊りの中央のガン細胞が治療されている事を気がつかず、細胞分裂に力を入れないのです。その結果、ガン細胞の塊りが少しずつ小さくなり、さらに去勢抵抗性前立腺ガン細胞が生まれないのです。

次に去勢抵抗性前立腺ガン細胞が存在する可能性が高い場合には、エストラサイトの他にイクスタンジを処方します。この薬も正規の処方量は毎日4カプセルですが、エストラサイトご同じように2週間に1カプセル、あるいは1週間に1カプセル投与するのです。去勢抵抗性前立腺ガン細胞は、自分で男性ホルモンを作るので悪性度が増すのです。イクスタンジはガン細胞内で、男性ホルモンが作れないようにする薬です。悪性度が低下させるための治療です。

| | コメント (0)

去勢抵抗性前立腺ガンの原因

 

Pcakyosei_20201224122201

 ホルモン治療も効かない前立腺ガンが、治療を始めて5年前後で発生します。それを「去勢抵抗性前立腺ガン」と言います。この前立腺ガンは、ホルモン治療が次第に効かずに、新たに副作用の強い抗がん剤の治療を行いますが、残りの寿命は1年も長くなれないのです。

 では前立腺ガンは、何故このような悪性度の強い病気になってしまうのでしょう。

その理由をこ細かく解説します。

❶更年期を超えると、体内の男性ホルモンが低下します。前立腺は男性ホルモンが大好きなのです。なんとかしようします。
❷その結果、男性ホルモンを作る画期的な前立腺細胞を作ろうとするのです。それが前立腺ガン細胞です。
❸排尿障害があると、前立腺内に存在するPSA酵素が、前立腺から漏れ出てしまい血液中に染み込んでしまうのです。
❹血中濃度のPSA値が高くなるので、医師は触診もせずに前立腺ガンを単純に疑い、針生検をするのです。
❺すると、前立腺内に寝ていた悪性度に無関係の弱いガン細胞が傷付きます。
❻傷ついたガン細胞が免疫システムのマクロファージに攻撃され食べられてしまいます。
Akunin8_20201226093101 ❼周囲の針生検でケガをしなかったガン細胞が、危機感のある状況に対応して増殖します。
❽増殖=細胞分裂ですから、繰り返し繰り返しな何回も細胞分裂をすると、突然変異を起こします。
❾さらにホルモン治療で男性ホルモンが極端に低下して、たくさんのガン細胞が死に、もっと刺激されるのです。

➓遂に男性ホルモンを作る画期的な去勢抵抗性前立腺ガン細胞がと突然変異で誕生するのです。

 どうですか? どう考えても医師が何も考えずに定型的に行う検査と治療により、死に至る前立腺ガン患者さんを作ったことになるのです。この現象を注目して何故にその理由を深く深く考えないのでしょう。医師は常識的な事実だけで当然と思っていてはいけないのです。

| | コメント (0)

前立腺ガンの触診

Ganp1

 泌尿器科の医師が最近では、前立腺ガンの検査のために、直腸触診をしなくなりました。PSA値が少しでも高いと即、針生検を行うのです。触診で前立腺ガンが触れないような患者さんは、針生検で発見されると、悪性度に関係なくステージ1️⃣になります。ところが、ステージ1️⃣の患者さんの5年・10年の生存率は、健康な人と同じなのです。触診で触れない前立腺ガンは、針生検で見つける必要はないのです。

 

 前立腺ガンは通常、外腺に発生しますから、イラストのように触診で判断できるはずです。

Ganp2  しかし、外腺は2枚目のイラストのように、触診で全て触れる場所にある訳ではありません。触診に意味がないから針生検だけすればいいと医師が考えるので、触診をしなうなるのです。しかし、40年以上も泌尿器科医師をしていますが、外腺に存在して触診で触れない患者さんを経験をしたことがありません。

Ganp3 前立腺ガンが本来は外腺だけに発生する筈ですが、内腺にも出現します。しかし、イラストのように内腺に一個だけあるのを見たことがありません。内腺に前立腺ガンが発生した場合には、触診でもエコー検査でも確認できません。

Ganp4 前立腺肥大症の前立腺に無数のガンが存在することが稀にあります。触診しても肥大症の所見しかなかった患者さんが、PSA値が高いことが気になり、地元の泌尿器科で針生検したら、悪性度の高いガンがあったと、私に怒りの電話をしてきました。当然謝りましたが、悪性度の高いガン細胞を10本以上も刺しまくり、その後、通常のホルモン治療で悪性度がもっと高くなり、去勢抵抗性前立腺ガンになるでしょう。去勢抵抗性前立腺癌(ステージ④骨転移)の罹患率は前立腺ガンの13%、5年生存率は57%です。ステージ①②③の5年生存率・10年生存率は90%前後です。それも針生検を行いガン細胞の確定診断を行った症例です。

触診で触れない前立腺ガンは、半年〜1年間に1回の経過観察をすれば良いのです。針生検で見つけることで、刺激してしまうからです。確定診断は出来ますが、寝ていたガン細胞を起こすことになるのです。放置すれば、その人の本来の寿命を十分に全うできる筈です。

 

 

 

| | コメント (0)

PSA値と排尿障害

Psa1 PSA値が高くなり、前立腺針生検をされても前立腺ガンが発見されない患者さんが多く存在します。そして、その後、ガン細胞を発見するために、何回も前立腺針生検をされてしまうのです。

 排尿障害の無い健康な男性は、膀胱出口がイラストのように十分に開いてくれるので、腹圧の圧力がスムーズにオシッコを出します。

Psa2

 ところが、膀胱出口が十分に開かない排尿障害がある人の場合には、排尿時の腹圧が健康の人のようにスンナリと排尿にはなりません。その結果、前立腺に腹圧の圧力がかかり、前立腺内のPSAが前立腺から漏れ出て染み出して、血液に流れてしまうのです。その結果、血液検査のPSA値が高くなるのです。これは前立腺ガンではなく、医師に誤解されるのです。

Psa3

PSA値が高いから、前立腺ガンを疑い、針生検をされてしまいます。しかし、ガン細胞が発見されないと、「良かったですね。」と言いながら、『くそう〜!』と思いながら、PSA値が高かった理由を説明しないのです。その後も定期的にPSA検査を行い、前よりも高くなったから、「ガンが必ず存在します。見つけましょう!」と、何度も針生検をすすめるのです。

 針生検をされると、前立腺内に少なくても10個所以上も穴が開けられるのです。術後その穴が必ずしも閉じるとは限りません。そして排尿障害がある人は、腹圧によって前立腺が強く圧迫されるので、そこから前立腺内のPSAが漏れ出てしまいます。そして排尿の度にPSAが穴から漏れ続けるので、穴は閉じなくなります。そのため、針生検後には次第にPSA値が上昇するのです。その結果、何回も針生検をしましょうと言われるのです。4回も針生検をされた患者さんが来院したことがあります。最後の針生検で悪性度の低いガン細胞が見つかりました。針生検を行った医師は大喜びでした。

 実は針生検を何回も行ったことで、前立腺内の正常細胞が傷付き、たくさん死滅します。その結果、細胞を補充するために何回も細胞分裂が起きるのです。最終的に細胞分裂で突然変異が生まれて前立腺ガン細胞になってしまうのです。それが、4回目の針生検の前立腺ガン細胞なのです。ある意味で、針生検でガン細胞が生まれたとも考えられます。ある意味で、医師による犯罪とも言えますね?

| | コメント (0)

前立腺ガンの発生率が高い理由

02896912c3a240efba34b2d56cbba013 男性の80歳代の50%〜80%の高齢者に前立腺ガン(ラテント癌)が存在するとされています。発生学的に前立腺ガンは高い理由を私の考えで解説しましょう。
生涯の男性ホルモンの推移はグラフのようです。グラフのように大きな波があるのです。初めの①は、胎児が男性になるため、男性ホルモンが上昇します。次の②は出産前後に男性ホルモンが上昇します。③思春期から20歳までに男性ホルモンはMAXになります。


 前立腺には成長と共に、幾つかの男性ホルモンの負担がかかります。
Bphgai4❶胎児の初期に男性ホルモンが分泌されて、男子になれと命令されます。それが外腺(尾部前立腺)の初めての誕生なのです。前立腺は臨床的に考えると、内腺と外腺に分けることができます。発生学的に観察すると、最初に生まれるのが外腺(尾部前立腺)で次に生まれたのが内腺(移行領域)です。イラストで分かるように外腺(尾部前立腺)が大きいですね。先に発生したからです。

Bphgai5❷次に出産直前に、またもや男性ホルモンが上昇します。それが内腺(移行領域)の誕生です。胎児が出産前後に、内腺(移行領域)が次第に大きくなるのです。

Bphgai6❸誕生してから思春期を超えて二十歳まで、男性ホルモンはドンドン高くなります。そして思春期前後に、さらに大きくなるのです。最終的に内腺は尿道の全周に成長し、尾部前立腺は外側に追いやられるので、外腺と言う名称になるのです。このために前立腺が完成するのです。特に内腺(移行領域)が発達します。


Bphgai7❹40代までは、男性ホルモンはある程度維持できます。しかしながら、二十歳の頃よりは低下するので、内腺(移行領域)が前立腺液の生産の必要がなくなるので、線維化・筋肉化が始まり次第に大きくなり、前立腺肥大症になります。

❺更年期を過ぎると、男性ホルモンはさらに低下します。内腺がさらに大きくなり、前立腺肥大症になります。その結果、外腺は相当に物理的な圧迫をされるのです。当然ですが前立腺肥大症が完成します。

  以上の事から分かるように、前立腺の外腺は物理的にも刺激され続け、男性ホルモンの濃度の上下でも刺激され続けているのです。その結果、前立腺の外腺の細胞が変化して、遂に前立腺ガン細胞になるのです。他の臓器でこれほど負担のかかる臓器はありません。ですから、男性の80歳代50%〜80%にラテント癌が見つかるのも不思議ではありません。

 これまでの話しは、前立腺の外腺が誕生から成長し高齢者になるまで、ずっと刺激され続けていたということです。それほど長期間に渡って刺激され続けた正常組織が、何かに変化するかも知れませんね? それが前立腺ガンのキッカケかもしれません。

| | コメント (0)

前立腺ガンの本質#2

Hari2  前立腺ガンを発見するために、日本の医師は針生検をしたがるのです。しかし、50歳〜70歳の男性の40%〜60%には前立腺ガンが必ず存在します。80歳以上の患者さんにおいては、80%前後も存在します。ですから、PSA値が高いと言って針生検すれば、2人に1人の50%にはガン細胞が見つかるのです。10カ所〜20カ所も針で刺すのですから、前立腺は当然として外傷性炎症が起きます。炎症ではイラストのように白血球やマクロファージが集中して、傷付いたガン細胞を多数貪食します。すると、傷付かなかった生き残りのガン細胞は『何とかしなければ!』と思い、対応策としてガン細胞を無理やり増やそうと細胞分裂を繰り返します。ガン細胞の細胞分裂は、ある意味でとてもリスクがある分裂なのです。ガン細胞は細胞分裂をすると、ソックリ同じ細胞が作れないからです。その中に悪性度の高い細胞が突然変異で生まれるのです。

 ですから針生検をしてはいけないのです。しかしながら、針生検をされた患者さんが、たくさんおいでになります。そこで、針生検をされた患者が、これ以上悪化しないように治療しなければなりません。人を助けるのが、私の使命だからです。

 触診とエコー検査でガンを発見したからと言って、何もしないと考えてはいけません。必ず治療しなければいけません。そこで治療としては、前立腺ガンに男性ホルモンを徹底的に低下させることが一般的ですが、それが原因で「去勢抵抗性前立腺ガン」が発生して悪性度が増して亡くなる人が増えるのです。残りの寿命が短い人に対しては、この治療で問題ありませんが、平均寿命が82歳を超える現在では、この治療は欠点です。そのために男性ホルモンを低下される治療をしてはいけません。

❶触診やエコー検査で発見できなかた患者さんや針生検で発見されたステージⅠと診断された患者さんは、半年に1回の触診とエコー検査をすべきだと思います。ず〜と前立腺ガンが出現しない患者さんが、多数存在します。しかし悪性度が高いグリソンスコアが7〜10の患者さんの場合は、エストラサイトの微量な治療を始めます。次の解説を参考にして下さい。

Hari7_20200825164601 ❷ステージⅡ・Ⅲの場合は、微量なホルモン治療を行います。大量のホルモン治療を行うと、数年後には悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。その場合、ホルモン治療の抵抗性になるので、どんな治療をしても着実に悪化してしまいます。積極的に治療すればするほど、悪性度が増すと思ってください。治療を10分の1にすれば、悪性度が増すまで10倍かかると考えるのです。
 そこで私が利用するのが昔からある「エストラサイト」です。エストラサイトは、男性ホルモンを直接は低下させません。この薬は「女性ホルモン+抗ガン剤」なのです。前立腺ガンが生まれた直接の原因は、男性ホルモンが低下するのですから、男性ホルモンはそのまま維持します。女性ホルモンと抗ガン剤で、イラストで示すようにフェンシングで少しずつ殺害するのです。大砲で攻撃するように一気に殺害すると、中心の前立腺ガン細胞が、懸命に細胞分裂をを起こしますから悪性度が増すのです。

 そこで、エストラサイトの普通の処方が毎日4カプセルを1週間あるいは2週間に1回1カプセルだけを処方するのです。男性ホルモンの低下はしませんから、ガン細胞は気付きません。しかし、女性ホルモンと抗ガン剤でも前立腺ガン細胞は死滅します。投与量が28分の1〜56分の1しか処方しませんから、死滅するガン細胞はほんのわずかです。ですから、中心のガン細胞が気が付かないので、一生懸命に細胞分裂をしません。それを続けると、触診やエコー検査でも、次第に前立腺ガンの塊りが柔らかく小さくなるのです。

❸触診で悪性度が高い場合やステージⅣで骨転移している場合は、エストラサイトだけでは不十分です。その場合には、「イクスタンジ」を併用します。悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンは、ガン細胞自身が自分を活性化させる男性ホルモンを作るのです。細胞内の男性ホルモンを抑えるのがイクスタンジです。イクスタンジも毎日4カプセルですから、投与量は抵抗性をさせないように、エストラサイトと同じく、1週間あるいは2週間に1回1カプセル処方します。例えば、処方は月曜日にエストラサイト1カプセルであれば、火曜日にイクスタンジを1カプセル服用するのです。

Pcazal ❹ガン細胞が抵抗性能力を作らないように、すべての細胞をリラックスさせる薬剤を併用治療として行っています。その薬がザルティアです。ザルティアは平滑筋の緊張を緩めてくれるのです。

 その作用を利用して、排尿障害の原因である前立腺平滑筋の緊張を緩め、さらにインポテンツの患者さんの陰茎動脈の緊張を緩めて勃起しやすくするのです。すべての細胞には一酸化窒素NOが存在します。細胞が緊張を緩める作用があります。そして細胞内にはこの一酸化窒素を分解する酵素があるのです。細胞は常に緩んでいる訳でもなく、常に緊張している訳でもありません。必要に応じて、緊張したり緩んだりするのです。ザルティアは緩みを元に戻す一酸化窒素を分解する酵素を抑えて緊張させないのです。

 ガン細胞にも、この一酸化窒素と分解酵素があるのです。ガン細胞が緊張状態だと、治療薬に抵抗するに決まっています。ですから、ガン細胞の緊張を緩めて治療薬を受け入れさせるのです。そのためにザルティアを併用するのです。

 

 

 

| | コメント (3)

前立腺ガンの本質#1

  更年期を過ぎると、男女着実に性ホルモンが低下します。生まれてから50年以上の間、男性ホルモンに依存していたのは、脳中枢とペニスと前立腺なのです。男性ホルモンによって、脳中枢はポジティブになり、ペニスは勃起し、前立腺は精液を充実させるのです。物理的に負担がかかるのは、胃と肺と心臓と前立腺だけです。前立腺からすれば、オシッコで物理的負担が一生かかります。男性ホルモン低下に対して少しでも良い環境にしようと、積極的に努力するのです。

 そこで前立腺が自分の細胞で男性ホルモンを作ることにします。それが、前立腺ガン細胞なのです。前立腺ガンの治療で、男性ホルモンを徹底的に低下させるとガン細胞がは次々に死滅します。当然、前立腺は焦って男性ホルモンを作ろうととするのです。それが前立腺ガン治療の5年後によく生まれる悪性度の高い「去勢抵抗性前立腺ガン」なのです。この細胞はホルモン治療ではまったく効果が得られないので、副作用の強い抗癌剤を使用するのです。しかしながら、この治療を行なっても、抗癌剤を使用しない患者さんと比較して、寿命は6ヶ月の違いしかないのです。

 PSA値が高いと、最近の泌尿器科医師は触診もしないで、針生検をして無理やり前立腺ガン細胞を発見し、ホルモン治療した事が、致死性の高い病気にしてしまったのです。ある意味で、泌尿器科の常識による被害者が、前立腺ガンの患者さんとも言えます。私の考えは、泌尿器科では非常識ですから、信じてもらえなくても仕方がないと思います。

Ef3a32cb2d294e37943c8fcecbb175e6

 前立腺ガンと他のガンとの生存率の比較が右の表です。この表でお分かりのように、5年生存率100%、10年生存率95%以上は前立腺ガンだけです。と言う事は、前立腺ガンは他の臓器のガンと比較すると、ガンと考えることでいいのでしょうか?最近の前立腺ガンの患者数と死亡者数の増加は、PSA検査と針生検のし過ぎだと考えられるのです。ある意味で、「過剰診療」と思われています。アメリカでは、過剰診療を防ぐために、PSA検査を意味もなく行ってはいけないと規制しました。日本はPSA検査や針生検をアメリカから輸入したにもかかわらず、患者さんのPSA検査の制限をしないのは、患者さんの為ではなく、自分たちの存在のためだと思えてなりません。

Db8d923ef0af44d2ab970f46f499ac20  ですから、この現象を少しでも避けるために、私は考え方を工夫して、実戦しています。
❶先ずはPSA値が高くても針生検しないように努力します。触診とエコー検査で確認出来なければ、その患者さんは、ガンが存在したとしてもステージⅠです。右の表から分かるように、ステージⅠの患者さんは、健康な人の寿命と全く同じなのです。通常は排尿障害、前立腺肥大症や膀胱頸部硬化症があるために、PSA値が高くなったと考えて排尿障害の治療を行えばいいのです。

Grafpcagrade2

このグラフは1996年に発表されたものです。現在では、PSA検査がとても多くなったので、発見しなくてもいい悪性度の低い患者さんが多くなっていますから、死亡率は多少少なくなっているでしょう。

❷触診やエコー検査で発見出来るのが、ステージⅡとⅢとⅣです。一般的にガンを発見したら、必ず針生検をするのですが、逆に針生検をすることで悪性度を増すことになるのです。悪性度が高いと、積極的なホルモン治療や手術や放射線を行いますが、去勢抵抗性前立腺ガンや骨転移になる患者さんがかなりの確率で生まれるのです。結局は針生検が原因なのです。

 実は前立腺針生検で死亡率が高くなるのです。このイラストは、針生検で悪性度を確認した患者さんの生存率を比較したグラフです。
悪性度が低い患者さん、悪性度が中間の患者さん、悪性度が高い患者さんの5年生存率は、それぞれ95%、70%、30%です。ですから、「早く発見して早期に治療しましょう」と言うグラフです。素人であればそう考えるでしょう。しかし真剣に考える医師であれば、針生検をしたことをキッカケに、悪性度の高い前立腺ガンが致死性の高いガンになったと見えます。

 以上のデータから、針生検をして前立腺ガンを見つけた場合、3割の悪性度が高い人が5年以内に7割が死ぬのです。そして5割の悪性度が中間の人が5年以内に3割が死ぬのです。悪性度が低い1.5割の人が0.5割死ぬのです。前立腺ガンが針生検で発見された患者さんの数と生存率から計算すると、5年以内に1%+16%+22%=39%の患者さんが亡くなることになります。針生検でガンを発見する意味があるとは思えません。

Glyson

❸では、このような性格の前立腺ガンをどのように対処して治療すれば良いのでしよう。私考え方と方法を解説します。先ずは悪性度=グリソンスコアを前立腺針生検をしないで予想するのです。右のイラストは私の触診の考え方です。グリソンスコアが6以下の場合は、左右どちらかに前立腺肥大症の弾力性のある硬結が触れます。通常前立腺肥大症は左右均一に存在しますから、どちらかだけに存在していた場合は、前立腺肥大症ではなく必ず前立腺ガンです。
 この硬結が、前立腺肥大症よりも、弾力性がなく明らかに硬いのであれば、悪性度が中間のグリソンスコア7前後です。正確に言うとグリソンスコア6~8と思われます。グリソンスコアは顕微鏡で悪性度の種類は観察して、多い順番ごとを足すのです。例えばグリソンスコア6はグリソンナンバー3+3=6なのです。グリソン7はグリソンナンバー4+3または3+4=7なのです。ですから、硬さにはある程度の幅があるのです。

Ef3a32cb2d294e37943c8fcecbb175e6  前立腺ガンは他のガンと比較して、悪性度は少ないと考えられます。右の表をご覧下さい。他の臓器に比較して「前立腺ガンは本当にガンなの?」と思えませんか。実際にPSA検査が普及し始めた1990年頃から前立腺ガンは増加し、前立腺ガンでお亡くなりになる方も増えたのです。PSA値が少しでも高いことを口実に、前立腺の針生検をすることで、前立腺ガンの悪性度を増加させているとも思えます。ある意味で、PSA検査は泌尿器科が収益を上げるための材料なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

原因不明の泌尿器科の病気#1

Imuno6_20200727095301  原因不明の泌尿器科分野の病気としては、非細菌性慢性前立腺炎、間質性膀胱炎、非細菌性慢性尿道炎、過活動膀胱、慢性骨盤疼痛症候群、陰部掻痒症があります。しかしながら、これらの病気の原因は実はすべて排尿機能障害です。当院に来院された、これらの病気で治らなかった患者さんの8割以上は、排尿機能障害に関連したお薬で症状は軽快しました。

❶非細菌性慢性前立腺炎

 男性の病気です。年齢は若年者から高齢者に認められます。症状は、軽度の頻尿、陰部の痛み、睾丸の痛み、射精直後の痛み、肛門の痛みなどです。前立腺が大きい場合には、前立腺肥大症と診断されますが、前立腺が小さければ、この病名になるのです。本当の炎症ではありませんから、抗生剤・抗菌剤・セルニルトン・エビプロスタットを処方しますが治らないと、主治医は「この病気は治らないから………」と言うのです。では、どうして主治医が排尿機能障害を調べないのでしょう。それは患者さんが排尿機能障害を自覚しないので、医師に訴えないからです。一般の医師は患者さんが訴えないと調べもしないのです。

 脳腫瘍・肺がん・胃がん・肝臓がん・大腸がんなどは、患者さんのほとどが症状は訴えません。検査で初めて診断できることが現実です。泌尿器科の医師は排尿障害が隠れていると考えるべきです。

 子どもの頃から、排尿機能障害があれば、それが自然で自分の体質だと思い込むのですから、排尿機能障害を患者さんが訴える訳もありません。その証拠に、「小学生の頃に授業が終わる45分ごとにトイレに行ってませんでしたか?」と質問すると、「え〜!なぜ分かるのですか?」と驚かれるのです。

 以前に解説したエコー検査の所見で、排尿機能障害は診断できるのです。

http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/kobore/2020/07/post-a1c682.html

 体としては排尿機能障害をチョッとした頻尿しか自覚してくれないので、何十年もかけて頻尿以外の別の症状を作っていたのです。それこそ脊髄神経回路が工夫して関連痛症状を作り上げたのです。それが、陰部の痛み・痒み・痺れ、肛門の痛み・痒み、睾丸の痛み、坐骨神経痛などです。

 治療薬は、排尿障害の治療薬であるα1-ブロッカーであるユリーフ(シロドシン)、ハルナール(タムスロシン)です。隠れた頻尿を抑えるβ3作動薬のベオーバ、ベタニスも必要です。

| | コメント (0)

ミュラー管嚢胞が原因とされ手術?

1ad4a0f8b07149c999c7fca65795f0fa

40歳台の男性患者さんが、ご夫婦でお越しになりました。
今年の5月から左右の鼠径部と左右の睾丸の痛みで、地元の有名な医療機関にかかっていました。最初の病名が「慢性前立腺炎」と診断され、抗生剤を処方されましたが治りませんでした。そこで、超音波エコー検査とMRI検査を行ったら、先天性の奇形である「ミュラー管嚢胞」が認められ、それが膿の溜まっていtる膿瘍だから、その症状だろうと診断されたのです。(写真は別の患者さんのミュラー管嚢胞です。黒い丸がそうです。)

 そこで、ミュラー管嚢胞を内視鏡手術で切除されました。術中に間質性膀胱炎の所見が認められたので、膀胱水圧拡張術までされたのでした。しかし、症状は変わりませんでした。逆に頻尿になり毎日10回の排尿回数です。インターネットで色々調べて高橋クリニックに来院したのです。

Ecohcp37772pp

 早速、超音波エコー検査を行いました。この写真は前立腺の側面像です。手術をされて手術をされてしまったので、以前の所見は分りませんが、この写真でも異常所見は認められます。先ずは、膀胱出口と膀胱三角部に硬化像が認められます。そして膀胱縦走筋が、膀胱出口に向かっていません。そして側面像では見られない筈の膀胱括約筋がハッキリと確認できます。これは、全て排尿機能障害の後遺症による変形です。

Ecohcp377722pp

 次に前立腺の正面像です。二つの「目」のように見えるのが前立腺周囲の静脈が、排尿機能障害で毎日毎日圧迫されたために変化する静脈瘤です。そして膀胱括約筋が前立腺の中央まで繋がって見えます。これは排尿機能障害で膀胱括約筋が肥大した結果です。

 以上の事から分かることは、この患者さんには排尿機能障害が隠れていたのです。にもかかわらず、それまでの1日の排尿回数は3回~4回でした。本来ならば、頻尿になる筈です。その頻尿が症状として出ないので、患者さんの脊髄神経回路が工夫をして痛み感覚にすり替えたのです。その結果、左右の鼠径部疼痛・睾丸痛になったのです。

 また、手術中な発見された間質性膀胱炎の所見である点状出血・ハンナ型潰瘍は、前立腺肥大症の患者さんの手術中によく見られる所見です。つまり、間質性膀胱炎の所見は、排尿機能障害の後遺症なのです。それを点状出血やハンナ型潰瘍を見つけると、間質性膀胱炎と原因不明の病名をつけて、頻尿になっている過敏な膀胱を無理やり膨らませているのです。真面目な医学とは思えません。

 さて手術された患者さんは、ある意味で誤診による手術された被害者です。先ずは、排尿機能障害の治療薬であるα1ブロッカーとβ3作動薬を処方しました。

 

 

| | コメント (0)

前立腺ガンの放置2年間

高橋先生、約2年ほど前にPSA高値(27)で診察していただいた者です。診察時に、先生よりがんが指摘されましたが、私の「抗がん剤はやりたくないです」との発言に対し、先生より「じゃぁ自然体でいなさい」と指摘されました。あれから自分なりに生活習慣・食事などに気を付けてきましたが、昨年から実家の関係で精神的ストレスが溜まったせいか、5月の自治体のがん検診でPSAが56となり、大学病院を紹介されました。

病院ではこれまでに触診、直腸エコー、生検、MRI、CT、骨シンチと一通りの検査をされ、生検では、10本中10本でがんが発見され、グリソンスコアは7と言われました。先生のブログや著書を読んでいたため、自分なりに質問内容を整理して担当医に質問し、得た答えは以下になります。

・「CT,骨シンチの画像で見る限り転移はなさそう。TNM分類はおそらくT3N0M0で、T3bかもしれない。精嚢まで浸潤しているかはMRIではわからないががんが浸潤して形が崩れているのかもしれない。あなたのがんはMRIでもはっきり
しないタイプなのかもしれない」

・「直腸エコーでがんが黒く映ることはあるが、あくまで参考。一般的にがんは黒く映るが、あなたのははっきりと映っていない」

・「前立腺の容量は約20ccくらいだが、がんの容積ははっきりわからない」

・「転移は今のところなさそうだが、PSAが高い(数値:50)。CT・骨シンチは感度が100%ではないので全身MRIで微小転移があるかを検査する。これで転移がなければ手術も可能かもしれない」

・「排尿障害でPSAが上がることは基本的にない」★

・「ホルモン療法の薬を処方するから全身MRIが終わった翌日から飲みなさい」

態度が高圧的で、がんしか見ていないような回答でした。正直、この医師との信頼関係は築けないと思いました。全身MRIは一応受ける予定ですが、その後の治療は遠慮することを考えています。何よりも★マークの排尿障害とPSA上昇は関係ないとの一言で、この医師には見てもらいたくないと思いました。

2年前に先生に診断された時点で、私が余計なことを言わずに素直に高橋先生の指示通りにしていればと、今は自分のしたことの愚かさを後悔しています。妻とも相談し、先生のブログを読んだ妻は「あなたは高橋先生に診察・治療してもらいたいという潜在意識なのでは?」と言われました。これまでの愚かな自分を猛省し、改めて高橋先生に診察していただき、適切な判断を仰ぎたいと思っております。

2年前にわがままなことを言ってしまい、高橋先生を不機嫌にさせてしまったことを深くお詫びいたします。近日中に妻とクリニックに伺います。なにとぞよろしく診察のほどお願い申し上げます。

+++++++++++++++

Pca363562pp  2018年4月に初診で来院された50歳代の患者さんです。当時PSA値が27と高く、前立腺ガンを疑われました。触診で前立腺の右側に前立腺肥大症に近い硬さを感じました。超音波エコー検査でも前立腺の右側に前立腺ガンと思われる陰影が確認されたので、ステージⅡの初期の前立腺ガンだと診断しました。

 でも患者さんは現代医療を拒否されたので、ご自分の自由にお任せしたのでした。

Pca36356pp

 それから二年以上経過した、2020年7月7日七夕の日に再診されたのです。お奥様と2人で謝らられました(笑)😀。今回はPSA値が56と更に高くなり、地元の病院で諸検査の末、前立腺針生検を受け、10本中10本に前立腺ガンが認められ、悪性度グリソンスコア7でした。

 触診では前回よりも硬さが強く、左右に広がっていました。超音波エコー検査では、写真のように前立腺の右側が直腸側に突出して、左右非対称さが強調されています。初診時の写真と比較して、前立腺ガン陰影(矢印部分)が拡散しています。明らかに病気は進んだことになります。

 前立腺針生検をされて前立腺ガンを刺激されてしまいましたから、病気はさらに進むことになります。医師としてはヤレヤレです。

 治療として、私の方式としてエストラサイト1錠ザルティア1錠を毎週1回処方することにしました。さてどうなるか?

 

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧