【男性がかかりやすいガン】
⑴位 胃がん
⑵位 肺がん
⑶位 大腸がん
⑷位 前立腺がん
⑸位 肝臓がん
【男性の死亡数が多いガン】
❶位 肺がん
❷位 胃がん
❸位 大腸がん
❹位 肝臓がん
❺位 膵臓がん
この表で分かることは、前立腺ガンが、かかりやすいのは分かりますが、他のガンと比較して致死性は低いのです。
【全国がんセンター協議会のデータより】
前立腺ガンを発見されて、私のブログを読まれてから大いに悩まれる患者さんが多くおられます。
そこで、見方を変えて、インターネットで容易に手に入るデータから下記の通り考えてみました。
✳︎✳︎各臓器の癌の10年生存率の比較(ステージⅢ)と、生存率から観た前立腺ガンの悪性度との比較
《病名》《10年生存率》《比較悪性度》
前立腺ガン 95.6% 1.0倍とすると
肺ガン………16.1% 5.9倍
胃ガン………38.9% 2.5倍
大腸ガン……74.8% 1.3倍
直腸ガン……63.0% 1.5倍
食道ガン……66.1% 1.4倍
肝臓ガン………9.8% 9.8倍
膵臓ガン………3.1% 30.2倍
腎臓ガン……51.8% 1.8倍
膀胱ガン……32.3% 3.0倍
ステージⅢとは、臓器の外に超えてしまったガン=浸潤ガンです。臓器周囲のリンパ節に浸潤している可能性があります。また、ステージⅢのガンは発育速度が高いと考えられるので、おそらく悪性度は中等度以上でしょう。 ガンは癌でも臓器別にして10年生存率を比較してみると、こんなにも違います。みんな同じではないのです。特に、前立腺ガンは膵臓ガンと比較すると、30倍以上も10年生存率が高いのです。膵臓ガンは、本当に正真正銘の悪性度の高い癌ですが、前立腺ガンは「本当に癌なの?」と思えてなりません。
ですから、針生検で前立腺ガンが発見されたとしても、心に余裕を持ってください。
また、良性に近い前立腺ガンが、他の臓器のガン発生を一時的にでも牽制してくれているのかも知れません。
前立腺ガンの患者さんは、心臓の病気の患者さんよりも長生きができるのです。それから考えれば、前立腺ガンは単なる一般の病気です。
にも関わらず前立腺ガンの患者さんが増えたのは、1990年以降にPSA検査が普及してしまい、公共検診や人間ドックでPSA検査が普及してしまったからです。結果、前立腺針生検される人が急増したので、潜伏ガン・ラテント癌が多く発見されたからです。
そのために積極的なホルモン治療を受けたので、ガン細胞の抵抗で悪性度が増して、前立腺ガンで死亡する人が増えたのです。1970年は前立腺ガンの死亡者数が1,000人前後でしたが、2002年以降では死亡者数が8,000人をはるかに越え、2010年以降では1万人を超え、2020年には1万2,000人越えたのです。
PSA検査を発明したアメリカ人の研究者は、「PSA検査はあくまでも全身転移の動向を調べる検査であって、早期発見の検査ではない!」と断言しました。結果、アメリカではPSA検診を中止にしたのです。日本は前立腺ガンを増やし収益を上げるために、いまだにPSA検診を増やしているとしか思えません。
PSA検査+前立腺針生検を行い、前立腺ガンの死亡者数を増加させると言うことは、その医療機関は、ある諱で犯罪だと思います。もちろん私の身勝手な考え方です。信じなくても構いません。