刺青(いれずみ)手術

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 前回、一般的な皮膚の修正手術を解説しました。今回は刺青の修正手術に関して解説します。

 

 刺青は金属性色素を皮下組織に注入するので、皮膚が新しくなっても、色素は残り続けます。ですから、何十年経過しても刺青は残るのです。

 ですから、刺青を治すには皮下組織に存在する色素を除去するしかないのです。電気焼灼手術で刺青色素の上にある皮膚細胞も蒸散させるしか方法はありません。そして下にある金属性色素を十分に蒸散させて手術は終了です。

 細胞が欠損した部分に、新たな細胞が再生するよう促します。欠損部分の周囲の皮膚細胞から新たな細胞が生まれます。その細胞は空気の酸素に触れると死滅して線維化が起こり、単なる傷になってしまいますから、空気に触れないようにしなければなりません。そのために白色ワセリン軟膏のクリアなプロぺトを傷に塗ります。また、そのプロペトに鉄分を含んだミネラルを混ぜると、細胞がスムーズに生まれるのです。

 刺青は面積が広いので、幅が2センチほど処置しては、1ヶ月後に再び2センチ幅を処置して繰り返します。結構めんどくさい手術です。一番難しかったのが、オチンチンの先端=亀頭に龍の刺青を入れた患者さんです。亀頭の皮膚は薄く、すぐ下に鬼頭の海綿体があるので、慎重に手術しました。この刺青は龍には見えませんでした。どう見ても豚か熊にしか見えませんでした(笑)。

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傍外尿道口嚢胞(オシッコの出口の水袋)

Bulla2_20200910093801 先天性の病気で傍外尿道口嚢胞があります。男性患者さんが見た目が悪く治療を希望するのですが、良性疾患なので医師から断られます。尿道口の手術をすると、後遺症として尿道狭窄になる可能性が高いからです。

良心的な医師であれば、注射器で中身を吸引してくれますが、内膜が残るので、そこから液体が作られるので、再生してしまうのです。


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さらに努力する医師は、外科的な処置を試みます。メスやハサミを使用して嚢胞を切除するのです。しかし、内膜の処置をしなければ、皮膚の表面に内膜が残る形になるので、常に皮膚が濡れている状態になるのです。

 

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傍外尿道口嚢胞を完璧に除去するためには、嚢胞の内膜を除去しなければなりません。
私の考えた方法が電気焼灼手術です。イラストのように小さな雷を患部に照射するのです。そして内膜にまで焦すのです。ある意味で火傷(ヤケド)を作るのです。

Bulla7_20200910105301 作ったヤケドを治すために、特殊な軟膏を1カ月近く塗る続けると、新たな皮膚が再生して嚢胞は無くなるのです。右の写真が実際の写真です。

執刀する外科医、泌尿器科医、形成外科医、美容外科医で火傷を利用して皮膚をキレイに出来ると思っている医師は存在しないでしょう。過去の術後のケロイドや刺青の悩んでいる患者さんをたくさん修正しています。

 

 

 

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慢性前立腺炎の患者さんに隠れた病気

Btcp37582m423pp 神戸から男性の方が来院されました。2017年の春ごろから、排尿痛、排尿困難、陰部の痛みが出てきて、地元の泌尿器科で診察を受けました。「慢性前立腺炎」の診断で抗生剤とセルニルトンの処方を受けましたが治りません。2019年には少しばかりの血尿が出現して、また地元の泌尿器科を受診して、内視鏡検査を受けたのですが、「膀胱炎」という診断になりました。

慢性前立腺炎=膀胱頸部硬化症というのが私の考えです。早速エコー検査を行ないました。すると予想通りの所見でした。膀胱出口がVの字で膀胱排尿筋が膀胱出口に向かってなく、相対的に膀胱三角部が厚くなっています。当然ですが、膀胱三角部が興奮して頻尿と関連痛が出るのです。また、前立腺内に複数の石灰(前立腺結石)が認められました。

Btcp37582m42pp …?!…すると膀胱に怪しい陰影が見れるのです。直径2.5cmの大きさです。陰影が膀胱腫瘍であるかどうか確認するためには、ドップラーエコー検査で確認します。案の定、陰影の中に動脈血流が確認できました。

Btcp37582m422pp エコーの側面画像でも陰影の中に動脈血流が確認できました。これが血尿の原因だったのです。これは間違いなく膀胱腫瘍(膀胱ガン)です。しかし過去に内視鏡検査を検査を行なっていたのに、何故に腫瘍を確認出来なかったのでしょう。

Btcp37582m423d 1年前では、今より小さかったのでしょう。でも、今の10分の1の大きさでも確認できたはずです。その理由は、腫瘍の位置が膀胱出口近くの真下にあったので、盲点だったからでしょう。そのイメージを3D画像を利用して示しました。

当院では膀胱腫瘍の手術は行えませんから、地元の神戸で実施してもらわないといけません。そこで、次のように地元の医師に説明してもらいました。

東京に仕事で行った時に、たまたま血尿が出たので、街中の泌尿器科クリニックを受診しました。エコー検査を行ないました。すると、膀胱内に怪しい陰影があったので、「地元の主治医に診てもらいなさい」と言われてエコーの写真を渡されたました。

インターネットで高橋クリニックを探して来院したと言ってはいけません。そのような事を告げると、主治医としてのプライドが傷つき、対応処置が不十分になるからです。今後の治療が上手くいくようにお祈り致します。頑張って下さい。

後日、3月6日に患者さんから電話がありました。 地元で膀胱ガンを確認されて、無事に手術を終えたそうです。良かったです❣️

 

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常に感じる尿意で苦しむ青年

先日、お母様と2人で二十歳の青年が来院されました。以前からオシッコが終わっても、30分から1時間は尿意を感じて治らないのです。さらに、膀胱出口と尿道が開いた感じがして、常にオシッコが漏れそうな感覚なのです。

地元の泌尿器科を受診したら、よくあるパターンの「慢性前立腺炎」「過活動膀胱」最後は「気のせい」と診断され、現在は心療内科にかかっています。抗生剤や抗コリン剤を処方されましたが、改善が得られません。

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早速、エコー検査を行いました。予想通り、膀胱三角部が硬化し突出していて、膀胱出口が相対的にVの字に見えます。ほ膀胱出口が膀胱側に突出(矢印)しているからです。排尿中でもないのに、膀胱出口が開いているように見えます。膀胱括約筋も側面像で確認できます。

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正面像では膀胱頸部周囲に静脈瘤がす少なくても7個以上たくさん確認できます。また、左右の膀胱括約筋が中央で繋がっています。これらの所見の全てが、排尿障害後遺症所見です。頻尿は10回以下で、それほど多くはありません。本来であれば、尿意切迫感が強くなり、トイレに行きたくなり、20回以上の頻尿になる筈です。しかし、尿意切迫感がそれ程でもないのです。結果、患者さんの脊髄神経回路が異なる感覚、尿意だけの感覚と、膀胱や尿道の違和感を感じさせるのです。

Recep 排尿障害の治療薬で膀胱括約筋の緊張を緩めるα1-ブロッカーを必ず処方します。ただ若者に健康保険で処方できるのは「エブランチル」だけです。もしも効果がなければ、お父さんに前立腺肥大症の排尿障害の治療薬であるユリーフやハルナールを処方して、息子さんに飲んでもらいます。もちろん、お父さんの許可が必要です。

また頻尿治療薬を処方しますが、抗コリン剤は膀胱の体部を緩めるのですが、患者さんによっては、膀胱三角部には効果のない方がいます。さらに、抗コリン剤によって膀胱排尿筋が収縮しないので、逆に排尿障害が強くなることがあります。そのため、β3作動薬を処方しなけれ効果が出ません。若い男性にはべオーバを選択します。

さてさて、効果が出るでしょうか?1ヶ月後が楽しみです。

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間質性膀胱炎で苦しむ患者さん

北海道から来院された30代のご婦人です。「間質性膀胱炎」と診断されて、今までに4回も「膀胱水圧拡張術」を受けたのです。しかし、症状は全く治らず、逆にひどくなったのです。

この患者さんの症状は、毎日40回と夜間5回の頻尿と、下腹部痛(膀胱痛)でした。経過の中で頻尿の改善のために、バルーンカテーテルを留置されたのですが、尿意が止まらず、さらにカテーテルの周囲から尿漏れ状態で苦しんでいました。自殺も考えていたのです。


4軒の病院の担当の医師たちに相談しても「他に治す方法がない」と言われたのでした。そこで、ご主人がインターネットで探しまくって、高橋クリニックを見つけたのです。

Ic37149f355pp エコー検査では、予想通りに膀胱三角部が厚くなっていました。膀胱排尿筋が膀胱出口に向かっていなく(白い→)、相対的に膀胱三角部が厚く(赤い↔)なっています。これは、排尿機能障害が原因の結果です。そこで強目のα1ブロッカーとβ3作動薬を処方しましたが、なかなか改善しません。患者さんはどうしても手術をして欲しいと懇願したのです。しかし、手術をしても確実に治る訳ではありません。


Ic37149f353 どうしても手術を希望されたので、12月24日のクリスマス・イブの日に内視鏡手術を行いました。

そこら中の膀胱粘膜に白苔変性が散見されました。赤い部分が正常に近い膀胱粘膜で、白い綿のように見えるのが白苔(はくたい・白いコケの様)です。膀胱バルーンカテーテルの留置期間が長かったためか、4回もの無理な膀胱水圧拡張術の後遺症です。膀胱が過敏な病気なのに、膀胱を傷だらけにする治療は如何なものでしよか?


Ic37149f35 次に膀胱出口を観察すると一見正常ですが、少し狭く見えます。そして完全な円形ではなく、歪(いびつ)な形状です。さらによく見ると、いわゆる「炎症性ポリープ」が確認できました。

Ic37149f352 膀胱出口が十分に開かないで排尿するために、尿流がジェット流になります。流体力学の「ベルヌーイの法則」で、液体の流れが速くなればなるほど周囲の圧力は低下するのです。その結果、膀胱出口の粘膜に極端な陰圧がかかり、粘膜が膨らみ炎症性ポリープと診断されるのです。また膀胱出口自体にも陰圧がかかり、反射的に膀胱括約筋が緊張し続けるので、膀胱出口は次第に硬くなるのです。「炎症性」とは、原因を追求もなしで名付けた理由のない病名です。


D2176b6cb23847f0a515d70f9cb53a30 仙骨ブロックでの手術ですから、筋肉はある程度の動きが可能です。患者さんに腹圧をかけて排尿動作を試みてもらいます。本来ならば、息んだ時には膀胱出口が開くのですが、この患者さんは全く不動で開きませんでした。つまり小さな出口のままで排尿するので、ジェット流になるのです。膀胱括約筋と膀胱排尿筋(膀胱縦走筋)とのバランスが乱れて開かないでのです。つまり膀胱括約筋が弛緩しないで緊張したままなので、開かないでのです。結果、この患者さんは膀胱頸部硬化症・膀胱出口閉塞症だということが判明したのです。

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膀胱出口の6時の方向を十分にTURis蒸散切開しました。膀胱三角部の延長線の終末が膀胱出口6時の位置を通って、尿道内まで及んでいるのです。頻尿・残尿感の主な情報発生場所が膀胱三角部ですから、この場所を可及的に切開するべきです。さらに膀胱内の膀胱三角部まで蒸散切開しました。次に膀胱出口の12時の方向も蒸散切開をします。膀胱出口の12時は膀胱括約筋が一番厚くなっている部分だからです。しかし左右対称に切開すると、もともとの形状に戻るので、時間が経過すると、手術前と同じになる可能性があります。それを避けるために、チョッと工夫して左右非対称にします。

翌日、バルーンカテーテルを抜去しました。術後3日目に症状の変化をお聞きすると、頻尿が40回→20回の半分に減少し、夜間頻尿は何とゼロになったのです。ご主人は「妻がイビキをかいて寝ていました」と報告して頂きました。良かった!

Da35234896b04ca0abd558ed47dde237 北海道に帰られる日に、正月に患者さんにお渡しする干支の土鈴人形を差し上げました。すると来年がご自分の干支なので喜んでおられました。これを御守りにして、新たな人生を始めますとおっしゃっていました。

膀胱が小さくなって行く原因を「間質性」と顕微鏡検査の原因不明の見た目だけの病名を付けて、膀胱を無理矢理と膨らませるのは、どう考えても臓器障害の非科学的な行為です。短絡的発想の著名な泌尿器科医が考えた術式でしょう。何かの原因で胃袋が小さくなって食欲がない患者さんに、胃袋を無理矢理と膨らませる治療が正しいでしょうか?

医師は病気(病名)だけを診るのではなく、患者さんの本質を診なければならないのです。慈恵医大創設者の高木兼寛先生のお言葉です。患者さんは千差万別です。それを限られた病名でいくつかにしか分別しないのは、間違いです。

 

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ステージ1の悩まれる患者さん

PSA値が4.0を超えて前立腺ガンを疑われ、針生検を行いました。結果、10本中5本に前立腺ガンが見つかり、悪性度はグリソンスコア8で比較的悪性度が高かったのでした。放射線治療や手術を選択肢として提示されたのですが、患者さんは拒否して、現在、代替医療のクリニックで治療を受けています。

ところがPSA値が下がらず心配で心配、代替医療の主治医にご相談したところ、なぜか私を紹介されたのです。11月8日にご夫婦でお越しになりました。前立腺ガンの患者さんの多くがご夫婦でお越しですから、一目見て「前立腺ガンだな」と思いました。

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お話しをお聴きして、現在の状況を知りたいので、早速、エコー検査と触診を行いました。現在、ホルモン治療は行なっていませんから、針生検前と変わらないはずです。しかし、エコー検査で観ても、触診を行なってもガンを見つけることができません。エコー検査では直径たった3mmでも発見できます。結果、ステージ1の前立腺ガンを発見されたと考えるべきです。

エコーをよく見ると、膀胱出口が硬く見え、膀胱排尿筋が正常の方向には向いていません。そのため膀胱三角部が厚くなっています(赤い↔)。前立腺石灰も確認できます。前立腺周囲の静脈瘤も確認できます。つまり、排尿障害による後遺症の形状変化です。排尿障害によるPSA値の上昇だったのです。それを前立腺ガンだ疑われて隠れていたラテント癌が見つかったのです。ステージ1の前立腺ガンの5年生存率は悪性度に関係なく92%です。

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この生存率は、前立腺ガンでなかった健康の人の5年生存率と同じです。これは見方を変えれば、ステージ1の5年の死亡率8%は、もしかすると、針生検の影響かも知れません。ですから、前立腺ガンが触診とエコー検査で見つけることの出来ないラテント癌は、針生検をしてラテント癌を刺激しないで経過観察するべきです。そうすれば、触診とエコー検査で見つけることの出来るステージ2を発見してから治療しても、手遅れにはならないのです。ステージ2の5年生存率は表で示すように93%と、ステージ1の生存率よりも逆に高いのです。

ガンは悪性疾患ですが、すべてのガンが同じではありません。周囲の状況に応じて変化するガンも存在します。同じガンでも静かに沈黙を守ってくれるガンもいれば、大暴れをするガンもいます。細胞の悪性度を確認するために針生検をして、逆にガン細胞を刺激して、大暴れをするガンに変身させるかもしれないのです。だから私は、針生検をしないで、悪性度やステージを予測して経過観察したり治療するべきだと考えているのです。ガンをなるべく怒らせないように、ソッと静かに治療すべきだと思うのです。

医師はヒトの病気を軽快させて生活レベルを向上させることが使命のはずなのに、ガンに執着し続けることで、逆にヒトの生活レベルをトコトン下げているのです。

 

 

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逆子の修正法

55689372f8eb41fabd09f2accfb2d138 お産の直前に逆子が確認されて困ることがあります。逆子は頭の位置がお母さんと同じで、子宮の出口にお尻が向いているのです。この状態で出産すると、頭が出口に引っかかり死産になってしまうのです。それを回避するために帝王切開という手術になります。

C91bfa524633427c852a717a7a03380d 97605bf1037d44beaeddada6af609c70 調べてみると、いろいろな逆子対策があります。寝る前にお腹の胎児を逆立ちをさせるような姿勢をとる体操があります。

鍼灸のツボ刺激で、子宮を支配する経絡のツボを処置する方法などです。

Sakago 私が整体術で習った逆子の修正方法は次の通りです。

まずは、妊婦さんにイスに真横に腰かけて頂きます、術師が両手を使って、お腹と腰に手を当てます。腰椎2番とおヘソの辺りです。そして、その両手から「気」を注入します。赤ちゃんに『姿勢が悪いですよ。産まれるのがスムーズに行くように、頭の位置を直しましょう。』と心の底から気持ちを伝えます。

そして、後頭部の左右にあるズブズブした場所(玉枕ぎょくちん)を指圧して、胸椎11番と腰椎12番に愉気(ゆき)をするのです。

【備考】❶「玉枕」とは、後頭骨突起の左右横に位置します。大腸膀胱経の一部です。

❷「愉気」とは指圧ではなく、気のエネルギーを注入するイメージです。簡単に言うと、気を注入して愉快にするイメージです。

❸「気の出し方」は、鼻から息を吸い下腹部の丹田(たんでん)に気のエネルギーをためます。そして、口からエネルギーの空っぽの息を吐きながら、手から気のエネルギーを放出するのです。

❹「丹田の位置」は膀胱の底、つまり膀胱三角部周辺のイメージです。

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アキレス腱断裂の対処

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運動をしていて、アキレス腱が損傷を起こすことがあります。アキレス腱が損傷すると歩行が難しくなり、特につま先立ちが出来なくなります。整形外科の治療としては、太めの縫合糸で、は皮膚を切開するか、皮膚の上から上下に断端を「無理やり」縫合します。そしてギブスで固定します。

 

Ebb1e0451ea04fec8c6a6d33e119d530 ギブスを2週間毎に交換して、その都度、足関節の角度を尖足位から直角に近づけて6週間から8週間でギブスを外してリハビリを始めます。治療後に、断裂部分を触れると、凸凹で断裂部分が容易にわかるのです。

では私が習った整体術でのアキレス腱断裂の治療法はちょっと変わっています。

①イスに腰掛けてもらい、お湯を入れたバケツに「ふくらはぎ」近くまで足を漬けてもらい、足首をブラブラと5分間リラックスしてもらいます。

②次に患者さんをうつ伏せになって頂きます。頚椎の1番2番3番の棘突起の真横の患側(天柱)を指圧してください。

③胸椎7番~8番の横の患側(督兪・隔兪)を指圧します。

④腰椎4番~5番の横の患側(大腸兪)を指圧します。

⑤最後に腰椎1番の横(三焦兪)を指圧します。

Akiresu2 ⑥最後に、断裂したアキレス腱のカカトとふくらはぎを同時につまんで、断端部が合わせるように引き寄せるのです。

⑦足を尖足位にしてギブスやシーネで固定して終了です。

⑧2週間後に固定を外して、足の角度を90度に近ずけて再び固定です。その際に、断裂部の凹みが無くなっていることを確認します。

Keiraku この一連の流れで、疑問を感じることはありませんか? 何で頚椎や胸椎や腰椎を指圧するの?だと思います。実は、「足の大腸膀胱経」という気の流れの経絡に沿って処置をしているのです。アキレス腱は、この大腸膀胱経の流れの一部です。アキレス腱が断裂したために、この大腸膀胱経に不具合が生じているのです。アキレス腱の緊張を鎮めるために、この経絡の緊張を除去して上げる必要があるのです。もう一つの考え方として、アキレス腱断裂の患者さんの多くは、自覚しない急激な血圧上昇が原因らしいのです。そのために心臓の真裏にある胸椎7番をゆるめるのです。

この方法を学んでから1カ月ほどしたある日のこと、近くの体育館でバレーボールの試合をしていた主婦が、アキレス腱断裂で当院を受診しました。アキレス腱の部分を触れると、ベッコリと凹んでいます。完璧なアキレス腱断裂でした。

師匠の習った通りに、対処しました。2週間後にギブスを外して、アキレス腱を触れると凹みがなくなっているのです。どこが断裂したの?と確認できないくらいの治り方です!私は感激しました。この患者さんが初めてで最後のアキレス腱断裂の患者さんでした。

通常の手術だと断裂縫合部に瘢痕が残りますが、なぜ整体術だと瘢痕ができないで自然に治るのでしょう?それには理由があるのです。アキレス腱の腱は、血流がほとんど無くもともと再生能力がないのです。手術で無理やり寄せるだけの手術では、合わさった断面部が癒着して線維化が起きて瘢痕形成になるのです。ある意味で接着剤を使用しているようなものです。

ところが、整体術は関連した経絡を刺激してアキレス腱の緊張をゆるめるのです。すると、上のアキレス腱が『あれ?あれ?』と思わせ、端から腱の成長を促して、自然縫合を作っているのです。

この方法を利用すれば、アキレス腱炎などの患者さんにも応用できるかも知れませんね?

 

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寝違いの簡単な治し方

整体術や指圧を勉強なさっている読者が何人かおられるので、「ギックリ腰」と同じように過去の記事を再掲載いたします。

Netigae 老若男女問わず、「寝違え」て首が回らないと訪ねて来る患者さんがおられます。 通常、医師は湿布薬と鎮痛剤を処方して「安静にして下さい」と言われます。頚椎のレントゲン写真を撮影して、「頚椎の生理的前弯がなくなり、真っ直ぐになっています。」と大きな顔して診断します。しかし、痛いから頚椎の生理的前弯が消失するのですから、当たり前の事を言っているだけで、何の解決にもなりません。 でも、患者さんにしてみれば、今にでも直ぐに治して欲しいとお思う筈です。 

 

Armps西洋医学では、この程度です。私が学んだ東洋医学の整体術では、次のように処置します。 

手のひらを上に向けて、首の痛みのある側の肘関節から指幅3本分上に、トリガーポイントがあります。トリガーポイントは、ある意味で気の流れのポイント=ツボと考えでください。トリガーポイントを刺激することで、気の流れを改善させると考えます。このトリガーポイントは、東洋医学で言うと「手五里」と呼ばれるツボでしょう。このツボを10回ほど強く押します。結構痛がります。 

次に、手のひらを下に向けて、上腕二頭筋の真ん中(腕の力こぶ)にトリガーポイントがあります。東洋医学で言うと「天泉」と呼ばれるツボに近いです。先ほどと同様に10回ほど強く押します。これも痛いです。 

ここまでは、首に一切手を触れません。 他にトリガーポイントがあと2つあります。痛みと反対側の膝関節の内側のちょっと上を押さえます。やはり痛みの出るトリガーポイントです。

Tumamu 最後のトリガーポイントが、痛みのある側の胸鎖乳突筋を上から順番に3箇所指でつまみます。患者さんは、結構痛がりますが我慢してもらってください。これが終了したら、治療前と同じように首を動かしてもらいます。自由に動けます。

トリガーポイントの別の考え方があります。痛みの患部からの情報が脊髄を介して別の場所の痛みとして錯覚するのです。トリガーポイントを刺激することで、脊髄を介して病気の本質を刺激してゆるめるのです。それで緊張がゆるんで、関節のズレが矯正されて痛みが取れるのです。この方法は、私が弟子入りした唐山流整体術の応用です。

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治らない五十肩の盲点

E05287e428da4f82ad2404f50b41e39d こ五十肩のほとんどは、棘上筋腱炎です。棘上筋は上腕骨を常時支えている筋肉です、この筋肉の力で上腕を水平から上に持ち上げるのです。ですから、この筋肉の腱が炎症を起こすと、水平から上に腕を挙げることが出来ないのが五十肩です。

この治療は、炎症を起こしている棘上筋腱にステロイド注射をするか、レーザー光線を当てるか湿布薬で容易に治ります。

しかし、様々な治療をしても、なかなか治らない患者さんが、たまにお越しになります。このような患者さんは、肩の痛い部分的指で押して圧迫しても、痛がりません。

炎症を起こして痛い部分なのに、押しても痛くないのは、疑問に思いませんか?そうなのです、この患者さんの痛みを感じる肩の部分は、嘘の感覚=錯覚なのです。この患者さんの腋の下の筋肉を押し圧迫すると、とても痛がります。

 

ある程度の年齢になると、肩が痛くて腕が上がらなくなる病気があります。いわゆる「四十肩」「五十肩」という名で知られている病気です。専門用語で「肩関節周囲炎」です。
一般的に上腕骨をぶら下げている蕀上筋腱が炎症を起こした病態を意味します。蕀上筋は上腕をイラストのように外転させる(水平から上に)時に利用する筋肉です。そして上腕が重力の重さで下の方に引っ張られているのを支えているのも蕀上筋の仕事です。寝ている時を除いて、何もしていない時にも蕀上筋は働いているのです。
イラストのように蕀上筋は解剖学的に非常に狭い部分を走行しています。上腕骨に付着する近辺は段々細くなります。その部分は栄養する血管は当然細い血管1本になります。40年も50年も負担を掛けると、細い血管もつぶれ血液がいかない状態になります。すると虚血性の炎症を起こし、「四十肩・五十肩」になるのです。
症状としては、腕をイラストのように上げようとすると痛くなるというものです。炎症を起こしている蕀上筋の部分を抑えると圧痛という痛みを感じます。治療は、消炎鎮痛剤の服用と湿布です。ステロイドの局所注射かレーザー光線治療も短期間に治ります。痛いからと言って肩を動かさなくなると、関節が癒着して肩が動かなくなります。これを「フローズン・ショルダー(凍結肩)🍧」と呼びます。

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適切な治療を行えば、四十肩・五十肩は1ヵ月程で治ります。
しかし、治療しているにもかかわらず何カ月も治らない患者さんがいます。ドクターショッピングを何軒もしながら治らないので、当院を受診する患者さんがいます。そのような患者さんは、不思議なことに四十肩・五十肩のように肩が上がらない症状がないのです。簡単に肩を上げることは出来ますが、チョッとした動作で肩が痛くなるのです。そして、腕を後ろに回そうとすると肩が痛い、あるいは仰向けに寝ていると肩が痛くなるので、横向きにしか寝ることが出来ないと訴える患者さんが時々存在します。

Dde2879f2bfb4f358d9fb5578136aff4 このような場合、ほとんどが小胸筋か前鋸筋のいずれかの炎症です。小胸筋も前鋸筋も肩甲骨の動きに関与している筋肉です。しかし、その筋肉は傷めても自発痛がないのです。その代わり、肩や腕の痛みとして錯覚する関連痛として痛みが出ます。当然に痛い肩を押しても痛くないのですが、わきの下に隠れている小胸筋と前鋸筋を押さえると、押さえた所に明らかな激痛😣😖😫の圧痛が走るのです。

治療としては、わきの下の筋肉を患者さんが痛がりますが、十分にマッサージし、わきの下に湿布をすれば軽快します。結局、患者さんの訴える関連痛の肩だけを一生懸命に治療するので、治らないのです。この場所が整形外科医の盲点です。

貴方の周りで、肩の痛みが治らない人😞がいたら、腋の下を押してみてください。とても痛がれば😖、そこの筋肉が肩の痛みの原因です。そして、その直後に腕を回してもらってください。痛みが取れて、その人はビックリしますよ🤗😍🤗。

【参考図表:動きの解剖学Ⅰ 科学新聞社ほか】

 

 

 

 

 

 

 

 

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