自分の結末

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週3回血液透析しながら、生きている私です。今年で68歳になる高齢者ですが、もしも血液透析を2週間もしなければ、確実にあの世に行ける私です。ある意味で、棺桶に片足を入れているような存在です。また、透析中に突然死することもあるのです。

 

Goast こんな私は、油断をすれば必ず死にますから、見方を変えれば、普通の人が見る事のできる幽霊のような存在です。…………そんな私のクリニックに、私よりも遥かに元気な患者さんやガンを心配する元気な患者が全国からたくさん訪問されます。患者さんを助けることが医師の使命ですが、こんな七転び八起きの人生の私が、やらなければならない使命なのでしょうか?神様や仏様のご意志なのでしょうか?

 元気なままで医師として生きていれば、個人的な趣味や海外旅行や遊びに集中して、仕事は収入のためだけに行っていたのでしょう。私自身がさまざまな病気(糖尿病・高血圧・皮膚炎)になり、最終的に現在の慢性腎不全になったのです。そんな私だからこそ、患者さんの気持ちが理解出来るのかもしれません。元気な医師は上から目線で、患者さんサイドが分からないのです。

725ec69c06ec4d3882769ce6fe4b5448  健康に問題がなければ、自分の将来について全く興味を持てなかったのでしょうが、命に関わる治らない病気になると、限られた命を背景に、自らの人生を含め、他人の人生についても興味を持つようになったのでしょう。ある意味で、医師の使命感に興味を持たされたのです。お尻に火がついて頑張るようなものです。背水の陣でもあります。

 私が突然死した時には、神様や仏様が「十分に任務を果たしたから、こっちへ来てもいいよ。」との事でしょう。人生は人それぞれで千差万別です。一つ一つの人生が全て完璧であると思えません。しかし、どんな人生であっても、全てその人の個性であって、最後まで貫き通さなければならないのです。

さてさて、これからも皆さん人生を頑張りましょう!

 

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お礼の手紙

患者さんの奥さまからお礼の手紙が12月16日に届きました。

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拝啓

 お知らせが遅くなりまして、申しわけございません。高橋先生に大変お世話になりました 夫〇〇〇〇〇が6月〇日に永眠致しました。 最後まで 高橋先生に出会えて、四年間、本人うれしく生き生き生きることが出来て、幸せだったと申しておりました。深くお礼申し上げます。

10124ee074f74af1ad565c408082a22e  心ばかりのお礼の印として、故人の大好物でしたシトーレンをお届け致します。
 長年私が作り続けて、クリスマスだけでなく、一年中おやつとしていただいていました。
 御賞味いただければ幸いです。
 良いお年をお迎え下さいませ。

           早々

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ご主人は70歳代の男性で、初診が平成27年6月でした。同年の5月に肋骨がか急に痛くなり、血液検査を行ったら、PSA値が3,605(正常値4.0)だったのです。前立腺ガンの骨転移の痛みだったのです。患者さんは前立腺針生検もせずに正式な治療を拒否されて、インターネットで探し当院に訪れたのです。

超音波エコー検査で前立腺を調べると、前立腺の大きさは何と128㏄(正常20㏄)と6倍も大きくなっており、大部分が前立腺ガンの陰影が確認できました。触診でも前立腺全体がとても硬く、明らかに前立腺ガンでした。進行具合と硬さから、悪性度の高いグリソンスコア10で、転移もしていることから、去勢抵抗性前立腺ガンの可能性もありました。

早速、私独特の治療を開始しました。体調は次第に改善して、毎年夏の2ヵ月間は、避暑地として北海道の一軒家を借りて過ごすなどして元気に活動されていました。しかし、去年の9月頃より、食欲が低下し体重が減少して、癌性悪液質の傾向になりました。そして今年の6月になって残念ながら永眠されたのです。

お悔やみ申し上げます。合掌

【備考】シトーレン・シュトーレンはドイツのクリマス菓子パンです。

 

 

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身体障害者として生きる価値が…

 

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私は慢性腎不全で血液透析の身体障害者1級で、毎月40万円程の費用がかかっています。私の最盛期の収入からすると、診療時間や手術件数が半分くらい少なくなっているので、…収入は激減です。その関係で国や東京都から補助金が出てるので、私の支払いはゼロです。

5cabda399e384e0b9936b830c7005ccc 40万円近くも補助を受けて、残りの人生を私が生きて行く価値があるのだろうか?と思います。透析クリニックの高齢者の方々の中には、文句ばっかり言っている人、偉そうな態度の人、ボーっとして何も考えていない認知症?の人、「今晩は」、「こんにちは」、「お疲れ様」、「ご苦労さま」と私が挨拶しても、無視してまったく返事のない人、

1b678c2dc3a44bbca854ccc7d0ee095c 着替えのロッカールームで思いっきりブバー!ブバー!ブバー!と大きな音のオナラをする人など、いろいろな人がいます。国や都から補償を受けて救われているのに、それまでの人生で、他人の幸せや利益のために一生懸命に努力して来た人ばかりとは思えません。

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そういう現実を見れば見るほど、自分の人生を価値あるものとして磨かなければいけないと、私は真剣に考えています。ある意味で、人生に真剣に取り組むことを促すようにと、神さまが私に血液透析をさせるように仕組んだ人間にしたのかな?と思っています(笑)(^-^)(悲)(◞‸◟)。ですから自分の天職を利用して、苦しんでいる患者さんを少しでも助けるように日々努力しています。その結果、医療という仕事をインターネットを利用してブログを真剣に一生懸命に記載しているのです。

 

 

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自分への評価が、こんなものか?


どこに行っても治らない患者さんが、インターネットで高橋クリニックを探し当てて、来院される患者さんが多くいます。よく言われることは、「藁をもすがる思いで来院した」と言われることは多いのです。

私のユニークな治療法で、悩まれていた症状が軽快している患者さんは、たくさんおられ感謝されます。ところが、症状が軽快すると、定期的に来院するのが面倒だからと言って、地元の医療機関に紹介状を書いて欲しいと請求されるのです。それを聞くと、『都内に在住なのに、私の価値はその程度なのかい⤵︎』と思いました。紹介状を書きます。心の狭い私は「二度と来院しないで下さい」と怒りの気持ちを込めてお渡しします。

先日、前立腺ガンで前立腺全摘手術を実施後、頻尿・残尿感・痛みなどのオシッコの症状が取れずに、いろいろな病院に行きましたが、治りませんでした。インターネットで私を検索して来院されました。膀胱全摘手術の際に、前立腺がなくなった後に膀胱と尿道を縫合します。その際に、残った膀胱に縫合糸などで膀胱三角部に傷が付いて瘢痕にになるのです。それが原因で症状が出るのです。膀胱三角部を鎮めるべオーバと、前立腺がないのに前立腺肥大症の治療薬であるユリーフを処方したら、1ヶ月後には軽快しました。ところが、半年も問題がなかったのに、都内の練馬区在住にもかかわらず、定期的に馬込まで来るのが『面倒くさい』という雰囲気で言われたのです。北海道・九州・沖縄・四国から定期的に来院される患者さんもおられるのに・・・。

30歳代の男性が、立位でオシッコが出せないので、個室で座ってオシッコをすることを悩んで来院した患者さんがいました。実は20歳の頃から感じていたのでした。地元の泌尿器科の診断は慢性前立腺炎でしたが、治りませんでした。都内の患者さんで、いろいろ探して遂に、インターネットだ当院を見つけたのです。

エコー検査で膀胱出口がVの字に固まっていました。膀胱頸部硬化症の所見でした。年齢が若いので、α1ブロッカーは、エブランチルしか保険では処方できませんでした。しかし、1ヶ月後には、尿がスムーズに出るようになったのです。その後、半年以上経過した先日、少し調子が悪くなったと言い、もっと高度な大学病院で診療を受けたいから、紹介状を書けと言うのです。夏場に水分を多く飲んだから症状が出たのでしょう。私から言えば、常識的な診断と治療しか行っていない大学病院から逃げて来た患者さんがたくさんいるのに、『こんな事を言われるのか…』と情けない気持ちになりました。もちろん紹介状を書きましたが、「もう二度と来ないで欲しい」と言いました。「アリガトウ」と患者さんは感謝の言葉を口にしましたが、口先だけの意味のない言葉でした。人によっては、私の発言はドクターハラスメントかも知れませんが、この2人の発言は、患者さんのエゴによる私に対する侮辱行為と思えて仕方がありません。医療はサービス業ですが、サービスに携わる人間に対して、もう少し礼儀正しくして欲しいものです。

 

 

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愛燦燦


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2012年3月に目の手術で入院中、安静にしていなくてはならないので暇を持て余していました。
病室でCDを聞きながら時間をつぶしていました。
小椋佳さん作詞作曲、美空ひばりさんの歌で有名な「愛燦燦」があります。
ひばりさんの「愛燦燦」は、力強い人生讃歌のイメージでしたが、小椋佳さんの歌う「愛燦燦」は、愁いに満ちた人生讃歌という印象です。病気で入院していて気持ちが落ち込んでいる時に聞くこの歌は、こころにシンクロします。
慢性前立腺炎や前立腺ガンの疑いの患者さん、間質性膀胱炎の患者さんを例にこの歌を解説しましょう。

雨 潸潸(さんさん)と この身に落ちて
わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして
人は悲しい 悲しいものですね
それでも過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね

何かが「きっかけ」になって慢性前立腺炎になります。
クラミジア感染症などのSTDが原因になって発症する人も多くいます。
その「きっかけ」は自分が注意すれば回避できたものであれば、なおさら悔いが残ります。
悲しくて悔しくて涙が出て睫毛を濡らすこともあるでしょう。
この涙は悲しみと悔しさの涙であって、それ以外の何物でもない筈です。

健康診断や人間ドックのPSA検査で、PSA値が高くて前立腺ガンを疑われ、主治医に前立腺の針生検をしつこくススメられ落ち込む患者さんが多くおられます。そして次第に癌ノイローゼになるのです。

頻尿や痛みで医療機関を受診して、気のせい→慢性膀胱炎→原因不明の間質性膀胱炎と診断されて、気持ちが落ち込みます。

風 散散(さんざん)と この身に荒れて
思いどおりにならない夢を 失くしたりして
人はかよわい かよわいものですね
それでも未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね

慢性前立腺炎の症状、例えば会陰部痛や頻尿はなかなか改善しません。
病院を何軒か替え、診察・検査・治療を受けるのですが改善しません。
抗生剤を何種類も服用し、セルニルトンを長期間服用しましたが治りません。
「気のせい」や「泌尿器科の病気ではない」とまで医師に告げられます。
『一生治らないのだ・・・』と考えることもしばしばです。
明るい未来を想像することすら出来ない状態です。

PSA値が高いと、いくつもの病院を巡っても、「針生検!」「針生検!」と同じ事を強要されるのです。気持ちは次第に落ち込み、これからの人生が想像できなくなるのです。

間質性膀胱炎の唯一の治療である膀胱水圧拡張術を何回受けても、頻尿も痛みも改善しないどころか、もっとひどくなってしまい、気持ちがさらに落ち込みました。

愛 燦燦(さんさん)と この身に降って
心密そかな嬉し涙を 流したりして
人はかわいい かわいいものですね
ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね

たまたま受診した所で、自覚したことがなかった排尿障害を指摘されます。
排尿障害の治療薬を服用したら、あれほどビクともしなかった症状が少し改善するではありませんか。そしてPSA値も簡単に下がるのです。
少し光が見えたようです。頻尿も膀胱痛も軽減したのです。
悲しみの涙から嬉し涙に替わりそうです。
過去のつらい思い出が、単なる過去の思い出になりそうです。

ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね

自分の未来が具体的に想像できるようになります。
暗い未来ではなく、明るい未来へと・・・

915c61a2b1ed4827b76b9c28bb127a24 ぜひ、小椋佳さんの歌うオリジナルの「愛燦燦」をお聞きください。
本来なら愛の讃歌でしょうが、病気で病んでいる「こころ」に沁みます。

ちなみに、広辞苑で調べると
潸潸(さんさん)とは、はらはらと雨が降るさま、さめざめと涙が流れるさま
散散(さんざん)とは、容赦なく激しいさま、ひどく惨めなさま
燦燦(さんさん)とは、太陽などの光が、きらきらと輝くさま

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奥の細道

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月日は百代(はくだい)の過客(かかく)にして、行きかふ年もまた旅人なり。

舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老を迎ある者は、日々旅にして、旅をすみかとす。

古人も多く旅に死せるあり。

予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂白の思ひやまず、

海浜にさすらへ、去年(こぞ)の秋、江上の破屋(はおく)に蜘蛛の巣をはらひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白河の関越えんと、そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて、取るものも手につかず。


ももひきの破れをつづり、笠の緒つけかへて、三里に灸(きゅう)すうるより、松島の月先づ心にかかりて、住める方は人にゆづり、杉風(さんぷう)が別しょに移るに、草の戸も住みかはる代ぞひなの家

面八句(おもてはっく)を庵の柱にかけておく。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

奥の細道の序文は、中学3年生の頃に授業で覚えさせられて、テストを受けた記憶があります。今から53年前の話です。高校2年生の古文の時間に朗読をさせられた時に、教科書を見ないでも読めたのですが、クラスメートに驚かれたら困るので、敢えて教科書を見ながら読みました。でも立て板に水の如くスラスラ読んだので、少し驚かれました。(笑)

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オマケの人生

60eb80d0b0ec49cfb36d118ad8d40e7c私は2年前から透析をしながら生きています。
腹膜透析で身体の制御ができなくなり、1年前から週3回4時間ずつの血液透析をしています。この透析がなければ、私はすでに亡くなっているはずです。そんな私は、ある意味、幽霊?地縛霊?家族を守る守護霊?です。

街中を散歩したり、透析クリニックへ歩いて通院していると、たくさんの人の元気な姿を見ます。すれ違う人々は、私を避けたり、エスカレーターでは、逆に割り込んで来る人もいます。そのたくさんの人々は、私のことが確実に見えているのです。地縛霊は超能力者の人しか見えませんが、私は普通の人間にも見えるのです。

将来、私は死んだ時には、当然誰からも見えない存在になる筈です。その際に、死んで当然の私が、周囲の人から見られていたことを思い出すでしょう。それを思うと、今生かしてもらっている現状に、何かを求めなければいけないと考えます。ただ生きているだけでは、価値がありません。ですから私の価値ある行動は、医療を介して、患者さんに喜びを与えることです。そして、私だけが観えたこと、閃めいたこと、思いついたことを医師を含め一般の人々にも知らしめるのが私の使命でしよう。

友人たちの中に、個性豊かで有能な人物が早死にしています。日本の臓器移植ネットワークを作った山川先生、鹿児島で適確な手術をして、とてもたくさんの患者さんを助けた倉内先生などです。おそらく、彼らは人生でやるべき事をすべて実現させたので、神様から、今度は天国で実績を上げてくれと誘われ、……早死にするのです。

患者さんの悩み苦しんでる病気を治すだけが、本当の使命なのでしょうか?
病気を治すことで、患者さんを元の状態にただ戻すことだけで、本当に良いのでしょうか?
患者さんが病気になった時点で、神さまは、その人物に意味のある試練を与えたと考えるべきでしょう。そして、その試練を乗り越えることで、それまで考えもしなかった新たな自分を見出す「きっかけ」を作ったのかもしれません。その試練を克服し、新たな自分を見出すお手伝いをするのが医師の仕事かもしれないのです。

私も残り少ない人生を気楽に遊んでいるわけにはいきません。人を助けることを使命として、現状の試練を与えられたのかもしれません。そういう意味では、70億人存在する人間の中から選ばれたと考えれば、とても光栄なことです。

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人生の使命

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患者さんと会話すると思い出すことがあります。

私は以前から、患者さんに「私には、きっといつか罰が当たるだろう」と話していました。病気というものは、患者さんに生じた自然現象です。患者さんが病気で苦しむことが自然体なのです。その苦しむ患者さんの病気の本質を見極め、それを治療して患者さんを救うことは、ある意味で自然破壊になります。自然破壊=神の意に反する行為になります。適確な診断と適切な治療は、神さまから見れば、悪魔の所業です。たくさんの患者さんを助ければ助けるほど、当然、神さまから罰を与えられるに決まっています。

私に課せられた罰は、泌尿器科専門医にもかかわらず、一部の泌尿器科の先生がかかわる慢性腎不全→透析人生です。皮肉と言えば皮肉です。よくあることです。膵臓癌の名医が膵臓癌で亡くなったり、循環器の先生が心臓で急死したり、神さまも冗談がキツイ!キツイ!……週に3回4時間の透析と、着替えと準備と往復の時間が毎回2時間ですから、週に18時間、自由を制限された人生です。

残された命は、残り10年あるかないかでしょう。でも、私は男ですから、人を助ける使命を貫き通すつもりです。そして、死んであの世に行った時、神さまにひと言、言いたいことがあります。「神さまの創った沢山の人間をこんなにもたくさん苦しめて何が楽しいんですか!試練!試練!試練!と、いい加減にしなさい!」と。

難しい患者さんを「気のせい」「お年のせい」「ストレスですね」「更年期障害です」「自律神経失調症ですね」などと診断して、適当に逃げている医師は、ある意味で自然破壊をしないので、神さまからの罰が当たりません。自由奔放な人生を過ごせるでしょうね。

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奥さんに感謝

私と奥さんが婚約する前に、私の父は糖尿病が原因の脳梗塞で倒れ、私の母校の病院に緊急入院しました。経過は悪く、ストレス性胃潰瘍で吐血したため腎機能は極端に悪化し、状態は日を追うごとにさらに悪化し、入院1ヶ月の5月で他界しました。

奥さんとは、父が亡くなった後に結納を交わしました。結納前に、「私も父の血を引き継いでいるから、将来グチャグチャになるかもしれない。だから、僕と別れてもいいよ。」と提案しました。しかし、奥さんの決心は変わらずに、6月に結納を交わし、11月に結婚しました。

その後、予想通り糖尿病が発症しました。父親の無惨な最後を看取った私としては、徹底的に糖尿病を
治療しました。インスリンをバンバン使用して血糖を低めに設定しました。ヘモグロビンA1cを5.0〜6.0まで、ほぼ正常値にしました。ところが、それが仇になったのでした。低血糖が腎機能を悪くさせたのでした。当時の糖尿病の常識には、そのような根拠はなかったのです。血糖を下げれば何でもいいというワンパターンの考え方が、現在の日本の糖尿病→慢性腎不全の患者さんが急増しているのです。その証拠に現在のアメリカではヘモグロビンA1cを7.0〜8.0にすべきだと言われています。医学知識は常に変化しています。間違った知識で治療しても、医師は誰も責任を取りませんから、……念のため。

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そんな私を奥さんは懸命に支えてくれたのです。奥さんは親友に紹介されました。大学病院分院の教授秘書でした。私のことを見ても、出世しそうになく、ただのデブ(当時、身長178センチ・体重85キロ)でイケメンでもなく、スポーツ万能でもない、金持ちでもなさそうでした。……確かに、その通りでした。そんな私に何故か興味をもった?のでした。

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奥さんは、私の影に将来病気で苦しむ私の姿が見えたのでしよう。実像が見えたのではなく、その姿を見て可哀想と思える感情だけが顕在化して、私を放っておけなくなったのかもしれません。本当に奥さんには感謝しています。
将来、私が亡くなった時に、ペットロス……いや夫ロスにならないように祈るばかりです。世話がかかるヒトが亡くなるほど、世話をしていたヒトがおち入りやすい気持ちです。


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モモンガ

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24日はクリスマスプレゼントを家族でいろいろ交換します。
その中で、息子が渡してくれたのが、このモモンガの置物です。
息子が、何をプレゼントしようかと悩んでいたら、この置物が目に止まったそうです。

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手足を大きく開きながら飛行しているモモンガの姿が、身体障害者で透析をしながら、仕事に頑張っている私の姿を連想されたのです。

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これしかないと思ったそうです。
特に、正面と後ろ姿からは、頑張ってるが容易に想像できますが、真横から見ると痩せている姿が、昔太っていた私の姿を強く印象付けているのです。
待合室に、このモモンガの置物を飾りますから、ご覧になってください。

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この靴下は、奥さんから頂いたムーミンのクリスマスバージョンです。透析室でもフアシヨナブルに目立つようにと言う思いです。他にダウンコートをいただきました。

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