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師匠 ししよう

Tozan私は泌尿器科だけでは物足りずに、いろいろなことに興味を持ち現代医療以外のことも勉強しました。
カイロプラクティック、鍼、漢方、そして整体術です。

 

大学病院泌尿器科を8年で退職し、救急病院に転職しました。当時、日本一交通事故の急患が多い救急病院でした。そこで外科、整形外科、内科など救急医に必要な勉強をしました。3年間修練した後、総合診療医として開業しました。
開業当初は、胃カメラ、胃レントゲン、大腸造影などこなしていましたが、どういう訳か整形外科の患者さんが多く集まるようになりました。

整形外科の患者さんを多く診ているうちに、西洋医学に限界を感じるようになりました。寝違いやぎっくり腰や捻挫の患者さんを診察する際には、レントゲンを撮影して、異常がなければ、鎮痛剤や湿布や固定やリハビリを行います。私が患者さんをその場で治すのではなく、薬と物理的な効果が治しているのです。時間が治療になるのです。私が直接治すことのできないもどかしさが感じていました。

 

それを打開すべく、代替医療に活路を見出そうとしました。
大学病院の病棟・外来のOB・OG会開催され参加した時のことです。研修医の時にお世話になった外来主任看護婦さんが定年退職し、現在代替医療を勉強していると話題に出ました。私もいろいろ泌尿器科以外のことを勉強していると答えたら、ご紹介したい先生と勉強会があるというのです。誘われるままに、次の日曜日に勉強会に参加しました。その主催者の整体師が写真の上田唐山先生でした。気骨な頑固な感じのご老人でした。

 

唐山先生は元々指圧師でした。若いころ野口流整体術の創始者である巨匠野口晴哉先生に支持し愛弟子になった方です。野口流整体は野口先生が考案した整体術で、骨格と気血水と内臓を総合的に考慮した東洋医学です。
私も初めて習う代替医療でした。腰痛症、坐骨神経痛、肋間神経痛、生理痛、喘息、捻挫、アキレス腱断裂、逆子、乳腺症、リウマチなどの多岐にわたる治し方の操法や気の出し方・気の診方などを勉強しました。この整体術の操法で診察した当日に即座に治すことが出来るようになりました。

 

このような整体術の勉強会に医師が参加することは珍しかったらしく、先生は大いに歓迎してくれました。勉強会は毎週日曜日に開催されていたのですが、手術などで参加することが出来ずに不真面目な門下生でした。
戦時中に中国に衛生兵として派遣されていたと聞き、前回話題にした小日向白朗を知っていますか?と尋ねたら、偶然にも一兵卒として馬賊の親玉である小日向白朗=小白龍に会ったことがあるというではありませんか!当時はすでに亡くなっており、戦時中の英雄にもう一度会ってみたかった感想を述べられました。縁とは不思議なものです。

 

平成11年に唐山先生は肺癌で他界したのですが、入院する前に高橋クリニックをご夫婦でセカンドオピニオンのために来院されました。胸部レントゲンで明らかな肺癌を確認し、入院治療をおすすめしました。「高橋先生が診断したのなら間違いないだろう」と周囲のアドバイスにも耳を貸さなかった頑固な先生も決断し入院を決めました。ご自分の一生の決定を不出来な門下生の私にゆだねたことに、私が逆に感謝しました。

 

門下生は日本中にいます。インターネットで「上田唐山」と検索してください。門下生たちのHPやブログに唐山先生を師匠として必ず出てきます。

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