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PSAが高く前立腺ガンの疑い、実は前立腺肥大症

遠方の医師からご紹介された72才の患者さんが来院しました。PSAが高くて前立腺ガンの疑いです。

❶PSAの正常値が4.0以下ですが、さ7.0以上だったので前立腺ガンを疑ったのです。そこで直腸の触診で前立腺を触れました。

❷すると前立腺が大きく前立腺肥大症でした。前立腺ガンの硬結は触れませんでした。

❸尿の回数を聞くと、日中は10回で夜間は3回でした。つまり排尿障害のためにに頻尿になり、そのために前立腺に負荷がかかり、PSAが高く上昇するのです。

❹本人に「前立腺ガンではなく、排尿障害のためにPSAの高くなったのです」と説明したら、安心して喜びました。

❺排尿障害がためにユリーフ、頻尿のためにベタニス、膀胱括約筋をゆるめるためにザルテイアを処方しました。簡単にPSAは正常値に低下します。

❻例えば、70才以上の男性は前立腺に前立腺ガンを70%以上持っています。80才の男性は80%以上の前立腺ガンを持っています。しかしながら生命には無関係です。しかしPSAが高いと針生検をすると、寝ていた前立腺ガンが目を覚まして悪性度が増し、4年〜5年で前立腺ガンで死亡するのです。

❼ですからPSAが高くても、前立腺の触診と排尿障害を調べて針生検をしないで欲しいですね。針生検を行なう医師は犯罪者として殺人罪で罪を与えるべきです。(笑)

❽ご紹介して頂いた医師に電話して、患者さんの状態を説明しました。


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