« 現在の病気 | トップページ | 検査、検査、検査 »

自殺した患者さん

52e9a35d7dd84703aada3075d5ab1054 医師になって43年間に、自殺した患者さんが二人いました。
❶大学派遣病院で勤務中の時に、膀胱腫瘍の50才代の患者さんがいました。内視鏡手術で膀胱腫瘍を切除した患者さんでした。病院退院後の外来で今後の事を説明しました。膀胱腫瘍は再発する可能性があるので、3ヶ月毎に膀胱鏡検査を行いますと、説明しました。すると再発するのですか?と驚いていました。……その翌日に自殺したのです。
❷私が開業医になった時の経験です。30才代の男性で慢性前立腺炎で悩んでいた人です。慢性前立腺炎の原因は、炎症ではなく、排尿障害が原因の膀胱三角部の症状なのです。ですから排尿障害の治療と頻尿治療で治りました。しかしながら、この病気は体質ですから、薬を飲み続けなければいけませんよと説明しました。すると患者さんは治ったと思っていたので、驚いていました。翌日、お兄さんから電話連絡があり、自殺したとのことでした。

 一番目の患者さんは、50才を超えた更年期の男性です。男性ホルモンの低下→積極的感情の低下→ネガティブなな意識→うつ病→自殺になったのです。
 二番目の患者さんは慢性前立腺炎でしたから、水分を多く飲む人です。多飲→ネガティブ思考→うつ病→自殺となったのです。

私は今年で70才です。当然として男性ホルモンは低下していますから、定期的に大豆イソフラボンを飲んでいました。ところが緊急入院したので全く飲んでいません。当然としてうつ傾向になり、原因不明の重体入院していますから……私も自殺したいなと思ってしまいます(笑)。

|

« 現在の病気 | トップページ | 検査、検査、検査 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 現在の病気 | トップページ | 検査、検査、検査 »