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膀胱出口の変形

間質性膀胱炎、過活動膀胱、慢性前立腺炎、前立腺肥大症の患者さんの多くが、エコー検査で調べると、膀胱出口が膀胱側に飛び出ているのが一般的的です。その根拠は解明されていません。そこで私のオリジナルの解説をしましょう。

Bla1 前回、オシッコが出やすくするために、前かがみの姿勢で排尿すると、腹圧・蓄尿の重力が膀胱出口に一直線的に移動します。オシッコが出やすくなるのは当然です。

Bla2 ところが2枚目のイラストの左のように、男性は立位で、ご婦人は背筋を伸ばして座ってオシッコをします。腹圧と蓄尿の重力は膀胱三角部を含む膀胱底部に圧力がかかります。この状態で40年〜60年間続けると、どう考えても変形するでしょう。

右側のイラストが、その結果です。膀胱底部はさらに低下します。相対的に膀胱三角部は厚くなります。その結果、膀胱出口が膀胱側に飛び出るように見えてしまうのです。この状態で腹圧・蓄尿の重力が圧迫すると、膀胱出口から下の尿道を圧迫しますから、益々オシッコの出が悪くなるのです。これが前立腺肥大症・神経因性膀胱の排尿障害なのです。

膀胱三角部は尿意などの知覚センサーですから、膀胱三角部が厚くなったことで過敏になり、頻尿・残尿感・痛み・関連痛が発生することになるのです。
これが間質性膀胱炎・過活動膀胱・慢性前立腺炎の症状なのです。

ですから、このような膀胱出口の変形が作られないように、男女問わず若い頃から、前かがみにしてオシッコをするようにしましょう。

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コメント

お薬の件でお聞きしたいのですが、高橋先生が辞められた場合他の病院に行くのはうんざりなので通販を利用しようか考えております。海外で作られた物なのですが品質は問題ないでしょうか?
回答
まずは手に入るでしょう。

投稿: | 2021/09/28 09:50

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