前立腺ガンの治療方法
男性ホルモンに依存している前立腺ガンを単純に考えれば、男性ホルモンを低下させれば良いと考えるのです。
生理学的には、視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンSH–RHが分泌されて、それによって脳下垂体前葉が刺激されて「性腺刺激ホルモン」が出て、睾丸が「男性ホルモン」を作るのです。
このシステムを抑制するために、「SH–RH拮抗注射」と「亢男性ホルモ剤」を服用させるのです。ところが、前立腺ガン細胞は更年期になり男性ホルモンが70%〜60%程度に低下したために、ガン細胞が生まれたのです。前立腺ガンの治療は徹底的に男性ホルモンを低下させるために、表面に存在ガン細胞が死滅しますが、深部のガン細胞は生き残り、現状に対処しようとします。それが細胞分裂です。
その結果、悪性度の高い変質細胞である虚勢抵抗性前立腺ガンが生まれるのです。
残ったガン細胞は男性ホルモンの低下を認識し、男性ホルモンを作るガン細胞=去勢抵抗性前立腺ガンに変身するのです。これが致死性の前立腺ガン細胞なのです。
私の治療方法を解説しましょう。イラストに示すように、極端に男性ホルモンを低下させるとガン細胞は多数死滅します。ところが深部の生きているガン細胞が恐怖に感じて、細胞分裂を強化してガン細胞を増やします。そして去勢抵抗性前立腺ガンが誕生するのです。
❶触診で触れなければ、ほとんどがラテント癌と判断して、排尿障害の治療を主体に様子を見ます。前立腺ガンの治療はしないで、半年に1回触診を行います。
❷触診で触れないのに、針生検でラテント癌を発見されてしまった人は、ガンが悪化する可能性があるので、❸と同じ治療をします。
❸触診で前立腺ガンを触れた場合には、ガンの硬さで悪性度を判断します。
(a)前立腺肥大症の硬さ程度はグリソンスコア6以下ですから、男性ホルモンを低下させないエストラサイトを2週間に1錠処方します。
(b)肥大症よりも少し硬い場合は、グリソンスコア7前後と考え、エストラサイトを毎週1錠処方します。
(c)石のように硬い場合は、グリソンスコア8〜10と去勢抵抗性前立腺ガンに近いと判断します。そこでエストラサイト単独では不十分なので、ガン細胞内に作る男性ホルモンをブロックするイクスタンジを処方します。毎週1錠です。
【注意】エストラサイトもイクスタンジも正式には毎日4錠の服用ですが、ガン細胞に気付かれないように、私は極少量しか処方しないのです。す1/28〜1/56の少量です。するとガン細胞は治療されていることに気がつきませんが、ガン細胞が少しずつ死滅します。触診で硬かった癌が次第に柔らかくなり、当然PSA値も低下します。
(d)ガン細胞をリラックスさせるために前立腺肥大症の治療薬「ザルティア」をエストラサイトと同時に処方します。副作用として海綿体動脈の緊張がゆるむので勃起します(笑)。
この考え方は私のオリジナルです。信じなくても構いません。(笑)
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コメント
先生、お元気になられて安心しました。
新しいブログに気が付かず、今日拝見しました。
過去の内容も確認できて本当に喜んでいます。
今後も毎日検索していきますので、お体をご自愛いただき、これからもよろしくお願いいたします。
回答 ありがとうございます。
投稿: M.M | 2023/02/26 19:52