内視鏡検査で分かる事
間質性膀胱炎の患者さんは、最終的に内視鏡検査だけで診断するのです。
おかしいと思いませんか?先日、間質性膀胱炎のエコー所見を解説したように、前立腺肥大症と同じ排尿障害が原因なのです。内視鏡検査での結果は、表面的な結果だけです。例えば、火傷やケガの患者さんを診察した時に、原因は何ですか?と質問もしないで治療する医師は存在しません。火傷の原因によっては深部の組織まで壊死を起こします。ケガの場合は骨折しているかも知れないのです。
間質性膀胱炎の内視鏡所見は次の通りです。
❶粘膜の異常ハンナ型潰瘍
❷点状出血
❸過剰の毛細血管
❹肉柱形成
これらの所見は、ハンナ型潰瘍を除いて、前立腺肥大症の患者さんにも、手術中にしばしば認められます。前立腺肥大症の場合には、エコー所見で大きさしか観察していないのです。一般の泌尿器科医は、その大きさを削り取るか、焼き取ることしか思っていないのです。間質性膀胱炎の逆です。(笑)
間質性膀胱炎を定義した医師たちは、前立腺肥大症の内視鏡手術をしていない、考えるだけの内科的な医師たちだったのです。上記のような経験をせずに、考えた治療方法は、意味のない誰でも出来る膀胱水圧拡張術しか思い付かないのです。内視鏡検査で、間質性膀胱炎と同じ所見があった場合、前立腺肥大症の患者さんに膀胱水圧拡張術を行い軽快すると思いますか?
大学病院の医師たちは、エコー検査を自分たちでは行わず、泌尿器科の病気を具体的に知らない、写真しか観察していないエコー検査医師に依頼しているだけののです。ですからエコー所見は単純に正常と診断するのです。
エコー所見を通常の小さい画面で観察して、「異常なし」と診断するのです。
ところが画像を何倍にも拡大して観察すると、さまざまな所見が見えてくるのです。白さが目立ち、硬化像か筋肉だ!出口が硬いぞ!などいろいろです。そのような所見から、「.何故?どうして?」と原因を考えれば理由が分かるのです。
内視鏡検査では、このエコー所見を判断することは確認できません。粘膜下の膀胱排尿筋や膀胱括約筋の異常を確認できる訳がありません。泌尿器科医師は、エコー検査をもっと勉強しろ!!!
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