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脳梗塞と心筋梗塞の再発率

Recarrennceinfarction 動脈硬化が原因で血栓が生まれて、末梢に流れ着いて、毛細動脈が閉塞=脳梗塞・心筋梗塞になります。

残念なことに、どちらの梗塞も再発するのです。10年の再発率が、脳梗塞が50%、心筋梗塞が20%なのです。同じ病気なのに不思議だと思いませんか?ニュースで心筋梗塞の再発を聞いたことはありませんが、脳梗塞の再発はよく聞きます。

Saijohideki 歌手の西城秀樹さんが、63歳で突然死しました。
48歳で脳梗塞が発症し、56歳の時に脳梗塞が再発して下半身麻痺にまでなりました。
リハビリをしながら一生懸命に生きてきたのに、家族との会食中に突然意識消失し、亡くなられたそうです。

 

Sakagamijiro コント55で有名な坂上二郎さんも、脳梗塞を何回か再発して亡くなられました。
坂上さんの個性から考えて、脳梗塞の治療に励み、リハビリも一生懸命に行っていたでしょう。
しかし、その甲斐もなく、西城秀樹さんと同じように亡くなられたのです。

 


この現実をどのように思われますか?
初めに示したグラフは、脳梗塞と心筋梗塞の再発率を表したものです。
10年間に心筋梗塞の再発率は20%程度ですが、脳梗塞の再発率は何と!50%にもなるのです。
同じ梗塞の病気なのに、何故?こんなにも再発率が異なるのでしょうか。
脳梗塞の一般的な治療といえば、患者さんに水分をたくさん摂取させ、血液をサラサラにするクスリとコレステロールを下げるクスリを服用しています。心筋梗塞の場合は、加えて血管拡張作用のあるニトログリセリン系統の薬剤を使用します。おそらく、この違いが、再発率の違いになるのでしょう。薬剤について別のブログで解説します。

血管の病気は、血小板・コレステロール・血圧ばかりではありません。マスト細胞・一酸化窒素・マクロファージ・平滑筋も関与しています。今の脳梗塞の治療は、実は不十分なのです。専門医でない私でさえ思いつくことです。専門医の先生は、本質をもっと見極めなければならない!

 

 

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