…自殺……
私が体験した患者さんで、自殺されたのが、お二人おいでです。
❶大学派遣病院の富士市立中央病院に勤務していた時の経験です。膀胱ガンの内視鏡手術を終えて退院された六十代の男性患者さんが、退院後初来院しました。病気のお話をした際に、「膀胱ガンは再発しやすいので、定期的に膀胱内視鏡検査を行います」と説明しました。すると、驚いていました。手術すれば終わりだと思っていたと言うのです。
その翌日にご家族から電話がありました。!!!自殺されたと言うのです。これからずっと検査・手術をしたくないと思ったのでしょう。だからと言って、必ずしも死ぬ訳でもないのに……。
❷私が開業してから、いろいろな患者さんを診ていました。30歳代の男性患者さんで、下半身の不快感の出ていた慢性前立腺炎の人がいました。排尿障害の治療を行ったら症状が軽快して治ったと思っていました。ある日、「もう来なくていいですね?」と言われたので、「治る病気ではないから、症状が出たら時々いらっしゃいね。」と言いました。その時に嫌な顔をしていました。
翌日、患者さんのお兄さんから電話がありました。今朝、首吊り自殺していたと言うのです。……悪性疾患でないのに、……どうして!?
私が父から遺伝した治らない糖尿病になり、それが原因で慢性腎不全・貧血になり、腹膜透析→血液透析を続けて、心房粗動の治療を行ったら大量出血で入院が延び、最近では網膜浮腫で目玉に注射をされました。何じゃこれは!これほどたくさんの負担のかかる人生を止めるために、私が自殺しても不思議ではないですよね?……妻の愛情、子供達の心配、患者さん・クリニックスタッフ・薬局の先生・製薬会社のスタッフの心配心、私が泌尿器科専門医、外科認定医、消化器外科認定医、スポーツドクター、整体術師の医師だから、……なんとか頑張っているのかもしれません(笑)。 (写真は、弟子の私を好きになった、今は亡き整体術の師匠、上田唐山先生)
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