具体的イメージ化
病気の状態をデータだけで判断すると、誤診したり間違った治療したりするのです。今回私が体験した事を例にあげて解説しましょう。
心房粗動の治療で心臓カテーテルアブレーション手術が無事に終了しました。翌日の透析中に発熱・血圧低下・貧血・炎症反応が起きたのです。
❶鎖骨下静脈に注射器を刺した時に、静脈に余分な穴が空き。1.35ℓ近く内部出血した。結果、ヘモグラビン11→7.7に低下した。
❷血管外の血液を処理するために、38℃の高熱を出して白血球・マクロファージを増やし、外に出たら赤血球を食べる。炎症反応であるCRP値が正常値0.14以下→17に上昇する。血管内の血液を濃くするために、血中の水分が心臓外膜に移動し心臓浮腫になる。
❸出血の血液は大分処理されて、炎症反応CRP値が17→2.8まで軽減した。輸血400mlで水分が血中に移動して心臓浮腫が軽減した。ヘモグラビン7.7→11まで濃くなった。
医学情報を言葉とデータだけでは、正確に把握出来ないのです。具体的なイメージ、できれば図式化して考えなければなりません。
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