セロトニンと精神病
コロナウィルス感染の拡散のために、パニック傷害になる患者さんが多数増えたそうです。特に、女性が男性の2倍だそうです。自分の周囲の環境の変化で発症するようです。
パニック障害の症状は次の通りです。
❶心臓のドキドキ
❷呼吸が速まり過呼吸
❸胸が痛い
❹めまいとフラつき
❺頭がボンヤリ
❻吐き気と腹部の不快
一見して、単なる心の病気だと思うかもしれませんが、表のように、脳内にセロトニンとノルアドレナリンのアンバランスが原因だそうです。
セロトニンが減らないようにするために、「セロトニン再吸収抑制剤」であるSSRIとはSelective Serotonin Reuptake Inhibitor(選択式セロトニン再取り込み阻害薬)の略で、脳内の神経間のセロトニンの再取り込みを阻害します。 その結果、セロトニンの働きを強めます。薬剤名としてパキシル・デプロメールがあります。パキシルには1錠25mg〜5mgあります。
セロトニンは必須アミノ酸である「トリプトファン」によって作られます。トリプトファンの多く含まれているのが、大豆・豆腐・味噌・納豆・醤油・ヨーグルト・チーズ・牛乳などです。
セロトニン総量は、小腸で90%、血小板で8%、脳幹で2%作られます。それぞれの場所で作用がイラストのように異なります。セロトニンの分泌量が多過ぎても少なすぎても、いろいろな病気になるのです。人間は本当に微妙なバランスで成り立っていることが分かります。
またセロトニンは、イラストで示すように、ノルアドレナリンとドーパミンのバランスを維持しています。セロトニンが多過ぎても少な過ぎても、精神的な病気になるのです。人間のバランスを維持するのは大変ですね。
納豆や枝豆などを毎日食べれば、トリプトファンが多く含まれていますから、炭水化物と共同でセロトニンが作られるので、うつ病にはなりにくいのですね?
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