細菌とウィルスの気持ち
人体に感染して増殖する細菌・ウィルスは、どのような気持ちで生きているのでしょうか?
人体は多細胞生物の最先端で、食べ物を自分で作り、自分で食べた物を消化し、必要な栄養素を十分に吸収して、60兆個の細胞にまんべんなく供給するのです。細胞に必要のないものは、オシッコとウンコで外に出すのです。
人体には、腸内細菌などの1,000種類の常在菌が100兆個存在して、人体の細胞と共同生活を続けまず。腸内の中で十分な食事をして増殖します。
細胞、常在細菌にとってみれば、人体はとても素晴らしい世界で生活ができるのです。人体の細胞が80年近く生きていける環境だからです。ある意味で天国でしよう。生存期間が24時間〜48時間しかないウィルスや細菌にとっては..短時間の間に子孫を増やすしかありません。人間から見れば、短時間ですが、細菌からすれば50年〜100年でしよう。
ところが、いわゆるバイ菌・細菌・ウィルスは、地球上の環境では、生きて行くのが大変です。バイ菌・細菌・ウィルスは空気に長い間触れると死にます。消化器はないので食事ができません。さらにバイ菌・細菌・ウィルスも自然環境では増殖できません。そのままでは、短命に死ぬしかありません。
そこで考えたのが、地球上で独立して自由に生きる多細胞生物代表の人間に入ろうと思ったのです(笑)。人間の飲んだり食べたりする物に入ったり、呼吸に必要な空気に命がけで入るのです。
人体に入ったら、バイ菌・細菌・ウィルスは、『なんと素晴らしい世界だ!』と思うでしよう。一生ここで暮らしたい思うに決まっていますね。そこで先ずは仲間を増やすために細胞分裂をします。例えば千種類もいる腸内細菌の中で超有名な大腸菌は、室温では数週間、水中や土の中では数ヶ月生きるのです。ところが栄養のある人体内の環境下では、寿命は永遠とされています。何故なら細胞分裂を繰り返し続けるので、どれが祖父で、どれが父親で、どれが子どもで、どれが孫かを判定出来ないからです。
大腸菌は悪玉菌とされています。栄養を分解して酸化物とガス(オナラ)を作るだけだからです。しかし、見方を変えると、酸化物質で他の細胞増殖を抑え、ガスがウンコと腸管の間にすき間を作るので、オナラを出すとウンコが出やすくなります。イラストのように、ウンコの前後にガスがあり、おならをすると、ウンコと直腸の間にすき間がなかったのに、おならをすることで、密着が解除されてウンコが出やすくなるのです。医学だけでなく生物構造学的観点から考えると善玉菌かもしれません。疑問に思うことが、もう一つあります。急性膀胱炎の主な原因が大腸菌とされています。膀胱の中に大腸菌が入ると、膀胱粘膜の白血球が興奮して大腸菌を殺菌します。逆に大腸菌が栄養の無いオシッコの中で細胞分裂をして増えるのです。大腸の粘膜の白血球は興奮しないのに………不思議です。もしかすると、尿中の白血球だけが興奮するのかもしれませんね。
人間の排泄するウンコの3分の1はすべて腸内細菌なのです。大昔であれば、ウンコは全て川や海に流れ、あるいは土の中に捨てられますから、その後は数か月しか生きられません。ある意味で天国から現世に降りて来たとも言えます。ですから、現世から再び天国(人体)に戻りたいと思うでしょうね。人体内で生きる事そのものが天国なのでしょう。
不思議なことがあります。赤ちゃんのウンコにも大腸菌が存在しますよね。でも母親が赤ちゃんにウンコを舐めさせる訳がありませんよね。清潔な食品を食べさせ始めても、清潔にして食べるのですから、大腸菌が口に入る訳がありません。なぜ赤ちゃんのウンコにも大腸菌が入っているのでしようか?
もしかすると………本当にもしかすると大腸菌は体内の腸管で、赤ちゃんの頃がら人間が産んでいるのかもしれませんね。
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