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薬の処方量

 一般的にお薬は毎日1錠〜3錠です。それで効果が不十分だと、2錠〜6錠になります。一般人も医師も薬の量を増やせば、効き目が強くなると思い込んでいるのが現状です。

Kusuri1 しかし医学は、そんな単純ではないはずです。薬は人体にとっては、どう考えても、ある意味で異物・毒薬でしかありません。そして、人間の生体反応に影響を与えるものです。一般的な考えでは、グラフで表示されているように、投与量を増やせば増やすほど血中濃度が高まり効果が出るものだと考えられています。ある意味で正しいことかもしれません。

 それを否定する経験が私にはあります。
❶前立腺肥大症の排尿障害の治療薬で有名なハルナールカプセルがありました。しばらくしてから吸収速度が速い。ハルナールOD錠が販売された時のお話しです。吸収速度が速いので、薬を飲んでから直ぐに有効血中濃度になります。普通に考えれば、前のカプセルよりも効果が強いと思いますよね?ところが何人かの患者さんからクレームがありました。前のカプセルに比べて、今度のOD錠は効き目が悪い言うのです。
❷前立腺ガンの治療薬でエストラサイトと言う薬があります。昔の古い薬で一般的には現在あまり使用されていません。毎日4カプセル飲ませる薬です。それを私は2週間に1カプセルだけ飲ませるのです。通常の56分の1です。それでも前立腺ガンは次第に小さくなっていきます。

Kusuri8 このイラストのように、お薬の投与量が多ければ多いほど、人体は拒絶反応をするのです。その拒絶反応が免疫システムか、あるいは肝臓の分解反応なのかは分かりません。お薬の投与量が多ければ多いほど効果が高いと考えるのは間違いだと思います。

Kusuri9 しかし、投与量が少なければ、人体は気がつかず、薬はフリーに行動ができるのです。以前に火成岩に含まれる多くのミネラルが効果的なのも、大部分のミネラルが非常に少ないからです。71種類のミネラルの内、60種類は全部合わせても0.1%しかないのです。

Kusuri2 このグラフで表示するように、薬の血中濃度が少ないほど薬の効果が出る薬もあるはずです。ただし、全ての人に均等に効果があるとは言えません。100人いれば100人違い、千人いれば千人違うと考えなければなりません。医師は患者さんの反応を診ながら、お薬の量を減らせばいいのです。

 臨床的には、慢性前立腺炎や間質性膀胱炎の患者さんに排尿障害の治療薬と頻尿治療薬を処方すると、効果がすぐに出ます。半年ほど効果が継続したら、お薬の量を減らして頂きます。1日1錠ずつしか処方していませんから、1日おきに服用してもらったり、1/2にしてもらったりしても効果が継続する患者さんが多いのです。

 

 

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