幹細胞の本質
肝臓細胞の寿命は、たった20日間しかないのです。当然、細胞分裂をしなければなりません。しかし、たった20日間で死亡する細胞が、細胞分裂するでしょうか?肝臓の細胞数は全部で2,500億 個もあるのです。その状況の細胞が分裂するとは思えません。
肝臓の細胞が細胞分裂だけで維持できるとすれば、人間の寿命が80歳だとすると、一つの肝細胞の寿命が20日間ですから、8,760回も細胞分裂しなければなりません。しかし、たった一つの小さな細胞が、8,760回も分裂できる能力があるとは思えませんね。ですから、新たな細胞の補充が、肝臓を維持しているのでしょう。組織学では、肝芽細胞の存在を指摘します。肝芽細胞が熟成して肝臓細胞になるのです。
ここで、またまた疑問が出ます。骨髄から肝芽細胞が作られているとすると、死滅した肝細胞が肝臓のどこにあるのか?と認識し移動できるのでしょうか?肝細胞が2,500億 個も存在するのに無理ですよね?
恐らく、マクロファージが肝臓内の血流の中を循環している際に、壊死した細胞から情報が流れ出て、マクロファージが処理(貪食)するのです。処理している最中のマクロファージからも、「ここの細胞が無くなるよ〜!」と言う情報が出ていますから、その情報を認識した幹細胞が、空白の場所に接着して、肝細胞に成熟するのです。もしかすると、マクロファージを作ったモノサイトが、自分の作ったマクロファージの情報を正確に認識して、モノサイトが肝芽細胞に成熟するのかもしれないですね。
このように考えると、無駄な時間がなく、効率的に新たな細胞を補充出来とされていますからますよね?それから考えると、モノサイト単球が幹細胞なのかも知れません。血液中の細胞の比率は、赤血球96%、白血球3%、血小板1%です。単球は白血球の中で2%〜10%存在しますから、血中全体では、多くても0.3%も存在するのです。つまり血球の1万個に30個〜6個が単球なのです。
文献的には、幹細胞は血球の中で0.01%と記載されていますから、血球の1万個に1個とされています。こんなに少ない状況で、各臓器に細胞を供給することができるでしょうか?
人間と言う小宇宙には、あらゆる考え方でも、すべてを証明することができません。医師は病気に疑問を感じたら、あらゆる事を考えるべきです。
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コメント
新型コロナウイルスの 第2波というのは、いつ頃来ますか?
今年の冬でしょうか?
【回答】
数の多さから考えると、今でしょう。
投稿: | 2020/09/22 15:20