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ガン細胞への疑問

 最近の細いお話しばかりでゴメンなさい。一旦、気になると、その分野の事しか考えなくなるのです。趣味がないので、人を助ける仕事の医学だけに興味を持つからです(笑)。

 人間はある意味で、「小宇宙」です。文化文明が生まれてから何千年も経ったにも関わらず、宇宙のすべてを正確には把握してはいません。当然として、さまざまな理論が作られ否定はできません。人間も小宇宙なので、医学の教科書に書いてある事だけが真実とは思えません。さまざまな医学理論を提案してもいいでしょう。原因不明とされる間質性膀胱炎も、排尿障害が原因であると、私が気が付いて治療すると、ほとんどの患者さんが、軽快します。

Gan3  さて前回、幹細胞による各臓器の細胞の補足・補充について解説しました。それから思い付くことがありました。寿命の20日間しかない短命の肝細胞が死滅すると、細胞分裂するのではなく、幹細胞が次々に補充するのです。そのような肝臓で、なぜガン細胞が出来るのでしょうか?異常な細胞はマクロファージが貪食処理するのでガン細胞が生まれる訳がありませんよね?

 恐らくは、分裂をする能力は、どう考えても幹細胞しかないような気がします。それから考えると、肝硬変や慢性肝炎などで肝細胞が死滅した後に、幹細胞が移植され原則として、周囲の細胞と必ず同じ細胞に変身します。しかし周囲の細胞が正常な細胞ではなく、幹細胞の変身のリストには無いので、幹細胞ができる範囲の細胞に変身するのです。その結果、それがガン細胞になってしまうのです。

Kancell3

 その後、次から次へと寄って来る幹細胞が、すでに作ったガン細胞に応じて次から次へと変身して、ガン細胞の体積が増えてしまうのです。そしてガン細胞に幹細胞の本質が消えていなければ、細胞分裂をして血流に乗って移動=転移するのです。

 もしも私のこの考えが間違っていなければ、ガン細胞を抑えるためには、幹細胞=骨髄細胞を抑える治療を考えなければなりません。 例えば、慢性骨髄性白血病の治療なのかも知れません。私は専門外なので、これ以上は解説できません。

 

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