認知症の発生率
日本のコミュニティ在住の高齢者における認知症の累積発症率とそのサブタイプを推定するため、九州大学の吉田 大悟氏らが検討を行った。Neurology誌オンライン版2020年7月7日号の報告。
コミュニティ在住で60歳以上の日本人高齢者1,193例を対象に、17年間プロスペクティブにフォローアップを行った。認知症の累積発症率は、ワイブル比例ハザードモデルを用いて算出した各年の死亡や認知症がない生存関数および認知症のハザード関数に基づいて推定した。認知症の生涯リスクは、母集団の生存確率が0.5%未満と推定された時点での認知症の累積発症率と定義した。
主な結果は以下のとおり。
・フォローアップ期間中に認知症を発症した高齢者は、350例であった(アルツハイマー病[AD]:191例、血管性認知症[VaD]:117例)。
・認知症の生涯リスクは、55%であった(95%CI:49~60%)。
・女性の認知症の生涯リスクは、男性と比較し、約1.5倍であった。
●女性:65%(95%CI:57~72%)
●男性:41%(95%CI:33~49%)
・男女別のADおよびVaDの生涯リスクは、以下のとおりであった。
●女性のアルツハイマー生涯リスク: 42%(95%CI:35~50%)
●女性の血管性認知症生涯リスク:16%(95%CI:12~21%)
●男性のアルツハイマー生涯リスク: 20%(95%CI:7~34%)
●男性の血管性認知症生涯リスク:18%(95%CI:13~23%)
著者らは「日本人高齢者の認知症の生涯リスクは、50%以上であり、非常に高かった。現在の日本のコミュニティにおいて、認知症に起因する生涯負担は、計り知れないことが示唆された」としている。
(鷹野 敦夫)
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いかがですか?私も68歳ですから、認知症になる可能性は41%もあるのです。職業とは関係なく、ガッカリです。
私も耳が少し遠くなり、視力も白内障の手術後に緑内障になってしまい、視力は低下しています。知覚神経が低下すると、脳中枢への情報量が少なくなり、脳は萎縮するのです。寝たきりになると、筋肉が萎縮して歩けなくなるのと同じです。こんな私は、今も毎月12件前後手術しています。恐らく、苦労しながら頭を使い続けなければいけないのでしょう。……やれやれですが、頑張り続けます(笑)。皆さんも頭をいろいろ使いながら、頭を鍛えましょう。
仕事を毎日続けても、ワンパターンの同じ事ばかり行っても認知症になる可能性があります。ですから、新たな事をいろいろ考えて頑張りましょう。私は、皆さんがお読みのブログを常に新たに考えながら作成しています。自分のためでもあります。
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