熱中症の増加の理由
先日、亀頭包皮炎を繰り返すので、無料相談に来られた男性がいました。水分を控えれば炎症が起こりにくくなることを解説しましたが、熱中症のこの時期に何をバカな事を言うのだ!と怒り、ブログにクレームを投稿されました。これをキッカケに、この記事を記載しました。ある意味で感謝です。
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熱中症の患者さんが、毎年増加してます。政府やマスコミの警告で「水分をたくさん取りましょう!」とワンパターンに告げています。
2018年度には9万2千人を超えていました。2019年度は6万1千人以上です。毎年の暑い環境下で熱中症で倒れた人々は、水分摂取を十分行なっていなかったと思えますか?しかし、この暑い環境下で、水分をたくさん摂らなかったとは思えませんよね。
私が小学生、中学生、高校生の頃(50年前)に同級生で、熱中症で倒れた同級生はいませんでした。確かに過去に比較して猛暑の多い夏ですが、現代は水分を多く取っているのに、何故、熱中症が増えたのでしょうか?
私が若い頃の運動選手たちは、水分を飲め飲めとは言われませんでした。逆に飲むな!と言われていました。ですから、水分摂取が少なかったのに、何故、熱中症が少なかったのでしょう。水分をたくさん飲む人は、暑くもない季節でも汗を多くかきます。緊張すると、汗の出ない手足に汗をかくひとが多いのです。また、花粉症になる人や過敏性腸症候群になるい人も多いのです。
❶先ず、欧米や中東では、水分を飲め飲むほど熱中症にならないのです。その理由は、夏の日本は湿度が高いからです。水分を多く取っても、汗が蒸発して体温を下げてくれません。汗がダラダラと垂れるだけです。ところが、欧米や中東では夏でも湿度が低いので、汗は全部蒸発してくれます。その蒸発時に気化熱となって体温が低下するのです。ですから、日本では水分をたくさん取って、汗をたくさんかいても体温が下がらないので熱中症にたくさんの人々がなるのです。欧米から熱中症対策の方法を知った医師たちが環境を考えずに、そのまま取り入れたのが原因だったのです。 ❷水分をたくさん取る人の体質も原因です。季節に関係なく水分を取る人は、過剰な水分を体外に出そうと懸命に放出します。そして水分は、体内にとっては重要な溶媒ですから、体内の全ての組織や臓器や血液やリンパ液に供給して、水分代謝を適格にコントロールします。ところが、普段から水分をたくさん摂取すると、水分を体外に放出することだけに依存してしまいます。
そのため、体内の理想的な水分代謝が低下してしまうのです。気温が上昇すると、汗をかくことに専念し過ぎて、体内の水分代謝が低下してしまい熱中症になるのです。普段から水分をそれほど飲まない人は、少ない水分で体内の水分代謝に全力を尽くしていますから、猛暑になって汗をかきますが、体内の水分代謝もさらに全力を尽くすので熱中症にはなりないくいのです。
この夏にこの記事を読んで、水分を減らしても対処は出来ません。1年ほど生活習慣を変えれば、熱中症になりにくくなるでしょう。
最近では若者も高齢者も水分をたくさん取る人は多いのです。ですから、年齢に関係なく熱中症になる人も多くなるのです。病気の本質を考えずに、素人的な発想をするので、被害者が出るのです。
❸日本では水分をたくさん取って汗をたくさんかいても、熱中症は防げません。熱中症の本質は、体温が上昇してしまうからです。ですから、汗をかくことに専念しないで、水を利用して体温を下げればいいのです。冷えた水にタオルを漬け、十分に絞って、顔・首・脇の下・肩を冷やすのです。あるいは頭に冷たい水をかけます。水分を飲まない訳がありません。
設備があれば、日陰を作り、そこにミストを噴霧すれば温度が下がりますから、そこで10〜20分ほど休憩すれば良いのです。
一般的な熱中症に対する医師の考え方は、猛暑によって脱水となり、血液がドロドロになったために、抹消組織に十分な毛細血管血流が極端に低下して全身の機能が低下して熱中症になるとされています。ですから、水分をたくさん取りなさいと言うのです。
しかし、毎年4万人〜10万人近くの熱中症になった人々が水分をたくさん飲んでいなかったと思われますか?日頃から水分をたくさん飲む日常生活をおくっていた人間が、猛暑の中で熱中症になり倒れるのです。熱中症対策で水分をたくさん飲めばいいと言うのは、湿度の低い欧米だけです。日本の熱中症対策は、体を冷やすことが第一選択です。次が水分摂取です。第三は日頃から水分をある程度に抑えるこちです。
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コメント
わたしは前に江ノ島で熱中症になりかけましたが、和風日傘を携帯していて、日光を遮断できたので助かった記憶があります。和傘はいろいろ役に立ちます。
投稿: イノマタ | 2020/08/26 01:59