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原因不明の泌尿器科の病気#2

Imuno6_20200727095301 ❷間質性膀胱炎・過活動膀胱

 頻尿と膀胱の痛みのある症状で主に女性の病気が「間質性膀胱炎」です。痛みがなければ「過活動膀胱」と診断されるのです。内視鏡検査で、膀胱を膨らませると、膀胱粘膜に点状出血・毛細血管の蛇行と粘膜に潰瘍所見(ハンナ型)が認められます。

 この所見は、専門医たちは膀胱粘膜に下の間質に炎症細胞が存在するので、免疫か原因不明の「膀胱粘膜の下の間質の炎症」=「間質性膀胱炎」と考えているのです。ですから、抗アレルギーの薬のIPDが使用されているのです。しかし、IPDは間質性膀胱炎の治療効果がなかったので、保険適応の薬にはなりませんでした。

 排尿機能障害の、症状は基本的には頻尿です。しかしながら、十分な頻尿症状がなければ、体は努力して他の症状を脊髄神経回路を利用して、別の関連痛の症状を作ります。男性のように前立腺があれば、前立腺肥大症・慢性前立腺炎と診断されますが、女性の場合は前立腺がなをいので、間質性膀胱炎と診断されるのです。

 間質性膀胱炎の主な治療が、膀胱水圧拡張手術てす。原因不明で萎縮小さくなった膀胱を無理やり膨らませる治療が正しいと思えますか?ダメになった膀胱を何も考えずに無理やり膨らませれば、膀胱はもっとダメになるに決まっているのです。

 間質性膀胱炎と有名病院(都立広尾病院・東京大学・女子医大)で診断されて、何回も膀胱水圧拡張術を受けたにもかかわらず、1日の頻尿が60回で夜間頻尿が10回、さらに毎日3回の陰部の激痛(ナイフで刺された感覚)の患者さんは、軽度の排尿機能障害が認められました。当時はβ3作動薬がなかったので、本人の希望もあり内視鏡手術を行いました。

http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/kobore/2020/02/post-236af2.html

 この患者さんは、排尿障害の内視鏡手術すると、一気に治りました。それから15年以上も症状は出ませんでした。しかし、ある日に脳出血で突然死してしまいました。患者さんのご主人が、病気のない妻の人生に感謝されました。………主治医としてはガッカリでした。

 

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コメント

「私の師匠が馬込にいますけど、あなたは馬込まで行けますか?
師匠にしか出来ない治療があります。あなたが行くと言うのなら紹介状を用意しますけど。」

もう何年も前の事。
当時の私の主治医は淡々と、しかし
確信に満ちた表情で
「あっ、師匠は優しい人です。
私なんかより全然、優しいです。
何でも聞いてみて下さい。」と、続けられました。

紹介状の表にある「クリック」という文字を見た際、私は、「えっ?クリック?」と、とても驚きました。
勝手に大きな大学病院でも紹介されるであろうと思っていたからです。

「医者は患者さんを選べないけど患者さんは医者を選べます。
僕の考えや方針についてこれる人は少ないです。あなたが考え、あなたが決めて下さい。」

高橋先生は、私にこのように仰有られました。
あれから何年経ちましたでしょうか?
私はどんな症状が出ても、どのような状態になっても
「あなたはどうしたいの?
あなたはどう思ったの?」と、常に
私を尊重して下さっている高橋先生の生きる、その姿勢に深く感銘を受けています。

あの時が今年でなくて良かったです。
高橋先生、コロナに負けず生き延びて下さい。
お互いに生き延びましょう。

投稿: | 2020/07/28 15:58

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