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日本のコロナウィルス感染の死亡率が少ない理由

東洋経済オンラインで先日記載された内容が面白かったです。

https://toyokeizai.net/articles/-/363402

 日本が世界、欧米と比較して、何故か感染死亡率がはるかに低いのです。その理由は、日本人の免疫反応の違いではないかと、国際医療福祉大学の高橋泰教授が解説しています。

その理由として、バイ菌やウィルスを食べる貪食細胞であるマクロファージや白血球の関与する自然免疫とリンパ球であるB細胞の作るIGG抗体の関与する抗体免疫が違いに関わっているとされています。

0ab786b3e9fa472fa7b35a7c8920c41a インフルエンザ感染と新型コロナウィルス感染の違いが、表のように鑑別しています。インフルエンザウィルスは毒性が強いので、獲得免疫である免疫抗体が猛烈に反応します。そのため、日本でのインフルエンザの年間死亡数が3,000人以上です。そして感染期間は短く、1週間から10日間で終わるのです。ところが、コロナウィルスは毒性が弱いので、自然免疫だけで処理できるので、悪化し難いのです。コロナウィルスの死亡率が少ない理由を考えると、感染程度を7段階に分けて考えます。

Crnstage この表は記事を読んで、私が作ったものです。コロナ感染を7段階のステージに分類しました。自然免疫=マクロファージ・白血球、獲得免疫=免疫抗体です。(➕)はそれぞれの免疫の能力・エネルギーを示しています。免疫抗体の量が多いほど、免疫細胞を刺激するサイトカインがたくさん分泌されるのです。
日本人は自然免疫が優位で、ステージ0~ステージ2が多く重症者が少ないのでしょう。しかし、欧米人は抗体免疫である獲得免疫が優位なので、ステージ3~ステージ6が多く、重症化・肺炎・呼吸停止・血栓症・脳梗塞・心筋梗塞になる確率が高くなり、死亡率が高くなるのでしょう。

Imuno_20200719115701  今回の新型コロナウィルスの出現で、免疫反応のシステムが注目されました。免疫反応の要素が、❶マクロファージ、❷白血球、❸樹状細胞、❹B細胞、❺T細胞、❻IgG免疫抗体、❼サイトカインなどです。イラストで示すように、これらの要素が相互に反応し合って、免疫反応ができるのです。ウィルスの種類に応じて、さらに人種・生活習慣などによって感染率・重症度がいろいろ変わるのです。それが日本人のコロナウィルス感染者と死亡率が低い理由でしょう。

 コロナウィルスは毒性が低いのですが、感染能力が高いのです。日本人は自然免疫(マクロファージ・白血球)多くて、獲得免疫(B細胞→IgG抗体)が相対的に少ないのです。結果、ウィルスをマクロファージ・白血球がガツガツ貪食するので、ウィルス少なくなりは拡散しないので、感染症状が出ないうちに治ってしまうのです。インフルエンザウィルスは毒性が強いのですが、感染能力が低いので感染しにくいのです。しかし、感染すると毒性が強いので、獲得免疫が強く反応して重症化するのです。ですから、日本でも、5ヶ月位の流行中のインフルエンザの死亡者数は3千人ですが、コロナウィルスは1千人位の三分の1です。

7db370b5b6aa4678bb992384d97ab70f  日本人は抗体免疫よりも自然免疫が優位なので、感染する細胞が極端に少なくなるのです。自然免疫=マクロファージ・白血球が強く反応して、ウィルスをたくさん食べるのです。

 ところが、欧米人は自然免疫が弱いために、感染細胞がとても増えてしまうのです。その結果、獲得免疫=抗体免疫が強く反応して、たくさんの抗体が全身に拡散するのです。そのため、サイトカインが大量に生み出され、自然免疫(マクロファージ・白血球)が過剰反応して、重症化するのです。記事の中のイラストでは、コロナウィルスがまるで、毒性が強くなるような表示にされていますが、体が強く反応しているだけでしょう。

 実際に免疫抗体を調べると、ロンドン16.7%、ニューヨーク12.3%、東京0.1%と日本人の免疫抗体が少ないのです。ですから、免疫抗体の多い欧米人の方が。日本人よりも獲得免疫の反応が強くなり、日本人の10倍以上も重症化しやすく、死亡率が高いことが容易に理解できます。

 

 

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