病態生理のイラスト化
血圧が高くなる理由は動脈硬化があるからだとされています。それ以上は、何も追求していません。動脈硬化の原因が高コレステロール血症だからと言われていますが、なぜコレステロールが高くなるか原因を追求していません。
❶動脈硬化があると、動脈の内腔が狭いので、❷各種の臓器に十分な血流が供給されません。❸各種の臓器は、仕方がなく中枢に血流を求めます。❹では、中枢はどうすれば、依頼に応じる事が出来るのでしょう。
❺動脈硬化を治すことは出来ませんから、❻血流を増やすために、血液量を増やします。❼増えた血液を心臓で頻繁に圧縮して送り出せば、血液量は少し上がります。❽しかし動脈硬化の血管に圧力をかけ続けるので、血圧は当然上昇します。それが高血圧になるのです。
血圧を下げるために血管拡張剤を利用するのですが、動脈硬化は治せませんから、血圧の薬を飲み続けるのです。当然として、血圧を下げれば、臓器の血流は低下しますから、さらに血圧を上げようとしますから、悪循環なるのです。
では、なぜ動脈硬化になるのでしょう。悪玉コレステロール=LDLコレステロールが増えるからと言われています。ではなぜ悪コレステロールが増えるのかは、何も言及されていないのです。おかしいですよね。❶年齢を重ねて更年期を過ぎると、女性であれば卵巣が委縮し、男性であれば睾丸が委縮するのです。❷当然として女性ホルモン・男性ホルモンの分泌が低下します。しかし、それぞれのホルモンで体内の環境が作られていた訳ですから、体としてはホルモンの維持を要求します。❸脳中枢の視床下部がそれに反応して、❹肝臓に悪玉コレステロールの生産を大量生産させます。
❺悪玉コレステロール=LDLコレステロールは、実はさまざまなホルモンの原材料なのです。脳中枢はホルモンの低下に対しては、LDLコレステロールが足りないからだと誤解するのです。そこで肝臓に造るように命令するのです。❻しかし材料をたくさん供給されても、卵巣も睾丸も委縮しているから利用できません。その結果、LDLコレステロールが血液中に過剰に余ってしまいます。
❼コレステロールは肝臓内で10ステップもかけて、やっと作るのです。ある意味で、かなりのエネルギーをかけて作り上げた物質です。ですから、血中のコレステロールが余っているからと言って、分解するのはもったいないと体は認識するのです。『仕方がない!どこかに溜めておこう!貯金しておこう!』と思うのです。その貯蓄場所が、血管壁内膜なのです。
❽ところが、内膜細胞にLDLコレステロールが多数蓄積されると、血管壁の中膜に存在する平滑筋細胞が内膜に侵入し、マクロファージに変身してLDLコレステロールがを貪食するのです。また単細胞も内膜に侵入しマクロファージに変身してLDLコレステロールを貪食するのです。LDLコレステロールをたくさん食べた単細胞と平滑筋のマクロファージは、泡沫細胞に変身して内膜に貯まります。さらに平滑筋細胞が線維化細胞に変身して、泡沫細胞を固定します。❾それが動脈硬化になるのです。
これだけ病態生理を細かく追求すると、治療の本質が見えて来ますよね。肝臓内のコレステロール産生を抑える高コレステロール治療薬では、本質的な治療にはなりません。男女それぞれに必要なホルモンを供給すれば、体はホルモンが上昇したからと考えてコレステロール産生を止めるのです。さらに動脈硬化を作る平滑筋細胞の興奮を抑えるために、細胞の緊張を鎮める一酸化窒素NOを増やせばいいのです。それがニトロ系の薬剤やザルティア・タダラフィルです。平滑筋細胞の緊張がゆるめば、動脈硬化にもならずに、さらに血圧もさがるでしょう。
ただし、私のような慢性腎不全で腎臓の血流がチャント流れていても、腎臓の細胞がほとんど死んでいて反応しないので、腎臓の中枢が血流が低下していると誤解して血圧を上げるのです。コレステロールは正常値でも、コレステロールの治療薬と血圧の薬を飲んでも、血圧は下がらないのです。ヤレヤレʅ(◞‿◟)ʃƪ(˘⌣˘)ʃです。
病気は単純ではないのです。単なる言葉と概念だけでは、病気の本質を見てはいません。私が作ったイラストのように、自作自演で一つ一つ作成し考える、病気の概念の矛盾と本質が見えて来るはずです。すべての医師への忠告です。病気を自分でイラスト化して、病気の本質を十分に追求しましょう。私の考えや理論が常に正しいとは限りません。しかし、いろいろ考えることで、次第に真実が見えて来るでしょう。
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