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体温の不思議

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 人間は熱中症で体温が上がり過ぎても、また北海道で暖房が壊れて体温が下がり過ぎても亡くなります。そして人間は亡くなると、ある程度時間が経過すると、体温はどんどん冷た〜〜くなります。しかし不思議なことに、冷たい死体の周囲の物である家具やベッドの方が、物となってしまった死体よりも暖かいのです。本当に不思議だと思いませんか?

 人間にとって体温は何の存在なのでしょう?例えば、
❶運動をすると体温は上昇します。
❷風邪のウィルスでは微熱が出ます。
❸新型コロナウィルス感染やインフルエンザウィルス感染では、重症化すると微熱から次第に高熱になります。
❹急性腎盂腎炎は細菌感染で、高熱になります。
❺怒りまくると、体温が上昇します。
❻喜んだり笑ったりしても体温は上昇します。
❼寝ている間も、明け方には体温は上昇します。
❽亡くなると、体温が次第に低下し、冷たくなります。

0bbf18f5e2334dca9e395a12d4732901 どうですか?………何となく想像できますよね。体温は生きている証です。また、体温は1日24時間の間に、波のように変化します。右のグラフは、高齢者と若者の体温変化を示しています。これで分かることは、若者の方が睡眠中は、高齢者に比べて、体温が下がります。日中の体温は高齢者と若者とでは変わりませんが、深夜だけ異なるのです。

 通常、体温は交感神経に依存していますから、若者の方が深夜は交感神経の緊張が低下しているのです。つまり、高齢者になると、深夜でも交感神経が十分に休息していない事が分かります。

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 死体は、死の直後から10時間の間は、1℃/時間ずつ低下して、さらに、それ以降は0.5℃/時間ずつ低下します。例えば、死んだ直後37℃だとしたら、20時間で22℃まで低下するのです。一般的には周囲の温度の影響を受けると解説されています。しかし、クーラーで22℃設定では、かなり寒いですよね。にもかかわらず、夏でも春でも秋でも、環境の温度にかかわらずに、必ず冷た〜い死体になるのです。

 

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 交感神経は全ての臓器に満遍なくコントロールしていますが、副交感神経は不完全に分布しています。これから分かる事は、生命が誕生した直後に作られたのが交感神経で、後から補足するために生まれたのが副交感神経なのです。イラストで見れば想像できるように、交感神経は脊髄神経と並行に連続走行する交感神経の神経節が存在します。しかし、副交感神経は、迷走神経が枝分かれして、分離した神経節に繋がっているだけです。

 これを見て分かるように、副交感神経の役割は、内臓の消化器(肝臓・胃・小腸・大腸)、膀胱を積極的に動かすのが仕事です。死んでしまうと、体温を作っていた交感神経がまったく中止して、体温が極端に低下するのでしょう。

 逆に、坐禅や瞑想は、交感神経を抑えて、副交感神経をアップさせるので、ある意味であの世に行っている状態なので、現世とは違う世界が見えてくるのかもしれません。

 でも、死体が物質になったのに、周囲の温度よりもはるかに冷たい温度になるのは何故でしょう?

 

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