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コロナウィルスが肺炎を起こす理由

新型コロナウィルス感染症は、無症状の人もいれば、数日後に急変して重症化肺炎になる人もいます。重症な肺炎になる患者さんの多くが、高齢者あるいは、持病のある患者さんです。世間では、その原因は免疫が低下しているからだと言われています。

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しかし、この理論には疑問があります。肺炎などの「炎症反応」は、実は「免疫」の反応なのです。免疫の低下なのに、肺炎を起こすのは???不思議ですよね?これは液性免疫(リンパ球)の未熟であって、白血球免疫(好中球)は興奮しているのです。すなわち、免疫のアンバランスが原因です。液性免疫の主役が、免疫抗体IgG(イミノグロブリンG)です。リンパ球のB細胞が作る免疫抗体はウィルスに付着結合して、白血球(好中球)がウィルスを貪食・食べやすいようにセッティング準備するのです。


6edc07c5386146c8908be26c20fd9528 高齢者や持病のある患者さんは、液性免疫システムが長期間継続して使用されたので、当然として液性免疫が疲労していますから、ウィルスに対して即座に反応出来ないのです。そのために白血球が過剰に興奮するのです。


白血球の主役は、55%が好中球です。液性免疫の補助が、白血球の36.5%を占めるリンパ球です。リンパ球には主に以下の種類があります。


B6e01920ddb2482ba27737a979fe3ef5 ❶B細胞:免疫抗体IgGを作る。
❷T細胞:感染細胞を溶解する。
❸ヘルパーT細胞:サイトカインで他のリンパ球をコントロールする。
❹ナチュラルキラー細胞:感染した細胞を溶解する。

43bcde7420804ce0968a5e5bb1851cc6 このアンバランスが、白血球の好中球を興奮させているのです。ウィルスが大量に白血球にコーティンしてしまうのです。すると、白血球同士がお互いをウィルスと誤解して、白血球が互いに貪食し合うのです。つまり「共喰い」です。そうなると、白血球の多くが崩壊して、細菌やウィルスを殺害する成分である過酸化水素・次亜塩素酸・スーパーオキサイドが漏出して周囲の組織や細胞を破壊するのです。それが強い炎症になるのです。この現象がひどくなると、敗血症になり、命を落とすことになるのです。

抗ウィルス剤であるアビガンの治療効果が出るのは、感染初期の患者さんです。感染中期以降の患者さんは、白血球の「共食い合戦」がすでに起きているので、アビガンだけでは抑えられません。そこで、興奮した白血球を抑えるために、免疫抑制剤で安価なステロイドを使用するのです。

 

 

 

 

 

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